米国マーケットを振り返る 1月4日
ポイント
ザラバで一時停滞色を強めたダウ平均株価でしたが、大引けにかけて持ち直して小幅高で終えました。ドル高が重石となる局面も見られましたが、相変わらず金融緩和政策の継続期待がマーケットを支えています。
米国マーケットを振り返る
小動きに推移していたダウ平均株価でしたが、11時半から12時半過ぎにかけて多少調整色が強まり、35ドル安まで下げ幅を拡大しました。しかし、その後は落ち着きを見せ、結局20.43ドル、0.18%の小幅高で終了しました。
11月の製造業受注指数が前月比0.7%増加して、0.3%の減少を見込んでいた事前予想を大きく上回ったのですが、マーケットの反応は限定的でした。
ただ、12月の自動車販売の好調が伝えられるGMが2.27%の急上昇を見せ、フォードも0.75%上げています。
注目すべきなのは、マーケットのセンチメントを示唆するVIX指数の動きです。1.31%低下して終えているのですが、午前中の急上昇が目を引きます。強い経済指標にもかかわらず、マーケットのセンチメントが急速に悪化したということです。
金融緩和政策の継続にとって都合の悪い好調な経済指標をマーケットが評価しないという展開が、前年に引き続いて見られるようです。
もう一つ、対ユーロでドル高が急速に進んだことも、ザラバの調整を牽引したと見られます。午後に入ってドル高の動きが止まるとともに、マーケットは落ち着きを取り戻しました。
FOMCが発表した12月14日分の議事録要旨では、異論もあったようですが、量的緩和政策の継続が確認されたこともマーケットに安堵感を与えたと見られます。
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