今日のマーケットを振り返る 12月20日
ポイント
先週に引き続く小動きを想定していたのですが、後場に値を崩してしまいました。対ドルで円高に振れたことが大きく影響したと見ています。既にスタートした米国株式市場では、ダウ(+24.94ドル)、ナスダック総合(+8.76ポイント)ともに堅調な動きを見せています。ただし、ドルに対して円高気味に為替が動いているため、明日の日経平均株価を押し上げる効果は限定的なようです。
今日の日経平均株価の動向
7円の小幅安でスタートした日経平均株価は、前場では軟調気味ながら無難に推移しました。ところが、後場に入ると下げ幅を急速に拡げ、1時前には121ドル安をつけています。その後多少持ち直して、87,42ドル、0.85%の小幅安で終了しました。
対ドルで円高が急速に進んだことが後場の下げの背景にあったと見ています。
その円高は朝鮮半島の緊迫化を受けたものだと指摘されています。経済が弱いということで円が買われ、政治が混迷しているということで円が買われ、そして今度は、地政学的リスクにさらされているということで円が買われているわけです。不思議な通貨です。
後場の下げには、ザラバで急落した上海市場の影響も大きかったようです。
海外市場の動向
アジア市場はインドを除いて下げています。上海総合指数が、金融引き締め警戒と、朝鮮半島緊迫化で1.41%と比較的に大きく下げた他は、比較的に小幅な値動きにとどまっているようです。
アジア市場と対照的に欧州市場は上昇しています。ドイツ、フランス、オーストリア、イタリアの上げが1%を上回っています。財政問題が小康状態にあることが理由と推測していますが、既にクリスマスモードに入りつつあり、出来高が細っているようなので、油断はできません。
米国株式市場は小幅な上昇で始まっています。今日は大きな経済指標の発表は予定されていませんので、このまま小動きの推移となりそうです。アドビ-・システムズの決算が発表されますが、引け後です。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
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