米国マーケットを振り返る 3月18日
ポイント
前日の大幅反発に続き、ダウ平均株価は続伸しました。G7による円売り協調介入を受けた円安が災害に苦しむ日本経済を下支えすることに対する期待、政府側から発せられた即時停戦提案がリビア情勢を落ち着かせることに対する期待などがマーケットを押し上げました。ただし、スタート直後に急騰したダウ平均株価がザラバで上げ幅を縮小し続けたことにに注目する必要がありそうです。
米国マーケットを振り返る
上げ幅を急速に拡大してスタートしたダウ平均株価でしたが、すぐに上昇は止まりました。その後は大引けにかけで徐々に上昇幅を縮小する展開となりました。83.93ドル、0.71%高で終えています。
7.32%と大きく低下したVIX指数は、マーケット心理が落ち着いて、投資家がリスク許容度を高めたことを示唆しています。しかし、日中の動きを見ると、10時過ぎから上昇基調が続き、必ずしも投資家心理が改善し続けたわけではなさそうです。
日本の原発問題が依然として予断を許さないこと、リビアで停戦提案が発表された後も戦闘が続いていることなどが背景にあると思われます。
日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,215円となっています。しっかし、3連休後の日経平均株価は、福島第一原発の動向によって大きく振れそうです。現時点での合理的な予想は困難です。
金曜日のマーケッを大幅に上昇させた要因の一つである円安ですが、その後は円高に振れており、為替の動向からも目が離せないようです。
ドル円を5分足でみると、円高への戻りがより鮮明です。
火曜日の日経平均株価の寄り付きまでには、原発問題の動向がさらに明確になっている可能性が高いと見ています。目が離せない状況が続きます。
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