今日のマーケットを振り返る 2月21日
ポイント
ドル円の円高への振れと中東情勢対する懸念が重石となり、わずかに下げてスタートした日経平均株価でしたが、午後になると切り返し、小幅高で終了しました。先週金曜日にダウ平均株価が上げているため、連動性の高い日経平均株価も下げるに下げられないという印象でした。今日の米国株式市場は休場ですので、明日の日経平均株価は小動きのスタートだろうとみています。ただし、個人的には中東、北アフリカの展開に注意しなければならないと考えています。日米とも株式市場に高値警戒感がありますので、悪いニュースに突然大きく反応する可能性が高いからです。
今日の日経平均株価を振り返る
22円の小幅安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を拡げ、10時前には53円安をつけました。しかし、午後になると反発に転じ、1時近くにはプラス圏に浮上し、そのまま14.73円、0.14%の小幅高で大引けとなりました。
情報・通信関連に堅調な動きが目立ちました。ソフトバンクが5.56%と大幅な上昇でしたが、国内証券会社の投資判断引き上げも追い風になったようです。
後場に入ってからのマーケットの反発局面で目を引いたのは昭和シェル石油。中東情勢を背景とする原油価格の意上昇が、石油開発や石油精製など石油関連株を押し上げているようです。
海外市場の動向
アジア市場はマチマチでした。上海、インド、マレーシアが上げる一方、香港、韓国、シンガポール、台湾、インドネシアが下げています。
欧州市場は原油価格上昇の恩恵を受けるノルウェーを除いて下げています。イタリアが1.82%の急落を見せているのが目を引きます。リビア情勢の緊迫化が背景にあるようです。
米国市場は休場です。
一言
中東、北アフリカ情勢の緊迫化が気になります。リビアで政府関係の建物が炎上したり、韓国の建設現場が襲撃されたり、といったニュースが続いています。マーケットは、このような報道に対して目立った反応は見せておらず、むしろ原油価格の高騰を好感して石油関連株が上昇しています。
しかしながら、日米を含め世界の株式市場が上昇を続けてきているため、悪いニュースには反応しやすくなっていることは意識する必要があると思います。もし、中東。北アフリカの状況が一段と悪化した場合、株式市場が突然反応する可能性があります。
特にリビアは、韓国の建設現場の襲撃のほか、BPが石油・ガス田の試掘の停止、あるいはイタリアのリビア関連企業の株価急落など気になる動きが出て来ているので、目が離せないようです。
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