米国マーケットを振り返る 2月22日
ポイント
リビア問題で下げてスタートしたダウ平均株価は、一時落ち着きを見せたのですが、11時過ぎから再び調整色が強まり、大幅安で終えています。
米国マーケットを振り返る
リビア情勢の緊迫化を受けて下落してスタートしたダウ平均株価は、一時落ち着きを見せましたが、カダフィ大佐がデモ隊を徹底的に弾圧する方針を表明したことや、原油価格が一段と上昇したことを受けて、11時過ぎから再び下落幅を拡大して、178.46ドル、1.44%の大幅下落で終了しました。
VIX指数をみると、11時すぎから大きく上昇しています。マーケット心理が悪化して、投資家がリスク許容度を低下させた様子が鮮明です。
WTI原油の書く1か月の推移をみると、リビアの緊迫化を映した急上昇が目を引きます。
2月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数がコンセンサスを大きく上回ったことで、一時は落ち着きを取り戻したように見えたダウ平均株価でしたが、リビアの緊迫化が深刻さを増した影響にかき消されてしまいました。
しかしながら、一方で、欧州市場が比較的に小動きであったことにも注目すべきと見ています。英国市場(FTSE)は0.30%と小幅安にとどまっており、しかも急落の後、着実に回復に転じ、一時はプラスに転じています。
米国での個別銘柄を見ても、好決算であったホームデポは1.01%の下げにとどまっていますし、ウォルマートもザラバでは3.09%と大きく下げましたが、引け後の時間外取引では0.07%の上昇に転じています。
リビアの問題が、米国株式市場の趨勢的な上昇を支えてきた金融緩和政策に重大な影響をもたらすことがない限りは、打撃は大きいにせよ一時的なものにとどまると考えています。
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