« 米国マーケットは大幅高で始まる 1月3日 | トップページ | 今日の日経平均株価は? 1月4日 »

2011年1月 4日 (火)

11月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで見る

 12月28日に経済産業省が発表した11月の鉱工業生産動向を、出荷在庫バランスで見てみたいと思います。(正月でご報告が遅れました)

 ポイントは、昨年から注目していた底打ちの兆しが見え始めたことです。まだ本格的な底打ちと見るわけにはいきませんが、耐久消費財や生産財など中核を担う分野で兆しが見える点は重要と考えています。

 まず鉱工業全体。僅かに反発しました。まだ下げがあってもおかしくないのですが、長期的な視点から見ると、このあたりから反転しても決して不自然ではありません。

1120110103

 最近の動向を見ると次のようになっています。

1120110103_2

 鉱工業の中の耐久消費財です。自動車が中心です。やっと反発を見せたことに注目しています。

1120110103_3

 非耐久消費財です。暑夏効果の反動や、たばこ増税の影響から脱却して大きく反発しました。

1120110103_4

 資本財も僅かに反発を見せましたが、これは予断を許さないようです。

1120110103_5

 輸送用機器を除いた資本財は下落を続けており、まだ下げ余地があると見ています。

1120110103_6

 対照的に建設財は好調です。戸建て住宅メーカーの好業績と重なる動きです。

1120110103_7

 電子部品などを含む生産財も反発を見せました。鉱工業統計の中核を担う分野ですから、非常に重要な動きと考えます。

1120110103_8

 以上から、消費財や生産財に底打ちの兆しが見られるのですが、資本財の足取りの重さが多少影響するため、鉱工業全体の底打ちにはもう少し時間が必要でしょうが、重要なポイントは、底打ちが時間の問題に過ぎない ということです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム

|

« 米国マーケットは大幅高で始まる 1月3日 | トップページ | 今日の日経平均株価は? 1月4日 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

F 日本経済と市場」カテゴリの記事

1 かかし」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 11月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで見る:

« 米国マーケットは大幅高で始まる 1月3日 | トップページ | 今日の日経平均株価は? 1月4日 »