米国マーケットを振り返る 12月13日
ポイント
ダウ平均株価は小幅に上昇してはいるのですが、大引けにかけて基調が弱まったのが気懸りです。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は18.24ドル、0.16%の小幅上昇となりました。
上海総合指数の急騰や、欧州マーケットの堅調な動きを背景にスタートしたダウ平均株価でしたが、意外にも前日終値を4ドルほど下回る寄り付きとなりました。しかし、すぐに上昇基調に転じ、3時前には69.71ドルをつけています。 ところが、その後は一転して調整色が強まり、結局小幅高での大引けとなりました。
マーケットの上昇を牽引したのはドル安であったと見ています。そしてドル安への振れがおさまり、ドル高への反転したことが大引け前の調整を誘発したようです。
ドル安の恩恵が大きいハイテクセクターの代表的な指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の動きを見ると2時過ぎから軟化が目立っています。ナスダック総合指数が0.48%下げたのは、ハイテクの軟化の影響が大きいと見ています。
VIX指数は0.34%下げているのですが、3時以降は急速に上げています。投資家がリスク許容度を低下させたことを示唆しています。
日経平均株価への示唆
ダウ平均株価が大引けにかけて軟調になったことは、日経平均株価にマイナスに作用しそうです。
ただし、調整の背景がドル安の一段落ということですから、円高への振れがおさまることを意味しますので、日経平均株価にはプラスということになります。
というわけで、全体としては日経平均株価への影響は限定的だろうと考えています。
ただし、ムーディーズ社がブッシュ減税の延長が米国の財政収支を悪化させるということで、米国国債の格付けに悪影響を及ぼすと指摘していることには注意する必要がありそうです。これがドル安要因になるとは必ずしも言えませんが、為替の動きから今後も目が離せないようです。
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