今日の日経平均株価は? 8月31日
ポイント
再び9,000円を下回っての寄り付きとなりそうです。米国株式市場の下げと、円高の進行が背景です。ザラバの動向は、相変わらず為替次第ということになりそうですが、雇用統計を週末に控えて、米国経済に警戒的な見方が広がる一方で、日本の為替対策や景気対策が不十分という認識かあるため、円高への振れには警戒する必要がありそうです。したがって、ザラバは軟調な展開を想定して臨むつもりです。
米国マーケットの動向
小安くスタートしたダウ平均株価は、10時過ぎから徐々に下げ幅を拡げ、大引け1時間前頃から下落のピッチが加速して、140.92ドル、1.39%の大幅安で終えました。
7月の米国個人消費統計は、ほぼコンセンサスに沿ったものでしたが、所得に比べて、支出の伸びが高く、貯蓄率の低下を気にする見方もありました。このあたりが、小安いスタートの背景と思われます。
10時過ぎからの下げ幅に拡大は、特別な悪いニュースがあったというのではないようです。今週は雇用統計など重要な経済指標の発表が控えていることから、景気の先行きに対する懸念が再び台頭して、マーケット心理を悪化させたと見ています、
そのマーケット心理の状況を示唆するVIX指数は、10時過ぎから上げ始め、3時以降は上昇が加速しています。心理状態が悪化して、リスク許容度が低下したことを示しています。
リスクマネーの収縮を背景に、原油価格が下がり、エクソン・モービルの株価が1.34%低下しています。
加えて、インテルがドイツのインフィニオン・テクノロジーズからワイヤレス事業の買収を決めたことが嫌気されて、2.23%の急落となりました。
これが、テクノロジー・セクター全体に大きく影響して、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.54%と大きく低下しました。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)は8,985円となっています。これを一応のメドとしているのですが、円高が進行していることから、日経平均株価の寄り付きはもう少し低めになる可能性があります。
ドル円は前日に比べて大きく円高に振れています。
ドル円5分足で見ると、円高が一服する兆しも見せてはいるのですが、予断は許さないようです。
今日は、鉱工業生産動向(速報)、毎月勤労統計調査、新設住宅着工戸数、商業販売統計速報など重要な7月の経済指標が目白押しです。
景気対策や為替対策に対する厳しい評価があるために、円高の動き対してマーケットは非常に神経質に反応すると考えています。ザラバは軟調な展開を想定して、警戒的に臨むつもりです。
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コメント
暑い日が続きますね」。
ご指摘の通り、株式市場が為替市場に神経質に連動するために、為替市場のテクニカル分析をする必要があるのですが、その為替市場の動きは、短期になればなるほど、ランダムで値動きも激しいような気がします。
株式市場をテクニカルに把握するためには、為替市場をテクニカルに理解していなければならず、その為替市場の動きが獰猛さを感じさせるほど激しく、ランダムに動くと言うことですから、結局株式市場をテクニカルに捉える事が難しいという状況が続いているように思います。
政治に関しては全く同感です。政治的な展開について書こうとすると、何故か体から力が抜けて、筆が進まなくなるので参ってしまいます。
投稿: かかし | 2010年8月31日 (火) 23時19分
テクニカル分析を重視する」投資家には厳しい日々が続いているのではないでしょうか。
特にチャートから方向性を見てる私もはつらい毎日
買いが有利か売りが有利かの議論には結論がないが
投資家が売りを戦略から外したらどうなるか、今ほど売りに妙味ありか
以前にも投稿したが同じ教育を受けた投資家が教科書どおりに売買して
勝てるほどあまくないのが現実
テクニカル分析には投資家心理も反映されていると考えれば本日の急落は
仕方ないのか
それだけ民主党政権の無策、日銀の現実離れ、野田財務大臣ではこの
難局は経験不足の重荷
市場はそのことを見透かしているのでしょう。
下値予測などしても今の政権では無意味かもしれないですね
投稿: 田舎の投資家 | 2010年8月31日 (火) 10時55分