米国マーケットを振り返る 8月26日
バーナンキFRB議長の講演で期待されていた追加的金融措置に対する言及がなかったことから、220.62ドル安まで売り込まれたダウ平均株価でしたが、10時過ぎから急反発に転じ、134.72ドル、1.21%高で終えています。
わずか2時間ほどで400ドル近く暴騰した背景には、9月20日に予定されているFOMCを20,21日の2日間に拡大して、追加的金融措置について検討するとのバーナンキ議長のコメントにあったと見られます。
VIX指数も10.49%低下して、マーケット心理の好転を示唆していますが、12時にかけての動きが目立ちます。
このマーケットの反応をどう見るか?
個人的には、あまりにも情緒的ではないかと警戒しています。週明けの反動が気がかりです。確かに弱い経済指標が目立ちますが、QE3を正当化するほど弱くはありません。7月の耐久財在庫循環モメンタムを見ても、軟調とは言え、なだらかなものにとどまっています。
CMEの日経先物価格(円ベース)は8,795円と前日に比べ小動きです。
米国マーケットの急騰を後押ししたのがユーロドルの急速なドル安への振れでした。
一方、ドル円は大きく円高に振れており、マーケットの重石になると見られます。
というわけで、ダウ平均株価の上昇が日経平均株価に及ぼす影響は限定的考えています。
加えて、日米株価乖離とドル円の動きを重ねると、再び連動性が高まっています。円高の影響もあって、ダウ平均株価の上昇が日経平均株価へ与える影響は限定的ですが、一方で、今後ダウ平均株価の反落があれば、日経平均株価は素直に連動して下げる展開が予想されます。
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