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2010年10月 2日 (土)

出荷在庫バランスで見た8月の鉱工業生産動向

 8月の鉱工業生産動向・速報を出荷在庫バランスを通して見てみました。出荷在庫バランスは、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いて作成した景気指標です。

 ポイントは、暑夏効果が一部で見られたものの、全体としては景気減速の基調に変化がないと見られることです。ただ、住宅関連など建設財の動きが堅調なことに注目しています。

 まず、鉱工業生産の動きから。指数は3月の101.6から着実に低下を続けて、8月は90.0となっています。

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 次に、鉱工業全体の出荷在庫バランスを長期に見たものです。8月は13.71と前月の13.43を僅かに上回りましたが、減速基調に変化はなさそうです。

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 鉱工業出荷在庫バランスを短期的に、多少詳細に見ると次のような動きです。

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 その鉱工業の内訳として、耐久消費財を見てみます。主力の自動車はエコカー補助金の打ち切りを前に、駆け込み需要があると見ていたのですが、意外に停滞気味でした。今後は出荷が大きく落ち込むと予想されるため、注意が必要です。一方。セパレート型エアコンの出荷が前年比31.1%の大幅増加となり、好調さが目立ちました。暑夏効果と思われます。

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 非耐久消費財は前月に比べてかなり大きく好転しています。衣料y食料品などは暑夏効果が大きかったようです。

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 資本財はピークアウトが鮮明になっています。自動車関連の機械が大きな比重を占めていますので、今後の動きが懸念されます。

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 資本財とは対照的に、建設財は堅調な動きです。住宅関連指標の動きが良くなるなど、環境はさらに好転しそうな様子です。

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 電子部品や、鉄鋼高炉、化学製品などの生産財は、悪化はしていないのですが、減速傾向が鮮明です。昨年の鉱工業出荷・在庫バランス上昇を牽引したセクターだけに、基調の弱さが気懸りです。

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