今日のマーケットを振り返る 12月30日
ポイント
円高と利益確定売りが大納会のマーケットを抑え込んだように見えます。現在の米株先物は軟調気味でしたが、新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、米国株式市場は小動きでスタートしています。ただし、この後12月のシカゴPMI、11月の中古住宅販売保留、そして、1月3日には12月のISM製造業景況指、11月の建設支出などの経済指標が続きます。1月4日の日経平均株価の寄り付きは予断を許さないところです。
今日のマーケットを振り返る
41円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ足を速め、前場終了直前には134円安をつけました。後場は多少落ち着きを取り戻したのですが、115.62円、1.12%安で大引けとなりました。
1ドル81円台の為替が重石になったようです。ドル円60分足を見ると、午前中の円高への振れが顕著です。
ただし、ドル円の日足を見ると、前日までの大幅な円高に対してマーケットは大きな反応を見せませんでした。そして急速な円高への振れがようやくおさまる兆しを見せた今日になって、突然円高が意識されたように見えるところが興味を引きます。
また、前日はマーケット上昇の背景の一つとして指摘された上海市場の上昇ですが、今日も1時半(中国時間)以降に急騰を見せたのですが、日経平均株価は利益確定売りに押されて、上昇どころか下落しています。
というわけで、出来高の薄い年末という特殊事情もあるのでしょうが、多少理解しにくい展開であったという気がしています。
しかしながら、日米の株価乖離とドル円を重ね合わせたチャートを見ると、両者はみごとに一致しています。81円台に入ったドル円に見合う日米の株価乖離は1,400ポイント弱。前日のダウ平均株価が11,585ドルでしたから、対応する日経平均株価は10,200円の近辺。実際の終値は10,228.92円でしたから、違和感のないところです。
要は、日経平均株価はいつものように、ドル円とダウ平均株価によって合理的に決まる水準から離れてはいなかったということになるようです。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価は8.63ドル安、ナスダック総合指数は2.08ポイントの下げと軟調気味ながら小動きで始まっています。
米株先物の基調は弱かったのですが、週間ベースの新規失業保険申請件数が予想より少なかったことが好感されたと見ています。発表時点のドル円1分足にその影響が鮮明です。
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