今日のマーケットを振り返る 1月25日
ポイント
米国株式市場を追って、日経平均株価も100円を上回る上げとなりました。前場でかなり大きく円高に振れたにもかかわらず、輸出関連株が好調にな動きを見せたのが興味深い動きでした。ただし、今日の米株先物は軟調な推移です。多くの経済指標や決算が控えていますから、即断は禁物ですが、ある程度の反落はやむを得ないという雰囲気です。明日の日経平均株価にとっては重苦しい状況です。
日経平均株価を振り返る
29円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、後場寄り直後には135円高をつけました。その後は上昇が止まり、僅かに軟調な局面も見られたのですが、2時半頃から再び盛り返し、119.31円、1.15%高で大引けとなりました。
先物主導の展開であったようですが、午前中に大きく円高に振れたのを無視するかのようなマーケットの上昇が興味深いところでした。
ファナックの前場の動きとドル円の動きを対比してみると、鮮やかな対照を見せています。
なぜ輸出関連セクターが円高局面を苦にせず堅調な動きを見せたかについては様々な見方があるでしょうが、私は単なる反動という見方をしています。昨日の「今日の日経平均株価は? 1月24日」の中で、日米株価乖離がドル円の推移から見て大きく下振れしていると申し上げました。その反動から、日経平均株価の反発を期待したわけです。そして、今日はその期待した日米株価乖離がドル円の位置に向かって僅かですが修正しました。要は、円高より米国株高のインパクトが大きかったということです。
海外市場の動向
アジア指標はマチマチでしたが、上海市場が0.67%の下落となったこともあってか、全体に下げが優勢です。
欧州市場は下げ基調です。上げているのはドイツとスウェーデン。イタリアが1%を越える下げ幅になっています。米株先物の軟調な推移も背景にあるようです。
GLOBEXではダウ(-27ドル)、ナスダック100(-10.75ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大しています。とは言え、前日に見せた大幅高の反動としては、比較的に限定的であると思われます。
今日は、11月のS&P/ケースシラー住宅価格指数とFHFAによる住宅価格指数、そして1月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数などの経済指標の他、ヤフー、デュポンなどの決算発表が予定されています。
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