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2010年8月 8日 (日)

日本ハム(2282):2011年3月期第1四半期連結業績 : 春 研一

86日に公表された日本ハム(2282)の20113月期第1四半期連結業績の報告をする。

                                                                     

20113月期第1四半期連結業績は0.9%増収、89.3%営業増益、2.2%税前増益、3.6%純利増益となった。

Ws20100808

 営業利益は大幅な増益となったが、これはある程度事前に予想された範囲の増益であった。営業利益32億円の増加の内訳は、食肉事業のみで32億円となっており、その他は横ばいであった。食肉事業は需給変動によって12年の短い周期で好不調を繰り返す傾向にある。2009年度第2四半期まで厳しい状況にあり、第3四半期から急回復を示している。

     

 一方、営業外で為替差損が発生したため、税前利益(同社はSEC基準であるため経常利益という概念がない)はほぼ横ばいにとどまった。同社ではオーストラリアの子会社が円建ての債務を抱えているため、円高になると差損が、円安で差益が発生する。ただし、これは同社にとってある面ヘッジ的であると考えられる。

     

 同社はオーストラリアから牛肉を輸入しており、その事業自体は円安で仕入価格の上昇、円高で仕入価格の下落となる。そのため、事業と資産である部分消去しあう形となる。ただし、今回に関してはマイナス面が大きく出た可能性が考えられる。

     

 これは、為替が短期間に大きく逆方向に動いたことによる。仕入れのほうで考えると、3月から5月半ばまで一貫して円安であり、コストは上昇したと考えられる。しかし、債務を換算する6月末は逆に円高であったことによる。つまり、この第1四半期は好調ではあったが為替変動の微妙なずれによって、実態より悪く見えている可能性があるということだ。

 なお、810日(火)に決算説明会が予定されており、追加的な情報があれば、その後に再度報告を行う。また、20103月期決算についてブログで報告を行っているので参考にしてもらいたい。

→ http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-101.html

なお、同社の業績動向は輸入食肉需給と連動性が高く、これを理解していないと同社の業績や株価については理解できない。その輸入食肉需給に関してはこちらで詳細に解説している。

→ <a href="http://ameblo.jp/halariga/entry-10394042631.html" target="_blank" title="食肉需給">食肉需給</a>

ブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。

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