米国マーケットを振り返る 11月22日
ポイント
ザラバで大きく下げる不安な展開でしたが、大引けにかけて切り返し、小幅な下落で終えています。心配したほど悪くはなかったという印象です。むしろ気になるのは、現在の中国市場の動向。金融引き締め懸念を背景に大幅安になっています。明日の日経平均株価には逆風となりそうです。
米国マーケットの動向
軟調にスタートしたダウ平均株価は、1時前には150ドル近くまで下げ幅を拡大しました。しかし、その後は徐々に持ち直し、終わってみれば24.97ドル、0.22%の小幅安でした。
欧州の財政懸念や、インサイダー取引問題がクローズアップされたことが。マーケットの下げを牽引したようです。インサイダー取引にかかわったと見られるゴールドマン・サックスの株価が3.37%安と低迷しています。
マーケットが1時前にかけて急速に下げ幅を拡大したのは、欧州問題を背景とするユーロ安ドル高への振れであったと見られます。VIX指数を見ると、1時前にかけて急上昇しており、マーケット心理が悪化した様子が鮮明です。
その後のマーケットを回復を主導したのはハイテクでした。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.1%上げていますが、午後の上昇が顕著です。ナスダック総合指数が0.55%上昇した重要な要因であったと思われます。
ハイテクの中でも一段と目を引いたのはヒューレット・パッカード。1.79%高で引けていますが、それだけではなく、大引け後にコンセンサスを上回る決算を発表して、時間外取引ではさらに2.68%の急騰となっています。
日経平均株価への示唆
22日の米国株式市場は下落したのですが、それによるダメージは限定的と見られます。
しかし、現在上海市場が急落しており、それが23日の米国株式市場に影響を与え、24日の日経平均株価の重石になることは頭に入れておいた方が良さそうです。
インフレ抑制のための金融引き締め懸念が上海総合指数の低迷を誘い、現在は2.49%の急落となっています。
というわけで、休み上げの日経平均株価は要警戒です。
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