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2010年8月

2010年8月31日 (火)

7月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで見る

 経済産業省が今日発表した7月の鉱工業生産動向を、出荷在庫バランスで見てみたいと思います。景気減速の姿がかなり鮮明に映し出されてきました。

 出荷在庫バランスは、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いて算出する景気指標です。より詳細な解説は、「 ご質問に答えて:出荷在庫バランスについて 」(2010年5月2日)をご参照ください。

 まず。鉱工業全体の動向です。出荷在庫バランスは2月、3月でピークをつけ、4月から下落基調が鮮明になっています。7月はこの基調に沿った低下となっています。

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 次に鉱工業の中の耐久消費財。主力は乗用車です。昨年春以来、景気回復を牽引してきましたが、大きく調整が進みました。ただ、7月は下落が一段落になっています。エアコンの出荷が前年比で19.9%の急増となっているのが目を引きます。

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 非耐久消費財の出荷在庫バランスは前月に比べて改善しています。暑夏のため、夏物衣料や食品に好調なものが多かったのが特徴です。

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 資本財は頭打ちが明らかになってきました。

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 ただし、輸送機械を除く資本財で見ると、7月は僅かとは言え前月を上回り、好調さを維持しています。金属工作機械などの状況が良いようですが、飲料用自動販売機の出荷が前年同月を11.2%も上回っているのが目立ちました。

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 建設財は停滞色が強い展開です。ただし、この中に含まれる太陽電池モジュールの出荷が前年同月比16.8%も伸びるなど、健闘している分野もあります。

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 生産財は、耐久消費財と並んで、昨年春からの景気回復を支えてきたのですが、減速が鮮明です。主力分野である半導体を含む電子部品の軟調な動きが気になります。

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 以上のように、鉱工業全体を見渡すと、景気回復を先導してきた自動車などの耐久消費財、半導体や電子部品などの生産財というエンジン役の分野の減速が顕著です。これからしばらくの間は、減速感が一段と強まりそうです。これについては、別の機会にもう少し詳細にお話しようと思っています。

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今日の日経平均株価は? 8月31日

ポイント

 再び9,000円を下回っての寄り付きとなりそうです。米国株式市場の下げと、円高の進行が背景です。ザラバの動向は、相変わらず為替次第ということになりそうですが、雇用統計を週末に控えて、米国経済に警戒的な見方が広がる一方で、日本の為替対策や景気対策が不十分という認識かあるため、円高への振れには警戒する必要がありそうです。したがって、ザラバは軟調な展開を想定して臨むつもりです。

米国マーケットの動向

 小安くスタートしたダウ平均株価は、10時過ぎから徐々に下げ幅を拡げ、大引け1時間前頃から下落のピッチが加速して、140.92ドル、1.39%の大幅安で終えました。

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 7月の米国個人消費統計は、ほぼコンセンサスに沿ったものでしたが、所得に比べて、支出の伸びが高く、貯蓄率の低下を気にする見方もありました。このあたりが、小安いスタートの背景と思われます。

 10時過ぎからの下げ幅に拡大は、特別な悪いニュースがあったというのではないようです。今週は雇用統計など重要な経済指標の発表が控えていることから、景気の先行きに対する懸念が再び台頭して、マーケット心理を悪化させたと見ています、

 そのマーケット心理の状況を示唆するVIX指数は、10時過ぎから上げ始め、3時以降は上昇が加速しています。心理状態が悪化して、リスク許容度が低下したことを示しています。

Vix20100830

 リスクマネーの収縮を背景に、原油価格が下がり、エクソン・モービルの株価が1.34%低下しています。

Xom20100830

 加えて、インテルがドイツのインフィニオン・テクノロジーズからワイヤレス事業の買収を決めたことが嫌気されて、2.23%の急落となりました。

Intc20100830

 これが、テクノロジー・セクター全体に大きく影響して、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.54%と大きく低下しました。

Sox20100830

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は8,985円となっています。これを一応のメドとしているのですが、円高が進行していることから、日経平均株価の寄り付きはもう少し低めになる可能性があります。

Cme20100830

 ドル円は前日に比べて大きく円高に振れています。

A20100831

 ドル円5分足で見ると、円高が一服する兆しも見せてはいるのですが、予断は許さないようです。

B20100831

 今日は、鉱工業生産動向(速報)、毎月勤労統計調査、新設住宅着工戸数、商業販売統計速報など重要な7月の経済指標が目白押しです。

 景気対策や為替対策に対する厳しい評価があるために、円高の動き対してマーケットは非常に神経質に反応すると考えています。ザラバは軟調な展開を想定して、警戒的に臨むつもりです。 

 

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2010年8月30日 (月)

ちょっと一言

 今日は所用のため、「今日のマーケット動向」を書く時間がとれませんでした。申し訳ありません。ごく簡単にコメントします。

 今日の日経平均株価は、米国株高と、政府・日銀の為替政策期待から、高く寄り付き、午前中は期待が膨らんで上昇し、午後は材料出尽くしで調整色が強まったという展開でした。

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 ドル円の動きをみると、日銀の固定金利オペの供給額拡充は既に期待に中に織り込まれていたことが鮮明に表れています。出尽くしによる反動が顕著でした。

B20100830

 米国のコメントの中には、為替介入の動きが全くないことに失望したというものも見られます。

 その米国の今日のマーケットは僅かに下げてのスタートです。ダウは8.93ドル、ナスダックは1.90ポイントの下落です。下げ幅は縮まっています。

 7月の個人消費統計がほぼコンセンサスの範囲内であったせいか、先週金曜日に株価が大きく上昇したことを考慮すれば、たいした反動も見せずに穏やかな滑り出しという印象です。

 個別銘柄で目立った動きとしては、ドイツのインフィニオン・テクノロジーズの無線通信部門を買収したインテルの株価が2.01%の急落となっています。

 全体としては、米国株式市場は穏やかな推移となりそうです。明日の日経平均株価にとっては良い展開です。ただ、ドル円が円高に振れているのが懸念材料です。そのため、明日の寄り付きはあまり楽観できないような気がします。

   

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今日の日経平均株価は? 8月30日

ポイント

 今日の日経平均株価は好調なスタートが期待できそうです。9,100円を上回る可能性が高いと考えています。先週末の米国市場の上昇に加えて、為替市場が円安で動き始めたためです。ザラバは、為替の動き次第となりそうですが、まずは堅調に推移するだろうと考えています。ただし、日銀の臨時金融政策決定会合での追加金融政策発表後の為替の動きには注意したいと思っています。すでにマーケットはかなりの期待を織り込んでいるためです。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日のCMEでの日経先物価格(円ベース)は9,080円となっています。これを今日の日経平均株価の寄り付きの一応のベースとしています。

Cme20100827

 ただし、為替は円安で始まっていることが寄り付き価格を押し上げる可能性が高く、9,100円を上回る可能性が高いと見ています。ドル円はこのように動いています。

A20100830

 ユーロ円もほぼ同様な展開です。

A20100830_2

 ザラバも為替次第ですが、政府・日銀に為替に対する真剣な取り組みが見え始めていることもあって、堅調な展開を期待しています。

 ただし、日銀の追加金融政策に対しては。為替がかなり期待値を織り込んでいることから、出尽くし感が出る可能性があること気になっています。したがって、手離しで楽観するわけにもいかないようです。

 今日は重要な経済指標の発表は予定されておらず、決算もパーク24をはじめ4社ほどです。

 もしお時間があれば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「為替次第の株式市場(その2) : かかし」に目を通していただければありがたいと存じます。

      

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2010年8月29日 (日)

ご連絡

 明朝(30日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「為替次第の株式市場(その2) : かかし」が掲載されます。

 内容的には、今朝このブログでご報告した「低迷する日経平均株価もドル建てで見れば・・・」に沿った内容となっています。

 多少の肉付けや、表現の仕方に工夫はしたつもりですので、お時間があれば是非ご参照いただければと存じます。

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低迷する日経平均株価もドル建てで見れば・・・

小沢氏が民主党代表選に出馬を表明してから、政府日銀の間で突然にトーンが高まった円高対策について考えてみたいと思います。これまで円高を放置し続けたことが、いかに株式市場の低迷に影響してきたかに焦点を合わせます。

 日本の株式市場の低迷が目立ちます。先週1週間で日経平均株価は2.05%下落してしまいました。一方で、ダウ平均株価は0.62%の下げにとどまっています。

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 多少長い目で見ると、日米の株価は高い連動性を維持しています。ところが、最近は両者の乖離が拡大しています。現在は13%近くの差がついてしまいました。

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 今年5月7日には両者の差は僅かに0.15%に過ぎませんでした。そこから日経平均株価は13.3%下落する一方で、ダウ平均株価は2.2%の下げにとどまっています。

 この日米株価の乖離をドル円の動きに重ねるととてもよく連動しています。円高を放置したことが、日経平均株価の低迷に大きく影響したということです。

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 今年の年初来株価パフォーマンスは-14.74%、それに対して5月7日から現在までの下落率が13.25%ですから、最近4カ月弱の間円高を放置したことがいかに重大なことであったかがわかります。

 そこで、視点を変えて、世界の注目市場の中での日本の位置を確認してみたいと思います。

 1月15日には、日本のパフォーマンスはロシア、インドネシアについて3番目と好調でした。

20100115

 それが、8月27日には上海、ドバイに次いで後ろから3番目。最下位グループに低迷しています。最下位の上海のパフォ^マンスが回復傾向ですので、このままでいけばドバイと最下位を争うことになりそうな兆しです。

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 本当に日本はそこまで弱いのか? そこで、日本の株価パフォーマンスを円建てではなく米ドル建てで測ってみます。すると、日本は-14.74%ではなく-7.31%となります。決して良いパフォーマンスとは言えないのですが、それでもオーストラリアを上回り、ブラジルや香港、台湾などとほぼ肩を並べます。

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 このパフォーマンスの比較は、本来は全市場をドルベースで測るべきですから、必ずしもフェアではありません。ポイントは、円高の放置が日本の株式市場に大きな影響を及ぼしたことを明確にすることです。

 以上のようなことを考えると、理由はともあれ、円高に「断固とした対応」をとると言い始めた政府の対応は歓迎すべきことです。日米の株価乖離が13%近くあるわけですから。それが日経平均株価の為替による上昇ポテンシャルと見ることもできそうです。

    

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2010年8月28日 (土)

7月の耐久財受注から米国経済の方向性を探る

 27日にワイオミングのジャクソンホールで開催されていた中央銀行シンポジウムで、バーナンキFRB議長は、米国景気が「最近数カ月で減速した」と指摘しました。そして、経済悪化に対しては「非伝統的な手段を通じ金融緩和を実施する用意がある」と述べています。

 この発言が、マーケットに好感されて、ダウ平均株価は164.84ドルの大幅高となりました。

 そこで、ご参考までに、25日に発表された7月の耐久財受注統計を用いて、景気減速の様子を確認しておきたいと思います。

 まず、耐久財の出荷と在庫から、在庫循環モメンタムを作成します。この景気指標は、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いて作成します。赤い太線が耐久財の在庫循環モメンタムです。頭打ちから下落基調に入っています。バーナンキ議長が指摘する景気減速の方向が鮮明です。

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 次に、耐久財の新規受注と受注残高の動向です。前年同期比増減率で示しています。注目は新規受注の動向。頭打ちが明確になっています。新規受注は極めて景気先行性の高い指標です。

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 最後に、受注残高の動きです。前年同期比増減率ではなく、金額ベースで示してあります。やはり、減少傾向が鮮明です。

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 9月2日に、全製造業ベースの数字が発表される予定です。

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米国マーケットを振り返る 8月27日

ポイント

 「バーナンキ効果」が米国マーケットの上昇を牽引したと見ています。対ドルで円安が進んだことから、月曜日の日経平均株価は順調なスタートが期待できそうです。

米国マーケットの動向

 前日終値を3.6ドル下回って寄り付いたダウ平均株価は、10時頃には下げ幅を49ドルまで拡大しました。ところが、その後は一転して上昇基調に転じ、その基調は大引けまで続き、164.84ドル、1.65%の大幅高で終了しました。

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 マーケットがスタートする前に発表された4-6月の米GDP改定値が、速報値を下方修正したものの、事前予想を上回ったのですが、意外なほど軟調な滑り出しになりました。

 10時に発表された8月のミシガン大学消費者信頼感指数の改定値がコンセンサスを下回ると同時に、インテルが第3四半期の売上がこれまでの予想にとどかないと発表すると、マーケットは下落しました。

 インテルの株価の動きにその動揺が現れています。

Intc20100827

 しかしながら、中央銀行シンポジウムでバーナンキFRB議長が、経済の減速を強調しながらも、成長を確保するための手段は確保していると述べたことが、マーケットに安心感を与えたと見られます。

 市場心理を示唆するVIX指数は、10時頃をピークに大きく低下しています。

Vix20100827

 投資家心理が加好転して、リスク許容度が高まったことから、リスクマネーが国際商品に戻りました。原油価格が2.47%の急騰を見せています。その動きを背景に、エクソン・モービルが2.26%上げました。

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 というわけで、今日のダウ平均株価の急騰は「バーナンキ効果」の影響が大きかったと見ています。

月曜日の日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,080円が、月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。

Cme20100827

 ミシガン大の指標やインテルの下方修正の影響から、ダウ平均株価が大きな下落を見せた時点で、一時的に円高に振れたドル円は、その後大きく円安方向に動いています。

A20100828

 この為替の動きも月曜日の日経平均株価を支える重要な要因になりそうです。したがって、寄り付きが上振れする可能性があり、ザラバも堅調な推移が期待できそうです。

 「小沢効果」もあって、円高に対する断固たる措置を強調する政府なのですが、対策を打ち出す前に、円安への動きが鮮明になってきました。

 月曜日は、7月の鉱工業生産動向の速報値や小売統計の発表が予定されています。

 

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8月のミシガン大消費者信頼感指数はコンセンサスを下回る

8月のミシガン大学信頼感指数改定値はコンセンサスを下回りました。

実績は68.9.速報値69.6から下方修正です。コンセンサスは70.0でしたから、かなりの下ぶれです。

この結果、ダウ平均株価は一時的に大きく下げたのですが、すぐに戻しています。

C20100827

戻した理由ははっきりしませんが、同じ時刻からバーナンキ議長の経済見通しに関する講演が始まっています。その内容については、現時点では何も伝わっていませんが、もう1時間ほど経過していますから、おそらくその内容が、それほど悲観的なものではなかったのではと推測しています。

     

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2010年8月27日 (金)

「小沢効果」による「菅さん相場」?

 正午過ぎに、菅首相が今日中に為替対策について記者会見をするというニュースが伝わると、ドル円が大きく円安方向に振れ始めました。

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 この為替の動きが株式市場の基調を大きく変えました。ギャップ・アップでスタートした後場は、その後も上昇基調を維持して84.58円、0.95%高での大引けとなりました。

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 1ドル83円台に突入した円高に対して、25日には首相、財務相、官房長官が顔を揃えた会合では何の対応策も打ち出されませんでした。ところが、1ドル84円台に戻り、やれやれという感じの時になって、「必要な時には断固たる措置をとる」と論調が変わりました。

 個人的な見方ですが、小沢氏の民主党代表選への出馬に対する危機感が首相の背中を押したのでないでしょうか? それまでのように「話を聞かせてもらう」とか、「為替介入の話は一切出なかった」ということでは、、いささか具合が悪いと判断したのではと考えています。その意味で、「小沢効果」が大きく貢献したと思っています。

 いずれにしても。30日に帰国する白川日銀総裁との会談でどのようなことが話し合われるのか興味津々というところですが、既に新型オペの拡充などはマーケットが織り込んでいますから、パンチの効いた政策が見えているわけではありません。

とはいえ、政府の円高に対する真剣な取り組みが確認されたことは、来週の日経平均株価の下支えになる重要な要因であると考えます。

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米国の第2四半期GDP改定値は予想を上回る

 先ほど発表された、米国の4-6月GDP改定値はコンセンサスを上回りました。

 前期比年率で1.6%の増加。事前予想は+1.4%でした。

 実質個人消費も2.0%伸び、コンセンサスの1.6%増を上回っています。

 この数字を受けて、ドル円は大きくドル高円安方向に振れました。ただし、すぐにドル安円高方向に戻す動きを見せています。

C20100827

 GLOBEXのダウ平均株価は56ドル高となっています。発表前は34ドル高程度で推移していました。

Cmeb20100827

 全体として見ると、GDPの為替や株価への影響は意外に大きくないという印象です。

 これから発表される8月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)の動向や、ワイオミングのジャクソン・ホールで開催されている中央銀行シンポジウムでのバーナンキFRB議長の講演内容からも目を離せないようです。

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今日の日経平均株価は? 8月27日

ポイント

 米国株式市場が下落で終わったことから、今日の日経平均株価は低めの寄り付きとなりそうです。ザラバでは、経済指標が多いことから予断は許しませんが、今のところ(午前7時現在)為替が大きく円高に振れているわけでははないので、軟調気味ながら、下値は限定的と見ています。午後になると、速報値からの下方修正が懸念される4-6月GDP改定値と、バーナンキFRB議長の講演を控える米株先物の動きに注意する必要がありそうです。

米国マーケットの動向

 週間ベースの新規失業保険申請件数が事前予想を上回って減少したことが好感されて、堅調なスタートを切ったダウ平均株価ですが、10時半頃から一転して調整色が強まり、74.25ドル、0.74%安で終了しました。

20100826

 調整の直接的な要因ははっきりしなかったのですが、速報値からの下方修正が予想される4-6月GDP改定値の発表を金曜日に控えることが大きく影響したものと見られます。

 ユーロに対してドル高に振れたことも加わって、テクノロジー・セクターの軟調さが目立ちました。1.95%低下したSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の日中の動きをみると、10時半過ぎから午後3時頃まで急速に下げています。

Sox20100826

 VIX指数を見ても、10時半から3時頃までの上昇が鮮明で、投資家のセンチメントが悪化して、リスク許容度が低下した様子がうかがえます。

Vix20100826

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,835円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cxme20100826

 新規失業保険申請件数の発表時に大きく円安に振れた為替ですが、現在は発表時点以前の水準まで円高に戻しています。現時点では、一段の円高に進むことは想定していません。しかし、多少の円高への振れの可能性はありますので、その場合には寄り付きを引き下げる要因となります。

A20100827

 今日は、消費者物価指数、失業率、有効求人倍率、家計調査報告など7月の重要統計が目白押しです。そのため目を離せない状況なのですが、やはり為替の影響がそれ以上に重要なのではと考えています。

 午後になると、4-6月のGDP改定値の発表を控える米株先物の動向に注意する必要がありそうです。

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2010年8月26日 (木)

週間ベース新規失業保険は3.1万人減少

 先ほど発表された8月21日までの1週間の新規失業保険申請件数は、47万3千人となり、修正された前週の50万4千件から3万1千人減少しました。事前予想49万人を下回っています。

 この数字の発表と同時にドル円が大きくドル方向に振れています。ただし、すぐに頭打ちの兆しも見せています。

C20100826

 GLOBEXのダウ先物価格は、34ドルまで上げ幅を拡げましたが、こちらの方も多少頭打ちの気配です。

Cmeb20100826

 今日の米国市場はこのほかに重要な指標の発表は予定されていません。

 ただ、ワイオミングのジャクソン・ホールで開かれる中央銀行シンポジウムでのバーナンキFRB議長のコメントにマーケットは注目しているようです。

 現在のところ欧州市場は堅調で、フランス、イタリア、ノルウェー、スウェーデンは1%を越える上昇率です。

 そのような状況ですから、米国株式市場は堅調ぎみに推移する可能性が高く、ドル円も円安方向に振れているため。明日の日経平均株価は高めの寄り付きが期待できそうです。

     

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米国マーケットの動向 8月25日

 今日は寝坊をしてしまいましたので、2段構えのご報告になってしまいました。米国マーケットの動向です。

 7月の耐久財受注や新築住宅販売の数字が弱かったため、前日の中古住宅販売ショックに引き続いて、10時半過ぎには102ドル安をつけたダウ平均株価ですが、その後は回復基調が鮮明になり、19.61ドル、0.20%高で終了しました。(「弱い経済指標が続く:米国株式市場」)

20100825_2

 住宅関連銘柄の回復が顕著でした。前日に悪い話を織り込んでしまったということもあるようです。前年同期の大幅赤字から黒字に転化したトール・ブラザーズが5.81%の急騰を見せました。

Tol20100825

 ホームデポも1.98%高と堅調さが目立ちました。

Hd20100825

 ハイテクセクターも好調でした。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.97%上昇しましたが、日中の着実な上昇が目を引きます。

Sox20100825

 大きく上昇して始まったVIX指数は、その後急速に下落して、投資家のセンチメントが改善したことを示唆しています。投資家のリスク許容度が高まり、リスクマネーが商品市場に流れ込んだと見られます。原油価格が1.24%と大きく上昇し、金価格も0.63%上げました。

Vix20100825

 このような米国株式市場の動きを背景に、CMEの日経先物価格(円ベース)も上昇して8,910円をつけています。

Cme20100825_2

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今日の日経平均株価は? 8月26日

米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価も久しぶりに高めのスタートになりそうです。8,910円の近辺を寄り付きのメドとしています。ザラバでは、為替が前日に比べて円安気味に推移していることが下支え要因になるため、比較的に堅調な展開を期待しています。

 7月の耐久財受注や新築住宅販売が弱かったことから、一時100ドルを越える下落となったダウ平均株価ですが、10時半頃から回復基調が鮮明となり、19.61ドル、0.20%上昇して終えました。

20100825

 この米国株式市場の上昇を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)は8,910円となっています。この近辺を寄り付きのメドとしています。

Cme20100825

 為替が前日に比べて円安気味に推移していることが、今日のザラバを下支えすると見ています。アイルランドの格下げでユーロの動きが気になったのですが、ユーロ円も多少円安方向に振れています。

A20100826

 米国マーケットの詳細については、すぐに引き続きご報告します。

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2010年8月25日 (水)

弱い経済指標が続く : 米国株式市場

 昨日に続いて、米国株式市場は弱い経済指標のダメージを受けています。

 開け前に発表された」7月の耐久財受注は前月比0.3%の増加にとどまりました。事前予想は3.0%の増加でした。

 10時に発表された7月の新築住宅販売件数は前月比12.4%減少して、年率換算で27万6千戸となりました。コンセンサスは同33万4千戸でした。

 この数字を受けて、ダウ平均株価は一時大幅に下落しましたが、現在は多少持ち直して57.42ドル安となっています。

 VIX指数も10時頃に大きく上昇した後は下降に転じ、現在は+2.66%となっています。

Vixa20100825

 為替も、ドル安に振れた後、戻しています。

 前日の中古住宅販売件数の下落によるショックを織り込んでいることから、今日の数字によるダメージが限定的であるのだろうと推測しています。

 しかし、多少時間が経過した後に、改めて売り直されることも考えられますので、油断はできないようです。

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今日のマーケットを振り返る 8月25日

ポイント

 厳しいスタートの後、一段安は回避されると見ていたのですが、首相・財務相・官房長官の三者が顔を揃えた会談で何の政策も打ち出されない失望感が大きく、午後になって下げ幅が拡大してしまいました。欧州市場、米株先物が軟調ですから、明日の寄り付きも要注意のようです。対ユーロで円高が進んでいることが気になります。、

今日のマーケット動向

 90円安で寄り付いた日経平均株価は、前場は小動きに推移しました。後場に入ると、下げ幅を45円まで縮めたのですが、すぐに反落に転じ、結局149.75円、1.66%安で大引けとなりました。寄り付きから59円下げての大引けです。

20100825

 首相・財務相・官房長官の3者会談に対する期待感が後場寄りのマーケットを一時的に押し上げましたが、何の政策も打ち出せない失望感からすぐに下落に転じました。ただ、期待感が大きかったというわけではないようで、下げ幅も限定的であったように見えます。ドル円15分足で見ると、円高への振れが限定的で、かつ短期的であったように見えます。

B20100825

 明日から白川日銀総裁が海外出張ということですから、これで今週中に意味のある政策の発動は期待できなくなったようです。

 そうなると気になるのがユーロの弱さ。S&P社によるアイルランドの格下げの影響もあってか、欧州の財政不安に再び目が向きそうな気配です。ユーロがドルや円に対して急速に弱くなっているいます。この状況がさらに深刻になるかどうかは不明です。多少心配なのは、仮に状況が悪くなったとしても、日本は何の対策も講じることができないかもしれません。

C20100825

 今日のGLOBEXでは、ダウ(-50ドル)、ナスダック(-12.75ポイント)ともに軟調な推移です。

Cme20100825

 今日は6月のFHFAによる住宅価格指数、7月の新築住宅販売件数、そして7月の耐久財受注と気になる指標の発表が続きます。特に住宅関連の指標から目を離せないようです。

(お詫び) 今日は、他の用事のため、簡単な印象記のような文章になってしまいました。申し訳ありません。明朝きちんとしたご報告をしたいと思います。よろしくお願いいたします。

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今日の日経平均株価は? 8月25日

ポイント

 米国株式市場の急落を受けて、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。一応8,850円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、円高が一服しているため、ザラバでの一段安は回避されるのではと見ています。理由は政策期待。日銀の追加緩和期待です。正直なところ、小出しの追加緩和策がマーケットの失望を買って、一段の円高が進む可能性を否定できません。しかし、少なくとも緩和策が打ち出されるまでは、円高の動きが止まる可能性が高く、株式市場への重圧が軽減されると考えます。

米国マーケットの動向

 スタート直後から急速に値を崩したダウ平均株価は、10時頃には183.23ドル安(9,991.18ドル)をつけました。その後は僅かに持ち直したものの、停滞気味な推移が続き、133.96ドル、1.32%安で終了しました。

20100824

 10時に発表された7月の中古住宅販売がコンセンサスを大幅に下回ったことがマーケットにショックを与えたようです。ただし、ザラバの動きを良く見ると、統計が発表される前に、すでに大幅に下げています。世界経済の減速懸念を背景に軟調に動いていた欧州市場の影響が大きかったのではと考えています。

 住宅大手のトールブラザーズの株価を見ると、10時頃にはかなり下げましたが、その後は持ち直して、僅か0.06%の下げで終えています。

Tol20100824

 同様にホームデポも0.18%の下げにとどまり、引け後の時間外では0.11%の上昇に転じています。

Hd20100824

 それでも、中古住宅販売のショックはかなり大きかったことは間違いなく、VIX指数の10時頃の急騰にその様子が示唆されています。

Vix20100824

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,850円を、とりあえずの寄り付きのメドとしています。

Cme20100824

 為替は、円高一服の兆しを見せているため、ザラバでの一段の下げは避けられると見ています。

 ドル円の動きはこのようになっています。

1520100825

 ユーロ円も同様な動きです。

1520100825_2

 この円高一段落の背景にあるのは、日銀による追加緩和策への期待であると見ています。

 小出しの緩和策でお茶を濁す程度のために、一段の円高昂進となる可能性は否定できないのですが、それでも発表前は「政策リスク」があるため、円を積極的には買いにくいだろうと考えます。

 今日は7月の貿易統計tp企業向けサービス価格指数が発表されます。

   

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2010年8月24日 (火)

今日のマーケット動向 8月24日

ポイント

 早朝に想定した動きに近い厳しい展開でした。現在、欧州市場や米株先物が低迷しており、しかも円高が一段と進んでいますので、このままでは明日の日経平均株価はさらに厳しさが増しそうな様子です。しかし、非常に個人的な見方ですが、「政策リスク」による突然の反騰に注意すべき時期に入ってきたような気がしています。

今日のマーケット動向

 92円安で寄り付いた日経平均株価は、後場寄り直後に47円まで下げ幅を縮めましたが、すぐに停滞局面に逆戻りして、121.55円、1.33%安で大引けとなりました。

20100823_2

 円高がマーケットの重圧になりました。

B20100824

 後場に一時反発の動きを見せたのは、ドル円がわずかに円安方向に振れたことと、上海市場が堅調な動きをしたことが影響したようです。

20100824

 アジア市場は軟調でした。上海とマレーシアを除いて下落しています。ただし、1%を越えて下げたのは香港だけ。全体的に小動きです。

 それに対して欧州市場は下げています。スイスを除き軒並み1%以上の下落です。特別な要因があったというより、世界経済の減速懸念といった一般的な要因によりものと見られます。

 その欧州の動きを受けて、GLOBEXではダウ(-110ドル)、ナスダック(-22.50ポイント)とも大幅安で推移しています。下げ幅は拡大しています。

Cme20100824

 今日は7月の中古住宅販売件数、8月のリッチモンド連銀製造業指数の発表が予定されています。

 先ほど発表されたバーンズ・アンド・ノーブルの決算では四半期損失が1株当り1.02ドル。コンセンサスは0.80ドルの損失でした。既に身売りすることを決めているとは言え、書籍販売の事業は厳しいようです。

(追伸)

 既に米国マーケットが開いています。GLOBEXの動きを受けた展開のようです。ダウは105.88ドル安、ナスダックは29.12ポイント安での推移です。

 バーンズ・アンド・ノーブルは3.53%の大幅安となっています。

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今日の日経平均株価は? 8月24日

ポイント

 ダウ平均株価が僅かな下落で終えたのに対して、今日の日経平均株価は厳しい展開を予想しています。寄り付きは9,045円の近辺。ザラバは円高気味の為替に上値を抑えられ、停滞した動きになると見ています。午後には、7月の中古住宅販売件数や8月のリッチモンド連銀製造業指数の発表を控える米株先物の推移が気になります。

米国マーケットの動向

 91ドル高まで上げ幅を拡大する好調スタートを切ったダウ平均株価ですが、すぐに調整色が強まり、11時頃には僅かながらマイナスの転じました。その後は前日終値の付近での小動きを繰り返していましたが、3時過ぎから大引けにかけて再び下げ圧力が高まり、39.21ドル、0.38%安で終了しました。

20100823

 寄り付き直後の好調な動きの背景には、ユーロドルがドル安に振れたことがあったと見ています。

A20100824

 ドル安の恩恵が大きいハイテク株が好調なスタートを切りました。1.25%の下落で終わった代表的なハイテク指数であるSOX指数の好調な出足が目を引きました。

Sox20100823

 しかし、すぐに為替が大きくドル高に振れると、基調が一変して、調整色が強まりました。

 気になるのは、大引けにかけての一段の調整色の強まり。

 出足好調のテキサス・インスツルメンツが、1.34%下げて終了し、引け後の時間外にさらに0.04%ほど下落しています。

Txn20100823

 また、0.7%下げて終了したJPモルガン・チェースの大引け近くの下げが気になりました。大引け後の時間外もさらに0.11%の下落となっています。

Jpm20100823

 大引け近くのマーケットの基調の弱まりに明確な原因が見えないのですが、少なくとも投資家のセンチメントが急激に悪化ているようです。VIX指数の終盤の急上昇がそれを物語っています。

Vix20100823

 したがって、ダウ平均株価は僅かな下落だったのですが、大引けはかなり嫌な雰囲気でした。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,045円を一応のメドとしています。一応というのは、ダウ平均株価の大引けの状況が重石となる可能性があるためです。

Cme20100823

 加えて、ドル円が前日に比べて大きく円高に振れています。前日の午後から膠着状態が続いていたのですが、日本の為替に対する政策対応がなされないという安心感もあって、一段と円高が進んでいるようです。

A20100824_2

 ユーロ円も同様な展開です。

A20100824_3

 この円高への振れがマーケットの重圧となる可能性が高く、今日のザラバは警戒態勢で臨むつもりです。

 

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2010年8月23日 (月)

今日のマーケットを振り返る 8月23日

ポイント

 想定していた9,165円を18円ほど下回っての寄り付きとなった日経平均株価は、9時15分ごろから急速に進んだ円高とともに下げ幅が拡大しました。後場は多少落ち着いたのですが、円高に対して政策対応が打ち出されないことで、身動きの取れないフラストレーションに溢れた展開という印象でした。現在は、欧州市場、米株先物ともに堅調な推移です。明日の日経平均株価には好ましい展開ですが、一方で為替が円高に振れる動きも見せているため、予断は許さないようです。

今日のマーケット動向

 32円安で寄り付いた日経平均株価は、その後下げ幅を拡大して、12時半過ぎには88円安をつけました。しかし、すぐに多少持ち直した後は膠着状態となり、そのまま62.69円、0.68%安で大引けとなりました。

20100823

 先週金曜日のダウ平均株価が57ドル余り下げたことが、寄り付きの重石になりました。

 ザラバでは、比較的に落ち着いた動きを見せていたドル円が9時15分ごろから急速に円高に振れた影響を受けました。この為替の動きの背景はよくわかりませんが、菅首相と白川日銀総裁が電話会談をしている時期に、円が大きく上昇したのは皮肉であるような気がします。

C20100823

 後場になると、円高への振れがおさまり、持ち合い状態に転じました。それと当時に、日経平均株価も僅かな戻りを見せた後膠着状態となっています。

 何の政策対応も打ち出されなかったとしても、万一ということもありますから、「政策リスク」を意識して動くに動けない状況であったと理解しています。

 全体として見れば80円程度の値幅の中での小動きでした。

 今日のアジア市場はマチマチで特筆するような動きはありません。

 一方、欧州市場は全体的に上昇しています。1%を越えて上昇している市場はないのですが、英国、フランス、イタリアの堅調さが目立ちます。ただし、全体的にスタート直後から見ると、多少上げ幅を縮めているようです。

 GLOBEXでは、ダウ(+30ドル)、ナスダック(+10ポイント)ともに上昇しています。多少上値が重くなっていますが、まず堅調な展開です。

Cme20100823

 今日は重要な経済指標の発表がありませんので、マーケットはこのまま堅調ぎみな推移となりそうです。

 したがって、明日の日経平均株価には好ましい展開なのですが、為替が円高方向に振れる動きも見せており、油断はできないようです。

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今日の日経平均株価は? 8月23日

ポイント

 今日の日経平均株価は比較的に穏やかなスタートになると見ています。9,165円近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは為替政策の動き次第で状況が大きく変化する可能性があり、予想が難しいと考えます。現在のところは、ドル円、ユーロ円とも穏やかなスタートとなっていますので、円高への不安が上値を抑えながらも小動きで推移すると見ています。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日のCMEでの日経先物株価(円ベース)は9,165円で終えています。

Cme20100820

 今週のドル円は僅かに円安方向に振れてスタートしました。

A20100823

 ユーロ円は逆に僅かに円高方向に動いたのですが、やはり円安方向に戻しています。

A20100823_2

 ユーロ円60分足で見れば、それが非常に小幅な動きであることが鮮明です。

B20100823

 そのようなわけで、為替の動きから判断する限り、週末にマーケットに重大な影響を及ぼすようなニュースはなかったと推測しています。

 したがって、先週金曜日のCMEでの日経先物価格を寄り付きのメドとしています。

 ザラバは、為替次第ですが、当局の政策的な動きを予想することが出来ないため、とりあえず為替のスタート直後の様子を理由に、小動きを想定して臨むつもりです。

 今日は、7月の全国スーパー売上高の他に重要な経済指標は予定されていません。

 昼前には、先週金曜日に1.7%の急落を見せた上海市場が反騰を見せるかどうかに注目しています。

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2010年8月22日 (日)

景気の方向性を探る

 昨年12月20日に「2010年の株式市場を考える・・・年後半の失速に警戒を!」というタイトルで、大まかな今年の動きについてコメントしました。そして、今年の7月1日には「2010年後半のマーケットをどう見る?」という記事を書いています。

 2つの記事の共通点は、年後半の失速です。

 そこで、直近のデータを使いながらフォローアップをしておこうと思います。

 ます、鉱工業の在庫循環モメンタムを実績に、今後の予想をシミュレーションしたものを加えたものを示します。6月までが実績値、7月以降は予想値です。

20100823_2

 在庫循環モメンタムは、出荷金額の前年同月比増減率から在庫金額の前年同月比増減率を差し引いて算出する景気指標で、株式市場との連動性が高いことが特色です。

 重要なポイントだけを箇条書きにしてみます。

(1)在庫循環モメンタムで示された景気は明確に減速局面に入っている。

(2)4-6月のGDPが見せた減速は、在庫循環モメンタムの4-6月の減速に対応したもので違和感はない。

(3)7月から8月にかけて、在庫循環モメンタムが多少反発を見せる可能性が高い。暑夏で小売関連や家電の一部が好調だったことを勘案すると、さらに上ブレする可能性も否定できない。

(4)ただし、基調は下向きであって、それに対応した投資戦略をとることが望ましい。

(5)在庫循環モメンタムが下降局面にある間は、電力、医薬品、一部の食品などディフェンシブなセクターを中心に銘柄を選別すべき。

 とても簡単ですが、箇条書きにした以上の点を念頭に置いて臨みたいと考えています。

 ご参考までに、在庫循環モメンタムが示す景気サイクルの局面に対して、それに対応する投資戦略を次のように組み立てています。

20100808

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ご連絡

 明朝(23日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「為替次第の株式市場 : かかし」が掲載されます。お時間が許すようであれば、是非ご参照いただければと存じます。

 円高への対応策に期待が高まっているのですが、私自身は多少懐疑的に見ています。

 党内をうまくまとめることさえできていない状況で、代表選を前に円高どころではない首相と、これまでほぼ一貫して無策の姿勢を貫いてきた日銀総裁が会談をしたところで、突然にこれまでの基調を大きく変えるような画期的な政策を期待するのは具合が悪いのではと見ています。

 したがって、当局が為替を放置することを前提として、どの程度までの円高を念頭に置く必要があるかを考えてみました。道具としては、国際通貨研究所の算出したドル円購買力平価を使っています。

20100823

 これをベースに考えると、念頭に置くべき円高の水準は72.16円となります。詳細は野村ブログでご確認いただければと存じます。

   

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2010年8月21日 (土)

お知らせ

 もうすぐ発売になる投資経済雑誌「あるじゃん」10月号に、私の書いた記事が掲載されています。もしお時間があれば、目を通していただければありがたいと存じます。

 タイトルは、「プロが目をつけた主役株40」。私の記事は「内需関連銘柄を今から仕込む」というサブタイトルで、58-59ページにあります。

 内容は基本的にこのブログでも触れてきたことなのですが、日頃はマーケットコメントが中心であるため、長期的な視点も織り込んでコンパクトにまとめてみました。

 よろしくお願いいたします。一冊450円です。

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米国マーケットを振り返る 8月20日

ポイント

 前日の弱い経済指標に影響が尾を引き、好決算のデルが下落して寄り付き、欧州の財政懸念再燃からユーロに対して急速にドル高が進むという厳しい状況でのスタートとなったダウ平均株価でしたが、意外な底堅さを見せました。月曜日の日経平均株価も、軟調ながら平穏に始まりそうです。

米国マーケットの動向

 ほぼ前日終値の水準で寄り付いたダウ平均株価は、すぐに下落を始め、15分ほどで90ドル近くまで下げ幅を拡大しました。しかし、その後は意外な底堅さを見せ、12時を過ぎると僅かづつながらも回復を見せ、57.59ドル、0.56%安で大引けとなりました。

20100820

 マーケットが反発に転じた最大の要因は為替でした。欧州の財政問題に対する警戒が強まり、ユーロに対して大きくドル高が進んできたのですが、昼近くから基調が変わりドル安に振れ始めると、マーケットのムードも大きく変わりました。

A20100821

 好決算にも関わらず、安く始まったデルがその後堅調な動きを見せ、特に12時過ぎからは着実に回復基調をたどる、0.25%の上昇で終えたことが、テクノロジー株全般に好影響を与えたと見ています。

Dell20100820

 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.45%上昇しています。ナスダックは0.04%と僅かながらも上昇して終えたのは、テクノロジー株の健闘が大きかったようです。

Sox20100820

 投資家のセントメントは決して悪くなかったようです。VIX指数は3.59%下落しています。特に午後からの急速な低下が目立ち、投資家のリスク許容度が高まったことを示唆しています。

Vix20100820

 1.04%下落したシェブロンの株価のザラバを見ると、午前中こそドル高による原油価格の低下を反映して下げ幅が広がったのですが、午後はリスクマネーの商品市場への回帰の期待から、下げ幅を縮小しています。

Cvx20100820

月曜日の日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,165円が、日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。

Cme20100820

 対ユーロで大きく円高に振れていた為替が、円安方向に戻しています。これがマーケットの下支え要因となりそうです。

A20100821_3

 ただし、為替の動きは油断もスキもなく、政府・日銀の行動に期待するわけにもいかないために、ザラバは警戒気味に臨むつもりです。

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2010年8月20日 (金)

今日のマーケットを振り返る 8月20日

ポイント

 今日は想定と大きく異なる展開になってしまいました。厳しい下げと見ていた寄り付きこそ、ほぼ想定内だったのですが、堅調な局面があるかもしれないと見ていた後場は、堅調どころか、一段と調整色が強まりました。日銀の追加的な金融緩和措置への動きが見えず、菅・白川会談の実現も不透明さを増していることから、円高が加速してマーケットを抑えつけました。そもそも、政府・日銀に下手な期待をする方が間違っていると言われれば、残念ながらその通りかもしれません。欧州市場や米株先物が下落しているため、月曜日の日経平均株価のスタートも厳しそうです。

今日のマーケット動向

 123円安で寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎには75円安まで下げ幅を縮めました。しかし、その後は再び軟調になり、後場に入ると下落ピッチが加速しました。結局反発らしい動きも見せないまま、183.30円、1.96%安で大引けとなりました。

20100820

 前場では、円安に振れていた為替が、後場には一転して円高に動いたことが、マーケットの重石になったと見ています。ドル円の動きをみると、為替に基調転換が鮮明に浮き出ています。

C20100820

 ユーロ円もほぼ同様の展開でした。

B20100820_2

 この基調転換は、期待されていた日銀の追加的な金融緩和措置などの動きが見えず、来週23日に予定されていると伝えられていた菅首相と白川日銀総裁の会談についても、実現性に不透明感が増したことが大きく影響したと考えています。

 イブニング・セッションの日経先物の動きも軟調です。

20100820_3 

 ユーロ円がさらに円高に振れている動きと、マーケットの動きが重なっています。

C20100820_2

 というわけで、今日も為替に振り回された一日となっています。

 アジア市場は、インドネシアとマレーシアを除く主要市場が下げています。上海が1.70%と大きく下落しているのが目立ちます。

 欧州市場は、アジア市場以上に軟調です。フランス、スイス、イタリア、ノルウェー、スウェーデンが1%以上下落しています。

 GLOBEXでは、ダウ(-40ドル)、ナスダック(-5.25ポイント)ともに軟調な推移です。

Cme20100820

 今日は大きな経済指標はありませんので、前日の弱い経済指標の影響が多少尾を引きそうな気がします。

 前日引け後に好決算を発表したデルが、時間外取引で2.08%下落したことや、同様に好決算のヒューレット・パッカードも1.01%下げたことが、マーケットの雰囲気を重くしそうです。

 加えて、ユーロに対してドル高が進んでいることも重石になりそうです。

 したがって、今日も米国マーケットは停滞気味に推移しそうだと見ています。

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アリアケジャパン(2815):業績フォロー(10.8.20) : 春 研一

 すでに、86日にブログに決算速報を掲載しているが、アリアケジャパン(2815)の業績フォローを報告する。

 決算速報: http://ameblo.jp/halariga/entry-10612174114.html

 20113月期第1四半期連結業績は0.9%増収、89.3%営業増益、2.2%税前増益、3.6%純利増益であった。

Ws20100820

    

 まず、売上高と営業利益について、単体(国内)と子会社(主として海外)に分けて見た表を下に示す。

Wsb20100820

 国内の売上高は前年度に期を追うごとに伸び率が高まっている。そして、第4四半期には前年同期比二桁増に乗せたが、この第1四半期にはさらに伸び率が高まった。

    

 これは前回のレポートでも述べたように、それまでの単品営業から、トップセールスによる企業対企業の営業に変えたことが効を奏したものと考えられる。

    

 これによって商品ごとの粗利率は低下するが、販売数量増が期待できるため、会社全体としては利益率が上昇するものとなる。実際、単体の四半期ごとの売上高と営業利益の伸び率を比較すると、一貫して営業利益の伸び率のほうが高くなっており、会社側の狙い通りと言えよう。

    

 ただし、前年度に関しては、原油を初めとしてコストが低下しており、むしろ新営業政策の効果よりコスト低下の方が大きく寄与したと考えられる。前年度の第4四半期からは売上高の伸び率が大きく高まっており、またコストも大きくは変っていないと思われ、本格的に新営業政策の効果が出てきたと考えてよさそうである。

    

 海外を中心とする子会社に関しては、売上増加がいよいよ始まったと判断できよう。前年度の第4四半期の子会社売上高が51.5%増となっているのに対して、第1四半期は23.0%増と低下しているように見えるが、これは為替の影響である。

    

 一方、海外の営業利益については、若干赤字が拡大しているが、円高を考えると悪化幅はもう少し大きかったことになる。

この中身は、中国の利益増が欧州の赤字拡大に食われてしまったものである。欧州の場合、立ち上げ期にあり、徐々に固定費が増えているものの、売上増のピッチが会社の見込みを下回っていることによる。海外の売上増は伸び率を見ると大きなものだが、今のところ会社側の見込み、市場の期待を下回っていると言えよう。

   

 最後に営業外の為替差損について考える。同社は海外工場で加工した原料を国内に持ち込んでいる。そのため、コストを事前に確定させる目的で為替デリバティブを保有している。これは過去から行ってきたことであるが、最近会計制度が変更されたことによって、デリバティブを決算期ごとに時価で評価するようになり、大きな為替差損益が計上されるようになった。

   

 基本的には輸入に対する外貨の手当てであるから、円高になれば差損が、円安になれば差益が発生する。これは、デリバティブを保有しなかった場合、どうなるか考えてみよう。

  

 当然、原価に直接反映することになるので、逆に円高ならばコスト低下、円安ならばコスト高となる。ただし、デリバティブは数年分保有しているため、変動額は予約をしなかった場合に比べて大きなものとなる。メカニズムとしてはこのようなものである。

    

以上が同社の業績の現況である。

     

 さて、現時点の株のバリュエーションはPBR約1倍、PER20倍である。かつて、日本株が高い評価を受けていた時代であれば、同社のポテンシャルを評価して、割安という考え方もできたろう。しかし、食品株の平均PER1315倍に低下した現状を考えると、現時点のバリュエーションは即座に割安と言えるものでもなかろ   う。

    

ベストシナリオは欧州の売上がかつての日本同様、急拡大し、企業全体としても2030%を超えるような成長が続くことである。同社の技術を考慮すれば、どこかの時点ではその可能性もあろう。しかし、同社のビジネスがある市場に浸透してゆく場合、どうしても初速はゆっくりとしたものにならざるを得ない。

国内の再成長はどうやら本物の可能性が高まってきたことから、株価の上昇スピードはこの欧州の売上拡大ピッチに依存していると考えられる。

その面からは、日本に成長ポテンシャルを持った企業がすくなる中、今後とも四半期ごとの業績のフォローアップが欠かせない企業の1社であろう。

     

 なお、同社の欧州市場でのポテンシャルについて深く分析したレポートを作成しています。興味のある方はご覧ください。

「アリアケジャパンの秘密(34ページ)」→  http://ameblo.jp/halariga/entry-10590292674.html

ブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。

株式関連記事目次: http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-114.html

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今日の日経平均株価は? 8月20日

ポイント

 米国株式市場の下落と円高のダブルパンチで、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。9,215円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、為替が落ち着きを見せており、ザラバでの一段の下げは避けられそうだと見ています。週末ですから、後場の動きは予断を許しませんが、米株先物が反発の動きを見せるようだと、意外に堅調な局面があるかもしれません。

米国マーケットの動向

 スタート直後から急速に下げ幅を拡大したダウ平均株価は、12時前に199.35ドル安をつけました。その後多少戻る動きを見せたのですが、力強さには欠け、結局144.33ドル、1.39%の大幅安で終了しました。

20100819

 下げを牽引したのは弱い経済指標。特に、週間ベースの新規失業保険申請件数が事前予想を上回り、8月のフィラデルフィア連銀景況指数が、上昇すると見ていたコンセンサスに対して、下落に終わったことが、マーケットに大きなショックを与えたようです。

 VIX指数が7.52%とかなり大きく上昇しました。投資家のセンチメントの悪化を示していますが、日中の動きをみると、悪化がかなり深刻であったことを物語っています。

Vix20100819

 投資家のリスク回避の姿勢は商品市場にも影響して、原油価格が1.31%下落しました。この影響で、エクソン・モービルが1.43%下げています。

Xom20100819

 情報セキュリティーソフトの大手マカフィーの買収を決めたインテルの株価が3.52%と急落したこともあって、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.71%下げたことも目を引きました。

Sox20100819

今日の日経平均株価は?

 米国株式市場の下落を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,215円となっています。この近辺を、今日の寄り付きの一応のメドとしています。

Cme20100819

 前日に比べて、円高に振れているため、多少寄り付きの重石となる可能性がありそうです。

A20100820

 ただし、ドル円15分足で見ると、為替は落ち着きを見せています。したがって、油断は禁物ですが、ザラバの一段安は下げられると見ています。

B20100820

 むしろ、政府・日銀の為替対策への期待感や、午後のGLOBEXでの米株先物が反発を見せるようであれば、意外に堅調な局面もありそうな気がします。

今日は、大きな経済指標の発表は予定されていないのですが、7月の粗鋼生産速報やコンビニエンスストア売上高が出てきます。

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2010年8月19日 (木)

週間ベースの米新規失業保険申請件数で円高が進む

 先ほど発表された8月14日までの1週間の新規失業保険申請件数は50万件。コンセンサスであった47万8千件を上回りました。

 この数字に為替が強く反応して、ドル円はドル安、円高方向に大きく振れています。

F20100819

 米国株式市場は雇用関係の指標に極めて神経質になっていますので、あと40分ほどで始まるマーケットの動きが気懸りです。

 プラスで推移していたGLOBEXのダウは14ドルの下げに転じています。ナスダックは0.25ポイントの上昇を維持していますが、上昇幅を急速に縮めています。

   

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今日のマーケットを振り返る? 8月19日

ポイント

 ザラバは、小動きと見ていた想定とは異なり、右上がりの堅調な展開となりました。為替の円安への振れが直接的な理由ですが、その背景には、日銀の追加的な金融政策や、23日に予定されている菅・白川会談への期待感の高まりがあったようです。個人的には、為替に対する真剣な対応策が打ち出される前に、中途半端に円安が進むことで、切迫感が薄れてしまうことの悪影響が気になっています。下げ基調で始まった欧州市場が上げに転じ、米株先物も堅調に推移していることから、明日の日経平均株価は上昇してのスタートが期待できそうです。

今日のマーケット動向

 2円高で寄り付いた日経平均株価は、多少の上下はあったのですが、上昇基調を維持したまま大引けとなりました。122.14円、1.32%高の高値引けです。

20100819

 ドル円15分足を見ると、きれいに右上がりになっており、円安が進んだことを示しています。

E20100819

 ユーロ円はドル円ほど鮮明ではないのですが、やはり円安への振れが目立っています。

Be20100819

 この為替の円安への動きが、マーケットを押し上げたと見ています。その背景には、日銀の追加的金融政策や、23日に予定されている菅首相と白川日銀総裁の会談への期待があったようです。午前中には、日銀が今日にも臨時会合を開くという噂が出ていたと、ロイター通信社は伝えています。

 気になるのは、ようやく政府と日銀が真剣に為替の動きに対する対応策を打ち出そうとする矢先に、中途半端に円安が進んでしまったこと。切迫感が薄れ、為替介入による大きな基調転換の可能性が遠のいてしまったように見えることです。

 もっとも、大引け後には再び円高方向に戻っています。対応策を見極める前に、期待感だけで円安に浮かれるわけにはいかないような気がします。

 アジアは堅調でした。韓国、インドネシア、インドが1%以上の上昇率を見せています。上海も0.81%上げました。

 欧州市場は下落してスタートしたのですが、上昇に転じてきました。ただし、上昇率は限定的です。

 その理由の一つは、GLOBEXの動きにあるようです。ダウ(+34ドル)、ナスダック(+7.25ポイント)ともに、一時は停滞していたのですが、上昇に転じてきました。もっとも、、現在は再び上値が重くなっているようですので、予断は許しません。

Cme20100819

 今日は、もうすぐ週間ベースの新規失業保険申請件数の発表があります。その他、7月の景気先行指数、8月のフィラデルフィア連銀景況指数など注目の指標が続きます。

 決算は、ヒューレット・パッカード、デル、GAPなどが注目されます。

   

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今日の日経平均株価は? 8月19日

ポイント

 今日の日経平均株価は、前日終値の近辺で寄り付いた後は小動きのザラバ展開になると想定しています。ザラバの基調は、為替の動き次第と見ています。ただし、米国株式市場の大引け直前の動きが良くなかったこともあって、個人的には今日のマーケットの基調は若干弱そうな感じを持っています。

米国マーケットの動向

 スタート直後に76ドル近く下げ幅を拡げたダウ平均株価ですが、すぐに持ち直して、2時前には66ドル高をつけています。しかし、3時過ぎからは再び調整色が強まり、9.69ドル、0.09%の小幅高で終えました。

20100818

 持ち直しのきっかけはターゲットであったと見られます。決算自体はコンセンサスどおりでしたが、発表後のコメントで、今年の秋の動向が比較的に堅調という見通しを明らかにしたことが投資家に好感されたと見られます。株価は2.51%と大きく上昇しました。

Tgt20100818

 その他にも。金価格の上昇を受けて、産金会社ニューモント・マイニングの株価が1.9%上昇しました。ザラバの動きが目を引きます。

Nem20100818

 しかしながら、3時過ぎから調整色が強まったことには注意する必要があるかもしれません。単なる手仕舞いの動きもあるのでしょうが、投資家のセンチメントを示すVIX指数が終盤に上昇したことが気になります。

Vix20100818

 ザラバに好調な動きを見せたターゲットも、引け後の時間外取引では0.35%下落しています。また、ザラバで1.63%上昇したシスコ・システムズも時間外では0.09%と僅かな反落となっています。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,220円の近辺での寄り付きを一応想定しています。

Cme20100818

 ただし、ドル円15分足は円安方向に振れる動きを見せているため、多少寄り付き価格を押し上げそうです。

C20100819

 ただし、ドル円60分足はほぼ前日のザラバト同じ水準であるために、今日の為替がザラバに与えるインパクトは中立と見ています。

A20100819 

 今日は7月の全国百貨店売上高、7月の工作機械受注額の確報値などが発表されます。

 ザラバは小動きと見ているのですが、為替の動き次第で基調が変化しそうです。

      

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2010年8月18日 (水)

今日のマーケットを振り返る 8月18日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、高めの寄り付きと堅調なザラバ展開を想定していたのですが、多少弱めの展開でした。寄り付きから21円ほど下げての大引けです。現在は、欧州市場が軟調気味で。米株先物も小動きですから、為替動向にもよりますが、明日の日経平均株価は横ばいか、僅かに下げてのスタートになると見ています。

今日のマーケット動向

 99円高で始まった日経平均株価は。9時半頃から急速に上げ幅を縮め、10時過ぎには8円安をつけました。しかし、後場に入って1時過ぎになると一転して戻り基調となり、2時過ぎには118円高となりました。その後多少調整したものの、78.86円、0.86%高で終了しました。

20100818

 後場に上昇したため、堅調なザラバであったような印象ですが、前場の下げの反動と見る必要がありそうです。寄り付き価格を下回っての大引けでした。

 前場の下げの背景は円高でした。ドル円15分足で見ると、10時半頃まで急速に円高に振れています。

B20100818

 後場に入ってマーケットが戻り基調に転じた背景も、為替であったようです。円高が止まり、円安方向に振れています。

 2.35%上昇したホンダの株価を見ると、後場に入って一段と堅調さを増しており。為替の影響の大きさを示唆しています。

20100818_2

 また、経営統合に伴う「負ののれん」が利益を押し上げるJXホールディングスが3.98%と急騰していますが、後場の上昇が目を引きます。

Jxhd20100818

 加えて、米国エマソン。エレクトリックのモーター事業部門の買収を決めた日本電産がマーケットに好感されて3.36%上昇しています。

20100818_3

 このように、個別銘柄には活躍するものが目につきましたが、マーケット全体としては、強いという印象はありませんでした。

 アジア市場は、上海、香港、台湾を除いて上昇しています。ただし、米国株式市場が大きく上昇した割には、アジア各国の上げ幅は小幅です。

 欧州市場は軟調です。全般に下落してのスタートでした。しかし、スイスとスウェーデンがプラスに転じ、他のマーケットも下げ幅を徐々に縮小しています。

 GLOBEXでは、ダウ(+15ドル)、ナスダック(±0ポイント)ともに小動きです。ただ、マイナスから着実に改善してきており、この動きが欧州市場にも影響しているのかも知れません。

Cmeb20100818

 今日は、重要な経済指標の発表はありませんが、ターゲット、リミテッド、アプライド・マテリアルズなどの決算に注目が集まっているようです。

      

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今日の日経平均株価は? 8月18日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価も高めのスタートが期待できそうです。為替が円安方向に振れていることから、ザラバも堅調な展開を想定しています。ただし、米国株式市場が大引け前に見せた反落の動きが多少気になっています。後場には米株先物の動きを警戒したいと思っています。

米国マーケットの動向

 スタート直後に60ドルを越える上げ幅となったダウ平均株価は。10時半を過ぎると一段と上昇して、1時半頃には178ドル高をつけました。ただ、3時を回ると調整の動きが出て、103.84ドル、1.01%高で終了しました。ピークからは74ドルほど下げての大引けでした。

20100817

 7月の住宅着工件数や建設許可件数がコンセンサスを下回ったのですが、一方で、鉱工業生産や設備稼働率は予想を多少上回りました。

 また、好決算に加えて、業績見通しを上昇修正したウオルマートやホームデポがマーケットを押し上げました。ウォルマートは1.21%上げています。

Wmt20100817

 ホームデポも3.4%の上昇を見せました。

Hd20100817

 さらに、BHPビリトンの買収提案を拒否した肥料会社ポタシュが27.7%の急騰となったことを引き金に、マーケットはM&Aの活発化を好感する展開となりました。

 このように、ダウ平均株価は好調な動きでしたが、気になるのは大引け前の動き。JPモルガン・チェースが0.56%下げていますが、大引け前の動きが目につきました。

Jpm20100817

 また、ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も午後になって軟調さが目につきました。

Sox20100817_2 

 この動きに合わせるように、VIX指数も終盤にかけて多少上昇する動きを見せ、投資家が警戒的になったことを示唆しています。

Vix20100817

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,220円を多少上回るところを、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20100817

 多少上回るところを見る理由は、為替が円高方向に振れたためです。ドル円はこのようになっています。

A20100818

 ユーロ円の円安の振れはさらに鮮明です。

A20100818_2

 ザラバでの為替の動きは予断を許しませんが、大きな円高への振れは、現段階では想定していません。したがって、堅調なザラバ展開を期待しています。

 ただし、後場の米国先物の動きには多少警戒しようと思っています。前日の大引け近くに見せた調整の動きから、どうも2日連続の急騰はなさそうだという気がしています。

 今日は6月の景気動向指数の改定値が発表されます。決算はドン・キホーテなど4社です。

     

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2010年8月17日 (火)

今日のマーケット動向 8月17日

ポイント

 今日は、9,135円と多少下落しての寄り付きと、堅調ぎみ小動きなザラバを想定していました。スタートは9,090円と想定を45円近く下回ってしまいましたが、ザラバは72円近く下げ幅を縮める予想以上に堅調な展開となりました。結果的には、期待と大きな乖離はなかったという感じです。今日は米株先物が堅調に推移していますから、大きく円高に振れない限り、明日の日経平均株価は上昇してのスタートが期待できそうです。

今日のマーケット動向

 106円安と大きく下げてスタートした日経平均株価は、10時近くに多少のモタつきを見せましたが、鮮明な回復基調を維持したまま、34.99円、0.38%の小幅な下げで終えました。寄り付きから71円ほど上昇しての大引けです。

20100817

 比較的に落ち着いた動きをしていたドル円が7時45分ごろから、株式市場の開始直前にかけて大きく円高に振れたことが、寄り付きの足を引っ張ったと見ています。

D20100817

 ところが、そのドル円がザラバでは落ち着きを取り戻しました。ユーロ円はドル円以上に円安方向に振れています。この動きがザラバの回復を牽引したようです。

B20100817_2

 後場に入って目についたのは、為替と直接的に関係の薄い不動産株の堅調な動きでした。不動産経済研究所による7月の首都圏と近畿圏のマンション市場動向調査が好調なものであったことが直接の引き金であったと見られます。住友不動産が2.44%と急騰しました。

20100817_2

 アジア市場はマチマチでしたが、欧州市場は上昇しています。ドイツ、フランス、オーストリア、ベルギー、オランダ、ノルウェーなど軒並みに1%を越える上げとなっています。

 この欧州の動きを背景に、GLOBEXのダウ(+45ドル)、ナスダック(+9.25ポイント)ともに好調な推移です。

Cme20100817

 ただし、今日は卸売物価指数、住宅着工件数、建設許可件数、鉱工業生産など重要な7月の経済指標が目白押しです。

 ウオルマート、ホームデポなどの決算からも目が離せません。

 したがって、今日の米国株式市場の動きは、予断を許さないのですが、まず堅調な展開になりそうだと見ています。

 為替が大きく円高に振れない限り、日経平均株価は上昇しての寄り付きとなりそうです。

 菅、白川会談が来週ありそうだということもあり、円高への振れの可能性は大きくないと見ています。しかし、会談の成果は期待していません。4-6月のGDPを見て、あわててポーズを見せたということで、明確な方針や戦略が出てくることはないだろうと考えています。したがって、会談後の失望による円高への振れをむしろ心配しています。

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また為替か!

 日経平均株価の寄り付きは想定より厳しいスタートです。

 昨日も同様でしたが、理由は為替。7時台には円安への戻りの兆しも見せていたのですが、8時台になると再び円高へ振れ始めています。

C20100817

 為替に振り回される毎日です。ザラバも警戒が必要なようです。

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今日の日経平均株価は? 8月17日

ポイント

 ダウ平均株価がほぼ横ばいで終えたのに対して、日経平均株価は多少下げて始まりそうです。9,135円程度を想定しています。ドル円が前日に比べて円高水準にあることが重石になりそうです。ただし、一段の円高への振れは止まっており、円安方向への動きも見せているので、ザラバは堅調気味な展開を期待しています。

米国マーケットの動向

 スタート直後に93ドル安まで下げ幅を拡大したダウ平均株価ですが、すぐに切り返して12時30分ごろには30ドル高となりました。その調整の動きも見せたのですが、1.14ドル、0.01%安と、ほぼ先週金曜日の終値に対して横ばいで終えました。

20100816

 日本のGDPが弱く、8月のニューヨーク連銀製造業景気指数がコンセンサスを下回ったこともあって、警戒気味なスタートでしたが、すぐに落ち着きを取り戻しました。

 テキサス・インスツルメンツが1.03%上昇しており、ハイテク・セクターに反発の動きが見えました。

Txn20100816

 一方で、ウェルズ・ファーゴが0.62%下落するなど、金融株に弱いものが目立ちました。

Wfc20100816

 全体としての基調は決して悪くなかったようです。VIX指数が0.53%ほど下げています。

Vix20100816

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,135円を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。

Cme20100816

 ただし、前日に比べてドル円が円高方向に振れていますので、多少上値が抑えられる可能性もありそうです。

A20100817

 しかしながら、一段の円高への動きは止まっており、ドル円5分足で見ると円安への戻りも見せています。

B20100817

 このため、ザラバは堅調気味な展開になることを期待しています。

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんので、国内要因のマーケットへの影響はないだろうと見ています。

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2010年8月16日 (月)

ご参考 : イブニング・セッションでの為替の動き

 イブニング・セッションの開始にピタリと照準を合わせたかのような、ドル安・円高の動きです。

E20100816

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今日のマーケットを振り返る 8月16日

ポイント

 今日は、9,200円の近辺での寄り付きと、円高気味なからも落ち着いた為替を前提に、小動きのザラバ展開を想定していました。しかし、寄り付きは9,145円と予想を大きく下回りました。ところが、ザラバで持ち直し9,196円、ほぼ9200円で大引けとなりました。終わってみれば、ほぼ想定線に落ち着いたという感じです。理由は、いつものことですが、為替でした。現在は米株先物が軟調に推移しているため、明日の日経平均株価の寄り付きの重石になりそうですが、それ以上に為替の動きが気懸りです。

今日のマーケット動向

 108円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を拡げ、10時前には157円安をつけました。ところが、10時半を過ぎると一転して戻り基調に転じ、1時半近くには下げ幅を42円まで縮めました。その後も、その水準をほぼ維持したまま、56.79円、0.61%安で大引けを迎えています。

20100816

 大幅安での寄り付きの理由は、コンセンサスを大きく下回った4-6月のGDP速報値の影響を上げることが出来そうてすが、その発表以前から急速に進行していた円高の方がはるかに大きいインパクトになったと見ています。ドル円15分足に、マーケット開始前から10時過ぎまでの急速な円高が示されています。

D20100816

 そのマーケットが10時半過ぎから回復基調に転じるのですが、ドル円の円高への振れが治まり、多少円安方向へ動いたことが背景にあると見ています。ユーロ円も同様の動きでしたが、ザラバでの円安方向への戻りは、ドル円以上の鮮明でした。

B20100816_2

 このような為替の動きに加えて、悪材料の出尽くし感にも支えられて2.1%の急騰となった上海市場の好調な動きが、前引け直前から後場にかけての日経平均株価の回復を支える要因の一つになりました。

20100816_2

 アジア市場では、上海を先頭に、台湾、マレーシア、香港などが上げていますが、その他は下げており、全体としてはマチマチです。

 欧州市場は下げ基調です。ただ、スタート直後はオーストリアだけが上げていたのですが、ノルウェー、スウェーデンも上げに転じてきました。わずかずつ好転しているように見えます。

 GLOBEXでは、ダウ(-16ドル)、ナスダック(-2.25ポイント)ともに軟調な推移です。下げ幅は拡大傾向にあります。

Cme20100816

 今日は、6月の対米証券投資、8月のニューヨーク連銀製造業景気指数、そして8月のNABHによる住宅市場指数の発表が予定されています。

 GLOBEXの動きから見る限り、明日の日経平均株価の寄り付きには多少の重石となりそうな気配です。

 ただし、それ以上の懸念は為替。ドル円、ユーロ円ともに円高に振れていることもあって、日経先物価格がイブニング・セッションで軟調に推移しています。

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円高が進む

 日経平均株価は想定よりも低いスタートです。

 背景は円高。早朝に気になっていた対ドル円高への振れが時間とともに一段と進んでいます。

C20100816

 9200円近辺と見ていた寄り付きは9,145.22円となりました。

 今日の為替の動きは要注意ですが、もし介入がより現実的なものになるとすれば、その前には円の急速な上昇が必要です。円高が進むほど、介入の可能性が高まるという点は念頭に置いておきたいと思っています。

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今日の日経平均株価は? 8月16日

ポイント

 多少低目の寄り付きを想定しています。ザラバは小動きと見ていますが、為替の動き次第では、軟調な局面もあるかもしれません。

今日の日経平均株価は?

 金曜日に小安く終えたダウ平均株価の動きを反映したCMEの日経先物価格(円ベース)9,200円を寄り付きのメドとしています。

Cme20100813

 ただし、ドル円60分足が僅かですが円高方向に振れてスタートしたことがマーケットの心理的な重石になる可能性があります。

B20100816

 このドル円の動きを1分足で見ると、円高に振れた様子がより鮮明です。

A20100816

 ザラバは、為替の動きから目が離せないようです。ただし、現在のところは、大幅な円高方向への振れは想定していません。

 今日は4-6月のGDP速報値の発表が予定されています。日米共に、今後の景気減速に注目が集まっていますので、4-6月という過去の数字がマーケットに与えるインパクトは限定的と見ていますが、やはり目は離せないようです。

 その他、6月の第三次産業活動指数、そして7月の首都圏・近畿圏のマンション市場動向が発表されます。

 決算はキリン・ホールディングスを含めて7社程度。

 為替に大きな動きがなければ、小動きのザラバ展開になりそうです。

 お時間が許せば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「日米株価動向の乖離を考える : かかし」をご参照いただければと存じます。

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2010年8月15日 (日)

ご連絡

 明日(16日、月曜日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「日米株価動向の乖離を考える : かかし」が掲載されます。

 内容的には、本日このブログに掲載した「円安が本格化すれば、株価は急騰へ!」と同じものになっています。正直に言えば、野村ブログに掲載すべき記事を一足先にご紹介したということになります。

 とはいえ、多少付け加えたところもありますので、お時間が許せば是非ご参照いただきたいと存じます。

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個人投資家向け無料会社説明会のお知らせ : 春 研一

日本証券アナリスト協会主催の個人投資家向け無料会社説明会のお知らせ(9月)

 日本証券アナリスト協会主催の個人投資家向け無料会社説明会が開催されます。今回、東京(9月8日から22日のうちの6日間、18企業)、大阪(9月13日から17日の5日間、15企業)で開催されます。人数限定ですので興味のある方は、早めに申し込んでください。

以下のURLに企業名の詳細を記していますので、ご覧になってください。

URL:http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-166.html

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円安が本格化すれば、株価は急騰へ!

ポイント

 日経平均株価の動きが冴えません。日米株価の乖離が拡がっているように見えます。しかし、この乖離の大部分は為替の影響によるものです。もし、ドル円が大きく円安に振れれば、株価の大幅な上昇が期待できます。過度な円高是正のための適切な政策が強く期待されます。

日経平均株価の動向

 先週の日経平均株価は4.03%と大きく下落しました。

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 日足で1週間を追うと、低迷した様子が鮮明です。

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日米の株価乖離が拡大

 一方で、ダウ平均株価も先週は3.29%低下したのですが、日経平均株価の下落率より小幅でした。日米の株価の動きを見ると、基本的に連動性が高いのですが、7月以降は急速に乖離が拡がり、日本の低迷が目立ってきました。

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  日経平均株価からダウ平均株価を差し引いた乖離を見ると、拡大の様子が鮮明です。

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 両者は建値こそ異なりますが、非常に似た数字であるのが興味深いところです。それが、現在は10%を越える格差になっています。

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 この格差は、経済のファンダメンタルズの違いを反映しているというよりも、単にドル円の動きが影響していると思われます。今年初めのドル円は93円./ドル、現在は86円/ドル程度での推移です。円は7.5%近く上昇しています。これが日本のマーケットの重石になっていると考えれば、日米の株価乖離の75%は円高によると見ることができます。

 日米の株価乖離とドル円の動きを重ね合わせてみると、乖離はほぼ為替の動きに連動していることが鮮明です。

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 したがって、もしドル円が円安に振れるならば、株式市場の急騰を期待することができそうです。日本の政策を担う人々が、ちょっとした口先介入や「レートチェック」などという小手先の対応でお茶を濁して済ますことなく、真剣に為替の動きと向き合うことが強く望まれます。

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2010年8月14日 (土)

米国マーケットを振り返る 8月13日

ポイント

 ダウ平均株価は小動きでした。大引け前30分ほどで僅かに値を崩したのが気になりましたが、全体的には無難な推移でした。月曜日の日経平均株価も同様に無難なスタートになりそうです。

米国マーケットの動向

 前日終値を僅かに上回ってスタートしたダウ平均株価は、70ドル足らずの狭い値幅の中の小動きに終始して、16.80ドル、0.16%安で終了しました。

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 小動きの背景には、夏休みシーズンということもあるのでしょうが、経済指標の大きな驚きがなかったことがあると見ています。

 ただし、商務省の発表した7月の小売売上高は、自動車を除いたベースで前月比0.2%の増加と、0.3%の伸びを期待していたコンセンサスを僅かに下回りました。前月は0.1%の減少でしたから決して悪くはなかったのですが、小売株には意外に大きなダメージを与えました。高級百貨店ノルドストロームが7.15%の急落となり、引け後の時間外で、さらに0.10%下げています。

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 マーケットが午前中は多少停滞気味だったのは、この小売関連株の低迷が大きく影響したようです。

 午後になると、比較的に堅調な推移となりましたが、大引け前30分ほどの間の下げが気になりました。

 週末の手仕舞いということもあるのですが、気になるのはハイテク関連の下げが大きかったこと。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.92%低下しましたが、終了直前の下げが目立ちます。

Sox2010081300000

 テキサス・インスツルメンツの株価を見ても、大引け直前に売られています。

Txn20100813  

 この動きと連動して、1.98%上昇したVIX指数が終了直前に急上昇を見せており、投資家心理の悪化を示唆していることから、マーケットの大引け前の下げが気になったわけです。

Vix20100813

月曜日の日経平均株価への示唆

 いずれにしても、米国株式市場が小動きであったことを反映して、月曜日の日経平均株価は無難なスタートになりそうだと見ています。

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,200円の近辺を寄り付きのメドとしています。

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 ドル円が多少円安気味で安定していますので、寄り付きがもう少し高くなることもありそうです。

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 ただし、ユーロがドルに対して弱くなっていることを映して、ユーロ円も円高気味になっているため、ドル円の円安効果が多少相殺されてしまうと見ています。

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 経済指標としては、4-6月のGDP速報値の発表がありますので注目しています。決算は7社。決算シーズンもいよいよ終わりですが、この7社の中にはキリン・ホールディングスが含まれています。

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2010年8月13日 (金)

今日のマーケット動向 8月13日

 今日は、外出で先ほど帰宅しました。簡単なご報告で失礼します。

 とりあえず、気になる米国株式市場の動向をご報告しておきます。

 ダウ平均株価は22.78ドル高、ナスダックは2.73ポイント安となっています。小動きですが、スタート直後から見ると多少改善しています。

 改善のきっかけは、先ほど発表されたミシガン大学による7月の消費者信頼感指数。69.6と前月の67.8から上昇して、70と見ていたコンセンサスにほほ一致しました。これがマーケットに多少の安堵感を与えたようです。

 既に発表されている7月の消費者指数はほぼ事前予想のレベル、7月の小売売上高は予想を僅かに下回っています。

 いずれにしても、全体としては大きな動きは見られず、ほぼ横ばいといった感じの展開になりそうだと見ています。

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今日の日経平均株価は? 8月13日

ポイント

 米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は低目のスタートとなりそうですが、ザラバは比較的に穏やかな動きと見ています。寄り付きは9,170円の近辺を想定しています。ドル円が前日に比べると、円安水準で落ち着いていることが、穏やかなザラバ展開と見る理由です。ただ、午後になると、気になる経済指標を控える米株先物の動きが影響しそうです。

米国マーケットの動向

 週間ベースの新規失業保険申請件数が事前予想に比べて大きく増加したことが嫌気されて、スタート直後に80ドル安をつけたダウ平均株価ですが、その後は多少の戻り見せながらも、ほほ横ばいで推移して、58.88ドル、0.57%安で終えました。(「予想より悪かった米国失業保険申請件数」)

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 好調な利益を計上しながらも、売上実績や見通しがコンセンサスを下回ったシスコが9.99%の急落を見せたことも、マーケットの重石になりました。

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 この動きを反映して、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.3%下落しています。ただし、ザラバでは徐々に回復する様子も見せ、マーケットの戻りに貢献したと見ています。

Sox20100812

 大きく上昇して始まったVIX指数も、ザラバでは低下基調が鮮明で、投資家のセンチメントはむしろ改善基調をたどりました。

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 VIX指数の低下が示唆するように、投資家のリスク許容度が高まったことを受けて、金価格が1.44%上昇しました。代表的な産金会社であるニューモント・マイニングが3.05%の高騰となっています。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,170円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20100812

 ザラバでは、為替の動きが気になりますが、新規失業保険申請件数で大きく円高に振れたドル円が、その後は円安に振れたまま、安定的に推移しています。油断はできませんが、少なくともマーケットの重石になる可能性は低いと見ています。

A20100813

 したがって、比較的に穏やかなザラバ展開を想定しています。

 今日は、日銀の金融政策決定会合の議事要旨(7月14-15日分)の公表が予定されています。決算は。東燃ゼネラル石油、グリー、ファンケル、フェローテックなど興味深い銘柄を含めて130社ほど。

 午後になると、7月のCPI,小売売上高、8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値などを控えるGLOBEXの動きが影響を与える可能性がありますので、注意したいところです。

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2010年8月12日 (木)

予想より悪かった米失業保険申請件数

 先ほど発表された米国の新規失業保険申請件数(週間ベース)はコンセンサスを上回りました。

 事前予想の46万5千件に対して、484千件。

 このニュースを受けて、ドル円は一時大きく円高に振れました。

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 しかしながら、すぐに切り返しています。その後は比較的に落ち着いた動きです。7月の雇用統計のショックを通過していますので、それなりのショックはあったのでしょうが、大きな驚きでもないというのが、為替の動きから見た印象です。

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今日のマーケットを振り返る 8月12日

ポイント

 大幅安で始まった日経平均株価は、前場では円高に上値を抑えられた展開でした。しかし、後場になると為替の基調が一転して円安方向に振れたことがマーケットを押し上げました。為替の基調変化の背景には、首相の「口先介入」や、日銀による「レートチェック」が影響したと見られます。正直なところ、円が急上昇して、正面から為替介入をした方がすっきりすると思うのですが、とりあえず小出しの取り繕い策が、それなりの効果を上げたようです。ただし、為替が円高方向に戻してしまったことに加えて、米株先物が軟調に推移していますので、明日の日経平均株価に追い風は期待できないようです。

今日のマーケット

 167円安で寄り付いた日経平均株価は1時半頃まで停滞気味な小動きで推移していました。ところがその後回復基調が強まり、80.26円、0.86%で大引けとなりました。後場寄り直後につけた安値から見ると約146円上昇して終えたことになります。

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 後場のマーケットの回復は円安が牽引したと見ています。ユーロ円がこのような動きでした。

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 ドル円もほぼ同様の動きです。

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 この円安への振れの背景には、首相の急速な円高を牽制する発言や、日銀による「レートチェック」などが影響したと見られます。

 1.46%上昇と健闘した京セラの値動きを見ると、後場の上昇が著しく、円安の効果が大きかったことがわかります。

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 ただし、電力・ガスなどのディフェンシブ・セクターが上位に顔を揃えていることから、マーケットのセンチメントは悪かったようです。

 アジアはインドを除いて下落しました。韓国が2.07%と大きく下げ、上海、香港も1%以上調整しています。

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 対照的に、欧州市場はオーストリアを除いて上げ基調でスタートしました。しかし、その後下げに転じる市場が増え、現在はマチマチの動きとなっています。ただ、上げも下げも比較的に小幅です。

 GLOBEXでは、ダウ(-41ドル)、ナスダック()-11.25ポイント)ともに下げています。小幅な下げで推移していたのですが、ここにきて下げ幅が広がっているようです。

 今日発表が予定されている、週間ベースの新規失業保険申請件数に対する警戒感が背景にあると推測しています。雇用統計のいやな記憶がありますので、無理もないと思っています。

 今日はその他に7月の輸入物価指数の発表が予定されています。

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今日の日経平均株価は? 8月12日

ポイント

 米国株式市場の急落を受けて厳しいスタートになりそうです。9,080円の近辺を一応のメドとしています。ユーロに対して円高が進んでいることがザラバの重石になりそうです。ドルに対しては多少円高の動きが鈍っているようですが、それでも予断は許さないようです。したがって、警戒態勢で臨むつもりです。ただし、為替介入が次第に現実味を帯びてくれば様相が異なってくることを念頭に置いておくことも必要になりそうな気がします。

米国マーケットの動向

 急落で始まったダウ平均株価は、スタート後5分余りで下げ幅を190ドル近くまで拡げました。その後反発の兆しも見せないままに下落基調で推移して、結局265.42ドル、2.49%の大幅安で終了しました。

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 急落の背景は世界経済の減速。日本の6月の機械受注や中国の7月小売売上高の減速、加えて、バンク・オブ・イングランドが経済見通しを下方修正したことが、マーケットの心理を大きく悪化させたと見られます。

 ハイテク・セクターの低迷が目立っています。ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が4.26%と大きく下落しました。

Sox20100811

 また、大引け後に決算を発表したシスコの売上高が予想に対して未達であったことに加えて、見通しも期待を下回ったことから、時間外取引で7.84%の急落を見せていることも気懸りな動きです。

 ただし、好決算が評価された百貨店メイシーズがザラバで5.88%の急騰となるなど、必ずしも悲観一色というわけではなかったようです。

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 投資家の心理状態を示唆するVIX指数をみると、13.50%と大きく上昇しているのですが、11時過ぎにピークをつけた後は、むしろ下落基調であったことが目を引きました。

Vix20100811

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,080円を一応の寄り付きのメドとしています。

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 ザラバで気になるのは為替の重石。特に対ユーロでの円高です。

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 ドルは低金利国通貨として、円とともに買われていますから、ドル円での円高はそれほど目立たないのですが、それでも油断はできないと見ています。

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 したがって、ザラバも警戒態勢で臨むつもりです。

 今日は、7月の消費者動向調査と、6月の鉱工業生産動向・確報値の発表が予定されています。

 決算は、T&Dホールディングス、CSKホールディングス、三井開湯開発など180社余り。

 国内要因の強い下支えは期待出来ないような気がします。

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2010年8月11日 (水)

今日のマーケットを振り返る 8月11日

ポイント

 今日は下落でスタートした後は、堅調気味な推移を期待していたのですが、堅調どころか、一段安で終えました。理由は為替。FOMCで大きく円高に振れた後は落ち着きを見せてドル円が再び円高に振れました。しかし今日は、そのドル円以上にユーロ円の円高への振れが鮮明でした。金融緩和の姿勢を見せたFRBに対して、何の動きも見せなかった日銀。金融政策に対するスタンスの違いから、日銀自体が円高の元凶になっているわけですから、マーケットが委縮するのはやむを得ないのだろうと考えています。GLOBEXの米国先物が下落しており、円高基調も続いていますので、明日の日経平均株価には厳しい状況です。

今日のマーケット動向

 128円安で寄り付いた日経平均株価はほんの15分ほどの間小動きで推移しました。しかしすぐに急落に転じ、僅か30分ほどで下げ幅を200円以上に拡大しました、その後もダラダラト下げ続け、258.20円、2.70%の大幅下落で大引けを迎えました。

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 寄り付きは9,423円。ダウ平均株価の下落を反映したCMEの日経先物価格(円ベース)が9,460円でしたから、その差は40円。6月の機械受注がコンセンサスを下回った影響が大きいと見ていたのですが、マーケット開始前に円高へ振れたことも考慮すると、その影響は非常に小さかったようです。

 問題はマーケット開始後15分ほどで始まった急落です。ユーロ円が大きく円高に振れたことが背景にあると見ています。

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 ユーロ円に比べると、ドル円は比較的に落ち着いていたのですが、それでも9時15分からの円高への振れが目立ちました。

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 ザラバのダラダラとした下げは、ドル円、ユーロ円ともに円高基調が続いたことによるものと考えます。

 電力・ガス、食料品、医薬品などのディフェンシブ・セクターのパフォーマンスが相対的に高かったところに、マーケットのセンチメントの弱さが示唆されています。

 アジア市場も軟調でした。韓国、台湾、シンガポールが1%以上下げています。ただし、7月の消費者物価指数がほぼ予想通りとなったことから、上海市場が0.47%上昇しました。

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 欧州市場も下げています。1%以上下げている市場が多く、アジア以上に軟調という印象です。

 GLOBEXでは、ダウ(-132ドル)、ナスダック(-28ポイント)ともに大きく下げて推移しています。下げ幅は拡大しています。

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 今日は6月の貿易収支と7月の月次財政収支の発表が予定されています。

 マーケットの基調を大きく変えるような重要な経済指標や決算はありませんので、このまま停滞したマーケット展開になりそうな気配です。

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今日の日経平均株価は? 8月11日

ポイント

 今日の日経平均株価は下落してのスタートになりそうですが、ザラバは意外に堅調ぎみな展開を期待しています。FOMCの実質的な緩和政策を引き金に大きく円高に振れたことが、寄り付きの重石になりますが、その後は円の一段高への動きは見られず、好決算の下支えもありそうですから、ザラバは無難な動きになりそうです。

米国マーケットの動向

 寄り付き直後に147ドル安まで急速に下げ幅を拡大したダウ平均株価は、その後徐々に戻り基調となり、2時15分になると急反発に転じ、大引け前に多少の手仕舞いがあったのですが、54.50ドル、0.51%安で大引けとなりました。

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 4-6月の労働生産性統計がコンセンサスよりも弱かったことや、中国経済の減速懸念が、スタート直後の大幅な下げを牽引しました。

 しかし、2時15分にFOMCが、政策金利の据え置きに加えて、今年3月に終了していた政府機関債や住宅ローン担保証券の買い入れを、2-10年の米国債に切り替えて、実質的に継続することで、資金供給を維持するという緩和政策がマーケットに好感されたようです。

 VIX指数をみると、FRBの緩和政策による投資家のセンチメント好転を示唆しています。

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 一方、悪い話としては、中国のパソコン購入意欲の減退などで、ハイテク関連の見通しに懸念が広がりました。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.63%の急落を見せました。

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 アナリストによるレーティングの下方修正もありインテルが4.02%下げています。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9.460円の近辺を寄り付きのメドとしています。FOMC後の円高への振れが重石になりそうです。

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 ザラバでは、ドル円が落ち着きを見せているため、マーケットをさらに引き下げる要因にはならないと見ています。

20100811

 180社余りの決算に対する期待があり程度の下支えになるだろうと期待しています。住友ゴム工業や東京海上HDなどが含まれます。

 経済指標は、6月の機械受注、7月の企業物価指数、8月の金融経済月報などが予定されています。機械受注の動きに注目しています。

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2010年8月10日 (火)

今日のマーケットを振り返る 8月10日

ポイント

 今日に限ったことではないのですが、為替の動きに泣かされます。早朝の段階では、高めの寄り付きと、円安への振れの継続を前提に、堅調なザラバ展開を想定していました。ところが、突然の円高への動きが10時前からマーケットを抑え込んでしまいました。後場に入ると、軟調な上海市場がマーケットの下げを加速しました。明日は、FOMCを織り込んだ後の米国株式市場の動向次第で寄り付きの水準が大きく変わりそうな様子です。(今日は外出のため、ザラバのフォローが出来ていません。それを念頭にお読みいただければと存じます。) 

今日のマーケット動向

 57円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに94円高まで上げ幅を拡大しました。しかし10時前から値を崩し、後場に入ると下げ幅は一段と拡大して、1時半過ぎには67円安をつけました。大引けにかけて多少戻したのですが、21.44円、0.22%安で終了しました。

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 10時前からの値崩れの引き金は、先週金曜日の米国雇用統計で大きく円高に傾いたドル円が着実に円安方向に戻していたのも関わらず、突然円高に振れたことであったと見ています。

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 後場には、7月の貿易統計で輸入の減速が明らかになったことや、明日の経済指標の発表、特に消費者物価の上昇に対する懸念が強まっていることで、中国の上海市場が2.89%の大幅下落となった影響が大きかったようです。

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 日立建機は0.17%上昇したのですが、後場に大きく調整しており、上海市場の影響が大きかったことを窺わせます。

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 商船三井も0.17%上げたのですが、後場の低迷は、アジアの荷動きの減速を懸念したものと推測しています。

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 一方で、通期見通しの上方修正と配当の増額修正を発表したディスコが、為替の動きにめげず5.62%の急騰となったことが目を引きました。

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 アジア市場は、上海をはじめとして全体に下げています。ただし、上海と香港を除くと下げ幅は限定的です。

 欧州市場はアジア市場と同様に下げ基調でスタートしましたが、上昇に転じてきました。下げているのは英国、オーストリア、ノルウェー。その他は上げています。スイスが1%を越えての上昇です。

 欧州市場が堅調さを増しているのに対して、米株先物は下げ幅が拡大しています。ダウが-103ドル、ナスダックが-15.5ポイントでの推移です。

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 今日は6月の卸売在庫とFOMCの声明が予定されています。注目はFOMCですが、午後2時15分(日本時間午前3時15分]の発表です。それまでは身動きがとれない状況であるような気がします。

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今日の日経平均株価は? 8月10日

ポイント

 FOMCによる追加的金融政策への期待から堅調に推移した米国株式市場の動きを反映して、今日の日経平均株価は高めのスタートが期待できそうです。ザラバは為替の影響が大きく、予断を許さないのですが、先週金曜日の雇用統計で大きく円高に振れた後の円安方向への戻り基調が継続しているようです。そのため堅調ぎみな展開を期待しています。

米国マーケットの動向

 前日を僅かに上回って始まったダウ平均株価は、ザラバで着実に上げ幅を拡大して、45.19ドル、0.42%高で終えています。

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 先週金曜日は雇用統計ショックによる急落から、すぐに立ち直りを見せましたが、その動きが継続しているように見えます。今日のFOMCで追加的な金融政策が打ち出されるのではという期待がマーケットを牽引したと見ています。

 VIX指数は1.84%と僅かに上昇しましたが、日中の動きをみると、開始直後に大きく上昇した後は着実に低下基調をたどっています。マーケットのセンチメントは悪くないようです。

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 ドル円は、金曜日の大きく円高に振れた後、着実に円安方向に戻していて、現在もその動きが続いています。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,635円を今日の寄り付きのメドとしています。

20100809_3

 最近は、マーケット開始前の為替の動きに応じて、CMEの価格と日経平均株価の寄り付き価格に乖離が生じる状況が頻繁に見られます。

 実は、今日もドル円5分足を見ると7時頃から円高方向への動きを見せています。大きな影響はないと見ていますが、一応警戒はしています。

20100810_2

 ザラバは、ドル円60分足が示唆する円安への振れをベースに、堅調気味な展開を期待しています。

 今日は8月の月例経済報告の他、金融政策決定会合を受けた白川総裁の定例記者会見があります。7月の工作機械受注にも注目したいところです。

 決算は日清紡HD,マツモトキヨシHD,ショーボンドHD、マブチなど263社が予定されています。

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2010年8月 9日 (月)

加藤産業(9869):決算速報(10.8.9) : 春 研一

 89日に公表された加藤産業の20109月期第3四半期連結業績の報告をする。

   

 20109月期第3四半期(3ヶ月)連結業績は1.1%増収、9.0%営業増益、11.2%経常増益、12.8%純利増益となった。大幅な業績回復後にもかかわらず、やや高めの利益成長を達成したと言えよう。

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 同社業績はコストアップによる2008年初旬までの業績の大きな落ち込みから、2008年度、2009年度と大幅な回復を示し、2009年度の営業利益は2005年度の過去最高益を更新した。

 2010年度上期も営業利益は44.4%増となっており、そろそろ価格引き上げ効果一巡から巡航速度の数%増益に落ち着くと見られるが、この第3四半期も依然やや高めの利益成長となった。

 会社計画の通期予想から第3四半期までの累計値を差し引くと、第4四半期の営業利益は18.1%減益となる。しかし、7月は猛暑によって飲料や酒類の売上高が好調と考えられ、第4四半期の減益は想定しにくいと言えよう。

   

 最近、菱食(7451)が三菱商事系の4社合併の検討に入ることを公表した。これまで卸売り業界は菱食が力を持つことによって、特にメーカーへの発言力が増し、菱食の収益性が高まるとともに、業界全体にも好影響を及ぼしてきた。菱食の合併は来年度中を目標にしており、直ちに影響するわけではないが、長い目で見た場合、業界全体にプラスに作用するのではないかと考えられる。

   

 なお、菱食を初め、加工食品卸売業の業績好調の背景は、ブログに詳細に記していますので、参考にしてください。

 http://ameblo.jp/halariga/entry-10414383410.html

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 今日のマーケット動向 8月9日

ポイント

 今日の寄り付きは、CMEの日経先物価格(円ベース)9,590円の近辺を想定していたのですが、それを大きく下回る9,535円となってしまいました。米国雇用統計発表後の急激な円高への振れのショックは予想した以上に大きいものでした。ザラバはほぼ想定していたような小動きに終始しました。「夏枯れ」ということもあるのでしょうが、10日のFOMC次第では、為替が大きく動く可能性もありますから、明日も大きく動けそうもないようです。

今日のマーケット動向

 106円安でスタートした日経平均株価は、50円足らずの狭い値幅の中での上下を繰り返したまま、69.93円、0.72%安で終えました。2時頃から多少下げ幅を縮める動きが見えました。

20100809

 ドル円15分足を見ると、日経平均株価の動きとほぼ重なります。

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 ドル円60分足で見ると、7月の米国雇用統計発表後の急激な円高への振れが浮き出ています。このために、今日の日経平均株価府は円高の影響が一段と大きな重石になったのではと考えています。

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 とはいえ、元気のいい銘柄もありました。先週金曜日の3時に、好決算と通期業績の上方修正をした東海カーボンが6.61%の急騰を見せています。

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 他にも、0.62%と僅かな上昇にとどまったのですが、武田薬品工業のザラバでの堅調な動きが目を引きました。電力や医薬品などディフェンシブな銘柄が底堅い動きを見せています。

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 円高に苦しむ日本とは対照的に、アジア市場は堅調です。シンガポールを除いて上昇しています。上海は0.53%の上昇でした。

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 欧州市場はアジア以上に好調な推移です。英国、ドイツ、フランス、などを始め、軒並み1%を越える上昇率です。

 このように見ると、どうも日本だけが取り残されているような感じです。

 GLOBEXは、好調な欧州市場の影響もあって、ダウ(+29ドル)、ナスダック(+5.75ポイント)ともに堅調です。ただし、上げ幅を拡大してきていたのですが、少し上値が重くなっています。雇用統計のインパクトと翌日にFOMCを控えた様子見だろうと見ています。

 今日はクライスラーの決算発表があります。セクハラ問題に揺れるヒューレット・パッカードが話題になるくらいですから、あまり注目すべきニュースはなさそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月9日                            

ポイント

 今日の株式市場は全体的に小動きと見ています。9,590円の近辺と小安いスタートとなりそうです。ザラバは、円高気味な為替が上値を抑える一方で、好業績の続く決算が下値を支えるため、小動きと想定しています。

今日のマーケットは?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,590円の近辺を寄り付きのメドとしています。

Cme20100806

 先週金曜日の米国雇用統計発表直後に大幅に円高に振れた為替は、その後鈍いながらも円安方向にジリジリ戻していました。しかし、今朝は多少円高方向に動いてのスタートです。僅かな動きなので、断定はできませんが、少なくとも円安への戻りが順調に続くわけではなさそうな気がします。

A20100809

 一方で、国際石油開発帝石、三菱マテリアル、ディスコなど170社程度の決算発表が予定されています。好決算が続いている状況ですから、マーケットの下支え要因になりそうです。

  経済指標は、6月の国際収支と特定サービス産業動態統計速報、7月のマネーストックと景気ウォッチャー調査などがあります。加えて、明日まで金融政策決定会合が開催されます。

 もしお時間が許せば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「米国景気の方向性を読む : かかし」をご参照ください。

 

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2010年8月 8日 (日)

ご連絡

 明朝(9日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「米国景気の方向性を読む : かかし」が掲載される予定です。

 内容的には、本日このブログに掲載した「在庫循環モメンタムで米国景気の方向性を探る」と「在庫循環モメンタムと株式市場」を合わせたものになっています。

 ただ、これらに記事に盛り込めなかった内容も含んでいますので、お時間があれば是非ご参照願えればと存じます。

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在庫循環モメンタムと株式市場

 在庫循環モメンタムと株式市場には連動性が見られます。景気と株価が連動するということです。

 そこで、在庫循環モメンタムの局面が異なると、株式市場で活躍するセクターが違ってくるという点に焦点を合わせて、次のような図を利用しています。

20100808

 現在の日本の鉱工業在庫循環モメンタムはこのような形になっています。

620100731

 4月の統計指標が発表された6月あたりからピークアウト感が出ています。景気抵抗力の強いディフェンシブ株に注目すべき局面に入ったということです。

 そこで、代表的なディフェンシブ株の6月以降の動きを追ってみました。

 まず東京電力。6月以降の反発が鮮明です。ただし、その直前の急落のはんどうという要素もあるので、本格的な動きはこれからかもしれません。

2010080800000

 次に武田薬品工業。電力と並ぶディフェンシブ・セクターの双璧である医薬品の代表銘柄です。6月以降の地合いが好転してきています。

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 食品セクターからは味の素を選んでみました。やはり、6月以降に堅調さを増しているようです。

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在庫循環モメンタムで米国景気の方向性を探る

 先週金曜日の米国雇用統計発表でマーケットが見せた動揺は興味深いものでした。バーナンキ議長の警戒的な発言にもかかわらず、景気の方向性について見方が分かれていることが示唆されていたように見えました。

 そこで、米国商務省が8月3日に発表した6月の「製造業受注統計」、正確には「製造業出荷・在庫・受注統計」、を使って、景気の方向性を見てみたいと思います。

 結論を先に申し上げておくと、景気は減速局面にあります。そして、その動きは今後一段と鮮明になるものと思われます。

 ただし、注意すべきことは、この減速はあくまでも通常の短期景気サイクルの下降局面にすぎず、構造的な問題を含む悲観すべき展開ではないということです。

 6月の統計を在庫循環モメンタムという景気指標で見ると、次のようになります。この指標は、出荷金額の前年同月比増減率から在庫金額の前年同月比増減率を差し引いて算出する景気指標です。

620100807

 赤い太線が示すように、在庫循環モメンタムの低下傾向が一段と鮮明になってきました。景気は減速ということです。

 それでは、在庫循環モメンタムの下落はさらに続くのか? 6月の出荷金額、在庫金額が今後変化しないとして、今後の動きをシミュレーションすると次のようになります。一直線の下落ではないのですが、方向性は右下がりです。

20100807

 この指標とダウ平均株価の連動性はかなり高いため、基本的にはダウ平均株価の上値は重いと見る必要があります。

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 製造業の中で気になるのは、コンピュータ及び周辺機器という代表的なハイテク分野の在庫循環モメンタムがピークアウトしたことです。

620100807_2

 この指標との連動性の高いナスダックの上値も重くなりそうです。

Nasdaq20100807

 注目したいのは、日米の在庫循環モメンタムの連動性が高いこと。したがって、日経平均株価についても上値の重いことを警戒する必要がありそうです。

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日本ハム(2282):2011年3月期第1四半期連結業績 : 春 研一

86日に公表された日本ハム(2282)の20113月期第1四半期連結業績の報告をする。

                                                                     

20113月期第1四半期連結業績は0.9%増収、89.3%営業増益、2.2%税前増益、3.6%純利増益となった。

Ws20100808

 営業利益は大幅な増益となったが、これはある程度事前に予想された範囲の増益であった。営業利益32億円の増加の内訳は、食肉事業のみで32億円となっており、その他は横ばいであった。食肉事業は需給変動によって12年の短い周期で好不調を繰り返す傾向にある。2009年度第2四半期まで厳しい状況にあり、第3四半期から急回復を示している。

     

 一方、営業外で為替差損が発生したため、税前利益(同社はSEC基準であるため経常利益という概念がない)はほぼ横ばいにとどまった。同社ではオーストラリアの子会社が円建ての債務を抱えているため、円高になると差損が、円安で差益が発生する。ただし、これは同社にとってある面ヘッジ的であると考えられる。

     

 同社はオーストラリアから牛肉を輸入しており、その事業自体は円安で仕入価格の上昇、円高で仕入価格の下落となる。そのため、事業と資産である部分消去しあう形となる。ただし、今回に関してはマイナス面が大きく出た可能性が考えられる。

     

 これは、為替が短期間に大きく逆方向に動いたことによる。仕入れのほうで考えると、3月から5月半ばまで一貫して円安であり、コストは上昇したと考えられる。しかし、債務を換算する6月末は逆に円高であったことによる。つまり、この第1四半期は好調ではあったが為替変動の微妙なずれによって、実態より悪く見えている可能性があるということだ。

 なお、810日(火)に決算説明会が予定されており、追加的な情報があれば、その後に再度報告を行う。また、20103月期決算についてブログで報告を行っているので参考にしてもらいたい。

→ http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-101.html

なお、同社の業績動向は輸入食肉需給と連動性が高く、これを理解していないと同社の業績や株価については理解できない。その輸入食肉需給に関してはこちらで詳細に解説している。

→ <a href="http://ameblo.jp/halariga/entry-10394042631.html" target="_blank" title="食肉需給">食肉需給</a>

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2010年8月 7日 (土)

米国株式市場を振り返る 8月6日

ポイント

 雇用統計のショックで一時は大きく下げたダウ平均株価ですが、大引け前に反発を見せて小幅安で終えました。健闘したという印象です。ただし、ドル安円高に大きく振れた為替は、ドル高円安方向への戻りが鈍いように見えます。月曜日の日経平均株価は50円弱下げてのスタートとなりそうです。ザラバは為替の動きから目を離せないようです。

米国マーケットの動向

 6ドル安でスタートしたダウ平均株価は、急速に下げ幅を拡大して、11時頃には160ドル近くの下げ幅となりました。その後は一進一退の展開でしたが、2時半過ぎから回復が鮮明となり、21.42ドル、0.2%の小幅安で終えました。

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 7月の雇用統計がコンセンサスを下回ったことが、スタートから11時頃までのマーケットの下げの背景でした。(「7月の米国雇用統計はコンセンサスを下回る」)水曜日に発表された7月のADO全国雇用者数の数字が良かったため、ショックが大きかったようです。

 一方、大引けにかけてのマーケットの上昇を牽引したのは、好決算を発表した銘柄群でした。

  31%の大幅増益で、コンセンサスを上回ったマスターカードが2.87%の急騰となりました。

Ma20100806

 同様に、予想を上回る決算を発表したファイザーも、上げ幅は0.31%にとどまったのですが。大引けにかけての上昇が目を引きました。

Pfe20100806

 AIGは赤字決算を発表したのですが、「継続事業」、つまり通常のビジネスからの収益が順調に回復していることに加えて、CEOが公的資金の完済を示唆したことが好感されて、2.58%の大幅高になっています。

Aig20100806

日経平均株価への示唆

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)が、米国市場の動向を反映して、9,590円となっています。この近辺が月曜日の寄り付きのメドとなりそうです。

Cme20100806

 ただし、雇用統計の発表後に大きくドル安円高方向に振れた為替の戻りが鈍いことが気になっています。

A20100807

 したがって、月曜日早朝の為替がどのような動きを見せるかが、寄り付きに影響しそうです。

 円高に大きく振れた後の反動としての円安への動きが鈍いながらも持続するようであれば、寄り付き価格はメドとしている水準より多少高めになりそうです。

 もし円安への動きがザラバも続くようであれば、堅調なマーケットの展開も期待できそうです。

 しかしながら、基調としてのドル円はドル安円高方向にありますから、油断はできません。為替の動向を注意深く観察することが必要なようです。

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アリアケジャパン(2815):決算速報(10.8.6) : 春 研一

 86日に公表されたアリアケジャパンの20113月期第1四半期連結業績の報告をする。

     

 20113月期第1四半期連結業績は20.6%増収、32.1%営業増益、63.7%経常減益、95.7%純利減益となった。輸入予約に伴うデリバティブの評価損が営業外で4億円強発生したため、経常利益以下は大幅な減益となった。

      

 ただし、それを含めて、期待通り、もしくは期待を上回る結果であったと評価できよう。

Ws20100806      

 売上高は20.6%増収と、第4四半期に続いて20%を超える増収となった。これは、国内を中心として、会社ぐるみで取引を行うという戦略が、花開いてきたものと解釈される。

     

 第4四半期の場合、前年同期が10.9%減収であったことや、海外売上が為替の換算の関係で極端に多く見えたということもあったが、この第1四半期にはそのような問題もないことから、今後の売上拡大に対する確信はより高まったのではなかろうか。

     

 デリバティブに関する評価損益の問題は常に付きまとう。同社は海外から原料を輸入しているため、為替デリバティブを保有している。海外通貨に対して円高ならば評価損、円安ならば評価益となる。3月末のドル94.0円、ユーロ126.4円に対して、6月末はドルが89.5円、ユーロが109.3円となっている。7月末で見ると、ドルは87.7円と引き続き弱いが、ユーロは114.7円と反転している。

ただし、この為替デリバティブの評価損益に関しては、やがては市場でそれほど気にされなくなる可能性もあろう。

      

 現在の株式市場はことに市場全体の傾向に引きずられて、上昇、下落する傾向が強く、必ずしも個々の企業のファンダメンタルを強く反映するとは限らない、そのため株価がどのように動くかは即断しにくいが、少なくともファンダメンタル面からは好循環局面に入ったのではないかと考えられる。

      

 ただし、短期的な業績動向として、いくつかの点についてはリスクを考えておく必要があろう。一番大きなものは同社のビジネスが猛暑に弱いという点である。ウエイトは低下したとは言うものの、依然ラーメン向けのウエイトが一定割合に達する。中華料理店や即席めん向けである。過去においても、猛暑によって業績が悪化したことがある。よって、この上期の業績もひょっとすると会社計画が利益面で未達となることはありえよう。ただし、売上高が未達となる可能性は低そうであるので、市場があまりネガティブにならない可能性もあるが。

    

 なお、アリアケジャパンに関しては、企業分析レポート(34ページ)を作成しているので、さらなる詳細はそちらを参考にしてもらいたい。

 http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-142.html

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2010年8月 6日 (金)

7月の米国雇用統計はコンセンサスを下回る

 7月の米国雇用統計はコンセンサスを下回りました。

 非農業部門雇用者数は13万1千人の減少。コンセンサスは6万5千人減でした。

 この数字には、国勢調査のために政府に雇用された人が含まれているので、それを除くと7万1千人の増加となります。しかし、それも事前予想の8万3千人増を下回っています。

 失業率は9.5%で前月と変わらず。予想は9.6%でしたので僅かに良い数字でした。

 この統計を受けて、ダウ平均株価は寄り付き直後に96ドル安となりましたが、落ち着きを取り戻していて、現在は42.61ドルとなっています。ただし、まだ安心はできないようです。

 ドル円もドル急落の後多少落ち着きを見せています。

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今日のマーケットを振り返る 8月6日

 今日は、低めの寄り付きと、軟調気味な小動きを予想していたのですが、ザラバの展開は想定していた以上堅調でした。

 93円安で寄り付いた日経平均株価は、10時半頃までは停滞気味な推移で、一時108円安をつけています。しかし、その後は反発に転じ、後場寄り直後には4円高、安値から112円の上昇を見せました。大引けにかけて多少調整局面もあったのですが、11.8円、0.12%の小幅な下落で終えました。

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 寄り付きは、直前にドル円が円高方向に振れた影響もあって、想定を多少下回りました。

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 その後1時間半ほどは想定に近い推移をしていたのですが、10時半頃からマーケットは反発に転じました。理由の一つは為替であったと見ています。米国の新規失業保険申請者数がコンセンサスを上回ったことから、これから発表される7月の雇用統計に対する警戒感が出るため、ドル高の可能性は低いと考えていました。ところが、ドルが買われました。

 好決算銘柄がマーケットを下支えましたが、これは想定内の動きです。4-6月の税引き後利益が過去最高になった旭硝子が2%上昇しています。

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 今日は、所用のため簡単なご報告で失礼します。あと30分ほどで、7月の雇用統計が発表されますので、注目したいと思います。

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今日の日経平均株価は? 8月6日

ポイント

 今日の日経平均株価は低目のスタートとなりそうです。9,600円を多少下回ると見ています。ダウ平均株価が小幅ながらも下げて終えたことや、円高が重石になると見ています。ザラバは、円高気味な為替が上値を抑える一方で、450近くの決算に対する期待がある程度の下支えとなるため、軟調気味ながら小動きと考えています。

米国マーケットの動向

 週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスを上回ったことで、50ドル近く下げて始まったダウ平均株価でしたが、午後に入って下げ幅を縮小し5.45ドル、0.05%の小幅安で終了しました。

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 7月の主要小売業者の売上高もアナリスト予想を下回るところが多く、マーケットの重石となる中で、好調さを維持したメーシーズが1.75%高と健闘したことが目を引きました。

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 加えて、金価格の上昇を反映して、ニューモント・マイニングが0.82%上げましたが、午後になってから堅調さを増しています。

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 これらが、午後のマーケットの動きを牽引したと見ています。

 VIX指数は0.5%低下しました。投資家のセンチメントは改善基調をたどっています。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,695円となっています。この近辺での寄り付きを想定しています。

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 ただし、新規失業保険申請件数をきっかけに、円高が進んでおり、今日発表される7月の米国雇用統計を控えて、円安(ドル高)に振れる可能性が小さいことが、今日のザラバの上値を抑えると考えています。

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 450社近くの決算発表が予定されていますので、それに対する期待感が、マーケットを支えるにしても、軟調気味なザラバ展開になりそうだと思っています。

経済指標としては6月の景気動向指数・速報値があります。

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2010年8月 5日 (木)

今日のマーケット動向と明日の見通し 8月5日

 ほぼ寄り付きで、今日の1日が決まってしまった感があります。寄り付きから僅か14円ほど上げて大引けを迎えています。前日終値からは、164.58円、1.73%の大幅上昇でした。

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 7月のADP全国雇用者数、ISM非製造業景況指数が相次いでコンセンサスを上回ったことで、ダウ平均株価が44.05ドル上昇したことや、ドル円が大幅に円安に振れたことが、日経平均株価の寄り付きを押し上げました。

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 ザラバでは、円安の動きは止まったものの、そのまま比較的に落ち着いた動きを見せたことがら、小動きの推移となりました。

 午前10時半過ぎから多少調整色が強まりましたが、上海市場の軟調な動きが背景にあったと見られます。6月の不動産在庫面積が増加したことや、不動産価格の下落を想定したストレステストを実施するとの観測がマーケットを冷やしたようです。

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 アジア市場、欧州市場ともマチマチです。欧州は好調にスタートしたのですが、米国が弱いことから、マイナスに転じる市場が増えています。

 米国はダウ(-44.25ドル)、ナスダック(-9.3ポイント)ともに下げています。週間ベースの新規失業保険申請者数がコンセンサスを上回ったことがショックを与えたと見られます。ただし、下げ幅は縮小の兆しを見せています。

明日の見通し

 軟調な米国株式市場が、日経平均株価の寄り付きの重石になりそうです。

 新規失業保険申請件数で不透明になった7月の米国雇用統計を控えて、為替がドル安円高基調で推移することを懸念しています。そのため、ザラバは軟調気味な小動きと考えています。

 経済指標としては、6月の景気動向指数・速報があります。決算は450社程度。ある程度マーケットの下支え効果があると見ています。

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米国の新規失業保険申請件数は予想を上回る

 米国の週間ベース新規失業保険申請件数は47万9千件と、コンセンサスの45万5千件を上回りました。

 この数字を受けて、僅かな上昇で推移していたGLOBEXのダウ先物価格が30ドル安となっています。

 ドル円もドル安円高に振れました。ただし、落ち着きを見せているようです。

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 前日のADP社による7月の全国雇用者数がコンセンサスを上回ったことから、6日に発表される7月の雇用統計に対する期待が高まっていたのですが、この指標が冷水を浴びせた形です。

 マーケットは、ADP社の数字と雇用統計の動きが必ずしも連動するわけではないことを知っていますので、この新規失業保険申請件数がかなり重要なポイントになっていました。

 もし、この指標が良ければかなり強い上昇ドライブがマーケットにかかった可能性があります。

 この新規失業保険申請件数が、もうすぐ始まるマーケットにどう影響するかは難しいところですが、前日の楽観的な見方の反動もありますから、かなりの重石になりそうだと考えています。

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今日の日経平均株価は? 8月5日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価は上昇してのスタートとなりそうです。9,620円の近辺をメドとしています。円が対ドルで円安に振れた後、比較的に安定しているので。この状態が続くことを前提にすれば、今日のザラバは堅調な推移が期待できそうです。

米国マーケットの動向

 前日終値を僅かに下回って寄り付いたダウ平均株価は、10時頃にかけて上昇して66ドル高をつけました。しかし、その後調整色が強まり、10時半には再びマイナスに沈みました。ところが、すぐに再び持ち直して44.05ドル、0.41%高で終了しました。

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 ADP社による7月の全国雇用者数、ISMの7月非製造業景況指数がともにコンセンサスを上回ったことが、スタート直後からのマーケットの上昇の背景であったと見られます。

 10時からの調整は理由が必ずしも明確ではありませんが、チャレンジャー・グレー・クリスマス社が発表した7月の雇用削減統計が3が月連続して増加したことが原因の一つだったようです。

 それでもすぐに持ち直したのは、ハイテク1の堅調さ。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.99%上昇しました。

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 この流れに沿って、テキサス・インスツルメンツが1.49%上げています。

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 VIX指数も10時過ぎから低下基調が鮮明となり、1.86%ほど下げています。投資家のセンチメントの改善を示唆します。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,620円の近辺を。今日の寄り付きのメドとしています。

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 ドル円が、ADPやISMの強い数字を背景に、ドル高(円安)方向に振れたのですが、その後は安定的な推移を見せています。

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 為替の予測が難しいのですが、このまま安定的な推移が続くと言う前提で、ザラバは堅調な展開を期待しています。

 決算はNTT、旭硝子をはじめ240社程度が予定されています。

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2010年8月 4日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 8月4日

ポイント

 今日も主役は為替でした。米国の弱い経済指標を背景に低く寄り付いた日経平均株価は、ザラバでドル円が一段と円高に振れたことで、下げ幅が一段と拡がりました。現在は米株先物が軟調で、ドル円には円安への動きが見えません。明日は、今日の大幅な下落の反動を期待したいところですが、難しそうな雰囲気です。

今日のマーケット動向

 87円安で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで一段と下げ幅を拡げ、204.67円、2.11%の下落で大引けとなりました。

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 背景はいつものように為替。ドル円が円高に振れたことがマーケットを冷やしました。ドル円の動きと日経平均株価の動きがきれいに連動しています。

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 アジア市場はマチマチです。上海、香港、台湾、インドが上げています。下げている市場も、下げ幅は僅かで、円高に苦しも日本から見ると堅調な印象があります。上海は大引けにかけて戻して0.44%の上昇となりました。政府の新エネルギー車促進計画が好感されたと伝えられています。

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 欧州は軟調です。ノルウェーを除いて下げていて、英国、オランダ、イタリアなどが1%を越える下落です。

 GLOBEXでは、ダウ(-32ドル)、ナスダック(-7.5ポイント)ともに軟調な推移です。

 今日は7月のISM非製造業景況指数の発表が予定されています。決算はAOL,タイムワーナーなど。

明日の見通し

 寄り付きは軟調、ザラバはドル円次第と考えています。

 決算はNTT、旭硝子をはじめ240社程度が予定されています。

ドル円について

 米国の弱い経済指標を映して、ドル安、円高が進んでいます。

 もう少し円高が進みそうな様子のため、明日のザラバは為替次第と申し上げたのですが、いったいどこまで円高が進むのか?

 日本のバブルが崩壊したころから、長期的なドル円の動きをみると、現在は歴史的な円高局面であるっことが鮮明です。19995年4月に一時79.75円をつけて以来の水準です。

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 ユーロが登場して以来のユーロ円の動きと、ドル円の動きを重ね合わせてみると、ドルの趨勢的な下落が浮き出ています。

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 米国の10年物国債による長期金利の低下が進んでいるので、ドル安円高はしばらく続きそうです。

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 では、ドル円のあるべき水準は? メドとして、国際通貨研究所の算出した購買力平価を見ます。企業物価ベースでは104.95円。このあたりが心地よいところです。輸出物価ベースでは74.23円。このあたりが円高に耐えられる限界だろうと思います。

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 限界までは、まだ少し余裕があるにせよ、既に相当な水準まで円高が進んだという印象があります。

 あとしばらく円高が進むとしても、世界的な長期金利の低下が示唆するように、世界的なデフレ懸念が強まる可能性がありますから、円高に対する危機感が高まると考えています。

 そうなると、何かしらの政策介入の可能性もありそうな気がします。その場合は株式市場に強烈な上昇要因となることも可能性の一つと考えられそうなので、多少の期待感を持っています。

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今日の日経平均株価は? 8月4日

 今日は夏バテによる体調不良で、簡単なご報告で失礼します。

 今日の日経平均株価は低めのスタートとなりそうです。CME日経先物(円ベース)9,625円の近辺を寄り付きのメドとしています。

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 弱い経済指標を映して、ダウ平均株価が38ドル、0.3%安で終えています(「弱い経済指標でダウ平均株価の下げ幅が拡大」)。

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 ただし、VIX指数の動きをみると、弱い経済指標のショックからはザラバで立ち直り、大引け前にもう一度投資家心理が悪化したことを示唆しています。この動きが気になります。少なくとも、いい形ではありません。

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 ザラバに大きな影響のある為替ですが、ドル円が大きく円高方向に振れており、上値を抑える要因となりそうです。米国の経済指標が弱く、ドルが反発する状況が予想しにくい局面です。

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 したがって、好決算が下支えるとしても、対ドル円高や前日の比較的に大きな上昇の反動もあって、軟調気味な展開を警戒して臨むつもりです。

 トヨタ自動車をはじめとして150社近くの決算発表が予定されています。

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2010年8月 3日 (火)

弱い経済指標でダウ平均株価の下げ幅が拡大

 先ほど発表された6月の製造業受注指数は前月比-0.5%の予想に対して-1.2%と下回りました。加えて、6月の中古住宅販売保留も、コンセンサスが4.0%の増加であったのに対して、2.6%の減少と大幅に下回っています。

 このため、ダウ平均株価が67ドル安と下げ幅を拡げています。まだ下げ止まったという感じはないので要注意です。

 VIX指数は4.50%の上昇です。投資家のセンチメントは悪化しています。中古住宅販売保留の悪さが、かなりなショックであることを窺わせます。

 というわけで、明日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。

 

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今日のマーケット動向と明日の見通し 8月3日

 ポイント

 欧米株式市場の上昇を背景に、高く寄り付いた日経平均株価ですが、10時過ぎから鮮明になった円高が重石となりました。大引け後に一段と円高が進んでいることに加えて、欧州市場、米国市場とも低迷しています。明日の日経平均株価は低めのスタートとなりそうです。

今日のマーケット動向

 146円高で寄り付いた日経平均株価は、10時半頃までは小動きで推移していたのですが、その後急速に値を崩し、後場寄り直後に上げ幅を62円まで縮小しました。大引けにかけて多少戻したのですが、123.70円、1.29%高で終えています。22円あまりの陰線を形成しました。

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 値を崩したのは円高への振れであったと見ています。

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 一時1.48%高となったソニーが1.19%安に終わったのですが、ザラバの動きを見ると、円高が加速した局面で、株価が大きく調整しています。

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 一方で、7月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が0.4増と健闘したファーストリテイリングが2.84%高と好調でした。夏物衣料が好調で、客数が2.1%伸びたことが評価されたと見ています。

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 アジア市場は上げているところが多いのですが、上昇率は小幅です。ところが、下げているところは大幅なのが気になります。インドネシアが2.79%、上海が1.7%の下落です。

 欧州市場は小動きですが、下げが優勢です。オーストリアとベルギーが小幅な上げです。

 米国市場も小幅な下げでスタートです。ダウが17.64ドル安、ナスダックも3.71ポイント安となっています。

 6月の個人所得と個人支出はほぼ予想通り。決算はファイザーがコンセンサスを上回りましたが、ダウケミカルが期待に届かなかったようです。全体としては大きな方向性はなく、持合いという感じです。

 この後、6月の製造業受注指数が出てきます。

明日の見通し

 軟調な欧米の株式市場を映して、明日の日経平均株価の寄り付きは低めになりそうな様子です。

 ザラバに大きな影響のある為替は、対ドルで円高が進んでいることが気懸りです。

 決算はトヨタ自動車をはじめ150社弱。

 この決算が下支えになるとしても、ザラバの上値は円高のために重そうです。

 

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トリドール(3397)の2010年7月の月次速報 : 春 研一

トリドール(3397)の2010年7月の月次速報を更新しました。株価は下がっていますが、月次は絶好調です。

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-155.html

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今日の日経平均株価は? 8月3日

ポイント

 米国株式市場の高騰を背景に、今日の日経平均株価は大幅高でのスタートとなりそうです。為替が円安方向へ振れていることから、ザラバも堅調な推移を期待しています。

米国マーケットの動向

 BNPパリバなど主要金融機関の好決算が牽引した欧州市場の上昇を背景に、ダウ平均株価はスタートから急速に上げ幅を拡大しました。そして、午前10時に発表された7月のISM製造業景況指数がコンセンサスを上回ったことが確認されると、さらに堅調さを増し、208.44ドル、1.99%で大引けを迎えました。(「7月のISM製造業景況指数はコンセンサスを上回る」)

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 VIX指数は6.41%と大幅に低下して、投資家のリスク許容度が高まったとを示唆しています。リスクマネーが商品市場に流れ込み、WTIが3.03%の急上昇となりました。

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 また、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も1.76%上げています。

今日の日経平均株価は?

 このような米国株式市場の動向を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,720円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

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 ドル円が円安方向へふれていることから、この基調が維持されるという前提で、ザラバも堅調な推移を期待しています。

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 経済指標は7月のマネタリーベース、決算は90社ほど。旭化成、JXホールディングス、HOYA,、三井物産、NTTデータなど注目企業の発表が続きます。

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2010年8月 2日 (月)

7月のISM製造業景況指数はコンセンサスを上回る

 7月のISM製造業景況指数は55.5。コンセンサスの54.5を上回りました。

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 これを受けて、ドル円はドル高方向に大きく振れたのですが、すぐに戻す動きも出て、意外にインパクトは限定的という印象があります。

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 ダウ平均株価は130ドル高程度で始まったのですが、この指標の後173ドル高となっています。

 VIX指数は4.7%と急速に低下しています。

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 全体的に良い動きです。明日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。

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今日のマーケット動向と明日の見通し 8月2日

ポイント

 小高く寄り付いた日経平均株価は、為替が急速に円安に振れたこともあって急速に上昇して、10時前には120円を上回る上げ幅となりました。その後さらに139円高をつけたのですが、1時前から調整色が一気に強まり、結局33.01円、0.35%高で終えました。寄り付き価格を4円ほど下回っての大引けでした。現在、米国市場は好調ですが、7月のISM製造業景況指数が控えており、、予断を許さないようです。ただし、406月のGDPの例もあり、必要以上の悲観も避ける必要がありそうだと個人的には考えています。明日は多少高めの寄り付きを期待しています。

今日のマーケット動向

 今日の日経平均株価の動きは次のようになっています。

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 前場の急速な上昇と後場の調整、そして2時以降の下げ止まりは、いつものことですが、為替の影響が大きかったと見ています。ドル円が、マーケット開始前に急速に円安に振れたのが目立ちます。(「想定よりも強めの滑り出し 日経平均株価」)

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 ドル円は前場の早い時期から円高方向への戻りを見せたのですが、ユーロ円はマーケット開始直後に円安に振れた後も、前場では円安水準で比較的に安定した動きをしています。

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 後場に入ると、為替が円高方向に振れたことがマーケットの重石になったようです。加えて、先物に大口の売りが断続的に出たことが指摘されていますが、正直なところ実体はよくわかりません。ただ、ファイナンスによるリバランスのための買いが大引け直前に見られた国際石油開発帝石が、後場に入って買いの動きが出る前に突然大きく下げたのが興味深い動きでした。

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 個別銘柄では、好決算の影響が見られました。

 四半期最高益と、通期連結経常利益を上方修正したホンダが4.02%の急騰となっています。

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 また、前年同期比8.1倍の四半期利益を計上したリコーが3.01%の大幅高となったのも印象的でした。

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 アジア市場は好調です。マレーシアとインドを除いて軒並み1%以上の上昇率です。上海は1.33%の上げでした。7月のPMIが弱かったのですが、それが金融引き締め観測を後退させたようです。

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 欧州市場はアジア市場以上に堅調です。英国、フランス、ベルギー、オランダが25以上上げており、その他も上げ幅は1%を上回っています。

 米国市場も好調なスタートです。現在ダウは135.02ドル高、ナスダックも24.58ポイント高となっています。

 今日はあと30分ほどで7月のISM製造業景況指数の発表が予定されています。同時に6月の建設支出も発表されます。

明日の見通し

 ISM製造業景況指数の影響が大きいため予断を許さないのですが、現在のところ米国株式市場は好調です。

 この動きを反映して、明日の寄り付きは高めになりそうだと、現時点では、考えています。

 ザラバも、好決算の下支えで堅調な推移を想定しています。

 経済指標は7月のマネタリーベース、決算は90社ほど。旭化成、JXホールディングス、HOYA,、三井物産、NTTデータなど注目企業の発表が続きます。

 

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トリドールレポートの案内です : 春 研一

トリドール(3397)の分析レポート案内



トリドールの無料レポート(31ページ)を作成しました。内容詳細は下記のURLでご確認ください。

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-153.html

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想定よりも強めの滑り出し 日経平均株価

 日経平均株価が想定よりも強めの滑り出しです。

 背景には、マーケットのスタート15分前から鮮明になったドル高、円安の動きがあると見ています。ドル円1分足はこのようになっています。

B20100802

 マーケットは為替に敏感になっていますので、この動きには注目する必要がありそうです。

 ただし、為替の基調が転換したわけではないと見ていますので、深追いは避けたいところです。

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今日の日経平均株価は? 8月2日

ポイント

 今日の日経平均株価は小高くスタートした後は、小動きな推移を想定しています。寄り付きのメドは9,550円。ザラバでは、好決算が下支えになる一方、対ドル円高にある為替が上値を抑えると見ています。

今日のマーケットは?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,350円の近辺を寄り付きのメドとしています。

Cme20100802

 ユーロドル1分足は多少円安方向に振れて始まっていますので、週末の欧州では特に心配するような展開はなかったようです。

A20100802

 ドル円は大きな動きはありません。60分足で見ると、落ち着いた動きです。ただ、流れとしては円高方向にありますので、マーケットの上値を抑えることを多少警戒しています。

A20100802_2

 一方で、帝人、宇部興産、アステラス製薬、リコー、伊藤忠商事など70社余りの決算発表があります。好決算がマーケットの下支えになることを期待しています。

 経済指標としては、6月の毎月勤労統計調査があります。7月の新車販売台数にも注目したいところです。

 以上のように、マーケットはプラス要因、マイナス要因が拮抗して、小動きの展開を想定しています。

 もしお時間が許せば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「6月の鉱工業生産動向を読む : かかし」にお目を通していただければ幸いです。

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2010年8月 1日 (日)

6月の在庫循環モメンタムと株価

 先ほどは、6月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスを通してご紹介しました。

 その出荷在庫バランスを構成する、出荷数量と在庫数量を、日銀の「製造業部門別投入・産出物価指数」を用いて、出荷金額と在庫金額に修正して作成した景気指標「在庫循環モメンタム」は次のようになっています。

620100731_9

 ポイントとしては、数量ベースの出荷在庫バランスと、金額ベースの在庫循環モメンタムは基本的に同じような動きをしていますが、投入価格(原料コスト)の上昇率が産出価格(出荷価格)を上回っていることを反映して、在庫循環モメンタムの下げの方が僅かに大きくなっています。

 蛇足ですが、米国の出荷、在庫データは金額ベースですので、比較する場合は、出荷在庫バランスではなく在庫循環モメンタムを用いる必要があることにご注意ください。

 次に、出荷在庫バランスと日経平均株価の動きをみると、かなりきれいな連動性が読み取れます。

620100731_8

 ということは、今後しばらくの間は、日経平均株価の基調は重そうです。詳細は「2010年後半のマーケットをどう見る」(7月1日)をご参照ください。

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6月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで読む

 6月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスを通して見てみたいと思います。

 ポイントは、出荷数量の変化率から在庫数量の変化率を差し引いた景気指標である「出荷在庫バランス」の低下が一段と鮮明になっていること。ただし、機械を中心とする資本財の健闘が目立ちます。衣料や食品などの非耐久消費財が底打ちの兆しを見せていることにも注目です。暑夏効果もあり、今後一段と回復が進みそうです。

 まず、鉱工業生産の前年同月比増減率の推移です。頭打ちが鮮明になってきました。

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 鉱工業の出荷在庫バランスを見ると、出荷の減速に在庫の増加が重なり、下落基調が目立ちます。

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 鉱工業の中の耐久消費財です。自動車が最大の品目です。かなり速いテンポで下げています。出荷の基調が急速に悪化しています。

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 一方、衣料や食品など生活日用品を主体とする非耐久消費財は底打ちに気配です。在庫積み上がりのペースが減速してきました。7月は暑夏効果もあって、出荷の基調が改善することが期待出来そうです。

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 建設機械、工作機械、産業機械といった資本財は頭打ちの気配は見せているのですが、高い水準にとどまっており、堅調さが光ります。

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 とくに、輸送機械を除く資本財は僅かですがピークを更新しています。機械関連の株価は、この指標の下支え効果が期待できそうです。

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 建設財は反落しました。住宅関連指標の好調な動きもあるので、良い銘柄を選別する努力が必要なようです。

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 半導体を含む電子部品、化学製品、鉄鋼高炉製品などの生産財は、耐久消費財と並んで、下落のペースが速まっています。

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 以上が、出荷在庫バランスを通して見た鉱工業の動きです。景気の方向感が一段と鮮明になってきたことがわかります。投資の観点からは、非耐久消費財と資本財の関連銘柄に注目しています。

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