円安をどう見る?
対ドル円安を背景に日経平均株価が好調です。
しかし、個人的にはこの円安に不安を感じています。
もし、この円安が、重荷であった財政問題を解決して、体制を整えた欧州経済の力強い回復を反映するユーロ高と、QE2により金融緩和策が奏功した低金利に下支えされた米国経済の力強い回復に起因するドル高の相乗効果であるならば、申し分ありません。
しかし、様子を見ていると、欧州では財政問題が再びくすぶり始め、米国ではQE2にも関わらず、長期金利は上昇の動きを見せています。
となると、この円安は望ましい展開を反映したものであるどころか、むしろ逆です。単に5-10日で決済の集中する輸入企業のドル手当て(ドル買い)の動きが一時的に増幅しただけと見ることもできるかもしれません。
したがって、円安基調が持続するのかどうか慎重に観察する努力が欠かせないように思われます。個人的には多少警戒スタンスです。
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