米国マーケットを振り返る 2月28日
ポイント
原油価格の反落に、強い経済指標も加わり、ダウ平均株価は連騰となりました。
米国マーケットの動向
急速に上げ幅を拡大する好調なスタートを切ったダウ平均株価は、10時半ごろから2時近くまで多少調整色を強めました。しかし、その後大引けにかけて再び反発を見せ、95.89ドル、0.79%高で終了しました。
原油価格が反落したことのほかに、1月の個人所得がコンセンサスを上回る伸びとなり、前月に比べて低下すると見られていたシカゴPMIが上昇するなど強い経済指標が好調なスタートの背景になったようです。
一方で、ハイテク銘柄には軟調なものが目立ちました。前日に大きく上昇したSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.09%下落しています。
UBSが投資判断を下方修正したと伝えられるアマゾンが2.23%の急落を見せ、0.04%の低い伸びにとどまったナスダック総合指数にダメージを与えたようです。
そのほかにも、1.62%の急騰となったシェブロンのザラバの動きが示唆するように、マーケットは原油価格の動向を通して、中東・北アフリカの展開に神経質に反応しているように見えます。
VIX指数は2時を過ぎてから大引けにかけて急速に低下しています。マーケット・センチメントが大きく改善して、投資家がリスク許容度を高めたことを示しています。
一言
以前も指摘しましたが、米国の株式市場は量的金融緩和政策によって底上げされています。中東・北アフリカの動揺は外的なものであって、米国の金融政策に直接影響を与えるものにならない限り、ダウ平均株価の上昇基調は崩れないと見られます。
とすれば、何がダウ平均株価の上昇トレンドを屈折させるのかという点に興味がわいてきます。個人的には、外的要因ではなく、量的金融政策の終了にかかわる内的な要因だろうと考えています。
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