今日のマーケットを振り返る 1月21日
ポイント
日経平均株価は2日連続して100円を上回る大幅な下げとなりました。予想していなかった展開です。しかし、私は下げすぎであると見ています。現在は、米株先物がプラスに転じてきていることや、ドル円が落ち着いた状況で推移していますので、月曜日は反騰が期待できそうだと見ています。
日経平均株価を振り返る
21円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落に転じました。その基調は終日変わらず、162.79円、1.56%安で大引けとなっています。
正直なところ、マーケットの下げを牽引した特定の要因は把握できていません。先物主導の下げと指摘されていますが、前日の米国株式市場がザラバで見せた調整局面、国際商品市況の下落などに、週末の利益確定の動きなどが重なったと考えています。
ただし、米国株式市場の下落は僅かなものでしたし、ドル円も前日に大きく円安方向に振れた後、比較的に穏やかな動きをしています。日米の株価乖離とドル円の動向を見ると次のようになっています。
つまり、少なくとも過去2年間、日経平均株価は基本的に米国株式市場と為替の動きにきれいに連動していて、日本国内の独自の要因で動くことがなかったということです。
とすれば、今日の動きは、ダウ平均株価やドル円の動きから見る限り非常に不自然に思われます。日経平均株価は下げすぎであろうと考えます。
海外株式市場の動向
アジア市場はマチマチですが下げが優勢です。原油価格の下げを背景に、インドネシアが2.16%の急落を見せたことが目を引きます。一方、金融引き締め懸念がマーケットを覆っている上海市場が、1.43%と比較的に大きく上昇しています。
欧州市場は上げています。フランス、オランダ、イタリアなどが1%超の上げとなっています。
堅調な欧州市場の影響もありそうですが、CMEではダウ」(+15ドル)、ナスダック(+4.0ポイント)ともにプラスに転じてきました。上げ幅は拡大しています。
今日は大きな掲載指標の発表は予定されていませんが、GEやバンク・オブ・アメリカの決算に注目が集まっています。
月曜日の日経平均株価への示唆
急激な円高への振れや、米国株式市場の大幅安といった事態が生じない限り、月曜日の日経平均株価は反発してのスタートが期待できそうです。
ちなみに、ドル円60分足は次のような動きになっています。円安水準での比較的に安定した推移です。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
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