米国株式市場を振り返る 2月4日
ポイント
注目された1月の雇用統計は、雇用者数の増加が事前予想を大幅に下回る一方で、失業率が大きく改善するというという内容であったことから、マーケットに多少混乱が見えました。しかし、結局は楽観的な見方が優勢となり、ダウ平均株価は上昇して終えています。これを受けて、月曜日の日経平均株価も挙げてのスタートが期待されます。10.625円の近辺での寄り付きを想定しています。
米国マーケットの動向
11時ごろにかけて下げ幅を拡げたダウ平均株価でしたが、その後は切り返し、1時近くにプラスに浮上すると、3時前からは上げ幅を拡大して29.89ドル、0.25%高で終えました。
スタート直後の軟調な展開は、1月の雇用統計が雇用者数の増加がコンセンサスを大きく下回る一方で、失業率は改善するという内容であったため、その織り込みにマーケットが多少混乱したものと思われます。ドル円の動きにその混乱ぶりが示唆されています。
しかし、雇用者数の増加が小さかったのは寒波の影響が大きかったにすぎないとの見方も出て、結局は楽観的な解釈が優勢になったようです。
VIX指数をみても、11時ごろにかけて急上昇した後は、着実に低下しており、マーケット心理が改善して、投資家がリスク許容度を高めた様子が示唆されています。
1月の既存店売上高が全般に堅調であったことから、小売り大手の上昇が目立ちました。高級百貨店ノルドストロームの株価が3.95%と急騰し、引け後の時間外取引でも、さらに0.16%上げています。
ハイテク株も好調で、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.08%と大きく上昇しています。
日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は10,625円となっており、月曜日の日経平均株価は、その近辺での寄り付きを想定しています。
ドル円は円安方向に振れていますので、マーケットの押し上げ要因となることが期待されます。
しかし、ザラバは上値の重い展開を想定しています。先週金曜日に大きく上昇したことの反動や、米国雇用統計で上げたダウ平均株価の材料出尽くしによる調整の可能性に対する懸念が重石になることを警戒しています。
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