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2010年10月 5日 (火)

今日のマーケットを振り返る 10月5日

ポイント

 期待を上回る日本銀行の金融緩和策を背景に、日経平均株価は午後に急騰を見せました。問題は、これをきっかけにさらに一段高を狙っていけるかどうか?それがはっきり見通せません。株式市場の大きな反応に比べると、為替市場のインパクトが限定的であったことが気になっています。とりあえず、米株先物は高めに推移しています。

日経平均株価動向を振り返る

 43円安で寄り付いた日経平均株価1時半過ぎまで停滞気味な展開が続きましたが、その後急騰に転じ2時前には157円高をつけました。一時的な反落もすぐに埋めて、137.70円、1.47%の大幅上昇で大引けを迎えました。

20101005

 急騰のきっかけは日銀が金融政策で打ち出した金融緩和措置。政策金利の誘導目標を引き下げ、資産買い入れ基金を創設するなど、白川総裁が「包括緩和」と呼ぶ多彩な政策のコンビネーションがマーケットに評価されたと見られます。

 問題は、これをスタートポイントにして、株式市場の一段高への構図が描けるのかどうか?個人的には、どうもはっきりと見通せません。特に、株式市場の反応の大きさに対して、為替市場の動きが限定的であったことが気になっています。

C20101005

 11月にもFRBが追加金融政策を打ち出す可能性がある中で、今回の日銀の政策が株式市場を支える効果を持ち続けることができるかどうかについては懐疑的に見ています。

米国マーケットの動向

 GLOBEXではダウ、ナスダックとも小高く推移していたのですが、上げ幅を拡げてきました。ダウは43ドル高、ナスダックは14.25ポイント高となっています。

Cme20101005

 上げ幅の背景はつかめていません。ただし、ユーロ高ドル安に一時的に振れていることから、欧州サイドの動向に反応した可能性があります。ちなみに、その後再びユーロ安ドル高方向に戻していますので、あまり重大な動きではなさそうです。

 米国国内の経済指標としては、9月のISM非製造業景況指数に注目が集まっていますが、発表は10時(日本時間で23時)です。

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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 

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