今日の日経平均株価は? 8月11日
ポイント
米国株式市場の大幅下落を背景に、今日の日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。8,775円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、519.83ドルと大きく下げたダウ平均株価は、前日2時半から大引けにかけて635ドル余り急反発した部分の大半が消滅したということで、極端に状況が悪化したという印象は強くありません。冷静に対処したいと思っています。ザラバは軟調ながらも大きな下落はないものと期待しています。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は519.83ドル、4.62%の大幅安で終えています。
前日2時半過ぎから大引けにかけて635.70ドルに達する急反発となった部分の大半が消えてしまいました。ただし、全部消えてしまったわけではないことに注目しています。その急反発の背景は、2013年半ばまで超低金利を続けるというFRBの指摘。悪い話ではありませんが、マーケットの過剰反応であったようです。
加えて、フランス国債の格下げ懸念が拡がり、フランス市場(CAC)が5.45%下げたこともダウ平均株価の重石になったと見られます。
ただし、米国長期金利(10年国債利回り)は午後に多少高めになる局面が見られましたが、全体としては落ち着いた推移でした。
原油など国際商品価格の上昇が見られ、資金が引き上げられた様子は見られません。金価格の上昇が続き、産金会社ニューモント・マイニングが0.74%上昇したのが目を引きました。
VIX指数は22.62%の急上昇となり、投資家心理が大きく悪化したことを示唆しています。ただし、個人的な印象ですが、ダウ平均株価が500ドルを上回る下落となる中で、VIXの上昇率が著しく大きいという印象はありません。
また、VIX指数の過去5年間の推移を見ると、リーマンショックのころに比べて水準は高いわけでもありません。
というわけで、ダウ平均株価は大幅に下落しましたが、冷静に対処したいと考えています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,775円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。ただし、マーケット心理の動揺を受けて、可成る振れる可能性もありそうです。
ドル円は比較的に落ち着いています。グラフから見る限り、大きく円高に振れる様子が見えません。
ザラバの展開は予断を許しませんが、一段の大幅な下落は避けられると期待しています。
今日は6月の機械受注のほか、200社余りの決算発表が予定されています。
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