米国株式市場を振り返る 9月3日
ポイント
雇用統計を受けて大きく上昇してスタートしたダウ平均株価ですが、ISM非製造業景況指数が弱いことが伝わると、上げ幅を大幅に縮めました。その後大引けにかけて徐々に戻したのですが、これを力強いマーケットと言えるかどうかは微妙です。個人的には、材料出尽くしによる頭打ち感が今後鮮明になる可能性が気になっています。
米国マーケットの動向
8月の非農業部門雇用者数の減少幅がコンセンサスよりも小さかったことから大幅な上昇でスタートしたダウ平均株価は10時前には131ドル高まで上げ幅を拡大しました。ところが、10時に発表された8月のISM非製造業景況指数が事前予想を下回ると、急速に調整して、11時頃には僅か2ドル足らずまで上げ幅を縮小しました。その後は徐々に回復して、127.83ドル、1.25%高で終了しました。
回復の背景には、経済指標の発表で一時は大きく揺れたユーロドルが、その後ドル安方向に動いたことがあったと見ています。
このドル安の動きに合わせるように、ハイテク・セクターが戻しました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.67%上昇しましたが、11時以降の上昇が目を引きます。
ハイテク・セクターの回復が顕著であったことを映して、ナスダックが1.53%とダウ平均株価を上回る上昇率を見せました。
日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,180円となっており、これが月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。
ザラバに大きく影響するドル円の動きですが、米国の経済指標で大きく上下に振れた後は落ち着いた動きです。月曜日のマーケットには中立か、多少プラスに作用しそうな様子です。
経済指標としては、7月の景気動向指数速報値が予定されています。
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