米国マーケットを振り返る 12月17日
ポイント
欧州市場の停滞を映して、軟調にスタートしたダウ平均株価でしたが、ユーロが持ち直すとともに安心感が広がり、ほぼ前日終値付近で終えました。これを受けて、月曜日の日経平均株価も動きのないスタートになりそうです。
米国マーケットの動向
アイルランドの国債格付け引き下げで、警戒気味にスタートしたダウ平均株価は10時半過ぎに48ドル余りまで下げ幅を拡げました。しかしその後は徐々に回復に転じ、7.34ドル、0.06%の小幅安で終えました。
回復に転ずる伏線は、コンセンサスどおりとはいえ、11月の景気先行指標が前月比1.1%上昇したことがあったと見られます。
しかし、回復の直接の原因は、ユーロ安がおさまり、次第にドル高へ戻りを見せたことだと考えています。
ドル安への動きに連動するように、ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が回復に転じています。
前日引け後に好業績を発表したオラクルが3.94%と急騰したこともあって、ナスダック総合指数は5.66ポイント、0.21%高となっています。
ダウ平均株価は3時から多少軟調気味な動きを見せましたが、週末の利益確定に過ぎないと考えています。銘柄ではコストコなど消費関連が利益確定の対象になったように見えます。
月曜日の日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は10,300円となっています。先週に続くき、来週もこの水準を挟んだ小幅な値動きを繰り返しそうな様子です。
ドル円は、先週金曜日に比べて大きな変動はありません。
米国の景気先行指数について
カンファレンス・ボードによる11月の景気先行指数は前月比1.1%上昇しました。コンセンサスどおりであったため、マーケットへのインパクトは限定的でしたが、下支えの効果はあったようです。
ご参考までに、長期的な視点から見た景気先行指数の動きをご紹介しておきます。100年に一度の大恐慌とされたリーマンショックの中の動きが、1970年代の石油ショックの時期の変動に比べれば、取るに足りない小さな変化であるところが興味深いところです。
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