米国マーケットを振り返る 1月14日
ポイント
米国マーケットは基調の強い上昇を見せました。好業績を背景にした景気回復期待というより、量的金融緩和に支えられた金融相場という印象が強かったように思われます。月曜日の日経平均株価は、先週金曜日の様子とは一転して、大幅な上昇で始まりそうな様子です。10,575円の近辺での寄り付きを想定しています。
米国マーケットの動向
スタート直後に多少のモタつきを見せたダウ平均株価でしたが、10時半以降は着実に値を切り上げて、55.48ドル、0.47%高で終えています。
12月の小売売上高や、1月のミシガン大学消費者信頼感指数がコンセンサスを下回ったにもかかわらず、VIX指数は着実に低下して、5.67%の下げとなりました。マーケットのセンチメントはザラバで着実に改善を続けたということです。
一方で、前日好決算を発表したインテルはすぐに値を崩し0.99%下げて終えました。
同様に、マーケット開始前に予想を上回る決算が伝えられたJPモルガン・チェースも、1.03%高とはなったのですが、ザラバでの大幅な上昇が、大引けにかけて勢いを急速に失ったのも、意外な展開でした。
というわけで、好決算による景気回復期待の強さがマーケットを押し上げたというより、量的金融緩和を背景とした金融相場と見たほうがよさそうな展開でした。
日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)10,575円の近辺が、月曜日の日経平均株価の寄り付きにメドとなりそうです。
ドル円は円安方向に振れていることもマーケットを下支えすることが期待できそうです。
先週金曜日の日経平均株価は、予想に反して、かなり大きく下げてしまいましたが、月曜日は一転して堅調な推移になりそうです。
日米の株価乖離がドル円と連動していることをしばしば指摘していますが、米国の株式市場やドル円と日経平均株価がきれいに連動していることを意識することは重要だろうと思われます。日本が独自の要因で大きく下げることはないということを意味しているからです。
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