米国マーケットを振り返る 2月11日
ポイント
エジプトのムラバク大統領が辞任したことが。地政学的なリスクの低下と認識されたことが米国マーケットを押し上げました。月曜日の日経平均株価は10,700円近辺でのスタートになりそうです。
米国マーケットを振り返る
下げ幅を急速に拡大してスタートしたダウ平均株価でしたが、すぐに回復に転じ、10時半過ぎには水面上に浮上しました。その後は一時的な調整局面はありましたが、午後に入ると上げ幅を着実に広げて、43.97ドル、0.36%の上昇で終了しました。
エジプトのムラバク大統領の辞任が好感されたことがマーケットを押し上げました。マーケット心理を示唆するVIX指数の急速な低下がその状況を示しています。
代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.78%上昇してマーケットの底上げに貢献しました。
エジプト問題で揺り動かされた感のある最近の動向ですが、ダウ平均株価の動きを日足で追うと、ほとんど影響は見られません。むしろQE2バブルというエンジンの強さが目立ちます。
まさにFRBの威力をまざまざと見せつけられているわけですが、日本市場も、国内要因にはあまり関係なく、この米国の動きに連動していますので。それに応じた対応の必要性を感じます。
日経平均株価への示唆
米国株式市場の上昇を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は10,705円になっています。月曜日の日経平均株価の寄り付きは10,700円の近辺になりそうです。
ドル円が大きく円安に振れていることがザラバの下支えとなりそうです。
ただし、国内要因としてここまでマーケットを押し上げるものが明確に存在するわけではありませんから、高く寄り付いた後は高値感から腰砕けになる可能性がありそうだとみています。
10-12月期のGDP速報値がマーケットに意味のある影響を及ぼすとは考えていません。決算は200社あまり。これでほぼ一段落になります。
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