« 米国マーケットを振り返る 8月27日 | トップページ | 低迷する日経平均株価もドル建てで見れば・・・ »

2010年8月28日 (土)

7月の耐久財受注から米国経済の方向性を探る

 27日にワイオミングのジャクソンホールで開催されていた中央銀行シンポジウムで、バーナンキFRB議長は、米国景気が「最近数カ月で減速した」と指摘しました。そして、経済悪化に対しては「非伝統的な手段を通じ金融緩和を実施する用意がある」と述べています。

 この発言が、マーケットに好感されて、ダウ平均株価は164.84ドルの大幅高となりました。

 そこで、ご参考までに、25日に発表された7月の耐久財受注統計を用いて、景気減速の様子を確認しておきたいと思います。

 まず、耐久財の出荷と在庫から、在庫循環モメンタムを作成します。この景気指標は、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いて作成します。赤い太線が耐久財の在庫循環モメンタムです。頭打ちから下落基調に入っています。バーナンキ議長が指摘する景気減速の方向が鮮明です。

20100827_2

 次に、耐久財の新規受注と受注残高の動向です。前年同期比増減率で示しています。注目は新規受注の動向。頭打ちが明確になっています。新規受注は極めて景気先行性の高い指標です。

20100827_3

 最後に、受注残高の動きです。前年同期比増減率ではなく、金額ベースで示してあります。やはり、減少傾向が鮮明です。

20100827_4

 9月2日に、全製造業ベースの数字が発表される予定です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

|

« 米国マーケットを振り返る 8月27日 | トップページ | 低迷する日経平均株価もドル建てで見れば・・・ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

E グローバル経済と市場」カテゴリの記事

1 かかし」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 7月の耐久財受注から米国経済の方向性を探る:

» 外為どっとコム の fxステージ の ロスカット [fx 初心者 必勝法]
外為どっとコム の fxステージ におけるロスカットは、お客様の各ポジションごとの査定となります。多様なな貴注機能や高機能なチャートを搭載し、activeにお売買いただける、オールラウンド型の売り物です。外為どっとコム の fxステージ は危険の度合いも高くなりますがお客様の予言通りに相場が進んだ場合には、わずかな値動きでも大きな利益の入手が狙えることになります。fxステージ では初心者から上級者まで、... [続きを読む]

受信: 2010年8月29日 (日) 13時48分

« 米国マーケットを振り返る 8月27日 | トップページ | 低迷する日経平均株価もドル建てで見れば・・・ »