米国マーケットを振り返る 6月24日
24日のダウ平均株価は115.42ドル、0.96%と大きく下げました。スタート直後から10時半にかけての急落がほとんどすべてであったように見えます。
前日には楽観ムードが拡がった欧州市場が一転して警戒色を強めたことが大きく影響したようです。イタリア市場(FTSEMIB)がザラバで突然に下げ始め、1.47%の大幅安になったのが目を引きました。
ITセクターの決算に不調なものが多いこともマーケットの足を引っ張りました。大幅減益となったマイクロン・テクノロジーが14.47%下げています。
代表的なハイテク指数であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.50%の下落となりました。
VIX指数が9.38%と急騰して、マーケット心理が急速に悪化して、投資家がリスク許容度を引き下げた様子が示唆されています。10時半ごろまでの急激な上昇が目立っています。
日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,600円となっており、月曜日の日経平均株価はこの近辺での寄り付きになると見られます。
ドル円は前日に比べれば、比較的に小さめの動きです。
日米株価動向について
大震災で大きく乖離が進んだ日米株価ですが、すぐに連動性を取り戻しています。ただ、直近はわずかですが乖離幅が拡大しています。日経平均株価のほうが堅調気味な推移です。
気になるのは金曜日の日経平均株価の上げとダウ平均株価の下げ。日経平均株価は後場に入って上昇が目立ちました。
背景にあるのはGLOBEXのダウ先物価格の上昇。
上海総合指数が2.14%の急騰となったこともマーケットの押し上げ要因となったようですが、過去の推移から見る限り、上海総合指数と日経平均株価の連動性は決して高いものではありません。
日米株価乖離とドル円の動向について
日経平均株価とダウ平均株価の乖離の動きに、ドル円の変動を重ねてみると、かなりきれいに連動しています。
ところが大震災をきっかけに連動性が失われたように見えました。
しかしながら、再び連動性が強まる動きを見せています。日経平均株価の動きがダウ平均株価と為替の動きで大部分決定されるという構図です。
そうであるならば、今後の日経平均株価の動きは? ドル円は比較的に小幅な推移となっていますので、ダウ平均株価の動きに大きく影響される可能性が高いということです。そのダウ平均株価が金曜日は大きく下げていますので、日経平均株価には非常に強い下げ圧力が働いていると見たほうがよさそうです。
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