« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月

2010年9月30日 (木)

キユーピー(2809) : 春 研一

 キユーピー(2809)は当ブログでも推奨銘柄として何度か取り上げさせていただいたが、このところ年初来高値を更新している数少ない銘柄です。もちろん、同社のような食品企業が上昇している背景には景気の減速感がありますが、その中でも同社の好調ぶりは目をひくものです。

参照URLhttp://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/28092010630-0ce.html

 そのキユーピー(2809)が930日に201011月期第3四半期累計期間業績を公表したので、その報告をします。結論から言えば、決算発表後にやや株価が調整するようであれば、再び絶好の買い場になると考えられます。

 201011月期第3四半期連結業績(3ヶ月)は2.7%増収、1.2%営業減益となりました。上期の6ヶ月間が2.2%増収、46.3%増益であったことを考えますと、一見業績拡大に一服感が出たように見えます。しかし、20095月にマヨネーズを中心に値下げを行っていますので、買い控えにより第2四半期の営業利益が前年同期比9.3%増益であったのに対して、第3四半期には2.0倍と大幅に増加しています。その異常に高い利益水準に対して、ほぼ横ばいを確保したことは、かなり好調であったと評価できると思います。

Ws20100930

 第2四半期終了時点で増額修正した会社側の現時点の営業利益予想から第3四半期までの累計営業利益を差し引くと、第4四半期の営業利益は36億円、10.2%減となります。これは第3四半期と比較しても大幅な減少です。

 食品企業の場合、売上、利益にはかなり季節性があります。そこで、2004年度から2009年度の同社の四半期ごとの営業利益の平均値を求めると、第1四半期20億円、第2四半期53億円、第3四半期34億円、第4四半期43億円となります。それぞれの平均値に対する今年度の各四半期の営業利益水準は、第1四半期2.2倍、第1四半期1.4倍、第1四半期1.8倍で平均1.8倍となる。そこで、第4四半期にこの1.8倍を適用すると、78億円と計算できます。

 既に上で述べたように現時点の会社計画では、第4四半期は36億円程度の営業利益となることから、状況に大きな変化がなければ増額修正の可能性は高いものです。

 1990年代、2000年代とデフレ下で食品企業は競って価格を引き下げてきましたが、価格引下げに見合うほど数量が増えず、一方3年前からのコストアップ対応の値上げでも、需要はさほど低下しませんでした。そのため、食品メーカーはコスト対応の値下げは行っても、必要以上の値下げは意味がないものと考え始めています。加えてもともと食品企業の業績は国内外の景気が悪く、コストが低下する局面では好調です。そのような状況から、このところカテゴリートップの食品企業の業績は全般的に好調であり、同社の好調もそれと軌を一にしたものと言えます。

なお、キユーピーのより深い分析はこちらの記事で行っています。

参照URL: http://ameblo.jp/halariga/entry-10470224586.html 

私のブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。

 <span style="font-size:large;"><span style="color:#ff0000"><a href="http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-114.html" target="_blank" title="株式関連記事目次">株式関連記事目次</a></span></span>

【無料レポート差し上げています】

レポートの詳細はこちらをご覧ください。

「株式投資で資産を作る方法(35ページ)」

 http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-132.html

「アリアケジャパン(2815)の秘密(34ページ)」

 http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-142.html

「トリドール(3397)の強みとは?(31ページ)」

 http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-153.html

「伊藤園(2593)のビジネスモデル(43ページ)」

 http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-184.html

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月30日

ポイント

ダウ平均株価が小幅下落で終えたことを映して、今日の日経平均株価は多少低目の寄り付きとなりそうです。9,530円の近辺を想定しています。ただし、マーケット開始前に発表される8月の鉱工業生産動向速報の内容次第で多少振れる可能性があります。ザラバは、為替が落ち着いた動きを見せていることから、堅調ぎみな小動きを期待しています。

米国マーケットの動向

ダウ平均株価は22.86ドル、0.21%の小幅安で終えています。

20100929_5

マーケットに大きな影響を与える米国内の要因は見当たりませんでした。金融財政懸念がくすぶった欧州市場の軟調な展開を反映したと見ています。

したがって、金融セクターに停滞するものが目立ちました。JPモルガン・チェースが1.39%下げています。

Jpm20100929

 一方で、ハイテク関連に堅調なものが多かったという印象です。強気の業績見通しを発表したこともあって、ヒューレット・パッカードが2.19%と大きく上げました。

Hpq20100929

 背景にあるのは対ユーロドル安の動き。

A20100930

 その為替の影響もあって、原油価格の上昇が続いており、シェブロンが0.49%高となっています。

Cvx20100929

 3時過ぎからマーケットに調整色が強まったのですが、特別な理由があったわけではなく、手仕舞いの動きであったと見ています。ただし、VIX指数が上昇しており、マーケットのセンチメントが悪化したことを示していますので、多少の注意が必要なようです。

Vix20100929

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)が9,530円となっています。日経平均株価の寄り付きはこの近辺を想定しています。

Cme20100929

 8月の鉱工業生産動向・速報値が8時50分に発表されるため、その内容によっては多少振れる可能性があります。

 為替が比較的に落ち着いた動きをしているため、ザラバは堅調ぎみな小動きを想定しています。

A20100930_2

 キューピー、日本化薬、ナガイレーベン、しまむらなど30社を上回る決算発表が予定されてます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日のマーケットを振り返る 9月29日

 米国株式市場は軟調気味なスタートになっています。現在はダウ平均株価が12ドル安、ナスダック総合指数が1ポイント安で推移しています。

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。軟調な動きは欧州市場の動向を映したものだと思われます。欧州はオーストリア、オランダ、ノルウェーを除いて下げています。銀行の債務問題が重石になっている伝えられています。ただし、全体的に小幅な値動きですから、米国市場への影響は限定的だろうと見ています。

 ドル円はわずかに円安に振れたのですが、その後は再び円高方向に動く兆しを見せています。米国株式市場の軟調気味な動きも勘案すれば、明日の日経平均株価は多少低目の寄り付きとなりそうです、

 遅くなりましたが、今日の日経平均株価の動向です。

 前日の米国株式市場と似た展開でした。米国では、9月の消費者信頼感指数の弱い数字が追加的な金融緩和政策に対する期待感を高め、株価を押し上げました。日本では、9月の日銀短観で製造業の先行き業況判断が弱かったために、追加的な金融緩和に対する期待感が高まり、マーケットを支えたようです。

 34円安で寄り付いた日経平均株価が、ザラバで比較的に大きく振れたのですが、大引けは63.62円、0.67%の上昇でした。終わってみれば、スタートからわずか29円余り上げてのゴールでした。

20100929

 ドル円が円高方向に振れたにもかかわらず、マーケットはさしたる反応を見せませんでした。1ドル83円台では、為替介入の可能性を意識して、円高が鮮明でも売るに売れなかったという感じでした。

B20100929

 米国市場と同様に、ドル安(円高)→国際商品市況高→資源株高という構図が見られました。住友金属鉱山が2.52%上昇しています。

 一方、矛盾するように見えますが、為替介入期待→円安→円安メリット株高という流れも観察されました。ソニーが2.01%高で終えています。

 というわけで、かなり興味深い展開であったと思っています。

 明日は、8月の鉱工業生産速報の動きが注目されます。ただし、ドル円が83円台で推移すれば、今日と似たような相場展開になる可能性があると考えています。

 ドル円の動きを日足で見れば、為替介入への期待が高まるのは当然であろうと思います。

20100929_2

 ただし、個人的には、介入の可能性は大きくないのではと見ています。

 理由はユーロ円の動き。日足で見れば大きく円安に動いています。

20100929_3

 つまり、実効為替レートで見れば、胸を張って為替介入に踏みこむというわけには行きにくいということです。

20100929_4

 外交面での失点が目立つ政府が、国際世論の反発を招く可能性のある施策を打つ勇気があるかどうか、疑わしいところです。

 であれば、日銀短観における大企業・製造業の事業計画の前提為替レート89.66円というのは気になる数字です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月29日 (水)

日銀短観9月はまずまず

日銀短観9月は、大企業製造業の先行き判断が予想より弱めでしたが、現状はコンセンサスを上回りました。全体としては「まずまず」という印象です。、ドル円が多少円安に振れたこともあって、先物が堅調に反応しています。

製造業の先行き判断が弱めであることに警戒する必要はありそうです。

大企業製造業業況判断 8(予想:7)

大企業製造業先行き判断 -1(予想:3)

大企業非製造業業況判断 2(予想:-2)

大企業非製造業先行き判断 -2(予想:-4)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月29日

ポイント

 米国株式市場の意外感のある上昇を映して、今日の日経平均株価も高めの寄り付きが期待できそうです。現時点では9,570円を越える可能性もあると見ています。ただし、日銀短観が控えており、対ドル円レートも前日に比べて円高にあるため予断は許しません。ザラバもドル円が上値を抑えそうな気がしています。ただし、ユーロ円は円安方向に動いているため、マーケットの大きな下振れはないと考えます。

米国マーケットの動向

 9月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数がコンセンサスを大きく下回り、10時過ぎには大きく下げたダウ平均株価ですが、その後切り返して46.10ドル、0.43%高で終えています。

201009280

 ただし、昨夜「米国マーケットが反発」とご報告した時点で、ダウは既に38.19ドル高となっていましたので、その後の上げ幅は8ドル程度にとどまっています。

 マーケットの反発の背景には、ユーロドルの急速なドル安への振れがあったと見ています。

A20100929

 ドル安→国際商品市況の上昇→資源株高という構図が見られました。金価格の上昇から、産金株ニューモント・マイニングが2.52%上げています。

Nem20100928

 加えて、ドル安メリットセクターであるハイテク株も好調に推移しました。1.65%上げたSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の動きにその状況が示されています。

Sox20100928

 ただし、新製品の発表にもかかわらず、アップルに対する競争力への不安から、リサーチ・イン・モーションが3.0%と大きく下げたことが目を引きました。

Rim20100928

 ザラバでのマーケットの反発には、弱い経済指標が11月はじめのFOMCでの追加的な金融緩和策への期待を強めたことも大きく影響したようです。

 消費者信頼感指数の弱い数字にもかかわらず、高級百貨店ノルドストロームも株価が、その指標の発表をきっかけに上げ始め、3.79%の大幅高になったことは、正直なところ驚きでした。

Jwn20100928

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)が9,525円となっていますので、今日の日経平均株価の寄り付きは9,570円を上回る可能性があるといています。

Cme20100928

 ただし、日銀短観を控えており、ドル円も円高へ振れた状況ですから、かなりブレる可能性ありそうです。

A20100929_2

 決算はニトリ、宝印刷、三益半導体など9社ほどです。

 ザラバは為替の影響が大きそうです。ドル円は円高ですが、ユーロ円は円安方向に動いているので、マーケットの大きな下ぶれはなく、比較的に小動きになるのではないかと現時点では考えています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

米国マーケットが反発!

 先ほど、米国株式市場の軟調な動きをご紹介したばかりですが、反発に転じています。

A20100928

 10時に発表された9月の消費者信頼感指数で底をつけたという感じです。

 理由は為替にあるようです。ユーロドルが突然大きくドル安方向に振れています。欧州の金融懸念が薄れ、欧州市場が回復に転じる動きと重なっています。

C20100928

 ただし、マーケットの心理状態を示唆するVIX指数は2.79%上昇しており、リスク選好が高まっているようには見えません。

Vixa20100928

 おそらく。このまま順調に上げ幅を拡大することはないだろうと考えています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お詫び

昨日からお詫びが続きます。

「マーケットを振り返る」という記事を、出来るだけ直近の欧米市場の動向を含めてご報告するようにしているのですが、日経先物のイブニング・セッションの終了時刻が8時から11時半になったため、マーケットの動きを追いながら、合間を見つけて書いているため、どうしても遅れがちになってしまいます。

なるべく早めにしようとは思うのですが、なかなかうまくいきません。

おそらく、深夜のご報告になったり、翌朝にまとめてということになったりということが続きそうです。

ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月28日 (火)

今日のマーケットを振り返る 9月28日

ポイント

 2時頃から30分ほどの下げの部分を除くと、ほとんど動きのないマーケットでした。現在は、軟調に始まった欧州市場が戻りに転じているのですが、米国市場が、モタついた展開です。ドルに対して円高気味な基調が続いていることも気懸りです。そして、何よりも、明日は日銀短観が控えています。正直なところ、明日の日経平均株価の方向は現時点では読めません。

今日の日経平均株価を振り返る

 米国株式市場の下落を受けて、56円安で寄り付いた日経平均株価は、その後小動きを繰り返していましたが、2時頃から急に調整色が強まり、107.38円、1.12%の下げで大引けとなりました。

20100928

 ドル円が円高に振れたことが上値を抑えたと見ています。

B20100928

 加えてユーロ円が大引け前に円高方向に動き始めたことが、2時頃からのマーケットの調整のきっかけの一つになったように見えます。

B20100928_2

 為替の動きに敏感なハイテクセクターに停滞するものが多かったようです。2.19%の下落となった東京エレクトロンの動きにその状況が示唆されています。

20100928_2

 為替がマーケットの上値を抑える一方で、日銀の追加金融政策に対する期待がマーケットの下支えになったと見られます。不動産株に堅調な動きが目立ちました。三菱地所が1.25%上昇しています。

20100928_3

 プラス要因とマイナス要因が拮抗して、小動きが続いたのですが、権利落ちの影響が63円近くあったことや、三井住友銀行を始めとして金融セクターの停滞もあったことを考えれば、全体としては意外に弱いという印象はなかったように思います。

Fg20100928

 2時過ぎからの下げは、ユーロ円の円高への振れの他に、明日の日銀短観を前に手仕舞いの動きもあったと推測しています。

海外市場の動向

 アジア市場はインドネシアを除いて下げています。来週に国慶節の連休を控える上海市場が0.63%下落しました。上海市場の下げに、米国市場の下げが重なったためか、香港市場の下げ幅が1.03%と大きかったのが目を引きました。

 欧州市場はマチマチです。スペインやアイルランドをめぐって、金融懸念が高まり、軟調に始まったのですが戻しつつあります。欧州中央銀行が問題債務を買い取るという噂が出ているようですが、確認できていません。おそらく、ファイナンスがそれなりに順調であったのではと見ています。ドイツのDAXの動きからは、そのように見えます。

Dax20100928

 米国市場は軟調さが目立ってきました。現在ダウ平均株価は46.73ドル安、ナスダック総合指数は22.59ポイント安で推移しています。

 7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は3.2%の上昇と、コンセンサスであった3.1%を上回ってはいるのですが、6月の4.2%上昇に比べて減速していることが意識されたようです。

720100928

 加えて、カンファレンスボードによる9月の消費者信頼感指数が48.5と、事前予想の53.0を大幅に下回ったことがショックであったようです。

 欧州が比較的に堅調であるため、このまま米国株式市場が一段安に陥ることはないと見ていますが、軟調な展開は避けられそうもないと見ています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月28日

ポイント

 米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は下落してのスタートとなりそうです。寄り付きは9,560円の近辺を想定しています。ザラバは、プラス要因、マイナス要因が拮抗しそうですが、軟調気味な小動きと考えています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価はザラバではモタツキながらも小幅な値動きで推移しました。ただ、大引けの30分ほど前から多少手仕舞いの動きが強まりました。48.22ドル、0.44%安で終えています。

20100927

 ザラバでのモタツキは、対ユーロでのドル高が影響したようです。

A20100928_2 

 この為替の動きを反映して、ハイテクセクターの弱さが目立ちました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)がその状況を示しています。

Sox20100927

 一方で、M&A関連銘柄の上昇がマーケットを支えました。サウスウェスト航空が買収に動いているエア・トラン ホールディングスが61.32%と急騰したことが目を引きました。また、ユニリーバが買収を決めたアルバート・カルバーが19.57%上げています。

 大引け前の下げは手仕舞いの動きが中心だったと見ているのですが、多少気になる動きでした。ユーロ安ドル高の動きが目立ったためです。

 ムーディーズがアイルランドの銀行を格下げした影響があったのかもしれません。参考までに、英国FTSEの動きをみると、終盤にかけて調整色が強まっていますので、多少注意が必要な気がしています。

Ftse20100927

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9510円となっています。これを基準に、今日の日経平均株価は9,560円近辺を一応のメドとしています。

Cme20100927

 ザラバでは、ドル円が多少円安方向に振れていることが、マーケットにはプラス要因になりそうです。ただし、ユーロドルがドル高となっていることの反映であるにすぎないようです。

A20100928_3

 国内では重要な経済指標は予定されていません。決算も鈴丹など3社のみです。

 したがって、マーケットを大きく動かす要因は見当たらないのですが、アイルランドの銀行の格下げや、国内の武富士の問題など、金融セクターに関してネガティブなニュースが多いのが気になります。

 したがって、ザラバは軟調気味な小動きと考えています。

 午後になると、7月のS&P/ケースシラー住宅価格指数、9月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数を控える米株先物の動きに注意が必要です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月27日 (月)

お詫び

今日は、ほぼ終日外出しておりました。

マーケットをきちんとフォロー出来ていませんので、明日きちんとご報告したいと思います。

ちょっと一言だけ。

米株先物は比較的に堅調な動きを見せていたのですが、マーケットは軟調なスタートです。現在はダウ平均株価が22.02ドル安、ナスダック総合指数も6.48ポイント安となっています。

どうやら、先週末には顕著だったユーロ高、ドル安の動きが止まって、ドル高気味になってきたことが影響しているもようです。

B20100927

そのため、ドル安の恩恵を受けるハイテクセクターの停滞が目立っています。SOX指数が0.28%下げています。インテルは0.73%の下落です。

一方で、M&Aの動きがマーケットを下支えしているもようです。先週金曜日の大幅高の後なのですが、大きな反動は見られません。

エア・トラン航空の親会社であるエア・トラン ホールディングスの買収に動いているサウスウェスト航空は5.13%上げています。エア・トラン ホールデイングスは58.02%の急騰です。

スキンケアやヘアケア製品で有名なアルバート・カルバーの買収を決めたユニリーバのADRは1.26%上昇しています。アルバート・カルバーは19.5%の上げです。

 今日は重要な経済指標は予定されていませんので、為替の動きに大きな波乱がなければ、マーケットはこのまま小動きで推移しそうな様子です。

 となると、明日の日経平均株価への影響も限定的であるように思われます。気になるのはドル円。小動きながら、僅かに円高方向に動く気配もあるため、多少マーケットの重石になりそうです。

   

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月27日

ポイント

 先週金曜日に米国株式市場が大きく上昇したことを受けて、今日の日経平均株価は高めの寄り付きとなりそうです。為替が大きな波乱を見せずに動きだしていますので、寄り付きは9,560円の近辺をメドとしています。ザラバは上値の重い小動きと見ています。大きくマーケットを動かす国内要因が見当たらない中で、ドル円がわずかに円安方向に振れてスタートしたとは言え、先週金曜日に比べれば円高水準にあることが重荷になりそうです。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)が9,500円となっていますので、日経平均株価の寄り付きは9,560円程度をメドとしています。

Cme20100924

 ドル円がわずかに円安に振れて動き出しましたので、少なくとも週末には心配するような出来事はなかったようです。ただし、先週金曜日に比べれば円高水準にありますので、もしマーケット開始前にさらに円高方向に動くと、今日の寄り付きを多少圧迫する可能性はあると考えています。

A20100927

 ザラバは上値の重い小動きと見ています。

 ドル円が先週金曜日に比べて円高水準にあることが主な理由です。

 今日は8月の貿易統計と企業向けサービス価格が発表されます。決算は、イオンモール、イオンクレジット、西松屋チェーンなど15社ほど。マーケット全体に大きな影響はないだろうと考えています。

 午後になると、米株先物の動きが気になってきます。先週金曜日の米国株式市場の上昇を牽引した要因の一つであるユーロドルの動きが気になります。とりあえず、僅かにドル高で動き始めましたが、大きなものではありません。したがって、今のところは米株先物は横ばいか小幅安の推移を想定しています。A20100927_2

 お時間があれば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「まだまだ続くデコボコ道:かかし」をご参照ください。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月26日 (日)

ご連絡

 あす(27日)午前7時、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「まだまだ続くでこぼこ道」が掲載されます。お時間が許せば、ご参照いただければと存じます。

 内容的には、こちらのブログでご紹介した「米国耐久財受注を読む」と「日米の株価乖離と為替・金利」の2つの記事を合成したものです。

 合成する過程で、多少読みやすくなったと個人的には思っております。よろしくいおねがいいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日米の株価乖離と為替・金利

 日米の株価乖離が一段と目立ってきたように見えます。その背景にあるのは為替。現状を確認しておきたいと思います。

 まずダウ平均株価と日経平均株価の動きから。7月以降の乖離拡大が鮮明です。

20100924

 乖離の推移を描くと次のようになっています。

20100924_2

 この日米株価乖離に指数化したドル円の動きを重ねると連動性の高さが見てとれます。

20100924_3

 この図からわかるように、日本の株式市場の低迷のかなりの部分が円高を放置してきた結果であることが明らかです。

 図中のマルで囲った部分にご注目ください。為替介入の影響が示されています。果たして、これがどの程度重大な意味を持つのか?多分に主観の問題でしょうが、私には基調を変えるほどの重大なものには見えません。

 そうなると、気懸りなのは今後の為替の動き。為替介入が、お金がかかるわりにインパクトがこれほど小さいとなると、さらに円高が進む可能性も念頭に置く必要がありそうです。国際通貨研究所が算定する輸出価格ベースのドル円購買力平価1ドル70.4円がメドとなりそうです。

720100924

 為替については、日米の長期金利の格差に注目する見方があります。その問題点は、長期金利の格差とドル円の動きに目だった連動性が見えないことです。先ほどの日米株価の乖離と為替との連動性の高さと比較すると違いが明確です。

20100924_4

 この長期金利の格差は名目金利ですから、デフレに苦しむ日本の実質金利ははるかに高いということなのかもしれません。

 というわけで、せっかくの週末に、なんとなく暗い雰囲気の話になってしまいました。しかし、実は、2011年にはこの動きが逆転するのではないかという気がしています。明確なシナリオが描けているわけではないのですが、円高によって低迷した日本の株式市場は非常に大きな上昇ポテンシャルを持っていると考えています。

 このあたりの見方については、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「2011年の株式市場を読む」(9月6日)も併せてお読みいただければと存じます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月25日 (土)

8月の米国耐久財受注を読む

 金曜日にダウ平均株価は197.84ドルの急騰を見せました。それを牽引したのは、ユーロに対して急速に安くなったドルと、輸送機器を除いたベースで、コンセンサスを上回る伸びを見せた8月の耐久財受注でした。

 そこで、8月の耐久財受注統計をもう少し詳しく見ておきたいと思います。

 この統計は、在庫循環モメンタムの作成に用いている「製造業出荷・在庫・受注統計」(「3M」と呼ばれています)の耐久財の部分を早めに公表したものです。

 まず、耐久財受注と受注残の前年同月比増減率の推移です。8月の受注はほんの僅かですが前月に比べて上昇しています。しかし、この上昇が基調転換の兆しとなるような重要な動きには見えません。ピークアウトから減速に向かう動きに変化はないと見ています。

820100924

 受注残高は多少伸び率が高まっているように見えます。しかし、受注残高の絶対額の最近の動きを追うと、水準は低くはないのですが、頭打ちの傾向が鮮明です。

820100924_2

 耐久財の出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いて作成する景気指標である「在庫循環モメンタム」を見ると、次のようになっています。受注の動き以上に減速の動きが明瞭です。

820100924_3

 ということで、8月の耐久財受注は、民間航空機受注の低迷から、輸送用機器を除いてみれば、コンセンサスを上回る増加となったのですが、全体の動きを過去の推移も踏まえて判断すると、決して楽観できない情勢であると考えています。

 株式市場への影響度という点から見れば、為替の影響がはるかに大きく、それに比べて耐久財受注のインパクトは限定的だと理解していますが、今後の景気の動向に対して、警戒を怠るべきではありません。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

米国マーケットを振り返る 9月24日

ポイント

 米国株式市場は大きく上昇しました。寄り付き直後に急騰した株価水準を、調整の動きをも見せないまま大引けまで維持したところに、基調の強さが感じられました。この動きを受けて、月曜日の日経平均株価も高めの寄り付きが期待できそうです。9,560円の近辺を想定しています。ただし、ドル円が多少円高方向に振れていることが、ザラバの上値を抑えそうな気がします。

米国マーケットの動向

 スタート直後から急騰したダウ平均株価は、わずか10分後には上げ幅が150ドルを越えました。その後も着実に上昇基調をたどり、197.84ドル、1.86%の大幅高で終えています。

F20100924_3

 対ユーロでドル安が進行したことに加えて、8月の耐久財受注が、輸送用息を除いたベースでコンセンサスを上回ったことがマ-ケットを牽引しました。

A20100925

 特にドル安のインパクトが大きかったと見ています。この恩恵を大きく受けたのはハイテク・セクター。テキサス・インスツルメンツが4.50%の急騰を見せました。

Txn20100924

 SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も4.0%上昇しています。

Sox20100924

 この動きを反映して、ナスダック総合指数が2.33%と、上昇率でダウ平均株価を上回りました。

 10時に発表された8月の新築住宅販売件数は、コンセンサスを下回ったのですが、上方修正された7月の水準とほぼ同じであったことで、マーケットには安堵感だ出たようです住宅関連のレナー社の株価を見ると、3.68%の大幅上昇となっていて、しかも、統計が発表された10時以降。11時頃まで上昇が加速しています。

Len20100924_2

 VIX指数をみると、10時頃に僅かな上昇が見られるのですが、全体としては一貫して右下がりで、9.05%の低下となっています。マーケットのセンチメントが改善して、投資家がリスク許容度を高めたことを示唆しています。

Vix20100924

 リスク許容度の高まり、つまりリスク選好の強まりとドル安の相乗効果で国際商品市況の上昇も目立っています。特に金価格の高騰に注目が集まっているようです。

月曜日の日経平均株価への示唆

 以上のような米国株式市場の展開を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,500円となっています。したがって、日経平均株価の寄り付きは9,560円程度になると想定しています。

Cme20100924

 ただし、気になるのはドル円の動き。昨晩も申し上げましたが、為替介入らしき動きで瞬間的に大きく円安方向に振れた後は、すぐに円高方向に揺り戻されたばかりでなく、さらに円高方向に動いてしまいました。現在は多少落ち着いているのですが、油断は禁物です。少なくとも、上値を抑える要因の一つになりそうだと考えています。

A20100925_2

ちょっと一言

 米国株式市場の大幅上昇で、明るい雰囲気が拡がることは結構なことなのですが、その大きな理由の一つがユーロ高であることが気にかかっています。

 ドイツをはじめ欧州諸国の好調な経済指標の背景にあるのは、大幅なユーロ安の恩恵を受けた欧州企業の輸出競争力の回復だったと理解しています。

 したがって、ユーロ高は、欧州の財政金融問題が改善されていることに対する信任の強まりという点では好ましいのですが、果たして欧州企業にとって本当に喜ぶべきことなのかどうか、多少疑問を持っています。

 日本から見ると、ユーロの上昇を大喜びで迎える欧州の株式市場の反応がうらやましい気もします。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

米国株式市場が大幅高に

 米国株式市場が大幅高で推移しています。スタート直後から上げ幅を急速に拡げ、ダウ平均株価は現在192.69ドル、1.81%高となっています。

C20100924

 引き金は8月の耐久財受注。輸送用機器を除いた受注が前月比2%増加しました。事前予想は1%の増加でした。

 この指標の発表とほぼ同時に、対ユーロでドル安が進みました。

F20100924

 GLOBEXのダウ先物価格の動きをみると、耐久財受注とドル安の相乗効果で、マーケット開始前に急上昇した様子が鮮明に示されています。

Cmeb20100924 

 実は、耐久財受注の数字が強かったにもかかわらず、なぜ対ユーロでドルが売られたのか、今一つはっきりしません。ドルが売られている見るのではなくユーロが買われていると理解しています。

 ドイツのIFOによる9月の景況指数がコンセンサスを上回るなど、欧州の経済指標に良好なものが多いことが、ユーロの強さを支えているようです。ドイツDAX指数はこのような動きです。

Dax20100924

 耐久財受注統計に続いて、10時には8月の新築住宅販売件数が発表されました。年率換算で28万8千戸と、予想の29万5千戸を下回ったのですが、上方修正された前月と同水準であったことで、むしろ安堵感があったような感じです。

 レナー社の株価の推移をみると、3.3%と大幅に上げて推移しています。

Len20100924

 マーケット心理を示唆するVIX指数も、新築住宅販売件数の発表時に僅かに上げたのですが、基調は低下方向です。センチメントは改善しており、リスク許容度が高まっています。

Vixa20100924

 このような状況ですから、月曜日の日経平均株価の寄り付きは期待できそうです。

 ただし、ドル円の推移をみると、円高気味に動いています。為替介入らしき動きが瞬間的であったことに対する失望感が強いこともあって、来週のマーケットにとって重石になる可能性は念頭に置く必要があります。

F20100924_2

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2010年9月24日 (金)

今日の日経平均株価は? 9月24日

ポイント

 米国株式市場が続落したことを受けて、今日の日経平均株価は低く寄り付いた後、停滞気味のザラバ展開を想定しています。寄り付きは9,400円近辺と見ています。ドル円は多少円高方向に振れていますが、比較的に安定しているため、ザラバでの一段安はないだろうと思っています。

米国マーケットの動向

 アイルランドのGDPなど欧州の経済指標に弱いものが目立ったことや、週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスを上回ったことなどから、ダウ平均株価は80ドル近く下げての滑り出しとなりました。

20100923

 しかし、8月の中古住宅販売件数や景気先行指数が事前予想を上回ったことから、ザラバでは回復基調が強まり、11時半頃には水面上に顔を出しました。

 ただ、2時半頃から大引けにかけて利益確定の売りに押されて、結局76.89ドル、0.72% 安と、スタート直後の水準に逆戻りしています。

 金融セクターに軟調なものが目立ちました。JPモルガン・チェースが2.1%下げています。

Jpm20100923

 一方、百貨店メーシーズが1.27%上げて健闘しました。

M20100923

 大引けにかけては、0.49%の下落となったエクソン・モービルが、利益確定の動きを示唆しています。

Xom20100923

 VIX指数をみると、日中は下げたのですが、終盤に再び上昇しています。大引けにかけて、マーケット・センチメントが悪化した様子を示しています。

Vix20100923

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,345円となっていますので、今日の日経平均株価の寄り付きは9,400円の近辺と見ています。

Cme20100923

 ドル円は多少円高方向に振れていますが、動きは安定しています。したがって、マーケットの上値を抑えそうですが、一段の引き下げ要因にはならないだろうと考えています。

A20100924

 今日は乃村工藝社、キリン堂など9社ほどの決算がありますが、マーケットへの影響はほとんどなさそうです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月23日 (木)

米国の週間新規失業保険申請件数は事前予想を上回る

 今日の米国株式市場は軟調なスタートです。ダウ平均株価は82ドル安、ナスダック総合指数は17ポイント安で推移しています。GLOBEXでの先物の動きとほぼ同様です。

 欧州市場の下げに加えて、先ほど発表された週間ベースの新規失業保険申請件数が46万5千件と、事前予想であった45万件を上回ったことが影響していると見られます。

 ドル円が申請件数発表直後に大きく円高に振れています。

B20100923

 新規失業保険申請件数が発表された直後に、為替と株価がともに大きく動いたのですが、すぐに落ち着きを取り戻しています。したがって、この後大きく下げ幅が拡大する事態は想定していません。

 今日は、マーケットが開いて30分ほどで、8月の景気先行指数と中古住宅販売件数の発表がありますから、何とも言い難いところですが、マーケットの一段の下げは避けられるとしても、軟調な展開で推移する雰囲気が強いと見ています。明日の日経平均株価の寄り付きの重石となりそうです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

米国マーケットを振り返る 9月22日

ポイント

 ハイテクと金融セクターに軟調さが目立ちました。ダウ平均株価に比べてナスダック総合指数の下げが大きくなっています。ただし、基調の変化を示唆するような動きではなく、単なる利益確定という印象です。

米国マーケットの動向

 好調にスタートしたダウ平均株価でしたが、すぐに調整色が強まり、11時半頃には下げ幅が40ドルを上回りました。その後は多少のモタつきもありましたが、徐々に持ち直し、21.72ドル、0.2%の小幅安で終えています。

20100922_4

 調整の主役の一つはハイテクセクター。好調な業績を発表しながらも、見通しがコンセンサスよりも慎重であったアドビ-・システムズが19.03%の急落となりました。

Adbe20100922

 加えて、増配を発表したマイクロソフトが2.15%下落しています。配当の増加は、成長機会が見いだせないことを意味するということなのだと理解しています。

Msft20100922

 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)は1.44%低下しました。

Sox20100922

 金融セクターの低迷が、マーケットの調整のもう一つの主役でした。前日のFOMCをきっかけに、景気回復の基調の弱さが意識されたことが背景にあると見ています。JPモルガン・チェースが1.6%下げました。ただし、引け後の時間外取引では0.3%ほど戻しています。

Jpm20100922

 一方、比較的に元気の良さが目を引いたのが産金会社ニューモントマイニング。ザラバで1.26%上昇したのに続き、引け後の時間外取引でも0.48%上げています。金価格が1.4%と大きく上昇したことが背景になっています。

Nem20100922

 VIX指数でマーケット心理の動きを見ると、11時半頃まで急上昇しており、センチメントの悪化を映し出しています。ただしその後は着実に低下を続け、0.72%の僅かな上昇で終えています。

Vix20100922

日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9.450円となっています。今日は休場ですが、もし開いていれば、9,500円を多少上回るところでスタートしていたようです。

Cme20100922

 ドル円は大きく円高に振れた後は、多少戻して落ち着いた動きになっています。

A20100923

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (2) | トラックバック (1)

今日のマーケットを振り返る 9月22日

ポイント

 重苦しい展開でした。ドルに対して円高に振れたことがマーケットの重石になりました。米国株式市場が軟調に推移している上に、ドル円が一段と円高になっています。日経平均株価にとって厳しい状況ですが、明日は幸いに休場です。

日経平均株価の動向

 38円安で寄り付いた日経平均株価は、9時半過ぎから回復を見せ、前場終了前には一時23円高をつけました。後場に入ると、前日終値付近での一進一退となりましたが、大引け前に値を崩し、結局35.79円、0.37%安で大引けとなりました。

20100922

 前場の回復局面で目立ったのは、為替に左右されない不動産株。2010年の基準地価で、大都市圏の住宅地の下落幅が縮小したことや、一部で底打ちが見えたことが、背景の一つであったと見ています。住友不動産の株価が1.65%上昇しましたが、前場の好調さが目を引きます。

20100922_2

 一方、1.57%下落したホンダの動きをみると、マーケット開始直後の低迷と、大引け直前の急落が印象的です。ドル円の重圧を示唆しています。

20100922_3

 ドル円の動きはこのようになっています。

B20100922 

 実は、ドル円の変動はあまり大きなものではありませんでした。しかし、前日のFOMCをきっかけに、追加的な金融緩和政策を考慮する必要があるほど、米国景気の先行きが不透明であることが改めて確認されたことはとても重大だったと考えています。。

 米国金利の低下→ドル安(円高)圧力の高まり、ということで、せっかく2兆円という巨額を投じて円安にした努力の成果が、みるみる消えていく状況がマーケットのセンチメントを神経質にしたようです。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価は、スタート直後には堅調さを見せたのですが、すぐに値を崩し始め、現在は40ドル安となっています。下げ幅は拡大しています。

 ハイテク・セクターの低迷が目立っています。SOX,指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.81%の急落。それを受けて、ナスダック総合指数は21.22ポイントとほぼ1%近く下げています。

追伸:今日は所用のためご報告が遅れてしまいました。申し訳ありません。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月22日 (水)

今日の日経平均株価は? 9月22日

ポイント

 今日の日経平均株価は小安いスタートと、軟調気味な小動きを想定しています。寄り付きは9,580円の近辺をメドとしています。ザラバは対ユーロでの円安がマーケットを下支えする一方で、対ドルでの円高が上値を抑えると見ています。午後は米株先物の推移に神経質な反応を見せる気がしています。

米国マーケットの動向

 スタートから多少モタつきながらも小動きで推移していたダウ平均株価ですが、2時過ぎから上昇に転じ、2時半頃には80ドル近くまで上げ幅を拡げました。しかし、すぐに再び調整色が強まり、7.41ドル、0.07%の小幅高で終えています。

20100921_2

 午後の上昇の引き金はFOMC。政策金利を据え置くと同期に、必要な場合には追加金融措置も辞さないというコメントがマーケットに好感されたようです。

 対ユーロで大きくドル安が進みました。欧州で財政不安国のファイナンスが無難に進展したことも理由の一つにあるようです。

A20100922

 マーケットの心理を示唆するVIX指数をみると、午後に一時的に大きく下げており、FOMCのコメントで安心感が強まった様子が確認できます。もっとも、長続きはしなかったように見えますが。

Vix20100921

 僅か0.06%の上昇でしたが、ウォルマートの日中の動きを見ると、個々のFOMCの発表が好影響を及ぼした様子が見えます。

Wmt20100921_3 

 一方、銀行株は冴えませんでした。JPモルガン・チェースが1.46%下げています。ただし、引け後の時間外では1.61%の上昇に転じていますので、心配するほどではなさそうです。

Jpm20100921

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,525円となっています。

Cme20100921

 これをベースに、今日の日経平均株価の寄り付きは9,580円近辺を想定しています。

 対ドルで円高に振れていることが多少マーケットの重石になる可能性がありますので、ザラバは軟調気味な小動きを想定しています。

A20100922_2

、今日は、7月の全産業活動指数の他、8月のスーパーとコンビニエンスストアの売上高が発表される予定です。決算は日本オラクルとアークランドサカモトの2社です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月21日 (火)

8月の米国住宅着工件数は予想を上回ったが・・・

 米国の8月住宅着工件数は予想を上回ったのですが、為替市場や株式市場への影響は限定的なようです。

 コンセンサスの55万件に対して、実績は59万8千件。同時に発表された8月の建設許可件数も、56万9千件と、事前予想の56万件を上回りました。

 ところが、この強い数字に対して、ドル円は瞬間的にドル高円安方向に振れたのですが、すぐに戻してしまいました。

C20100921

 ダウ平均株価は小安くスタートしています。たがし、15ドル近くまで下げ幅を拡大した後は、2.35ドル安程度で推移しています。

 状況を正確に把握できているわけではありませんが、強い指標が無視されたということではなく、住宅建設会社レナー社の好決算を引き金に、前日に住宅関連銘柄が上昇して、マーケットの高騰に貢献したため、既に好調さは織り込み済みということなのだろうと推測しています。

 今後のダウ平均株価の動きは、前日の反動がなる可能性もあって予断は許さないのですが、午後に予定されているFOMCの発表までは、様子見の姿勢から大きな変動はないだろうと推測しています。

 明日の日経平均株価は、ダウ平均株価の動きに影響されますので、予想が難しいところですが、為替が円高方向に振れているのが気になります。

 為替介入後は、円高に振れるたびに、「モグラたたき」のように円安への戻しがこまめに繰り返されてきたのですが、今日はその動きが見えなかったようです。「モグラたたき」がきちんと実施されることが、マーケットに対する楽観的な見方の前提の一つになっているだけに、注意する必要がありそうです。

 というわけで、明日の日経平均株価のスタートは多少きびしそうだと警戒しています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (1) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月21日

ポイント

 米国株式市場の大幅上昇を受けて、今日の日経平均株価の寄り付きも大幅高となりそうです。9,730円の近辺を想定しています。ザラバも堅調な推移を期待しています。ただし、中秋節の大型連休を控える上海市場が停滞する可能性があり、FOMCと8月の住宅着工統計を前に、米株先物が前日の大幅高の反動を見せることも考えられます。したがって、ザラバの上値は限定的と考えています。

米国マーケットの動向

 先週金曜日の終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、堅調な上昇ペースを維持したまま推移して、145.77ドル、1.37%の大幅高で大引けとなりました。

F20100920

 好調なマーケットを牽引した主役は必ずしも鮮明ではないのですが、予想を上回る好決算を発表した住宅建設会社レナーの株価が8.22%と急騰したことが、住宅関連株の堅調な動きを誘いました。

Lenf20100920

 また、マーケットのスタートと同時に、対ユーロでドル安が進んだことが資源・エネルギー株を押し上げました。ドル安→ドルで表示される国際商品価格の上昇→国際商品関連セクターの株価上昇という流れのようです。

A20100921

 シェブロンが1.84%高と堅調な動きでした。

Cvx20100920

 午後に入ると、ドル安の動きは収まったのですが、今度はハイテク分野の基調が強まりました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.53%上昇したのですが、午後の上昇が目を引きます。

Soxf20100920

今日の日経平均株価は?

 好調な米国株式市場の上昇を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,675円となっています。したがって、日経平均株価の寄り付きは9,700円を上回り、9,730円近辺になると想定しています。

Cxme20100920

 今日は2010年の基準地価が発表されます。これが多少影響するかもしれませんが、その他には重要な経済指標は予定されていません。決算はあさひ1社です。

 したがって、ザラバは基本的に小動きを想定しているのですが、昼近くには上海市場の動向が気になりそうです。22日からの中秋節の大型連休を前に、停滞気味な動きが懸念されます。

 午後になると、米株先物の影響がありそうです。FOMCや8月の住宅関連統計を前にどう動くか注目されますが、前日の大幅上昇の反動が見られる可能性もありますので、多少警戒しています。

 というわけで、ザラバは基本的に小動きと見ていますが、上値は重いと考えています。

 ドル円が円高方向に戻る動きになっているため、多少マーケットの圧迫要因になるかもしれませんので、注意しようと思っています。

A20100921_2

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (1)

米国市場が急上昇

 米国株式市場が急速に上昇しています。

 現在は、ダウ平均株価が92.22ドル高、ナスダック指数が25.14ポイント高となっています。ようやく、少し動きが落ち着いてきたという印象です。

20100920

 現在のところ、急上昇の背景がはっきり見えていません。

 マイアミを拠点とする住宅建設会社レナーの決算がコンセンサスを上回り、5.72%の急騰を見せたことから、住宅関連銘柄に堅調なものが目立つことが理由の一つであろうと推測されます。

Len20100920

 ただし、10時に発表された9月のNAHB/ウェルズ・ファーゴ住宅市場指数は13と、事前予想であった14を下回っています。したがって、住宅だけでマーケットを押し上げているわけではなさそうです。

Hmi_index20100920

 ユーロドルの動きをみると、マーケット開始直後から、突然のようにユーロ高ドル安に振れています。

A20100920

 ドル安→国際商品価格上昇→資源関連株上昇という動きがマーケットの上昇の牽引安の一つを担っていると見られます。

 0.89%の上昇率は大きくないのですが、エクソン・モービルのスタート直後からの動きにその様子が示唆されています。

Xom20100920

 今日の米国市場では、この後は重要な経済指標の発表はありません。したがって、為替の動きに油断はできないのですが、どうやらこのまま堅調な推移を維持しそうな様子です。

 明日の日経平均株価の寄り付きは高くなると見られます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月19日 (日)

ご連絡

 明朝(20日)午前7時、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「為替介入 : かかし」が掲載されます。お時間がございましたら、是非ご参照いただければと存じます。

 その中で触れているのですが、為替介入で円安に振れたあと、果たしてどのような展開になるのかに興味を持っています。

 さらにお金をつぎ込んで、一段の円安を目指すのか? 国際的な通貨切り下げ競争を誘発するような戦略は取りにくいだろうと見ています。

 現実的には、現在の為替水準での安定を図るということなのだろうと思います。しかしながら、そのためにはかなりの努力(とコスト)が必要な気がします。

 2-3日安定した為替相場が実現すれば、それを前提にした楽観的な投資戦略が出てきそうですが、予断は許さないと考えます。

B20100918

 その楽観的な見方の背景の一つに、米国経済に対する景況感があります。先週は弱い経済指標が続いたのですが、指標が発表されるたびに下落したマーケットが、すぐにそれを埋めて上昇を続けてきました。米国景気が心配したほど悪くないという安心感が支えているようです。

 しかし、景気先行指標である全製造業ベースの在庫循環モメンタムを見ると、頭打ちから下落基調への推移が鮮明になっています。景気の減速は、今後一段とはっきりしてくると見ています。

20100904

 それなのに、なぜ楽観的な見方があるのか? 実は全製造業の中の「コンピュータとその周辺機器」の在庫循環モメンタムの基調が比較的に強いことが大きく影響しているのではないかと推測しています。アップルの新製品の寄与が大きかったのかもしれません。そう考えると好調なナスダックの動きも納得できます。

20100904_2

 ただし、このハイテク分野を含めた全産業で見れば、減速が進んでいることを忘れてはならないようです。

 もう一つ、楽観的な見方の背景には、米国景気回復→米国長期金利上昇→日米金利格差の拡大→ドル高円安→日経平均株価上昇という期待感があるようにも見えます。

 この問題点は、日米金利差の動きと為替の変動に整合的な関係が見えないことです。ある時期は相関性を見せ、またある時期には見事な逆相関となっています。要するに、理論的にはともかく、実際は金利以外の要因が為替に対してより大きな影響を及ぼしているように見えます。

20100918

 というわけで、好調に見える米国株式市場に依存した、楽天的な見方には警戒する必要があると考えます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年9月18日 (土)

米国マーケットを振り返る 9月17日

ポイント

 前日大引け後に好決算を発表したオラクルやリサーチ・イン・モーションがマーケットを押し上げる一方で、弱い経済指標が上値を抑えました。ダウ平均株価は僅かな上昇で終えています。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,535円となっており、米国株式市場の上昇による目立った効果は見られません。もっとも。月曜日は「敬老の日」で日本市場は休みです。

米国マーケットの動向

 40ドルを越える上げで好調なスタートを切ったダウ平均株価でしたが、すぐに調整色を強め、10時には27ドル余りの下げに転じました。その後は徐々に回復基調には転じたものの、小幅な値動きにとどまり、結局13.02ドル、0.12% の僅かな上げで大引けを迎えました。

B20100917

 前日大引け後に好決算を発表したオラクルが8.36%の急騰を見せ、終日マーケットを支えました。

Orcl20100917

 同様に好決算であったリサーチ・イン・モーションも好調に推移していたのですが、3時過ぎから値を崩しはじめ、0.49%の上昇で終えました。引け後は0.47%の下落に転じていますから、完全に息切れという様子です。

Rimm20100917

 しかし、増配と自社株買いを発表したテキサス・インスツルメンツが2.96%と堅調に上昇したこともあって、ハイテク株が今日のマーケットに大きく貢献しました。

Txn20100917

 一方で、10時前に発表されたミシガン大学による9月の消費者信頼感指数速報値が66.6と、事前予想の70.0を下回ったことがマーケットにショックを与えました。

 1.34%上昇したVIX指数の動きを見ると、そのショックがかなり大きかったことが鮮明です。

Vix20100917

 ただ、マーケットが弱い経済指標の影響をすぐに克服したところに、センチメントが楽観的であることが感じられました。前々日のニューヨーク連銀による9月の製造業景況指数、前日に発表されたフィラデルフィア連銀の9月景況指数などが相次いで期待を下回る数字であったにもかかわらず、マーケットがすぐにそれらのショックを克服したところにも、楽観的な雰囲気が確認できます。

 個人的には、この楽観が非常に気になっています。

日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,535円となっています。月曜日は休日ですが、もし開いていれば9,590円程度だろうと思います。

Cme20100917

 となれば、金曜日の日経平均株価の終値を多少下回ることになりますから、米国市場の上昇の恩恵は見られないようです。

 ドル円60分足で見ると、前日に比べて大きな変動はなく、比較的に穏やかな動きです。

A20100918

 このような為替の動きが続くと、これを前提にした楽観的なマーケット予想が出てくる可能性が大きいことが懸念材料です。

 ドル円の日足を見れば実感できますが、現在の円安は努力して人為的に維持されているということを忘れてはならないと思います。

B20100918

お詫び

 前日の「ちょっと一言」の中に次のように書いてしまいました。

「今後、人為的な努力で一段の円高を図ることは、国際的な批判を浴びそうですから難しい気がします」

 この「円高」は「円安」の誤りです。単純に間違えました。恐縮ですが読み替えていただければと存じます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月17日 (金)

ちょっと一言

 とりあえず、今のところは、米国株式市場が上昇したこともあって、好調なスタートです。

 これはこれで結構なことなのですが、安定的に推移しているドル円を前提としていることに注意する必要があります。あくまでも人為的な努力で維持されている水準だということです。

 昨日の午前中に見られたように、その努力をしないと、円高方向に振れ、株式市場はショックを受けます。

 今後、人為的な努力で一段の円高を図ることは、国際的な批判を浴びそうですから難しい気がします。ということは、現在が期待できる円安水準の限界と見るのが現実的であると思われます。

 であるならば、果たしてこの人為的に維持している水準を長期的に維持できるのか?私は多少懐疑的に見ています。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月17日

ポイント

 今日の日経平均株価は高めに寄り付いた後は、小動きを想定しています。米国株式市場が上昇して終えたことが高めの寄り付きの背景です。ザラバは、ドル円が前日に比べて多少円安方向で安定した動きを見せていることが、ザラバを小動きと見る理由です。ただし、、為替は人為的な操作による安定ですので、油断はできません。寄り付きのメドは9,580円の近辺を想定しています。

米国マーケットの動向

 週間ベースの新規失業保険申請件数が予想より少なかったのは良いニュースだったのですが、一方で、9月のフィラデルフィア連銀景況指数がコンセンサスを下回り、FEDEXの決算も予想に届かなかったことがマーケットの重石になったようです。

 ダウ平均株価はスタート直後に50ドル安をつけました。しかしその後は徐々に持ち直し、2時過ぎには上昇に転じました。22.10ドル、0.21%で終えています。

20100916

 マーケットの停滞の一因であったFEDEXは3.75%と大きく下落しました。

Fdx20100916

 午後に入ってからの回復はハイテク・セクターが牽引したと見られます。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.78%上昇しましたが、午後の反発が目を引きます。

Sox20100916

 引け後の時間外取引では、好決算が続いたようです。オラクルが4.34%の急騰を見せ、ブラックベリーのメーカーであるリサーチ・イン・モーションも3.03%上げています。したがって、

 マーケット・センチメントを示唆するVIX指数を見ると、午後に入って急速に下げており、投資家のリスク許容度が高まった様子を示しています。

Vix20100916

今日の日経平均株価は?

 このような米国株式市場の状況を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,535円となっています。そのため、日経平均株価の寄り付きは9,580円の近辺をメドとしたいと考えています。

Cme20100916

 ドル円が安定的に推移していることや、引け後の米国市場の基調が強いことが今日のザラバを下支えると考えて、小動きを想定しています。

A20100917

 ただし、為替はあくまでも人為的な動きですので、気は抜けないようです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月16日 (木)

今日のマーケットを振り返る 9月16日

今日は一日外出しておりました。ザラバのフォローが出来ていませんので、簡単なコメントで失礼します。

米国株高と為替介入による円安の相乗効果で97円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を縮小し始め、1時過ぎには36円安をつけました。その後僅かに戻しましたが、7.06円、0.07%安で大引けとなりました。

20100916

 ドル円60分足を見ると、為替介入でコントロールされた動きを想定していましたので、スタート直前から円高方向に振れ始めたのがそのまま1時過ぎまで放置されたことは意外な感じでした。株式市場はその動きに素直に連動したと見ています。

C20100916 

 大引け後になって、再び円安方向に戻したのですが、イブニングセッションでの日経先物価格の反応が鈍いことか気になります。米国議会を始めとして、この為替介入への反発も強いことから、一段の円安が期待しにくくなったことが背景にあると思われます。

 加えて、欧州市場や米国市場が軟調であることも影響しているようです。ダウは48ドル安、ナスダックは8ポイント安となっています。

 週間ベースの新規失業保険申請件数は45万件と、コンセンサスの45万9千件を下回り、8月の生産者物価はほぼ事前予想どおりと決して悪くない思うのですが、世界経済の動向が業績に反映されるFEDEXの決算が、僅かに期待を下回ったことから、3.35%の急落となっていることが重石になっていると見られます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月16日

ポイント

 米国株式市場の上昇と、為替介入による円安効果が重なって、今日の日経平均株価は大きく上昇してのスタートとなりそうです。CMEの日経先物価格(円ベース)が9,620円ですから、9,670円近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは、為替の動向に大きく左右されそうです。一段の円安を意図する動きがあれば、マーケットの上昇が期待できそうです。一方、現状の為替水準で安定させる動きであれば、マーケットも小動きの推移となりそうです。いずれにしても、政策当局の意向次第と考えています。

米国マーケットの動向

 9月のニューヨーク連銀製造業景気指数が弱かったこともあって、下落してのスタートとなったダウ平均株価ですが、すぐに回復を見せ10時過ぎには20ドルを越える上げ幅となりました。その後は小動きでしたが、3時ごろから一段と上げ幅を拡げ、46.24ドル、0.44%高で終えています。

20100915

 マスターカードが5.22%の急騰を見せました。好業績に加え、自社株買いのが急騰の背景にあると見られます。円に対してドルが強くなっていることが、採算面でプラスと評価されていることも考えられるようです。

Ma20100915

 同様に、好業績クラフトフーズも1.72%高と堅調に推移しました。

Kft20100915

 これらの銘柄がザラバのマーケットを支えたのですが、大引け前の上昇は資源エネルギー株が寄与したようです。エクソン・モービルは0.02%の下落に終わったのですが、大引け前の回復が目を引きます。そして引け後の時間外では0.03%の上昇となっています。

Xom20100915

 VIX指数をみると、終了前に大きく下落しており、リスク選好の動きが強まったことを示唆しています。これが、資源・エネルギー株の動きを支えたと見られます。

Vix20100915

今日の日経平均株価は?

CMEの日経先物価格(円ベース)は9,620円になっています。そのため、今日の日経平均株価の寄り付きは9,650円を越え9,670円近辺になると見ています。

Cme20100915

ザラバは為替次第の展開となりそうです。個人的には、さらなる大幅な円安への誘導はなく、比較的に小動きになると考えているのですが、こればかりは政策当局の意思次第ということになります。

A20100916

今日は7月の第3次産業活動指数の発表が予定されていますが、マーケットに対する影響は僅かであると思われます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年9月15日 (水)

加藤産業(9869) : 春 研一

景気後退観測に薄日が差し始めたことから、やや相場にも明るさが見え始めています。ただし、まだまだ病み上がりの継続か、再度死の淵をさまようのかは判断しがたい。

   

そんな中、割安で、状況がいいにもかかわらず、全く無視されてきた銘柄の中にきれいな上昇パターンを見せる株が出て始めています。

当ブログで何度か取り上げているロック・フィールド(2910)やキユーピー(2809)です。

   

関連記事です。

ロック・フィールド(2910):8月の月次報告(10.9.9

http://ameblo.jp/halariga/entry-10643568125.html

ロック・フィールド(2910):決算速報(10.9.7

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-187.html

キユーピー(2809)が新高値を取った。(10.8.31)

http://ameblo.jp/halariga/entry-10634868856.html

Ch20100915

上昇し始めたこれらの株の特徴のひとつは、状況がいいにもかかわらず、割安に放置されていたということがあります。単なる割安株はまだ動く環境にはないようです。

この2銘柄以外にも、割安で、状況がいい企業にはいくつかの銘柄がありますが、その中から今回は加藤産業(9869)を取り上げたいと思います。

下に日足のチャートを示しますが、今のところきれいないわゆるフラッグ型と呼ばれるチャートになっています。チャートは専門外ですが、きっかけがあれば上昇しやすいチャートだったような記憶があります。もちろん、チャートは上に行ったらさらに行くと判断するわけですが、アナリストの立場から言えば上に行く根拠があるので、後からチャートの人がついてくるだろうという読みになります。チャートの人は上に行ってから気付くのですから。

Ch220100915

Ws20100915

今さら改めて加工食品卸売業が成長産業であり、その中で同社は相対的に高い成長ポテンシャルがあるという説明に時間を割くつもりはありません。こちらのブログでも何度かそのことに関しては述べています。初めて見る人は、過去のブログ記事を参照し、食品流通に対する世間の誤った考え方を修正してから、本記事を読んでもらいたいと思います。

産業の分析(1)2009.12.19:卸売業

http://ameblo.jp/halariga/entry-10414383410.html

間もなく終了する20109月期はすでに第3四半期まで公表されていますが、第4四半期が減益でも会社計画をクリアする状況にあります。さらに、7月、8月と猛暑で飲料が大きく伸びており、業績の上乗せ要因となります。飲料の単位当たり価格は低く、相対的に物流コストがかかるため、利益水準を大きく引き上げる力はないものの、業績の着実な上乗せ要因にはなるでしょう。

そこで、業績にある程度までの増額修正が期待できます。来期予想に関しては、特殊要因がなければ、一ケタ台半ばの利益増予想としてくることが想定されます。なお、表には私独自の予想をインプットしてあるので参考にしてください。

現状のPBR0.75倍、PER10倍弱であり、決算をまたぐことによって、PBRはほぼ0.7倍、PER8倍台となるでしょう。

もちろん、単にこの水準のバリュエーションの銘柄であれば、いくらでも見つかりますが、過去最高益を連続して更新している会社では、それほどはないと思われます。その意味で、次の上昇候補として注目したい銘柄です。

私のブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。

<span style="font-size:large;"><span style="color:#ff0000"><a href="http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-114.html" target="_blank" title="株式関連記事目次">株式関連記事目次</a></span></span>

【無料レポート差し上げています】

レポートの詳細はこちらをご覧ください。

「株式投資で資産を作る方法(35ページ)」

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-132.html

「アリアケジャパン(2815)の秘密(34ページ)」

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-142.html

「トリドール(3397)の強みとは?(31ページ)」

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-153.html

「伊藤園(2593)のビジネスモデル(43ページ)」

http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-184.html

すでに第3四半期決算の報告をしていますが、今期も業績は好調です。

加藤産業(9869):決算速報(10.8.9

http://ameblo.jp/halariga/entry-10614926314.html

       

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日のマーケットを振り返る 9月15日

ポイント

 早朝に予想していた展開とは大きくかけ離れてしまいましたが、マーケットの構図は単純明快であったように思います。10時35分から始まった市場介入が日経平均株価を押し上げました。気になるのはこれからです。市場介入がきっかけとなって、その後の為替の基調が大きく変化したというケースはあまり多くないような気がします。

今日のマーケットを振り返る

 55円安でスタートした日経平均株価は、10時半頃には下げ幅を100円まで拡大したのですが、突然上昇を始め、後場寄り直後には279円高をつけました。その後は僅かに上げ幅を縮めたのですが、それでも217.25円、2.34%の大幅高で終了しました。

20100915

 寄り付き後のマーケットの低迷は1ドル82円台に突入したことが背景であったと見られます。そして、10時35分から始まった為替介入で状況は一変しました。ドル円15分足のチャートは非常にドラマチックでした。

C20100915

 その後、欧州市場でも断続的な為替介入を行っていると伝えられています。それを受けて、日経先物のイブニング・セッションは今のところ穏やかな動きです。

 気になるのは今後の動きです。2005年以降は為替介入がなかったので、比較的に頻繁に実施された2003年を見ると、為替介入をきっかけに、その後の為替のトレンドが変わったという様子が見えません。それどころか、さらに急激な円高になったケースもあるようです。

20100915_2

 2001年の米国同時テロの後に実施された介入では、その後大きく円安に振れる動きが持続したのですが、介入そのものよりも、10月6日にワシントンで開催されたG7蔵相会議の影響が大きかったようです。

 というわけで、今日の為替介入は、当局が1ドル83円よりも円高の水準は許容しないとする姿勢を鮮明にしたという意味で良いニュースなのですが、今後の展開は十分に警戒してフォローする必要があるようです。

海外マーケットの動向

 アジア市場はマチマチでした。来週の連休を前に金融引き締めが実施される可能性を懸念して、上海が1.33%と大きく下げたほかは小幅な動きです。

 欧州市場は下げが若干優勢ですが、小幅です、ただし、僅かですが下げ幅は拡がっているようです。上げているのはオーストリアとスウェーデン。

 GLOBEXのダウ先物価格は18ドル安。下げ幅は拡大してきました。

Cme20100915

 今日は、9月のニューヨーク連銀製造業景気指数、8月の輸入物価指数、そして8月の鉱工業生産と経済指標が続きます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

為替介入?

 10時35分から為替介入があったようです。ドル円1分足はこのような動きです。

B2010091400000

 単独介入と見られますが、規模等は不明です。1円以上円が下げていますので、かなり効果的な介入であったと思われます。

 介入の実施に懐疑的であったマーケットの裏をかいたために、効果的であった可能性もありますから、今後の展開は予断を許さないにしても、少なくとも1ドル82円台の為替を当局は許容しないという姿勢が明らかになったのは良い展開と考えます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月15日

ポイント

 ダウ平均株価が小幅に反落したことを受けて、今日の日経平均株価も小安いスタートになると見ています。9,280円の近辺での寄り付きを想定していますが、マーケット開始直前の為替の動きで振れることが多いので警戒しています。ザラバは、民主党代表選後の国内政治に対する見方が影響しそうな気がします。一段の円高が避けられれば、方向感のない上下に終始しそうだと考えています。

米国マーケットの動向

 寄り付き直後に44ドル安まで下げ幅を拡大したダウ平均株価ですが、その後は盛り返し、12時前には44ドル高をつけました。しかし、午後になると再び軟調気味な展開となり、大引け直前の手仕舞いの動きも重なって、17.64ドル、0.17%安で大引けとなりました。

20100914

 午前中のマーケットの上昇を支えたのは、8月の小売売上高がコンセンサスを上回ったことを追い風にした小売株でした。好決算を発表したベストバイが6.0%の急騰となっています。

Bby20100914

 金価格の上昇を背景に、代表的な産金会社ニューモント・マイニングが4.0%と大きく上昇したのも目を引きました。

 一方、午後のマーケットの調整を主導したのは銀行株であったようです。悪いニュースがあったわけではなく、前日に新しい自己資本規制「バーゼルⅢ」をめぐって株価が大きく上昇した反動と見られます。JPモルガン・チェースが0.97%ほど下げました。

Jpm20100914

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)が9,245円となっていますので、日経平均株価の寄り付きは9,280円近辺になりそうだと見ています。

Cme20100914

 ただし、マーケット開始前に為替が突然動きだすことが頻繁二ありますので、油断はできないと考えています。今日は今のところ大きな変動は見られません。

 ザラバは、大幅な円高への振れが避けられれば、民主党代表選後の政局がマーケットに影響を与えるのではと考えています。混沌としていますので、マーケットも方向感のない展開になりそうです。

 ドル円は60分足で見ると、円高方向に振れ状態にありますから、マーケットの上値を抑える要因になりそうです。

A20100915  

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月14日 (火)

今日のマーケットを振り返る 9月14日

 方向感のないマーケットでした。

 2円安で寄り付いた日経平均株価は、10時前に63円安まで下げ幅を拡げました。その後は下げ止まったのですが、72円近くの狭い値幅の中を上下して、22.51円、0.24%の下げで大引けとなりました。

20100914

 米国株式市場の上昇もあって、上昇してのスタートを期待していたのですが、マーケット開始の少し前から急速に円高への振れが始まったことが、寄り付きの重石になったと見ています。特にユーロ円の円高への動きが目立ちました。

C20100914

 ドル円もほぼ似たような動きでした。

C20100914_2

 ザラバは民主党代表選を控えて、様子見の空気が支配したようです。円高の動きが10時以降は治まり、僅かながら円安方向に戻したことで、マーケットが落ち着きを取り戻したようにも見えました。

 現在米国株式市場では、ダウ(-27.39ドル)、ナスダック(-9.44ポイント)ともに軟調なスタートになっています。民主党代表選の結果もあって、円高への懸念もあり、明日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうな様子です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

8月の米国小売売上高はコンセンサスを上回る

ポイント

 米国商務省の発表した8月の米国小売売上高は事前予想よりも強い数字でした。

 小売り全体では前月比+0.4%。コンセンサスは+0.3%でした。

 自動車を除く小売売上高は+0.6%。予想は+0.3%。

820100914

 7月の数字が下方修正されたことも影響しているのかもしれませんが、予想より良い数字であるにもかかわらず、米株先物に対する影響は限定的でした。ドル円も、発表直後に大きくドル高(円安)に振れたのですが、その後は揺り戻しどころか、さらに円高が進んでしまったように見えます。

D20100914

 ということで、今日の米国株式市場で焦点となっていた経済指標のインパクトは限定的なようです。

 今日はこの他に、7月の企業在庫が発表されます。決算はベストバイが注目されています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

円高気味に動く為替

先ほど、ドル円のチャートを忘れました。

15分足はこのような動きです。

B20100914

円高方向へ大きく振れた後は小動きですが、さらに円高へ動く様子もあるのが気になります。民主党代表選の予想が反映されているのかもしれません。為替には要注意のようです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月14日

ポイント

 米国株式市場の上昇を映して、今日の日経平均株価は上昇してのスタートになりそうです。ザラバは、午後に民主党代表選の様子がわかるまでは、大きな動きは出ず小動きと見ています。ただし、ドル円は円高方向に振れていることが重石になりそうです。

米国マーケットに動向

 ダウ平均株価は81.36ドル、0.78%高と堅調に上昇しました。

20100913_2

 銀行の自己資本規制「バーゼルⅢ」が懸念されたほど厳しいものではなく対応可能ということで、銀行株が上昇して、マーケットを押し上げました。JPモルガン・チェースが3.42%の大幅高となりました。

Jpm20100913

 加えて、M&Aのインパクトもあったのかもしれませんが、ハイテク株が好調でした。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が3.25%の急騰を見せています。

Sox20100913

 ただし、10時半から12時半にかけて、マーケットは多少の調整色を見せています。3.55%低下したVIX指数の日中の動きをみると、その時間帯に上昇しており、センチメントが多少悪化した様子を示唆しています。原因は明確ではないのですが、ユーロドルがドル高方向へ一時的に振れたことが影響したと見ています。

Vix20100913

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,295円となっています。この水準から、今日の日経平均株価の寄り付きは9,360円の近辺になりそうだと見ています。

Cme20100913

 ザラバは、民主党の代表選の結果が判明するまでは大きな動きはない見ています。

 ただし、ドル円が円高方向に振れた水準ですので、マーケットの重石になりそうな様子です。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月13日 (月)

今日のマーケットを振り返る 9月13日

ポイント

 今日は9,250円の近辺での寄り付きを想定していると早朝に申し上げました。ところが、実際のスタートはそれを70円あまり上回りました。実は、私が先物の限月が切り替ったことを失念していたことが理由の大部分です。ご迷惑をおかけしました。

 米国の株高と円安で高く寄り付いた日経平均株価ですが、ザラバは狭い値幅の上下にとどまり、ほぼ寄り付きと変わらない水準での大引けでした。動こうにも動けないマーケットだったという印象です。

 現在は、バーゼル銀行監督委員会が12日に発表した自己資本規制案「バーゼルⅢ」が一部で懸念されていたほど厳しいものではなく、対応が可能ということで、、欧州のマーケットが金融株を中心に好調に推移しています。米株先物も大きく上昇して推移しています。

 そのため、民主党代表選で動きの取れない日経平均株価ですが、基調は強そうです。

今日のマーケットを振り返る

 86円高で寄り付いた日経平均株価は、74円足らずの狭い値幅での動きにとどまり、82.65円、0.89%高と、寄り付きとほぼ変わらない水準で大引けとなりました。

20100913

 先週金曜日に米国株式市場が上昇したことや、為替が円安気味であったことが高い寄り付きの背景でした。

 ザラバでは、ユーロ円が円安水準を維持したまま推移したことがマーケットを下支えしたようです。

C20100913

 加えて、8月のCPIが予想内に収まったことで、上海市場が上昇したことも、後場のマーケットに寄与したと見られます。

20100913_2

 一方で、ドル円が円高方向への振れを鮮明にしたことが、マーケットの重石となりました。

C20100913_2

 そして、何よりも、明日の民主党代表選を控え、動こうにも動けない状況がほぼ終日続いたようです。

海外マーケットの動向

 アジア市場、欧州市場とも上げています。

 「バーゼルⅢ」効果で、金融セクターの好調な動きが広範に見られます。

 GLOBEXでは、ダウ(+74ドル)、ナスダック(+11.75ポイント)とも大きく上昇して推移しています。ただし、上げ幅には僅かに縮小の気配が見えます。

Cme20100913

 今日は8月の財政収支の他には重要な経済指標の発表予定はありません。

   

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月13日

ポイント

 先週金曜日の米国株式市場の上昇を背景に、今日の日経平均株価も小高い寄り付きとなりそうです。9,250円の近辺をメドとしています。重要な経済指標の発表が予定されていないこともあって、ザラバはいつものように為替の動きに神経質な展開になりそうです。現在は多少円安方向に振れて動いています。今後の動きは予断を許しませんが、とりあえず、マーケットには若干の追い風のようです。堅調ぎみな小動きを期待しています。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)が先週は9,250円で終えていることから、その近辺での寄り付きと見ています。

Cme20100910

 ドル円は多少円安方向に振れてスタートしていますので、少なくとも週末には、株式市場の重石となる円高を引記憶すような出来事はなかったようです。ドル円60分足はこのようになっています。

B20100913

 ドル円5分足で見ると、円安方向に振れてスタートした様子がより鮮明です。

A20100913

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。決算も稲葉製作所、HISなど12社程度と少数です。

 そのため、ザラバの展開は為替の動きに敏感に反応する様子です。予断は許しませんが、堅調ぎみな小動きでの推移と見ています。

 もしお時間が許すようであれば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「株価と為替」をご参照いただければと存じます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ご連絡

 明日(13日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に、私の投稿記事「株価と為替」が掲載されます。お時間があれば、是非ご参照願えればと存じます。

 実は、その中で、円高のメドとして国際通貨研究所の作成しているドル円の購買力平価を用いて、72.16円あたりまでの円高を見ておく必要があると指摘しました。輸出価格で測った購買力平価です。国際的に高い競争力を持つ製品が中心となるためにこのような数字になるわけです。

20100823

 ところが、同研究所は、その後さらにアップデートしていました。7月時点のデータで算出した輸出価格ベースの購買力平価は、72.16円ではなく、70.40円となっています。もう一段円高のレベルを見ておく必要があるということです。

20100911

 政府・日銀がこれまでのような円高放置政策を続けていれば、このあたりまでの円高を覚悟しなければなりません。

 そこで問題は、為替と株価がきれいに連動していること。つまり、円高が進めば、ほぼ同じペースで株安が進むということです。

 1ドル79円台をつけた1995年のころの、為替と株価の動きをみると、現在と同じような動きをしています。

199520100911

 この図を見ていると、現在政府や日銀が「断固とした」口先介入をするたびに、妙な期待感を持つことなく、さらなる円高を想定した内需ディフェンシブ銘柄中心のポートフォリオでマーケットの下落に対応するか、あるいは売りで臨むのが適切であるように思われます。

 そして、円高がメドとする水準に到達すると、今度は政府や日銀の対応とは何の関連もなく円安方向に振れる可能性が大きいと考えられます。その場合は、これまでのマーケットの低迷分が一転して上昇ポテンシャルとなります。

 先日は、在庫循環モメンタムという景気指標をもとに、2011年は良い年になりそうだと申し上げました。その動きに円安への振れが重なると、単に「良い年」ではなく「非常に良い年」になるかもしれません。

追伸:今日は一日外出しており、何のご報告も出来ませんでした。申し訳ありません。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月11日 (土)

米国マーケットを振り返る 9月10日

ポイント

 ザラバで一時調整局面も見られましたが、ダウ平均株価は0.46%上昇して終えました。対ユーロでドル安となったことが上昇を牽引したと見ています。これを映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9.255円となっており、月曜日の日経平均株価は高めの寄り付きが期待できそうです。

米国マーケットの動向

 前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、直後に僅かにモタつきをを見せましたが、すぐに上昇に転じ10時半過ぎには40ドル近くの上げ幅となりました。しかし、その後12時にかけて調整色が強まり、上げ幅を僅か4ドル程度まで縮めてしまいました。ところが、再び回復基調に転じて、47.53ドル、0.46%高で大引けとなりました。

20100910

 午前中の上昇を牽引したのは、対ユーロでのドル安であったと見ています。ところが、昼ごろに急速にドル高に振れたことが今度はマーケットの調整を誘ったようです。

A20100911

 ドル安の恩恵を受けるハイテク株の動向を示すSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)がザラバで一時落ち込んだことが為替の影響の大きさを示唆しています。

Sox20100910

 マーケットのセンチメントを表すVIX指数を見ても。ドル高とともに一時的に上昇した様子が確認出来ます。センチメントが悪化したということです。

Vix20100910

 しかし、VIX指数は基調としては低下傾向が鮮明で、3.59%ほどの下げとなりました。投資家がリスク許容度を高め、リスクマネーを商品市場に戻したようです。原油価格が2.96%の高騰を見せました。

 この動きを反映して、シェブロンの株価が1.89%上昇しています。

Cvx20100911

月曜日の日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,255円の近辺が、月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。

Cme20100910

 ドル円は落ち着いた動きをしていますので、大きな波乱要因にはならないような気がしています。

A20100911_2

 国内の政治情勢が多少のインパクトをマーケットに与えるかも知れません。

7月の米国卸売在庫の増加について

 金曜日の米国株式市場のコメントをいくつか見ると、7月の卸売在庫の増加が好感されて、マーケットが上昇したと指摘するものがありました。

 確かに在庫の増加はGDP統計ではプラス要因です。しかし、在庫の増加は株価には決して良い影響はないと考えています。「良い在庫」「悪い在庫」というような区別はなく、売れる以上に作っていることが在庫の増加となって現れます。問答無用に悪いと見たほうが良さそうだと思っています。

 金曜日のマーケットを見ても。10時に卸売在庫の増加が伝えられた後、理由はともあれ、12時頃には上げ幅が大幅に縮小しています。

 商務省の作成した卸売在庫と売上高の比率の過去10年の推移を見ると、次のようになっています。たしかに直近は上昇しています。

20100911

 次にダウ平均株価の過去10年の動きを見てみます。2008年の動きに象徴される通り、商務省のデータとは逆相関の関係にあります。在庫の上昇が、株価の上昇理由になることはないと判断できそうです。

1020100911_2

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月10日 (金)

今日のマーケットを振り返る 9月10日

ポイント

 米国株高と円安の相乗効果で、日経平均株価は大きく上昇しました。特に、午前中の円安に連動した株高が大きく貢献しました。ただし、午後に入ると、為替が一転して円高方向へ戻してしまい、株価も軟調になりました。現在は、欧州市場が下げ優勢で、米株先物はプラスで推移しているのですが、停滞気味という感じがします。為替も円高気味ですので、月曜日の日経平均株価のスタートは重そうな気がします。

今日のマーケット動向

 33円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡げ、前引け直前には193円高をつけました。僅か2時間ほどで160円ほどの急上昇でした。ところが、午後に入ると一転して調整色が強まり、140.78円、1.55%高で大引けとなりました。高値から52円ほど下げたことになります。

20100910

 前場の高騰の背景は為替。マーケット開始直後から、ドル円の円安方向への振れが加速しています。

C20100910

 後場に調整色が強まったのも為替の影響でした。午前中の円安部分を帳消しにする円高への揺り戻しが見られました。

 ユーロ円で見ても、ドル円とおおむね似た展開です。

C20100910_2

 0.25%と僅かな上げにとどまったホンダの動きをみると、為替に影響が鮮明に出ています。

20100910_2

 対照的に、小売セクターの代表銘柄と言えるファーストリテイリングは5.55%と大幅に値を上げたのですが、株価への為替の影響は限定的でした。

20100910_3

 それにしても、前場での円の急落は想定以上でした。5・10日(ごとうび)ということで、輸入業者による決済のためのドル買いが集中したという実需要因もあったとは思うのですが、どうもそれだけではないような気がしています。

海外のマーケット動向

 アジアは上げています。ただし、韓国が1.02%上昇したほかは、小幅な動きでした。上海は0.26%の上げにとどまりました。

20100910_4

 アジア市場とは対照的に、欧州市場は下げが優勢です、上げているのはスイスとノルウェー。全体に僅かな動きにとどまっています。

 GLOBEXでの米株先物は小幅な上昇です。ダウ先物株価は現在23ドル高。少しづつ上げ幅は拡大しています。

Cme20100910

 今日は7月の卸売統計の他に、重要な経済指標の発表は予定されていません。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (2) | トラックバック (0)

円安に底上げされて、マーケットが大きく上昇

 早朝のコメントで、ザラバは警戒的に臨みたいと申し上げましたが、想定とは異なった展開になっています。

 円安の進行が予想を大きく上回り、マーケットが底上げされています。

 早朝の段階で既に多少円安方向への動きがあったのですが、9時にマーケットが開始すると同時に加速的にドル高円安が強まりました。

B20100910 

 問題は、これからの動きなのです。後場もさらに円安が進むのか?、正直なところ自信を持った読みができません。

 為替介入リスクが高まったとの指摘があるのですが、実行力は依然として大いに疑問です。

 今日発表された4-6月期GDPの改定値はコンセンサスに沿ったものでしたし、9.8兆円の事業規模となる経済対策が格別の円売り材料となったと考えるのも不自然な気がします。

 となると、やはり、米国経済の「2番底」懸念の後退を映した長期金利の上昇によって生じた金利格差が円安の背景ということなのだろうと思います。

 もしそうであれば、マーケットのセンチメントが悪化して、投資家のリスク許容度が低下すると、一転してリスク回避から、低金利国通貨である円が買われる傾向があるわけですから、今日の円安の動きが持続するとは考えにくいと思っています。

 その意味では、前日のVIX指数が午後になって大きく上昇して、投資家のリスク許容度が低下したのは気になる動きです。

Vix_20100909_2

 ユーロ円を見ても、ポルトガルに続いてアイルランドの資金調達が無難に完了した安堵感が、ユーロ高、円安の背景になっていると思われます。

 しかし、これも欧州の金融システムに対する信頼が回復したことを意味するわけではありませんので、ユーロ高円安の持続性にも疑問があります。

 ということで、午前中の円安が、午後もそのまま続くことは考えにくいところです。しかしマーケットはマーケット。理屈はともかく、為替の動きをこまめに追って、順張りで対応せざるを得ないと考えています。

追伸:以下は蛇足ですのでお時間があればお読みいただければと存じます。 

昨日のユーロ円は、日本の株式市場は始まると同時に円高に振れ、終了すると同時に円安に戻りました。今日はマーケット開始と同時に、ドル円、ユーロ円ともに一斉の円安です。為替市場と株式市場に参加している超大口投資家は、かなり似た顔ぶれであるという指摘を聞いたことがあります。すると、マーケットの動きは思っている以上に、人為的な操作が可能であるのかもしれません。実は、私自身も、日本の資産バブルのころに、「一日や二日のマーケットならどうにでもなる」というコメントを大手機関投資家から聞いたことを思い出しました。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月10日

ポイント

 米国株式市場の上昇を背景に、日経平均株価は高めのスタートになりそうです。9,155円の近辺を一応のメドとしています。ただし、ザラバは軟調な局面が見られる可能性があり、多少警戒気味に臨むつもりです。理由は、米国株式市場に頭打ちの動きが見えること、日本振興銀行の破たん申請でペイオフが現実のものになることによるセンチメントの悪化などのためです。ただし、為替が円安方向への動きを見せていることがマーケットの支えにはなりそうな様子です。

米国マーケットの動向

 週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスを下回ったことが好感されて、寄り付き直後のダウ平均株価は88.48ドル高まで上げ幅を拡大しました。7月の貿易赤字が予想より小さかったことも好調なスタートに貢献しました。

20100909

 しかし、その後は徐々に上げ幅を縮小し、午後に入ると2時頃にかけてかなり急速に下げています。大引けにかけて多少持ち直したのですが、28,23ドル0.27%高と、寄り付き直後の高値からは60ドル余り下げて終えています。

 午後の下げの要因は特定できないのですが、ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が一時的に大きく下げています。

Sox_20100909

 また、0.14%下落したホームデポも、午後に入ってからの基調の弱まりが目立ちました。

Hd20100909

 かなり広範にわたった調整の動きであるため、マーケットに頭打ち感が強まり、利益確定売りを促したものと見ています。

 VIX指数の動きを見ても、午後に入ってからの上昇が著しく、センチメントの悪化を示唆しています。

Vix_20100909

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,155円を一応の寄り付きのメドとしています。

Cme20100909

 米国株式市場は上昇したものの、力強さには欠けたことや、日本振興銀行の破たん申請でペイオフが現実のものになったことが、マーケットのセンチメントにマイナスに作用する可能性が懸念材料と見ています。

 しかし一方で、為替が円安方向へ動いていることがマーケットを支えると見ています。ドル円はこのような動きです。

A20100910

 ユーロ円も同様に円安気味な推移です。

A20100910_2

 したがって、ザラバで大きな調整は見ていないのですが、多少警戒気味に臨むつもりです。

 今日は。4ー6月のGDP改定値、8月の企業物価指数、8月9-10日分の日銀金融政策決定会合議事要旨などが発表されます。決算は、丹青社など32社ほどです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 9日 (木)

予想より良かった米国の新規失業保険申請件数

 外出していたためにご連絡が遅れましたが、9月4日に終わった週の米国新規失業保険申請件数は45万1千件と、コンセンサス[47万件)を下回りました、上方修正された、その前の週に比べて、2万7千件減少しています。

 ただし、継続申請者数は448万人と、事前に予想された445万人を上回っています。

 この指標が発表されると、ドル円は一時大きくドル高(円安)方向に振れたのですが、意外に早く反動が出たようです。その後再びドル高方向に振れてはいるのですが、非常に緩やかです。

C20100909

 ダウ平均株価はスタート直後に89.61ドル高をつけています。しかし、こちらもすぐに頭打ちになっています。現在は55.7ドル高で推移しています。

A20100909_4

 大きく低下してスタートしたVIX指数もすぐに上昇して、再び下落するという多少複雑な動きを見せています。実は、このグラフを作成した後に、また上昇に転じています。水準としては、前日より2.97%ほど低いところにあります。

Vixa20100909

 以上から、新規失業保険申請件数は、予想より大きく減少したため、良いニュースではあるのですが、そのインパクトは意外に小さいという感じがあります。

 インパクトが小さい理由が、申請件数の数字自体への評価であるならば、問題はないと考えています。しかし、もしISM製造業景況指数や雇用統計で良いニュースを十分に織り込んでしまっていて、もう織り込む余地があまり残されていないのだとしたら警戒する必要があるかもしれません。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (3) | トラックバック (1)

今日のマーケットを振り返る 9月9日

ポイント

 欧米の株高を受けて高く寄り付いた日経平均株価は、円高の重石に苦しみながらも、上昇を維持して終えました。66円程度の比較的に小さな値幅での推移でした。現在は、欧州市場が堅調に推移していることもあって、米株先物も上昇基調です。明日の日経平均株価にとっては好ましい展開になっています。

日経平均株価の動向

 95円高で寄り付いた日経平均株価は、小幅な上下を繰り返したまま、73.79円、0.82%高で大引けとなりました。

20100909

 10時前後に多少下げが目立ちましたが、ドル円が円高へ振れた影響が大きかったと見られます。

B20100909

 一方で、ユーロ円の動きはドル円と異なり、午後にかなり円高に振れました。しかし、この動きに対して、日経平均株価の反応は限定的でした。昨日も指摘しましたが、徐々に為替変動に対して株式市場の反応が鈍くなってきているように感じられます。

B20100909_2

 ただし、個人な話で恐縮ですが、日本の円高放置(無)政策が念頭にあるせいか、為替が円高に振れ始めると、かなり強い恐怖感を覚えます。そのため、どうしても投資判断のバランスが崩れてしまうことが多いことを反省しています。

海外マーケットの動向

 アジア市場は上げ優勢でしたが、上昇率は比較的に小幅でした。下げたのは上海と台湾。不動産価格抑制策に対する懸念が強まり、上海市場が1.44%と大きく下落したのが目立ちました。

20100909_2

 ポルトガルの国債発行が無難に終了した安堵感から、欧州市場は堅調です。BOE(英国銀行)が金利据え置きとしたこともあって、英国が0.9%高と上げ幅の大きさが目立ちます。特に金融株が上げています。

Ftse20100909

 ただし、欧州については、ECBのシュタルク理事が、ドイツの銀行の財務体質に懸念を表明していることもあって、金融財政問題に関して予断は許さないと見ています。

 欧州市場の堅調さもあって、GLOBEXでは、ダウ(+25ドル)、ナスダック(+6ポイント)ともに上昇基調です。上げ幅は拡大基調です。

Cme20100909

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数と7月の貿易収支の発表が予定されています。

 

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月9日

ポイント

 今日の日経平均株価は上昇してのスタートになりそうです。9,120円近辺の寄り付きをメドとしています。ポルトガルの国債入札が無難に終了したことで、欧州市場から米国市場へと上昇が伝播した恩恵を受けそうです。ユーロ円が多少円安に振れたことが、ザラバを下支えすると見ています。今日は堅調な推移を期待して臨みたいところです。

米国マーケットの動向

 上昇基調でスタートしたダウ平均株価は、11時頃には上げ幅を86ドルまで拡げました。その後は次第に軟調気味になったのですが、それでも46.32ドル、0.45%高で終了しました。

20100908

 ポルトガルの国債入札が波乱なく終わり、欧州の株式市場が一斉に上昇ことが、スタート直後の米国株式市場の上昇に大きく影響したと見ています。

 1.2%と堅調に上昇したウェルズ・ファーゴの午前中の動きにを見ると、欧州市場の動きが金融セクターに恩恵を及ぼしたことが示唆されています。

Wfc20100908

 米国国内の要因は株式市場に影響しなかったようです。午後2時に発表されたベージュブックは、消費の増加などを指摘しているのですが、VIXの動きをみると、マーケットのセンチメントはむしろ悪化しており、あまり評価されなかったようです。

Vix20100908

 ユーロがドルに対して堅調に推移したために、ドル安がマーケットの下支えになりました。

A20100909

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,120円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100908

 ユーロ円が多少円安に振れた状況がザラバの下支えになると期待しています。

A20100909_2

 ドル円も比較的に安定した推移です。

A20100909_3

 今日は午後に8月の消費者態度指数が発表されます。決算は17社ほどにすぎませんが、積水ハウス、オハラ、ミライアルなどが含まれています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 8日 (水)

今日のマーケットを振り返る 9月8日

ポイント

 米国株式市場の下落を受けて、大幅下落でスタートした日経平均株価を待っていたのは、一段と厳しいザラバ展開でした。1ドル83円台前半まで円高が進む中で、為替に対する「断固たる」無政策がマーケットを冷却させたと見ています。前日にストレステストの信頼性への疑念で下げた欧州市場は、今日は上昇しています。米株先物も小幅ながら上昇して推移しています。したがって、明日の日経平均株価には多少の追い風になると期待しているのですが、為替の動きが懸念材料です。

日経平均株価の動向

 127円安で寄り付いた日経平均株価はじりじりと下げ幅を拡大して、201.40円、2.18%の大幅に下げて大引けを迎えました。

20100908

 今日は国内経済指標の発表が多く期待していたのですが、ほとんど影響はなかったようです。

 マーケット開始前に発表された7月の機械受注が、前年同月比で事前予想を大きく上回ったのですが、寄り付きは前日のCMEでの日経先物価格(円ベース)とほぼ同じでしたから、影響は全く見られませんでした。オークマが4.47%下げるなど、機械株は低迷しています。

 午後2時に発表された8月の景気ウォッチャー調査は、コンセンサスを大きく下回る厳しいものでした。マーケットに多少影響があったように見えたのですが、その下げた分はその後1時間程度で埋められました。

 というわけで、相変わらず国内要因ではなく、為替や海外要因に振り回される展開が続いています。

 ドル円15分足を見ると、午前中の円高への振れが目立ちます。午後になると、多少落ち着きが見られ、株式市場も下げ止まりになりました。

B20100908

 ユーロ円もほぼ同様の動きですが、午後にはドル円にくらべ円安方向への動きが目立ち、株式市場の支えになったようです。

B20100908_2

 相変わらず、為替の動きに神経質なマーケットなのですが、今日はマーケットの反応が多少鈍くなってきたように感じられました。単なる印象ではあるのですが、円高がさらに進行しても、マーケットが大きく反応しなくなる可能性もありそうです。

 円高放置という明瞭な為替[無)政策をマーケットがかなり織り込んでしまったと言えるのかもしれません。もしそうであるならば、マーケットがかなり重要な底値に近付いている可能性もあり、今後の動きに注目したいと考えています。

 アジア市場は下げたのですが、1%を越える下落となったのは香港のみ。上海は僅か0.11%の小幅安でした。

 ストレステストの信頼性への疑念から大きく下げた欧州市場ですが、今日は早速上昇に転じています。ただし小幅です。

 GLOBEXでは、ダウ(+27ドル)、ナスダック(+7.25ポイント)ともに、僅かながらプラスで推移しています。直近では多少上昇幅は縮小しているのですが、基調としてはかなり大きく好転しています。。

Cme20100908

 今日は、地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目が集まっているようです。その他に7月の消費者信用残高が発表されます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月8日

ポイント

 米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は厳しいスタートとなりそうです。9,090円の近辺を寄り付きのメドとしています。ザラバでは、ユーロ円が円高に振れていることが重石になると見ています。かなり多くの経済指標が出てくるため、その影響もあるかもしれませんが、基本的には警戒スタンスで臨むつもりです。

米国マーケットの動向

 ダウ平均価株価は寄り付き直後から大きく値を崩し、10時前には85ドル余りの下落となりました。その後は小康状態が続いたのですが、2時半頃から大引けにかけてもう一段調整して、107.24ドル、1.03%安で終了しています。

20100907

 スタート直後の下げの影響が目立ったところから、ストレステストに対する不信感の高まりによる欧州市場の低迷の影響が大きかったのではと見ています。ユーロドルが大幅にドル高に振れて、マーケットの重石になったようです。

A20100908

 VIX指数の動きを見ても、開始後10時過ぎまでの上昇が著しく、マーケット心理がスタート直後に大きく悪化したことを物語っています。

Vix20100907

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,090円の近辺を寄り付きのメドとしています。

Cme20100906

 ザラバでは、ユーロ円が円高に振れていることが重石になりそうだと見て、警戒的に臨むつもりです。

A20100908_2

 前日にも対ユーロ円高への動きが見られたのですが、あまり大きな反応はありませんでした。しかし、米国株式市場が欧州の動向に強く反応したことから、今日はユーロ円の動きにかなり神経質になりそうな気がします。

 今日は経済指標が豊富です。7月の国際収支と機械受注統計。8月のマネーストックと景気ウォッチャー調査。さらに9月の金融経済月報が出てきます。特に機械受注の動きに注目しています。

 決算はモロゾフ、東建コーポレーションなど11社ほどの発表が予定されています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 7日 (火)

ロック・フィールド(2910):決算速報 : 春 研一

 ロック・フィールド(2910)に関しては、68日の決算速報において、業績好調から相場が落ち着いてくれば、評価が高まる株のひとつではないかとお伝えしました。

 参照URLhttp://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/29101068-c6dd.html

    

 97日に20114月期第1四半期決算が公表されましたが、引き続き好調ですので、今後も注目できる株のひとつと考えられます。

      

 ロック・フィールドの第1四半期決算は1.9%増収、23.1%営業増益、21.4%経常増益、8.8%純利増益と好調な決算でした。なお、前期までは連結決算による開示でしたが、今期より非連結の開示となっているため、これらの伸び率は前期連結:今期非連結の比較です。前通期で見ると、営業利益は連結のほうが非連結より1.1%低いものでした。よって、大勢に影響はないですが実質利益の伸び率は上記数字をわずかに下回るものと推測されます。

Ws20100907       

 同社は高級惣菜のトップ企業であることから、景気の影響を受けやすい。リーマンショックによる景気後退期に既存店が落ち込む中、いち早く不採算店の閉鎖やコスト管理体制を強化し、依然売上が不振な中、20104月期には減収ながら、7.3%営業増益を達成しました。

      

 20114月期に関しては、通期では増収と大幅な増益を見込むものの、前年度に退店が多かったことや、駅ビルの再開発のため吉祥寺ロンロンが閉店したことによる減収を織り込んで、上期は1.2%増収、20.9%営業減益と慎重な見通しとなっています。

 下の図は同社のRF1及び百貨店の食品売上における各既存店ベースの前年同月比の推移を比較したものです。傾向はほぼ同じですが、やや同社のほうがボラティリティは高くなっています。つまり、良い時期には同社の伸び率が上回ることが多いが、悪い時期には下回るということです。

G20100907       

 最近は、回復傾向にあるため、同社の売り上げの伸びが上回る形となっています。ただし、ここから先を考えた場合、やや難しくなります。つまり、これまでは消費も回復傾向にあり、前年水準も低かったため、表面上の数字はよいものでした。しかし、先進国中心に景気拡大に暗雲が漂っており、我が国は円高による企業業績の悪化の可能性もあります。

 ただし、依然そのような点には注意を要するというものの、前年度の水準を考えると、上期いっぱいは好調が継続する可能性が高いため、減益予想の上期はかなりの上ぶれも期待できます。この状況でPER0.8倍を割れており、株価に割高感がないことも支援材料となり、当面株価も注目されるのではないでしょうか。

     

 私のブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。

株式関連記事目次: http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-114.html   

 「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。 

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今日のマーケットを振り返る 9月7日

ポイント

 利益確定売りの動きに、対ユーロで円高が進んだことが加わり、想定より厳しいスタートとなったのですが、前日までの楽観的なムードは健在だったようです。10時半頃にかけて急速な回復を見せました。ところが、後場になると一転して調整色が強まりました。ユーロ円に加えて、ドル円が円高に振れた影響が大きかったと見ています。現在は、米株先物が軟調に推移しており、円高傾向も鮮明なため、明日の日経平均株価の寄り付きも厳しいものになりそうな様子です。

日経平均株価の動向

 69円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を急速に縮め、10時半頃には9円高をつけました。しかし、その後は調整に転じ、後場に入ると2時にかけて下げが加速しました。その後多少の回復を見せたのですが、結局75.32円、0.81%安で大引けとなりました。

20100907

 後場に見られた急速な下落の背景は、対ドルで円が83円台となった為替であったようです。

B20100907

 ホンダのザラバの動きをみると、ドル円の重圧が鮮明です。

20100907_2

 このドル円の円高への振れは、日銀の円高放置というこれまでの為替政策が改めて確認されたことによるものですが、今日は対ユーロで円高の動きも目立ちました。厳しい寄り付きの理由の一つにもなっています。

A20100907_3

 背景にあるのは、恒例の欧州問題。マーケットの上昇が一服すると決まって顔を出してくるような気がします。今回は、欧州の一部の銀行が保有国債を過少申告したという報道がきっかけとなったようです。この欧州問題は、これからもタイミングの良いところを見計らって、たびたび出てくると思われます。そのせいか、対ユーロでかなり急激に円高が進行しているのですが、その株式市場への影響は比較的に限定されているように見えます。

 というわけで、終わってみれば、今日も為替に振り回された一日でした。

 しかし、このようなマーケットに影響されず、元気一杯な銘柄も目につきました。

 抗生物質が効かない新型の「スーパー耐性菌」に対して、二酸化塩素で除菌を行うアプローチが評価されて、大幸薬品がストップ高となったことが目を引きました。

20100907_3

海外市場の動向

 アジア市場はマチマチでしたが、全体的に小動きでした。上海市場は0.08%の小幅上昇となっています。

20100907_4

 一方、欧州市場は軟調です。ストレステストに対する不信感が、軟調な展開の背景にあると見られます。フランス、スイス、オランダ、イタリアなどが1%を越えて下げています。

 GLOBEXでは、ダウ(-48ドル)、ナスダック(-9ポイント)ともに下落しています。下げ幅は拡大しています。欧州の軟調な動向に加えて、先週の大幅な上昇の反動ということもあるようです。

Cme20100907

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

今日の日経平均株価は? 9月7日

ポイント

 米国株式市場が休場であったこともあって、今日の日経平均株価は前日の楽観的なムードを引き継いだ好調なスタートとなりそうです。イブニングセッションの日経先物価格9,270円の近辺での寄り付きを一応想定していますが、それを上回ることもあるかもしれません。ただし、ザラバは多少警戒気味に臨むつもりです。ドル円がわずかながらも円高方向に振れているのが気になります。後場には米株先物の動向が影響しそうですが。先週金曜日の高騰後、さらに一段の上昇を続けるかどうかについて自信が持てないというのが、正直なところです。

今日の日経平均株価は?

 明るい雰囲気での寄り付きとなりそうです。前日は、25日移動平均線を上回ってから。雰囲気が一段と良くなりました。米国株式市場が休場であったこともあって、その雰囲気が今日の寄り付きにも影響ししそうです。

 ただし、ザラバでの上値は限定的ではないかと考えています。

 ドル円がわずかながらも円高方向に振れていることが理由の一つです。

A20100907

 加えて、前日のマーケットを明るくした、株価が25日移動平均線を上回ったという状況も、その移動平均線が下降基調にあることを念頭に置く必要があると考えています。

20100906

 今日は、金融政策決定会合後の白川日銀総裁の会見、7月の景気動向指数速報値、8月の外貨準備高が発表されるほか、10社程度の決算発表がありますが、これらがマーケットを大きく動かす状況は想定していません。

     

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 6日 (月)

今日のマーケット動向を振り返る 9月6日

ポイント

 想定を上回るザラバの強さでした。先週の水曜日から上昇相場が続いていることが、マーケットの楽観的なムードが背景にあると見られます。もし、この上昇相場が国内要因に牽引されたものであるならば、何の問題もありません。しかし、忘れてならないのは、牽引役が国内要因ではなく、米国マーケットの上昇であり、1ドル84円台ながら、一段の円高が回避されているように見える為替の動きです。したがって、現時点で楽観的な買いスタンスで臨むためには、少なくとも米国株式市場がさらに上昇を続けることが不可欠です。メイン・イベントであった8月の雇用統計を既に通過して、今後さらに上昇を続けることができるかどうかについては多少懐疑的に見ています。

日経平均株価の動向

 85円高で寄り付いた日経平均株価は、10時頃から上げ幅を拡げ、調整の兆しも見せないままに、187.19円、2.05%の大幅高で大引けを迎えました。

20100906

 8月の雇用統計で押し上げられた米国株式市場が高い寄り付きの背景となりました。

 ザラバの上昇は想定以上でした。為替が落ち着いた動きで推移したことが大きく影響したと思われます。ドル円60分足を見ると、非常に小動きであったことがわかります。

B20100906

 ドル円15分足で多少詳細に見ると、安定的な動きが一段と鮮明です。

C20100906

 この為替の動きに加えて、先週金曜日に大きく上昇して終えた米国株式市場が、今日は休場であることも、「買い安心感」を醸成したようです。

 セクター別に見ると、保険業の堅調さが鮮明です。第一生命の株価が6.92%と急騰したのが目につきました。株式市場の上昇が続き、運用資産の含み益の増加が評価されたと見ています。

20100906_2

 保険業の好調な株価上昇は、マーケットがいかに楽観的になっているかを如実に示しています。

 問題は、先週水曜日から上昇が続く日経平均株価の牽引役が、国内要因ではなく、ISM製造業景況指数や雇用統計で大幅に押し上げられた米国株式市場と、1ドル84円台ながら、一段の円高への振れを見せない為替であるという点です。

 その米国株式市場は、既に雇用統計というメイン・イベントを通過しました。しかも、先週金曜日の雇用統計で朝方に大幅に上昇したダウ平均株価が、10時に発表されたISM非製造業景況指数の弱い数字で、一時大幅に調整したことが気になっています。マーケットが既に大幅に上昇しており、弱い指標に対して非常に敏感に反応するようになっていることを示唆しているためです。

 為替も、今日の大引け後の動きを見れば分かる通り、円高への振れが終息したわけではないように見えます。

 ということで、独断と偏見は慎まなければならないのですが、今日のマーケットは多少楽観的過ぎたような気がしています。明日は、多少警戒して臨みたいと考えています。

 明日は7月の景気動向指数、8月の外貨準備高、そして金融政策決定会合を受けた白川日銀総裁の会見が予定されています。決算は、イハラケミカルなど10社ほどです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

伊藤園(2593)の無料レポート差し上げます : 春 研一

 伊藤園(2593)の無料レポート(43ページ)を作成しました。内容詳細は下記のURLでご確認ください。

        http://cherry100.mods.jp/ra/s/93

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月6日

ポイント

 8月の雇用統計をきっかけに、先週金曜日の米国株式市場が大きく上昇したことを受けて、今日の日経平均株価も好調なスタートになりそうです。9,180円前後での寄り付きと見ています。ザラバでは、重要な国内の経済発表は予定されておらず、米国がレーバー・デーで休日ということで、とりあえず小動きを想定しています。ただし、休日明けの米国株式市場に対する見方が、今日のザラバに微妙に影響するような気がしています。私は多少警戒気味なスタンスを取っています。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日のCMEでの日経先物価格(円ベース)9,180円の近辺を寄り付きのメドとしています。

20100903

 ザラバに大きく影響する為替ですが、ドル円で見ると、小動きで穏やかな滑り出しになっています。油断はできませんが、おそらく株式市場には中立的に動きそうな様子です。

A20100906

 明日までの2日間、日銀の金融政策決定会合が開催されることを除いて、重要な経済指標の発表は予定されていません。決算も。東日本ハウスなど10社程度です。

 今日は米国株式市場が休日のため、米株先物の影響がありません。

 ということで、ザラバは小動きに推移するだろうと見ています。

 ただし、ISM製造業景況指数や雇用統計で大きく上昇した米国株式市場の休日明けからの動きに対する見方が、今日の日経平均株価に微妙に影響するような気がします。

 私は、雇用統計というメイン・イベントで大きく上昇した米国株式市場が、休日明けにさらに一段と上昇する可能性は高くないと考えています。むしろ、利益確定による調整もありうると懸念しています。

 そのため、もし今日のザラバが明るい楽観的なムードで上昇するようであれば、多少警戒気味に臨むつもりでいます。

 もしお時間があれば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「2011年の株式市場を読む」をご参照いただけたらと存じます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ご連絡

 本日(6日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に、私の投稿記事「2011年の株式市場を読む」が掲載されます。

 内容は、こちらのブログでご質問にお答えする形でご報告したものですが、ある程度包括的にまとめてあります。もしお時間が許せば、是非ご参照ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 5日 (日)

景気サイクル分析の基礎(1)へのご質問の追加回答

 先ほど、景気サイクル分析の基礎(1)への回答を投稿しましたが、一部不十分であったようです。

 ご質問の2.の中で、来年以降の動向について触れていませんでした。

 来年は、今年とは対照的にかなり良い年になると見ています。鉱工業の出荷在庫バランスが、昨年から今年にかけて大きく振れました。今年の終わりにかけて、ゼロに近づき、来年はかなり早い時期に底を打つと考えています。

 長期のトレンドを見ると、-10%から-20%あたりが底のケースが多く、おそらくその近辺で反転しそうです。リーマン・ショックで引き起こされた大きな振れがようやく通常のレベルにおさまると考えます。

20100904_7

 昨年は、この指標の上昇から、春先以降のマーケットの上昇を期待しました。

 今年は、この指標の反落を懸念して、後半の失速を警戒していました。

 そして、来年は、この指標の反転から、再び株式市場の上昇も期待できると見ています。もし、円高がおさまれば、上昇はかなり大きなものになることもありうると思っています。

   

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

景気サイクル分析の基礎(1)に関するご質問

読者の方からご質問をいただきました。重要な内容が含まれておりますので、本文中でお答えさせていただきたいと思います。

(質問)

いつも興味深い記事をありがとうございます。
お時間があれば3点ほど教えてください。

1 出荷在庫バランスは前年同月比でとらえていらっしゃいますが、季調済みの前月比でとらえた時はまた別の傾向が出るということはないでしょうか? 変化が小さすぎて傾向はでないでしょうかね?

2 出荷在庫バランスのトレンドは今後どのようになるとお考えですか?年内はゼロレベルを目指すのでしょうが、その後ですね。

3 10月以降に自動車の大幅減産が予定されていますが、これによる出荷在庫バランスへの大幅なインパクトはあるでしょうか?

(回答)

ご質問、大変にありがとうございます。

1.季節調整済み前月比か? 原指数前年同月比か?

 季節調整済みの指数はその名の通り季節変動という要因を取り除いた指数です。したがって、前月比で変化を把握することができます。

 原指数は、季節調整をしていないので、前月比で状況を判断することができないため、前年同月比を用います。こうすることで、季節調整という操作をしなくても、変化を把握することができます。

 したがって、理屈から言えば、季節調整済み前月比も原指数前年同月比も同じようなものになるはずなのですが、実際には異なる場合も少なくないので、両方をチェックするのが望ましいかもしれません。

 ただし、季節調整済み指数は、季節調整係数の改定があるたびに、過去のデータもすべて変わってしまいます。その都度過去のデータを丸ごと更新しなければなりません。データの管理にはかなり神経を使います。

 その点で、原指数は、時折過去1-3年にわたる改定があるのですが、過去の時系列データがすべて無駄になることはありません。

 というわけで、加工度の高い「季節調整済み指数」に依存するよりも、原データに近い「原指数」を用いるようにしています。

 実は、アナリストとして活動していた時には、この「原指数」よりもさらに原データに近い「実数」を使って、製品ごとの出荷在庫バランスや在庫循環モメンタムを作成していました。鉄鋼のホットコイルの出荷が何トンで、在庫が何トンという具合です。

 そのような経緯から、なるべく加工度の低い生のデータを重視するように心がけています。

 蛇足かもしれませんが、季節調整済み前月比と、原指数前年同月比が大きく離れている場合は、原指数前年同月比の時系列をグラフで追っていくと、季節調整済み前月比の動きが矛盾なく把握できることが多いようです。

2.出荷在庫バランスの今後の動向について

 鉱工業出荷在庫バランスとほぼ同じ動きをする鉱工業在庫循環モメンタムの今後の動きをみると次のようになりそうです。

20100904_6

 ポイントは、基調として下落トレンドということで、減速感が強まるだろうということです。ただし、来月に発表される8月の数字は一時的に上昇する可能性があると見ています。暑夏効果を考慮するともう少し強いかもしれません。ただし、それは一時的なものである考えています。

3.10月以降の自動車減産の影響について

 駆け込み需要とその反動ということで、むしろ来月発表される8月の数字に、大幅増産と出荷の増加がどのようなバランスとなるかに興味を持っています。10月以降は出荷が反動減となりますので、、それに対応する減産がなされます。そのため、在庫の伸びが抑制されるだろうと現在のところは見ています。

 したがって、もし十分な減産がなされて在庫がコントロールされるならば、出荷在庫バランスの低下は、駆け込み需要の反落分にとどまりそうです。

 もし減産が不十分であれば、在庫が積み上がってしまいます、その場合は、駆け込み需要の反落分に加えて、在庫の積み上がり分が、出荷在庫バランスの下落幅を大きくしそうです。

 いずれにしても、8月と9月の指標を追っていれば、ある程度の感覚がつかめると考えています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

景気サイクル分析の基礎(1) 生産ー出荷-在庫

 私は、株式投資で景気サイクル分析を重視しています。

 景気サイクルには、在庫サイクル、設備投資サイクル、建設サイクル、そして技術革新や金利などの超長期サイクルなど様々な波長をもったものがあります。

 中でも3-5年程度の波長をもつ在庫サイクルを重視しています。

 ベースとしているデータは、経済産業省が毎月発表する「鉱工業生産動向」。

 一般的には、「生産」の動向が重視されます。私は「生産」より「出荷」や「在庫」の動きに焦点を合わせています。

 今日は、その理由についてご説明したいと思います。

 通常は次のように考えられています

    生産の増加→株高

    生産の減少→株安

 ところが、長い間この指標を扱っていると、そうである場合もあるのですが、そうでない場合もあります。

 なぜか?

 生産の増加が。出荷の増加の裏付けがある場合、つまり作ったものがすぐに売れていく場合には、生産の増加→株高となる傾向があります。そのような場合には在庫の積み上がりが見られないことが特徴です。

 生産は増加しているが、出荷が増えていない場合、つまり作ったもののさっぱり売れないような場合には、生産の増加→株高とはなりません。面白いことに、このような場合でも、瞬間的には生産の増加でマーケットが上昇することもありますが、すぐに反落する場合が多いようです。在庫の積み上がりが見られることが重要なポイントです。

 ということで、生産の数字を投資判断に使うのではなく、出荷と在庫の組み合わせで判断するようにしています。

 出荷数量の増減率(前年同月比変化率)から在庫数量の増減率を差し引いた「出荷在庫バランス」、あるいは出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた「在庫循環モメンタム」で、株価の動きを判断する理由がここにあります。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

          

| | コメント (2) | トラックバック (0)

米国株式市場の上昇は続くのか?

ポイント

 米国株式市場が好調です。果たして、この状況が続くのでしょうか? 商務省が3日に発表した「製造業者出荷・在庫・受注統計」を使って、今後の展開を考えてみたいと思います。結論としては、利益確定売りによる突然のマーケットの急落を投資チャンスとするような投資戦略が望ましいと考えます。

米国株式市場の上昇は続くのか?

 ダウ平均株価は1週間で2.93%の大幅上昇となりました。水曜日のISMによる8月の製造業景況指数が予想を大きく上回り、金曜日の8月雇用統計で、非農業部門雇用者数の減少がコンセンサスよりも少なかったことが、マーケットの上昇を牽引しました。

 問題はこれからです。忘れてならないのは、景気回復の本格化を予想してマーケットが上昇しているわけではなく、懸念された「2番底」が回避されそうだという安堵感が大きく寄与したと見られることです。「予想より悪くない」ためマーケットが押し上げられたわけです。

 ということは、ここから先は、一段の株価上昇を担うべき景気回復に伴う利益の増加が期待できるわけではないために、どこかの時点でかなり急激な利益確定の動きが出てくる可能性が高いと考えます。

 では、どの時点なのか? 正直なところ特定できません。 しかし、常識的には、メイン・イベントになるような経済指標の発表後ということになりそうです。だとすると、雇用統計。

 したがって、先週金曜日に、雇用統計で大幅に上昇したダウ平均株価が、予想を下回るISM非製造業景況指数で急速に調整した動きが気になります。結局は戻して終了しているのですが、明らかに、マーケットがかなり上昇していて、悪いニュースに反応しやすい状態になっていることを示唆しているからです。

 景気の方向性が減速ではなく、加速とならない限り、利益確定の本格化は避けられないと見ます。

 その景気の方向性を、商務省が2日に発表した「製造業出荷・在庫・受注統計」で確認しておきたいと思います。出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いて作成した景気の先行指標である在庫循環モメンタムは、このようになっています。

20100904

 下落が鮮明になってきました。景気は加速ではなく減速です。今後の動向を織り込んだもので見ると、減速はさらに進みそうです。

 この在庫循環モメンタムを長期で見ると、頭打ちが避けられそうもない状況が一段と鮮明です。

20100904_2

 在庫循環モメンタムとダウ平均株価の動きをみると次のようになっています。

20100904_3

 この米国の状況が日本と何の関係があるのか?実は、日本の在庫循環モメンタムは米国と非常に強く連動しているのです。

20100904_5 

 米国で利益確定売りで反落すれば、日本はその動きに連動しそうです。その時に円高になっているのか、円安になっているのかで、米国株式市場の調整のマグニチュードが増幅したり軽減されたりするのではと見ています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 4日 (土)

米国株式市場を振り返る 9月3日

ポイント

 雇用統計を受けて大きく上昇してスタートしたダウ平均株価ですが、ISM非製造業景況指数が弱いことが伝わると、上げ幅を大幅に縮めました。その後大引けにかけて徐々に戻したのですが、これを力強いマーケットと言えるかどうかは微妙です。個人的には、材料出尽くしによる頭打ち感が今後鮮明になる可能性が気になっています。

米国マーケットの動向

 8月の非農業部門雇用者数の減少幅がコンセンサスよりも小さかったことから大幅な上昇でスタートしたダウ平均株価は10時前には131ドル高まで上げ幅を拡大しました。ところが、10時に発表された8月のISM非製造業景況指数が事前予想を下回ると、急速に調整して、11時頃には僅か2ドル足らずまで上げ幅を縮小しました。その後は徐々に回復して、127.83ドル、1.25%高で終了しました。

20100903

 回復の背景には、経済指標の発表で一時は大きく揺れたユーロドルが、その後ドル安方向に動いたことがあったと見ています。

A20100904

 このドル安の動きに合わせるように、ハイテク・セクターが戻しました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.67%上昇しましたが、11時以降の上昇が目を引きます。

Sox20100903

 ハイテク・セクターの回復が顕著であったことを映して、ナスダックが1.53%とダウ平均株価を上回る上昇率を見せました。

日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,180円となっており、これが月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。

20100903_2

 ザラバに大きく影響するドル円の動きですが、米国の経済指標で大きく上下に振れた後は落ち着いた動きです。月曜日のマーケットには中立か、多少プラスに作用しそうな様子です。

A2010090400000

 経済指標としては、7月の景気動向指数速報値が予定されています。

 

人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 3日 (金)

8月のISM非製造業景況指数は期待を下回る

 先ほど発表された、8月の米ISM非製造業景況指数は51.5と、コンセンサスであった53.0を下回りました。

 この数字をきっかけに、雇用統計で大幅に上昇していたダウ平均株価は上げ幅を縮小しています。

 ここまで、良い経済指標が多く、株式市場は大きく上昇して、楽観的なムードに満たされていましたので、ISM非製造業景況指標の弱さは、意外に大きなショックになる可能性がありそうです。。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

米雇用統計発表後の米株先物価格

 ご参考までに、8月の雇用統計発表後のGLOBEXでのダウ先物価格の動きです。

20100903_4

 個人的には、ISM製造業景況指数などの好調な数字で、ダウ平均株価はすでに大幅に上昇していることから、今日の雇用統計で果たして、どのくらいの上値があるのか、非常に興味を持って見ています。

 意外に上値が限られていたり、あるいは、月曜が休日のため、大引け前の利益確定売りで上げ幅を大きく縮める可能性もあるのではと考えています。ただし、全く個人的なカンにすぎないので、大外れになるかもしれません。

    

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

8月の米雇用統計は予想を上回る

 先ほど発表された8月の米国雇用統計は、予想よりも良い数字でした。

 非農業部門の雇用者数は10万5千人の減少という事前予想に対して、5万4千人の減少にとどまりました。

 失業率は9.6%とコンセンサスに一致しています。

 この指標発表と同時に、ドル円が大きくドル高円安に振れています。

20100903_3

 イブニングセッションの日経225先物は、9140円の近辺で推移したのですが、現在は9,250円に跳ね上がっています。

 GLOBEXのダウ先物価格は、現在確認できるところでは102ドル高となっています。

 米国は来週月曜日がレイバー・デーで休日となりますので、多少利食いの動きが出るかもしれませんが、好調な展開が期待されます。したがって、月曜日の日経平均株価は大幅高でのスタートとなりそうです。

     

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月3日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価は高めの寄り付きとなりそうです。9,105円の近辺をメドとしています。ザラバは堅調ぎみな小動きを想定しています。為替の動きが落ち着いていることが、マーケットを下支える一方で、今晩発表される8月の米国雇用統計を前に、様子見のムードが上値を抑えると考えています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価は50.63ドル、1.49%上昇しました。ただし、必ずしも強いマーケットという感じはありませんでした。1時25分には前日終値を4ドル足らず下回っていました。

20100902

 7月の中古住宅販売保留(契約済み引渡前の件数)が5.2%の増加と、1.0%減少という事前予想を大きく上回り、マーケットを驚かせました。加えて、週間ベースの新規失業保険申請件がも、僅かながらコンセンサスを下回りました。

 このような良好な経済指標が発表されたにしては、マーケットの動きが鈍い印象でした。前日の大幅高の反動ということがあり、同時に翌日の雇用統計を前に手控えのムードもあったように思います。

 ただし、それでも1時半以降大引けまで上昇基調が強まった大きな理由は8月の小売売上高が好調であったためと見ています。2.58%上昇した百貨店メーシーズの午後の値動きを見ると、その様子が浮き出ています。

20100902_2

 マーケット心理の動きを示唆するVIX指数の展開は、多少マーケットとは異なりました。中古住宅販売保留の数字が発表された10時以降に大きく低下したのですが、11時以降は横ばいとなっています。午後には、さしたるセンチメントの改善はなかったということです。

20100902_3

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,105円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。

20100902_4

 ザラバ堅調ぎみな小動きを想定しています。

 為替が落ち着いた動きをしていることが、マーケットを下支えると見ています。ドル円はこのような動きです。前日に比べると僅かに円安方向に振れたところにあります。

20100903_2

 一方、今晩発表される8月の米国雇用統計を前に様子見の動きが日本のマーケットでも見られると考えています。これが上値を抑える要因となりそうです。

 今日の国内では重要な経済指標の発表は予定されていませんが、SUMCO、日本駐車場開発など17社程度の決算発表あります。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月 2日 (木)

今日のマーケット動向 9月2日

ポイント

 今日の日経平均株価は、早朝に想定していた展開にほぼ近い推移であったと見ています。ただし、午後2時ちょうどから大引けにかけての買いの動きは予想外でした。現在、米株先物は軟調気味な小動きです。ドル円が円高方向に振れていることもあって、明日の日経平均株価には多少気懸りな展開です。

今日のマーケット動向

 142円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで上げ幅を縮小して、2時前には僅か31円高となってしまいました。ところが2時ちょうどから突然買いが入り、135.82円、1.52%高で大引けとなりました。

20100902_2

 ドル円が円高に振れたことが、ザラバの調整の背景にあったようです。高い寄り付きの要因が、8月のISM製造業景況指数の予想外の強さによる米国株高であったにもかかわらず、ドルは円に対して強含むどころか、弱くなったのが興味深いところです。

20100902_3

 アジア市場は、米国株高の影響が大きかったようで、インドネシアを除いて上昇しました。

 欧州市場は堅調にスタートしたのですが、下げが優勢になってきました。ユーロ圏の4-6月期GDPは前年比でコンセンサスを上回る堅調な数字だったのですが、強い経済指標によるユーロ高が重石になっているように見えます。また、GLOBEXの米株先物の軟調さも影響していると見られます。

 GLOBEXでは、ダウ(-11ドル)、ナスダック(-1ポイント)ともに軟調な小動きです。下げ幅は僅かながら縮小しています。

20100902_4

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、7月の製造業受注指数、7月の中古住宅販売保留、そして4-6月の労働生産性が発表されます。加えて、8月のチェーンストア売上高の発表にも注目したいところです。

 前日はISMの統計で大幅高となったのですが、その統計の内容を見る限り、あまり良い状況とは言えません。(「8月の米ISM製造業景況指数をよく見ると・・・」) 株式市場は上昇したのですが、ユーロドルの推移をみると、ドルの強さが感じられないどころか、欧州の強い経済指標の影響もあって、ドルは一段と弱くなっています。

20100902_5

 個人的には、米国株式市場の前日の上昇には過剰反応の部分が含まれていると見ています。したがって、今日のマーケットにはその反動が出るかもしれないと多少警戒しています。

    

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

8月の米ISM製造業景況指数をよく見ると・・・

 8月のISM製造業景況指数を多少詳細に見ると、以下のようになっています。

820100902

 指標は55.5から56.3へ0.8ポイント上昇しています。これが、株式市場の上昇を牽引しました。

 内容を見ると、生産(Production)が2.9ポイントと大きく上げています。

 ところが、新規受注(New Orders)は0.4ポイント低下、受注残高(Backlog of Orders)も3.0ポイントの下降です。

 加えて、出荷(Supplier Delivaries) が1.7ポイントほど弱くなる一方で、在庫(Inventories )が1.2ポイント上がっています。

 要は、生産したものの、出荷の基調が弱く、在庫が積み上がったという構図です。ユーザ-の側での在庫(Customers' Inventories)が4.5ポイントの急増となっているのも見逃せないようです。

 というわけで、ISM指標を手掛かりに、大幅な上昇を見せた米国株式市場の反応は、過剰であった可能性もありそうだと考えています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月2日

ポイント

 米国株式市場の急騰を受けて、日経平均株価も大幅高でのスタートとなりそうです。9,115円の近辺での寄り付きを期待しています。しかし、ザラバは要注意と考えています。米国の上昇が過剰反応である可能性が高いと見ているためです。円安への動きが止まってしまったことも気懸りです。

米国マーケットの動向

 8月のISM製造業景況指数がコンセンサスと大きく上回ったことを引き金に、10時には222ドルまで急上昇したダウ平均株価は、その後も堅調な水準を維持して、254.75ドル、2.54%の大幅高で終了しました。

20100901

 きっかけは8月のISM製造業景況指数。前月に比べて低下すると見ていたコンセンサスに対して、上昇したことがマーケットを大きく驚かせました。(「8月のISM製造業景況指数は予想を大きく上回る」 )

 投資家心理を示すVIX指数は8.29%の大幅低下となり、投資家心理の好転を示しています。

20100901_2

 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が3.01%上昇して、2.97%と急騰したナスダックを牽引しました。

20100901_3

今日の日経平均株価は?

 好調な米国株式市場を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,115円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

20100901_4

 ただし、高く寄り付いた後のザラバは多少警戒的に臨むつもりです。

 理由はISM製造業景況指数の内容にあります。指数は前月比で増加したのですが、よく見ると、生産が増加したのに対して、出荷の基調は弱まっており、在庫も積み上がっています。しかも、新規受注、受注残高ともに低下しています。あまり良い形ではありません。

 つまり、米国株式市場の上昇は過剰反応の可能性があります。

 ADP社による8月の全国雇用者数が弱かったこともあり、金曜日の雇用統計も多少警戒する必要があります。

 ISM統計発表後に大きく円安に振れた為替ですが、その後は円安への動きが止まっており、ザラバの底上げは期待しにくいようです。

20100902

 というわけで、寄り付きは高いのですが、ザラバでの一段高を期待するのはリスクが大きそうな気がしています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

                                                                                                   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 1日 (水)

8月のISM製造業景況指数は予想を大きく上回る

 8月のISM製造業景況指数は56.3と、コンセンサスの52.9を大きく上回りました。前月は55.5.減少すると見られていた指数が上昇したため、マーケットには大きな影響がありました。

 ダウ平均株価は現在230.49ドル、2.30%の大幅高で推移しています。

20100901_3

 VIX指数が10時に急落しており、投資家のセンチメントが急激に改善して、リスク許容度が高まったことを示しています。

20100901_4

 ドル円も大きくドル高、円安方向に振れています。

20100901_5

 このような米国株式市場の動向を背景に、明日の日経平均株価は高く始まると見られます。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ADP雇用統計は弱かったが、米株先物には影響なし

 先ほど発表されたADP社による8月の雇用統計では、雇用者数が前月に比べて1万人減少しました。コンセンサスは1万3千人の増加でしたから、かなり弱い数字と言えます。

 ただし、この数字が発表された直後に円高に振れたドル円はすぐに円安方向に戻しています。

20100901

 GLOBEXのダウ先物にもほとんど影響はなく、現在が106ドル高。数字が発表される前よりも多少上げ幅が拡大しています。

20100901_2

 なぜADP統計がほとんどインパクトを与えなかったのかについて、明確な理由は把握できていないのですが、ユーロドルが大きくドル安に振れていることが評価されているのかもしれません。

 今日のダウ平均株価は好調なスタートとなりそうです。ただし、マーケット開始後30分ほどで、ISM製造業景況指数が出てきます。楽観的なムードがマーケットを支配しているのですが、油断は禁物と考えています。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の日経平均株価は? 9月1日

ポイント

 今日の日経平均株価は前日終値付近での平穏な寄り付きとなりそうです。8,830円近辺をメドとしています。ザラバは小動きを想定しています。ドル円が僅かに円安方向に振れてスタートしているため、下値は限定的と見ています。一方。米国株式市場が金曜日の雇用統計を控えて小動きが続くと言う見方が根強いことが、上値を抑えると考えています。国内の政治要因は、何の影響もなさそうです。

米国マーケットの動向

 カンファレンス・ボードによる8月の消費者信頼感が事前予想を大きく上回る一方で、シカゴ購買部協会による景気指数(PMI)がコンセンサスに届きませんでした。

 このような状況から、ダウ平均株価は僅かに上下に振れる微妙なスタートになりました。その後は落ち着きを取り戻して、12時前には63ドル高まで上げ幅を拡大しました。しかし、2時に8月10日のFOMC議事録が公表されると、景気に減速が改めて意識され、再びマーケットはマイナス圏に入りました。大引け前に多少戻したものの、4.99ドル、0.05%高で終了しています。

20100831

 VIX指数でマーケット心理を読むと、スタート時には不安な状態であったものが、すぐに回復に向かったことが示唆されています。消費者信頼感指数の好影響が大きかったような気がします。しかし、2時過ぎに指数は再び上昇して、不安が高まった様子が示されています。FOMC議事録の影響とみられます。そして大引けにかけては多少改善の動きを見せました。

Vix20100831                  

 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.94%低下しており、テクノロジー・セクターが軟調であったことを背景に、ナスダックは0.2%ほど低下しました。

20100831_2

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,830円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100831

 ドル円は、前日に比べて僅かに円高の水準ですが大きな変化ではないようです。

A20100901

 しかも、5分足で見ると僅かですが円安方向に振れてスタートしています。

B20100901

 油断はできませんが、為替の動きが穏やかなことから、日経平均株価のザラバでの下値不安は限定的と考えています。

 ただし一方で、米国株式市場が金曜日の雇用統計を前に大きく動かないという認識がマーケットに根強く、これが日経平均株価にも影響を及ぼしそうです。したがって、上値も限定的と見ています。

 今日は8月の大手百貨店の8月売上高速報が出てきます。暑夏効果が出ているのか多少楽しみです。決算は6社。ピジョン、サガミチェーンなどです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »