米国マーケットを振り返る 12月3日
ポイント
11月の雇用統計は弱かったのですが、米国株式市場は上昇しました。経済の基調の弱さに対する懸念というマーケットの下落要因を、金融緩和の継続あるいは強化に対する期待という上昇要因が上回ったと見ています。ドル安の進行もマーケットを押し上げました。このため。月曜日の日経平均株価の寄り付きは、小動きでのスタートとなりそうです。
米国マーケットの動向
11月の雇用統計が期待に反して弱いものであったことが、為替や米株先物市場を大きく揺さぶりました。(「米国雇用統計は弱かったが・・・」)
ところが、ダウ平均株価はさしたる下げも見せず小動きのスタートとなりました。そして3時過ぎからは反発して19.68ドル、0.17%の小幅高で終了しました。
0.76%上昇したJPモルガン・チェースの値動きが示唆するように、金融セクターが大引け前の上昇を牽引しているだけに、かなりしっかりした回復であったという印象です。
VIX指数が7.12%と比較的に大きく低下していることが、市場心理の改善を示唆しています。
対ユーロでドル安が進行したこともマーケットを押し上げました。
このドル安を背景に、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.46%上昇して、ダウ平均株価の上昇率を上回るナスダック総合指数に大きく貢献したと考えています。
月曜日の日経平均株価への示唆
米国株式市場の堅調な展開を背景に、月曜日の日経平均株価も平穏なスタートになりそうです。CMEの日経先物価格(円ベース)10,170円の近辺を一応の寄り付きのメドとしています。
ただし、ドルに対して円高が進んでいますので、寄り付きの重石になることを想定しておく必要があると思っています。
重要な国内経済指標の発表がないこともあって、ザラバも為替次第という展開になりそうです。
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