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2011年8月

2011年8月31日 (水)

今日の日経平均株価は? 8月31日

ポイント

 米国株式市場が小幅に上昇したのですが、日経平均株価への恩恵は限定的と見られます。8,900円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは方向感にかける展開になりそうです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は20.70ドル、0.18%の小幅な上昇で終えました。

20110830

 8月の消費者信頼感指数が44.5と、事前に予想された52.0を大幅に下回ったことから、ダウ平均株価は10時に90.82ドル安まで落ち込んだのですが、その後はS&P/ケース・シラー住宅価格指数が無難なものであったことに加えて、FOMCの8月9日分議事録要旨で、金融緩和政策に前向きな意見があったことが好感されて持ち直しました。ザラバの安値から高値まで200ドル以上上昇したことになります。

 0.85%上昇した百貨店メイシーズの株価の動きを見ると、消費者信頼感指数のショックから早々と回復した様子が示唆されています。

M20110830

 住宅建設会社トール・ブラザーズが1.90%上昇。S&P/ケース・シラー住宅価格指数が懸念されたほど悪くなかった恩恵が見られます。

Tol20110830

 2時を過ぎると、FOMCの議事録要旨で、QE3に対する期待が高まりました。

 ただし、VIX指数が終了にかけて急上昇しており、投資家のセンチメントが多少動揺を見せていることが示されており、注意を要します。

Vix20110830

 今週に入って、個人消費支出の好調な動きや、ハリケーンの被害が予想より小さかったことなどの良いニュースで大きく上げたダウ平均株価ですが、消費者信頼感指数の弱い指標が出ても、金融緩和期待でさらに上昇するという状況は、マーケットが楽天的な方向に傾いているような気がしています。

 もしQE3の導入の可能性を評価するならば、強い経済指標やハリケーンでの被害の小ささはむしろ悪いニュースと考えなければ筋が通らない気がします。強い指標で上げ、弱い経済指標も気にせずさらに上げるという状況は、その後の大きな調整の前段階になるということが経験的には言えそうです。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,900円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110830

 ドル円は多少円安方向に戻す様子を見せていますが、円高の基調に大きな変化はなさそうです。

A20110831

 今日は、鉱工業生産動向の速報、新設住宅着工件数、毎月勤労統計など、7月の重要指標の発表が続きます。

 8月のシカゴPMI、7月の製造業受注、そして週末にかけての雇用関連指標の発表を控える米株先物の動きに注目を要します。

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2011年8月30日 (火)

今日の日経平均株価は? 8月30日

ポイント

 米国株式市場の大幅な上昇を映して、今日の日経平均株価も好調なスタートとなりそうです。8,945円の近辺での寄り付きを想定しています。ドル円が僅かながらも円安方向に振れており、民主党代表選を終え国内政局が一段落したこともあって、ザラバも底堅い展開を期待しています。ただし、今週に重要な雇用統計が控える米国先物価格の急騰後の展開が多少気になります。したがって、ザラバでの一段高を楽観的に期待するのは控えるつもりです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は254.71ドル、2.26%と大幅に続伸しました。

20110829

 急騰の背景として3つの要因が指摘されています。

 一つは、ギリシャでの大手銀行同士の合併が好感されて欧州マーケットが英国を除いて好調であったこと。アテネ総合指数が14.37%上げています。

20110830

 二つ目は、ハリケーン「アイリーン」の米国東海岸への打撃が予想より小さかったこと。保険会社オールステートが8.5%上昇しています。

All20110829

 三つ目は、7月の個人消費支出が前月比0.8%増加して、事前に予想された+0.5%を上回ったこと。高級百貨店ノルドストロームの株価が6.2%高となりました。

Jwn20110829

 VIX指数が9.3%低下して、投資家心理の改善を示唆しています。

Vix20110829

 ただし、個人的には、ハリケーンのダメージが小さかったことや堅調な消費関連の指標をマーケットが喜ぶ一方で、FOMCによる金融緩和政策を期待することに矛盾を感じています。特に、堅調な経済指標がQE3の導入を正当化することを妨げるのではないかと考えます。VIX指数が昼近くに見せた動きは、そのような矛盾を示唆しているように見えます。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,945円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110829

 ドル円は円高水準ながら、わずかに円安方向に振れており、マーケットの下支えにはなりそうです。

A20110830

 今日は、完全失業率、有効求人倍率、家計調査報告、そして商業販売統計の速報など7月の重要な経済指標の発表が続きますが、マーケットに大きなインパクトを及ぼす状況は想定していません。

 雇用関連の重要な指標が今週中に続く米国マーケットの動きが気になります。急騰後の米株先物の動きから目を離せません。今日は8月の消費者信頼感指数と6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数の発表が予定されています。

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2011年8月29日 (月)

今日の日経平均株価は? 8月29日

 先週金曜日に米国株式市場が大きく上昇したことが、今日の日経平均株価の押し上げ要因になる一方で、ドル円が円高に振れていることが重石になると思われます。

A20110829

 そのため、寄り付きはCME日経先物価格(円ベース)8,795円の近辺での寄り付きを想定しています。

Cme20110826

 民主党代表選挙は株価に影響があるとは見ていません。

 注目しているのは米株先物の動向。今日は7月の個人所得・支出、そして中古住宅販売の成約状況などの発表を控えた動きですが、今週は雇用関係の重要指標の発表を控えていますので、目を離せない展開となりそうです。

 9月20-21日のFOMCで金融緩和策が打ち出されることを期待して、先週金曜日の米国株式市場がザラバで急上昇したわけですから、もし堅調な雇用関係の発表が続くようなことになれば、マーケットには非常に不都合なことになります。果たしてどのような展開になるか、楽しみです。

 個人的には、先週金曜日の米国株式市場の上昇は行き過ぎではないかと思っています。反動を懸念しています。したがって、米株先物の反落があることを念頭に置いて臨みたいと考えています。

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2011年8月27日 (土)

米国マーケットを振り返る 8月26日

 バーナンキFRB議長の講演で期待されていた追加的金融措置に対する言及がなかったことから、220.62ドル安まで売り込まれたダウ平均株価でしたが、10時過ぎから急反発に転じ、134.72ドル、1.21%高で終えています。

20110826

 わずか2時間ほどで400ドル近く暴騰した背景には、9月20日に予定されているFOMCを20,21日の2日間に拡大して、追加的金融措置について検討するとのバーナンキ議長のコメントにあったと見られます。

 VIX指数も10.49%低下して、マーケット心理の好転を示唆していますが、12時にかけての動きが目立ちます。

Vix20110826

 このマーケットの反応をどう見るか?

 個人的には、あまりにも情緒的ではないかと警戒しています。週明けの反動が気がかりです。確かに弱い経済指標が目立ちますが、QE3を正当化するほど弱くはありません。7月の耐久財在庫循環モメンタムを見ても、軟調とは言え、なだらかなものにとどまっています。

2011720110825

 CMEの日経先物価格(円ベース)は8,795円と前日に比べ小動きです。

Cme20110826

 米国マーケットの急騰を後押ししたのがユーロドルの急速なドル安への振れでした。

A20110827

 一方、ドル円は大きく円高に振れており、マーケットの重石になると見られます。

A20110827_2

 というわけで、ダウ平均株価の上昇が日経平均株価に及ぼす影響は限定的考えています。

 加えて、日米株価乖離とドル円の動きを重ねると、再び連動性が高まっています。円高の影響もあって、ダウ平均株価の上昇が日経平均株価へ与える影響は限定的ですが、一方で、今後ダウ平均株価の反落があれば、日経平均株価は素直に連動して下げる展開が予想されます。

S20110826

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2011年8月26日 (金)

今日の日経平均株価は? 8月26日

ポイント

 米国株式市場がかなり大きく下落したのですが、ドル円が円安に振れていることから、今日の日経平均株価は比較的に小動きでのスタートになりそうです。8,735円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、ザラバは上値が重く、軟調な局面もあることを警戒しています。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は170.89ドル、1.51%下落して終えています。

20110825

 11時前にかけての下げが目立ちました。

 VIX指数も11時ごろにかけて急上昇して、10.75%の上昇となりました。午前中のマーケット心理の悪化が鮮明です。

Vix20110825

 背景にあるのは、空売り規制が強化されると伝えられたドイツの急落であったと見ています。

Dax20110825

 ジョブズCEO退任が嫌気されたアップルですが、下げ幅はわずか0.65%にとどまり、ザラバではむしろ下げ幅を縮小しています。

Aapl20110825

 一方、バフェット氏の出資で9.44%の急騰となったバンク・オブ・アメリカですが、日中に上昇幅が縮小しています。

Bac20110825

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,735円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110825

 ドル円が円安に振れていることがマーケットの下支えとなっているようです。

A20110826

 今日は7月の消費者物価指数の発表が予定されています。

ちょっと一言

 米国株式市場の調整は、欧州の債務問題に影響も大きいのですが、基本的にQE2以降大きく上昇しすぎた反動に過ぎないと見ています。QE3がなければ、もう少し下げ余地がありそうです。日米の株価は連動性が強いので警戒が必要です。その意味で、金曜日のバーナンキFRB議長の講演の内容は注目を要すると考えます。楽観的には見ていませんが・・・

20110826

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2011年8月25日 (木)

金価格の反落をどう見る?

 金価格の大きな反落が目立ちます。CMEの金先物価格60分足は次のような動きです。

6020110825

 これまでの急激な上昇の単なる一時的な反落に過ぎないのか? それともグローバルマネーの基調の変化を示唆するものなのか?

 正直なところはっきりと読めません。ただ、米国の10年債価格の下落も目立ち、長期金利が上昇していますので、何か大きな動きであると見る必要もあるかもしれません。

106020110825

 しかしながら一方で、VIX指数は1.02%とわずかな低下にとどまっており、投資家心理が大きく改善して、リスク許容度を高めた(=リスク選好度を高めた)というようには見えません。日中の動きを見ても、投資家の心理は揺れ動いているようです。

Vix20110825

 GLOBEXのダウ先物価格の推移にも急激な変化の動きは確認できません。

Globex20110825

 というわけで、昨日5.59%と急落した金先物価格ですが、重大な基調の変化というより、一時的な反落と現時点では考えています。

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沢村十四郎レポート201年8月(その5)

【4】ミライアル(4238)(銘柄分析)

ミライアルはシリコンウエハ用容器を作っています。この製品は、ミライアルと信越ポリマーで世界市場を独占しています。(ミライアル6割)ハイテク業界に関わる製品ですが、ローテク要素があるため、新興国が容易に作れません。安値製品が入ってこないため、高い利益率を維持しています。

しかし、株価は昨年5月から下落傾向にあります。先日、業績を下方修正しました。ミライアルのビジネスはこのところうまくいっていないようです。この8月には市場の急落もあり、更に下げました。ちょっと買えないというのが普通の感覚でしょう。

 皆がそう考える時こそ、あえて「買い」なのではないかということで、検討してみました。

ミライアルの月末株価の前年同月比と電子部品・在庫循環モメンタムを比較したのが次のグラフです。このグラフを見ると、両者には連動性が見られます。

A20110822

B20110822

C20110822

 実際、ハイテク銘柄と在庫循環モメンタムには連動性があるものが複数あります。これは日本のものだけでなく、欧米、アジアなどの銘柄でも確認できます。ハイテクとは成長産業というより、むしろ景気循環産業というのが実態です。

 なお、実際の株価とその前年同月比とは別ではないかと思われるかも知れませんが、前年同月比のピーク時に株価が高値圏、同ボトム時に株価が安値圏にあります。したがって、電子部品の在庫循環モメンタムが反転した現在は、ミライアルの株価が安値である可能性が考えられます。

 ミライアルの株価指標を見ると
 連結予想PER(2012年1月期)8.9倍←過去3期のPERは7.524.9
 連結ROE(同上)9.3
 PBR0.9倍←株主資本77.1%と高い(ほぼ無借金)
 配当4.58%(配当性向42.2%)←高配当、配当余力あり 
 2011/8/15の株価 1,272円(売買単位100株)

となっています。これはバリューがある状態だと思います。特に配当が4%を超えており、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙えそうな感じです。

 東日本大震災でハイテクはサプライチェーン損傷のダメージが大きいこと(信越半導体向け出荷の一部が出荷先工場の被災で長期停止)、シリコンウエハ容器のみに依存する事業構造リスクなどの問題があります(単品ビジネスはそれがコケたら会社が一気に傾く)。

しかし、グラフで見る限り、投資するタイミングです。株価はかなり上下動します。2007/6末株価は8,625円で2009/2末は814円で、実に90%下落(1/10になった)しています。一方、2010/5末は3,155円で304%上昇しています。極めてハイリスク・ハイリターン銘柄であることに十分、注意しましょう。

来月は為替について考えてみたいと思います。ではまた。

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QE3はあるか? 7月の米国耐久財受注

 昨日発表された7月の米国耐久財受注の動きを前年同月比で見ると次のようになっています。わずかに反発を見せましたが、軟調気味な基調に変化はありません。

2011720110825_2

 耐久財受注統計の中の出荷と在庫を用いて作成した7月の耐久財在庫循環モメンタムはこのようになっています。出荷の弱さが多少気になります。

2011720110825_3

 というわけで、耐久財受注からは景気回復の強いシグナルは読み取れません。しかしながら一方で、QE3を正当化するほど弱い基調でもないことに注目する必要があると考えています。

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今日の日経平均株価は? 8月25日

 体調不良と所用のため簡単に失礼します。後程フォローアップするつもりです。

 ダウ平均株価が143.95ドル、1.29%と大きく上昇したことを受けて、今日の日経平均株価も上昇してのスタートになりそうです。CMEの日経先物価格(円ベース)8,760円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

 ザラバは、金曜日のバーナンキFRB議長講演を控える米株先物に影響される展開と見ています。金先物価格や米国債価格の急落(長期金利上昇)が、株式市場へのリスクマネーの回帰を示唆しているのですが、VIX指数は1.02%と小幅な低下にとどまっています。マーケット心理に大きな変化があったようには見えません。

 ドル円が円安方向に戻しているため、ザラバは比較的に堅調な推移を期待しています。

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2011年8月24日 (水)

沢村十四郎レポート2011年8月(その4)

【3】安愚楽牧場へ投資した人の話(投資の基本について)

 和牛肥育の安愚楽牧場が破綻しました。単に和牛販売するだけでなく、レストラン事業などに展開したりして努力をしていたようですが、さすがに今回のセシウム汚染牛肉騒動は厳しかったようです。今回、この話を取り上げた対象は、安愚楽牧場本体ではなく、出資して損害を受けた人の方に対して感じたことがあったからです。

 ニュース記事によると一億円投資していた人がいたそうで、「元本だけは返してほしい」というコメントが書かれていて驚きました。

 まず、「元本だけは返してほしい」と言っている点です。そもそも投資に元本保証はありません。投資では、リスクとリターンを考慮して実行するかどうか決めます。元本保証なら預金でしょう。預金保険制度の範囲内にある1,000万円以内ならペイオフで戻ってきます。(もっとも昨今は預金ですら怪しいですが)余裕資金で投資は実行するべきです。

次に驚いたのはその金額です。一億円投資するなら運用資産は数十億円以上あるはずです。分散投資しているはずだからです。しかし、実際には集中投資していたようです。投資の基本である分散投資を守っていなかったことになります。

 和牛への投資は、上場商品への投資ではないため、資金回収の方法は配当と会社に買戻してもらうしかありません。市場で売却する手段がなく、流動性が全くないのです。いざとなった時の回収手段がない以上、諦められる範囲で留めるべきでしょう。

 記事によると、この投資は年3.8%配当だったそうです。単利商品で、流動性リスクが極めて高いのにこの配当は低すぎます。投資資金を回収するのに約30年かかる計算です。私には投資できないです。

 損害を被った方には気の毒ですが、今回の事例は、基本に則って投資を実行していないことから、損害を被るべくして被った事例でしょう。

<教訓>

 リスクとリターンを考えて投資を実行する。

 分散投資を行う。

 流動性を考慮する。

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日米株価乖離とドル円

 しばしばご紹介している日米株価乖離とドル円の動きですが、大震災の影響が消え、両者が再び連動性を強めていることはすでにご報告しました。

 今日は、日米の時差を考慮して、ダウ平均株価を1日ずらしたものを作成してみました。23日のダウ平均株価を24日の日経平均株価に対応させたものです。24日の日経平均株価は、現時点ではCMEの日経先物価格(円ベース)8,830円を使っています。

 まず日米株価乖離は次のようになっています。

20110824_2

 この日米株価乖離にドル円の動きを重ねると以下のようになります。

20110824_3

 ポイントは、今後ダウ平均株価が一段と上昇することがなければ、そして為替介入がなければ、日経平均株価8,830円という水準が合理的であること。米国市場と為替次第の日本市場が続きそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月24日

ポイント

 米国株式市場の急反発を受けて、今日の日経平均株価も上昇してスタートしそうです。8,840円を寄り付きのメドとしています。26日に予定されているバーナンキFRB議長の講演で追加金融政策が打ち出されるのではという期待感が強く、米国株式市場が堅調さを維持するという安心感に支えられて、日経平均株価のザラバも底堅い展開を期待しています。ただし、個人的には、米国株式市場の動きがかなり感情的で極端に動いているように見えることが気になっています。

米国マーケットを振り返る

 スタート直後から上げ幅を拡大し続けたダウ平均株価は、322.11ドル、2.97%の大幅高で終えています。

20110823

 海外の景気指標に強いものが目立ったのですが、米国内の7月新築住宅販売件数や8月のリッチモンド連銀製造業指数などが相次いで予想を下回ったため、スタートは低めでした。ザラバでの上げ幅拡大は、金曜日にワイオミング州、ジャクソンホールで予定されているバーナンキFRB議長の講演に対する期待の高まりにあったようです。

 VIX指数は14.54%と大幅に低下して、投資家心理の好転を示唆しています。日中に低下幅が着実に拡大しています。

Vix20110823

 原油価格の上昇を反映して、エクソン・モービルが4.96%上昇しました。

Xom20110823

 i-Phone4の低価格モデル導入や,i-Phone5の9月末発売を発表したアップルが4.81%上げたことも目を引きました。

Aapl20110823

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,830円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110823

 ドル円は小動きで、マーケットへのインパクトは限定的と見られます。

A20110824

 今日は、7月の企業向けサービス価格指数のほかに目立った経済指標はありません。

 米株先物は、バーナンキ議長の講演に対する期待に支えられて、堅調に推移すると想定しています。

 このような状況から、今日の日経平均株価のザラバも堅調な展開になると考えています。

ちょっと一言

 個人的には、米国株式市場のQE3に対する期待が強すぎるのではないかと警戒しています。

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2011年8月23日 (火)

沢村十四郎レポート2011年8月(その3)

通常、過剰流動性がある場合は金融引き締めに転換し、過剰なマネーを吸収してインフレが収まるように舵取りします。しかし、米国は金融恐慌のダメージが大きく、今引き締めるとデフレに落ち込みます。そのため、FRBは引き締めをせずに様子を見ています。しかし、米国政府が財政出動する余力がなく、政治のネジれ状況が続いているため、今後、景気が悪化して失業が増加する事態になった場合、追加金融緩和(QE3)を実施する可能性があります。

その場合は、インフレを覚悟する必要があります。スタグフレーションです。その対策として、資源銘柄はある程度は保持しているべきでしょう。

一方、引き締めに転じた場合は株・商品には大幅な下落が待っていることを覚悟しておくべきです。過剰流動性で相場が終わると本当のクラッシュがやってきます。

この辺を理解していないと、相場の上昇に乗せられてリスクの高い金融商品に投資してしまう危険があります。在庫循環モメンタムとSP500モメンタムの関係を把握し、どんな状況であるかを見極めて配分を考えることが重要です。

一方、日本の在庫循環モメンタムは6月から大きく反転しました。大震災による在庫循環モメンタムの大幅下落の反動が出てきたからです。今後、半年は上昇基調が続くと見ています。これは国内要因なので、内需依存度が高い企業の場合は円高でも業績は伸びると見ています。

SP500と違い、日本のTOPIXモメンタムは在庫循環モメンタムと大幅に乖離していませんから、米国株より下落リスクが低いと考えています。

もっとも、大震災後の需要が一巡した後の展望は楽観できないと思います。従来型の社会構造が存続しているからです。経済構造の問題がある以上、日本への配分は抑え目にするべきと考えています。ただし、いつまでも抑え目で行くつもりはありません。構造改革が始まったら配分を増やしていく予定です。コンドラチェフサイクルの上昇に乗ろうということです。

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今日の日経平均株価は? 8月23日

 小幅に反発したダウ平均株価を受けて、今日の日経平均株価も多少上げてスタートしそうです。8,670円の近辺を想定しています。ただし、ザラバは方向性に欠け、軟調な局面もありそうだと見ています。

 ダウ平均株価は37ドル、0.34%の小幅な上昇で終えました。

20110822

 上昇したとはいえ、スタート直後に202.90ドルまで上げ幅を拡げていますので、その後165.90ドルも値を下げたということになります。決して強さはありませんでした。

 VIX指数は1.42%低下して、投資家心理がわずかの好転したことを示唆していますが、日中の動きを見ると、むしろ上昇した局面が目立ちます。

Vix20110822

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,670円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110822

 ドル円は小幅な動きにとどまっています。

A20110823

 今日は重要な国内経済指標の発表は予定されていません。

 米株先物の動きが気になりますが、28日のバーナンキ議長講演を控え、大幅な変動はないと考えています。

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沢村十四郎レポート2011年8月(その2)

【2】SP500と在庫循環モメンタムについて(指標の見方)

今月はSP500株価指数と米国在庫循環モメンタムの関係についてレポートします。通常、SP500モメンタム(前年同月比)と在庫循環モメンタムは連動します。しかし、時々、連動性が崩れることがあります。何か異常事態が起こっている時に発生します。そういう以上事態を認識して資産配分を調整することは非常に重要です。今回のクラッシュでは一層強く認識しました。

以下のグラフを参照しながら説明しましょう。

Sp20110822  2002年後半から2003年初めにかけて、在庫循環モメンタムが上昇しているのにもかかわらず、SP500モメンタムは下降をして下方乖離しました。この時は、米国がイラクを攻撃する前の時期で、国際的な緊張が高まっていました。

そのため、リスク資産である株式から回避され、本来の価値より下げており、割安だったのです。一般の投資家はリスクが高いと判断し、様子見や株式等のリスクの高い金融商品を避け、米国債や現金比率を高めていました。しかし、下方乖離の状況からは株式の配分を高めすべきことが判ります。結局、米国のイラク攻撃開始とともに抑えられていた株価は上昇し、在庫循環モメンタムにキャッチアップして株式は高いリターンとなりました。

2006年後半には上方乖離が発生しました。在庫循環モメンタムが下落しているにもかかわらず、SP500モメンタムは上昇しました。この時に発生していたのが、過剰流動性による金融相場です。株価は実体経済の変動を先取りして動きますが、過剰流動性がある場合、実体経済とは関係なく、投機資金の流入によって動きます。その結果、SP500モメンタムが本来の価値より割高なレベルまで買われたのです。

この状況を把握していれば、株価の上昇とともに利食いしていき、現金と米国債へシフトする戦略が有効と判断できます。結局、過剰流動性の解消とともに株価は下落して割高な状況は解消しました。 (いわゆるサブプライム問題とリーマンショック)

7月末現在は、在庫循環モメンタムが下降しているにもかかわらず、SP500モメンタムが上昇して上方乖離が発生しています。これを引き起こしたのは、米国のFRBが去年11月に始めたQE2です。この金融緩和によって過剰流動性が発生し、株価や資源価格、穀物価格が上昇して世界的なインフレを引き起こされたのです。SP500の上方乖離が拡大している状況は要注意だったのですが、実際、8月に入ると株や商品で急落が発生しました。改めて乖離している時期は防御を固めておかねばならないと実感しました。

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2011年8月22日 (月)

沢村十四郎レポート2011年8月(その1)

 私(かかし)が参加している投資勉強会の仲間、沢村十四郎氏をご紹介したいと思います。エンジニアのバックグラウンドを持ち、独創的な投資センスにあふれ、そして何よりも素晴らしいパフォーマンスを維持し続けている投資家で、現在はご自身の投資顧問会社を経営されています。

 本人は「独断と偏見に満ちた」投資見解を公表されることに多少躊躇されているのですが、まさにその「独断と偏見」こそが、最も魅力的なところです。

 長めのレポートであるため、何回かに分けて掲載させていただきます。

 それでは、以下「沢村十四郎レポート」をお楽しみください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

沢村十四郎レポート2011年8月(その1)

【1】 はじめに : 経済概観

 このレポートを一度、作成した後、配信前に相場のクラッシュが発生しました。

予測レポートのつもりがクラッシュ原因の解説になってしまいました。ただ、

市場のクラッシュは、かなりの頻度で発生しますから、このレポートに目を通す

のは、無駄ではないと思います。今後の事前対策に役立つと思います。

 米国の金融と家計は住宅バブル破綻後の金融恐慌から立ち直っていません。政治

もネジれ国会状態で与野党が対立して機能していません。現状ではFRB頼みに

なっています。欧州も南欧の財政悪化が深刻で、ギリシャのデフォルトが

イタリア・スペインに波及してきました。新興国では、世界的な金融緩和の影響で

インフレが進行し、低所得者層の生活を直撃し、政治的に不安定化しています。

インフレ抑制のために引き締めへ方向転換しつつあり、そのため、景気が悪化して

高い成長が困難になりつつあります。

  一方、日本は東日本大震災と福島原発事故によるダメージが深刻であるにある

にもかかわらず、政治が空転し、迅速な対応がなされず、復興の見通しも立って

いません。膨大な国債がある状態で復興資金、原発賠償金を調達しなければならず、

財政の悪化は深刻度を増しています。

  経済状況が危機的状況にある場合は、通常、現金比率を高め、リスクフリーの

国債比率を増やしてポートフォリオを構成するところですが、それが通用しません。

現金で預貯金にすると、金融機関はその資金で日本国債を買います。したがって、

資産を預貯金で構成した場合、間接的に日本国債で構成することになります。日本

国債の信用度が低下した現状では、預貯金のみの資産構成では保全できない危険性

を考慮すべきです。また、世界的には米国債が受け皿となってきましたが、今回の

デフォルト騒動で、長期的には米国債頼みの運用は難しくなりました。リスク分散

をさらに進める必要があります。このレポートはその手助けになる情報を提供する

ことを目的にしています。

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お詫び

 今朝は、体調不良もあり、寝過ごしてしまいました。「今日の日経平均株価は? 8月22日」は、基本的に「米国マーケットを振り返る 8月19日」で述べていることとほぼ同じです。そちらをご参照ください。

 ただし、ドル円が多少円安に振れてスタートしています。為替介入があれば、日経平均株価の上振れがある可能性があることを念頭に置くつもりです。

A20110822

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2011年8月20日 (土)

米国マーケットを振り返る 8月19日

ポイント

 前日に400ドルを越えて下落したダウ平均株価は、10時半にかけて反発の兆しを見せたのですが、ハイテク・セクターの低迷が目立ち、結局大幅続落で終えています。ただし、VIX指数は小動きで、マーケット心理が一段と悪化した様子は見えません。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は172.93ドル、1.57%安と、前日に引き続き大きく下げました。

20110819

 午前中には一時反発の兆しも見せたのですが、ハイテクセクターの低迷がマーケットの重石となりました。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.78%下落しています。

Sox20110819

 ハイテクセクターの低迷を誘った最大の要因はヒューレットパッカードでした。業績見通しの下方修正に加えて、PC事業の分離を発表したことが背景になったと見られます。ソフトウェア会社の買収という報道も、ムダ金使いではという指摘がなされているようです。株価は20.03%の暴落となりました。

Hpq52010819

 一方で、金価格の上昇を背景に、産金会社ニューモント・マイニングが弱いマーケットの中で2.84%上昇したのが目を引きました。

Nem20110819

 VIX指数は0.89%と小幅な上昇にとどまっており、投資家がリスク許容度を一段と引き下げた様子は見えません。

Vix20110819

日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,630円となっており、この近辺を月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。厳しいスタートです。

Cme20110819

 一時は1ドル=75円台に突入したドル円ですが、終わってみれば前日から大きく変動しているわけではなさそうです。

A20110820

 もっとも、一段の円高リスクが消えたわけではなさそうです。実効為替レートを実質ベースで見れば、円は最高値ということではないからです。

20110812

 ドル円の購買力平価は輸出ベースで見ると1ドル=64.45円となっています。

20110819_2

 一段の円高リスク7が消えていないということは、別の見方をすれば、為替介入の可能性が大きいということになります。そのため、月曜日のザラバ展開は予断を許さないのですが、下値リスクは限定的であると現時点では考えています。

日米の株価乖離について

 日経平均株価とダウ平均株価の乖離は小幅な変化にとどまりました。両者が同じ動きをしているということです。

20110819_3

 日米株価乖離とドル円の動きを重ねると、日米株価乖離に多少下方圧力がかかっているように見えます。ダウ平均株価の反発の動きがない限りは、日経平均株価の上値は重く、為替介入への期待が弱まると、一段の下落も否定できないという状況です。

S20110819

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2011年8月19日 (金)

今日の日経平均株価は? 8月19日

ポイント

 米国株式市場の急落を受けて、日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。8,755円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは、今日のダウ先物価格の動きにも大きく影響されそうですが、軟調な局面が続くことを警戒しています。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は10時過ぎまで急速に下げ幅を拡大した後、大引けまで底這い状態のまま、419.63ドル、3.68%安で終えています。

20110818

 ドイツ、フランスが欧州債務問題に対して有効な手立てを講じられないことに対する不安や、米国が欧州銀行の米国事業を調査すると伝えられたことなどから、欧州市場が大幅に下落しました。英国(FTSE100) が4.49%下げています。

Ftse100_20110818

 週間ベースの新規失業保険が予想より多く、7月の中古住宅販売件数、8月のフィラデルフィア景況指数が相次いでコンセンサスを大幅に下回ったこともマーケットを冷やしました。

 VIX指数が35.12%の急上昇となり、マーケット心理が大幅に悪化したことを示唆しています。

Vix20110818

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,755円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110818

 ドル円は多少円高に振れていますが、基調は小動きです。

A20110819

 今日は注目すべき経済指標や決算などは予定されていません。

 ザラバは今日のGLOBEXでの米株先物の動きに大きく影響されると見ています。基調は軟調と見て臨みたいと考えています。

日米株価乖離の動きについて

 ダウ平均株価に比べると、日経平均株価の下落率が小さいことが気になっています。

20110818_2

 日米株価乖離とドル円の連動性という側面から見ると、為替介入で大幅な円安がない限り、日米株価乖離は今後下落すると見られます。つまり、ダウ平均株価が大幅に上昇しない限り、日経平均株価には強い下げ圧力が加わりそうです。したがって、ザラバは軟調な局面を警戒する必要があります。

20110818_3

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2011年8月18日 (木)

今日の日経平均株価は? 8月18日

ポイント

 ダウ平均株価が小動きであったことから、日経平均株価も大きな動きはないだろうと見ています。9,040円の近辺での寄り付きを想定しています。米国のハイテク銘柄に弱いものがあったことが、日本のマーケットの多少の重石になる可能性もあるのですが、一方で、為替介入の可能性がマーケットを下支えると考えます。したがってザラバは小動きの展開になりそうです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は4.28ドル、0.04%の小幅高で終えています。

20110817

 ハイテク指標であるSOX指数が0.65%下げました。

Sox20110817

 軟調なSOX指数の牽引役は、期待を下回る売上高と業績見通しを発表したデル。10.13%下落しています。

Dell20110817

 VIX指数は日中に上昇が目立ちましたが、2時以降が低下に転じており、投資家心理は落ち着きを取り戻したように見えます。

Vix20110817

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,040円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドトしています。

Cme20110817

 ドル円はわずかに円安に振れる動きを見せていますが、基調は円高のようです。したがって、為替介入の可能性がマーケットの下支えになりそうだと考えています。

A20110818

 今日は、7月の貿易収支と6月の景気動向指数改定値、そして決算はドンキホーテなど2社が発表予定です。

 参考までに、日米株価乖離の動き。

20110817_2

 連動性を回復したドル円との動きは次のようになっています。

S20110817

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2011年8月17日 (水)

今日の日経平均株価は? 8月17日

 今日は、所用のため簡単なご報告で失礼します。

 米国株式市場が下げたことを受けて、今日の日経平均株価も低めのスタートとなりそうです。9,065円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、ザラバは比較的に落ち着いた展開と考えています。

 ダウ平均株価は76.97ドル、0.67%安で終えています。

 下げたとはいえ、過去3営業日の大幅な上昇の後ですから、決して大きなものとは言えません。欧州のGDPが予想よりも弱く、メルケル・サルコジ会談の内容が期待外れであった割に欧州市場が落ち着いていたことや、米国内の経済指標が比較的に堅調であったことが、ダウ平均株価の下げ幅を限定的なものにしたように見えます。

 VIX指数も2時ごろにかけて大きく上昇したのですが、その後は上げ幅が縮小しており、市場のセンチメントが冷静であったことを示唆しています。

 このような展開を背景に、日経平均株価のザラバも落ち着いた推移を想定しています。大きな国内経済指標の発表はありません。

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2011年8月16日 (火)

今日の日経平均株価は? 8月16日

ポイント

 米国株式市場の上昇を背景に、今日の日経平均株価も好調なスタートを期待しています。9,130円の近辺での寄り付きを想定しています。大型の企業買収をきっかけに、米国の投資家心理の好転が著しかったこともあって、ザラバも堅調な推移が期待できそうです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は213.88ドル、1.90%と大きく上昇しました。

20110815

 8月のニューヨーク連銀景気指数がコンセンサスを下回ったことがダウ平均株価の出足の多少の重石になったようですが、欧州市場が上昇したことに加えて、米国内での大型買収の動きがマーケットを押し上げました。

 欧州ではイタリア(FTSEMIB)市場が4.0%上昇しています。

Ftsemib20110815

 米国ではグーグルが買収を発表した通信機器メーカーのモトローラモビリティー・ホールデイングスが55.78%の急騰となりました。ただし、グーグルは1.16%下げています。

 この買収の影響もあって通信関連を中心にハイテク分野の堅調な動きが目立ちました。ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.98%高となりました。

Sox20110815

 VIX指数が12.35%と大きく低下して、投資家心理が好転したことを示唆しています。午後の着実な低下が目を引きます。

Vix20110815

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,130円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110815

 ドル円の動きは比較的に安定しています。

A20110816

 ザラバは、米国の株価上昇による安心感もあって、堅調な推移が期待できそうです。

 国内では目立った指標の発表はありません。4-6月のユーロ圏GDPの内容に注目したいところです。加えて、7月の住宅統計、鉱工業生産及び輸入物価統計などの発表を控える米国先物の動きから目を離せないようです。

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2011年8月15日 (月)

今日の日経平均株価は? 8月15日

ポイント

 今日の日経平均株価は。先週金曜日に比べて小高いスタートになりそうです。9,040円の近辺での寄り付きを想定しています。為替が小動きであることから、ザラバも大きな動きはないと考えています。為替介入の可能性がある状況が続くことが、マーケットの下支えとなりそうです。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日の日経先物価格(円ベース)9,040円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110812

 ドル円5分足で見ると、僅かに円安に振れてスタートしていますが基調は小動きのようです。

A20110815

 今日は4-6月のGDP速報値が発表されます。東日本大震災の影響から年率2.8%程度のマイナス成長が織り込まれており、おそらくマーケットへの影響は限定的であると思われます。決算は10社程度。ピークは過ぎました。

 ザラバを押し上げる要因は見当たらないのですが、為替介入がいつあっても不思議ではないことが、マーケットを下支えると考えます。

 したがって、ザラバは小動きを想定しています。

日米株価乖離とドル円の関係について一言

 東日本大震災以降は日米株価乖離とドル円の連動性が薄れていました。

20110814

 ところが両者の連動性が再び強まっています。大震災以降の動きを見ると、連動性の高まりは明らかです。

20110814_2

 ということは、日経平均株価の動きがダウ平均株価とドル円の推移によって決定される傾向が強まることを意味します。

 日米株価乖離の上下の振れが直近に目立つのですが、日経平均株価に比べてダウ平均株価の変動が大きいことを意味しています。

 今日は、8月のNAHBによる住宅市場指数とニューヨーク連銀製造業景気指数の発表がありますが、大きなサプライズはなさそうです。

 したがって、ダウ平均株価は、欧州の状況に大きな変化がない限り、小動きにとどまりそうです。

 となれば、日経平均株価が小動きに推移する可能性は高そうです。

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2011年8月13日 (土)

米国マーケットを振り返る 8月12日

ポイント

 ダウ平均株価は大きく上昇したのですが、日中の動きを見ると午後に入ってからは、上げ幅を徐々に縮める基調のまま大引けを迎えました。100ドルを越える上昇の割には、強いと印象は薄かったようです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は125.71ドル、1.13%高で終えました。

20110812

 8月のミシガン大学消費者信頼感指数がコンセンサスを下回ったことで一時的な調整局面はありましたが、欧州市場の上昇に加えて、7月の小売売上高が堅調であったことがマーケットを押し上げました。

 ただし、12時前から大引けにかけては徐々に上げ幅を縮小する展開が続きました。

 VIX指数は6.77%低下して、マーケット心理の好転を示唆しているのですが、午後に入って上昇に転じているのが目を引きます。

Vix20110812

 午後に見られた上値の重い展開の背景には、好調に値を上げている欧州市場に対する懐疑的な見方があるような気がしています。イタリア(FTSEMIB)が4.0%と急騰していますが、5日間の推移を見ると、空売り規制の影響が大きいことが見て取れます。債務問題に進展が見られない中で、空売り規制だけで買い上げられている欧州市場に対して楽観的になりすぎることへの躊躇があるのではと考えています。

Ftsemib520110812

 7月の小売売上高は、前月の数字が上方修正されたことや、自動車を除く売上高がコンセンサスを上回ったことが評価されたようです。高級百貨店ノルドストロームが4.61%の大幅高になっています。

Jwn20110812 

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,040円となっており、この近辺が月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。金曜日の終値に比べると上昇ですが、日経先物の夜間取引にはすでに織り込まれているようです。

Cme20110812_2

 ドル円は比較的に安定した推移です。

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2011年8月12日 (金)

今日の日経平均株価は? 8月12日

ポイント

 ダウ平均株価の急反発を背景に、今日の日経平均株価も上昇してのスタートになりそうです。9,070円の近辺での寄り付きを想定しています。時折為替介入を匂わせる動きを見せるドル円が比較的に安定していることもあって、ザラバも小動きの推移と見ています。ただし、ダウ平均株価の急反発が、フランスやイタリアの空売り規制に促されたと見られることに注意を要します。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は423.37ドル、3.95%の大幅高で終えました。

20110811

 といっても、前日に519.83ドル安を付けた反動と見ることができそうです。その引き金は週間ベースの新規失業保険申請者数が予想を下回ったこともあるのですが、フランスやイタリアの空売り規制の影響が大きいと思われます。

 フランス(CAC)株価指数は2.89%上昇しましたが、2時以降の急上昇が目を引きます。

Cac20110811

 イタリア(FTSE/MIB)株価指数も4.10%の急騰ですが、やはり午後の回復が顕著です。

Mib20110811

 そこで問題は、空売り規制に牽引されたダウ平均株価の上昇をどう考えるかということですが、正直なところ過度に楽観的になることは避けるべきだろうと考えます。

 VIX指数は9.28%低下して、マーケット心理の改善を示唆していますが、意外に低下幅は小さいように見えます。

Vix20110811

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,070円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110811

 ドル円の動きは、時折為替介入らしき動きも見せながら、比較的に安定して推移しそうな気配です。

A20110812

 この為替が下支えとなり、ザラバは小動きの推移を想定しています。

 今日は6月の鉱工業生産動向の確報値に加えて、200社近くの決算発表が予定されています。

 6月の企業在庫、7月の小売売上高、8月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値の発表を控える米株先物の動きに神経質に反応しそうですので、注目する必要があります。

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2011年8月11日 (木)

ご案内 : もしお時間が許せば・・・

 8月27日(土)、8月28日(日)の2日間にわたり、株式会社ツバルの森の主催により、「IRフォーラム2011東京」開催されます。場所は東京都港区北青山のTEPIA。参加無料です。

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 そのセミナーで、基調講演の一コマを担当することになりました。スケジュールの全体は以下のようになっています。

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 もしお時間が許せば、ぜひお越し願えればと存じます。よろしくお願いいたします。詳細はこちらをご覧ください。

     http://www.tuvalu-forest.jp/event/irforum2011tokyo/

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日米の株価動向について

 3月11日の東日本大震災以降の日米株価の動きを見ると、かなり高い連動性が見られます。したがって、ダウ平均株価の大幅下落は日経平均株価にとって大きな重しになりそうです。

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 ただし、双方の株価の動きに関して最近の動向が気になっています。日経平均株価からダウ平均株価を単純に差し引いた日米株価乖離が右上がりになっていることです。

 この日米株価乖離とドル円の動きが強く連動していることに注目してきたのですが、大震災以降はその関係が崩れていました。それが再び連動性を取り戻してきたのです。

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 もし一段の円高が避けられるならば、日米株価乖離の右上がり傾向が続くかもしれないと見ています。その意味するところは、ダウ平均株価の下落幅の大きさに比べると、日経平均株価の下げ幅は比較的に小さなものになりそうだということです。もし、為替介入の可能性も含めて、円安に振れることがあれば、日経平均株価の下げ幅は一段と小さくなりそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月11日

ポイント

 米国株式市場の大幅下落を背景に、今日の日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。8,775円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、519.83ドルと大きく下げたダウ平均株価は、前日2時半から大引けにかけて635ドル余り急反発した部分の大半が消滅したということで、極端に状況が悪化したという印象は強くありません。冷静に対処したいと思っています。ザラバは軟調ながらも大きな下落はないものと期待しています。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は519.83ドル、4.62%の大幅安で終えています。

20110810_2 

 前日2時半過ぎから大引けにかけて635.70ドルに達する急反発となった部分の大半が消えてしまいました。ただし、全部消えてしまったわけではないことに注目しています。その急反発の背景は、2013年半ばまで超低金利を続けるというFRBの指摘。悪い話ではありませんが、マーケットの過剰反応であったようです。

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 加えて、フランス国債の格下げ懸念が拡がり、フランス市場(CAC)が5.45%下げたこともダウ平均株価の重石になったと見られます。

Cac20110810

 ただし、米国長期金利(10年国債利回り)は午後に多少高めになる局面が見られましたが、全体としては落ち着いた推移でした。

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 原油など国際商品価格の上昇が見られ、資金が引き上げられた様子は見られません。金価格の上昇が続き、産金会社ニューモント・マイニングが0.74%上昇したのが目を引きました。

Nem20110810

 VIX指数は22.62%の急上昇となり、投資家心理が大きく悪化したことを示唆しています。ただし、個人的な印象ですが、ダウ平均株価が500ドルを上回る下落となる中で、VIXの上昇率が著しく大きいという印象はありません。

Vix20110810

 また、VIX指数の過去5年間の推移を見ると、リーマンショックのころに比べて水準は高いわけでもありません。

Vix520110810

 というわけで、ダウ平均株価は大幅に下落しましたが、冷静に対処したいと考えています。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,775円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。ただし、マーケット心理の動揺を受けて、可成る振れる可能性もありそうです。

Cme20110810

 ドル円は比較的に落ち着いています。グラフから見る限り、大きく円高に振れる様子が見えません。

A20110811

 ザラバの展開は予断を許しませんが、一段の大幅な下落は避けられると期待しています。

 今日は6月の機械受注のほか、200社余りの決算発表が予定されています。

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2011年8月10日 (水)

米国株式市場を振り返る 8月9日

 ダウ平均株価は429.92ドル、3.98%の大幅高で終えました。前日の634.76ドル安という暴落から急反発を見せています。

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 FOMC期待から堅調に推移していたダウ平均株価ですが、FOMCの内容が伝わると、2時半ごろには200ドルを上回る下げとなりました。景気回復が想定よりも遅れているとの指摘が背景にあったと見られます。

 しかし、その後急速な回復に転じ、大幅高での大引けなりました。日中の安値からわずか1時間程度で635ドル余り上げたことになります。2013年半ばまで超低金利政策を継続するというFOMCのスタンスが評価されたようです。

 VIX指数は26.96%低下しており、投資家心理が急改善したことを示唆しています。

Vix20110809

 とは言え、気になるのは大引け前1時間の驚くほど急激なマーケット心理の好転です。あまりにも感情的であるという印象があります。果たして、超低金利政策の継続という要因だけで、米国株式市場を支えるに十分かどうかに確信が持ちにくいところです。欧州の財政問題も目立った進展を見せたわけではありません。

 となれば、今日の米国株式市場が再び反落に転ずる可能性は十分に大きいと言わざるを得ません。要警戒というスタンスで臨みたいところです。

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,175円となっています。

Cme20110809

 ドル円は円高トレンドから目立った乖離はありません。

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今日の日経平均株価は? 8月10日

 ダウ平均株価の急反発を受けて、今日の日経平均株価も大幅高でのスタートとなりそうです。9,175円の近辺をメドとしています。2時半すぎから突然640ドル近く上昇したダウ平均株価は、2013年半ばまで実質ゼロ金利を継続するというFRBの姿勢を評価したものですが、余りにも感情的に過ぎる印象もあり、今日の米国株式市場がそのまま堅調さを維持するかどうかについて確信を持つのは難しいようです。欧州の財政問題についても展開があったわけではありません。したがって、今日の日経平均株価は神経質な乱高下を繰り返す可能性が高いと見て臨みたいと考えています。グラフ類は後程お送りします。

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2011年8月 9日 (火)

米国マーケットを振り返る 8月8日

 米国債の格付け引き下げショックに、欧州の財政懸念が重なって、ダウ平均株価は634.76ドル、5.55%安で終えています。下げ幅では市場6番目の大きさとなります。

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 VIX指数が50.0%の急騰となり、投資家心理が急速に悪化したことを示唆しています。

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 株式市場から資金が流出して、米国債に流れこみました。長期金利が大きく低下しています。

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 金先物価格が61.40ドル、3.72%の急上昇を見せており、マーケット心理の不安が深刻であることを鮮明に示しています。

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 このような状況を反映して、CMEの日経先物価格は8,730円まで下げています。

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 ドル円は大きく円高に振れた状況です。

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 このような局面では、日経平均株価も動きようがなさそうですが、世界のマーケットが不安で満たされているという事実を冷静に見る必要がありそうです。コンセンサスが悲観に振れている中では、状況の変化が急激な反発を誘うことも念頭に置く必要があります。

 しかしながら、個人的には、ダウ平均株価の下げは、QE2で底上げされた部分の修正の側面が大きいと考えています。そして、残念ながらもう少し下げ余地がありそうです。ただ、その部分の修正は短期に終了する可能性もあります。(「ちょっと一言」8月3日)。

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 とすれば、ここは世界のマーケットの調整を冷静に見ながら、反発の局面に対する対応も考慮しておく必要がありそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月9日

 下落幅で見ると史上6番目となる急落となったダウ平均株価を映して、今日の日経平均株価も大幅安でのスタートになりそうです。8,720円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは神経質な展開になると見ていますが、米国の状況が予断を許さないことが重石になって、瞬間的には一段と下げる局面もあると見て臨みたいと考えています。詳細は後程ご報告します。

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2011年8月 8日 (月)

今日の日経平均株価は? 8月8日

ポイント

 今日の日経平均株価の動きは、不確定要因が多く、予想が難しいところです。米国債の格下げの影響や、欧州の財政懸念が、日曜日の中東株式市場の低迷を誘っており、油断ができません。現時点では、G7による電話会議の内容が伝わっていないこともあって、今日の日経平均株価の寄り付きは、CMEの日経先物価格(円ベース)9,130円の近辺を想定しています。ザラバは、事態の進展とともに大きく変動することが十分に予想されます。個人的には、為替の動向と、市場介入の動きに注目したいと考えています。

海外の市場動向

 S&Pによる米国債の格下げの影響が懸念されています。ただし、格下げそのものは決して「晴天の霹靂」というわけではありません。したがって、格下げによるマーケットの下げ圧力は意外に限定的かもしれないと考えています。

 しかしながら、ダウ平均株価は、景気の実態と比較して、QE2による流動性の投入で上昇し、その後は景気回復期待でさらに上昇し続けてきました。このような楽観的な株価上昇はかなり大きな調整を引き起こす懸念があると見られます。この調整局面に入っている可能性が高いと考えます。

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 欧州に関しては、G7でどのような新しい効果的な対策を打ち出せるのかがよく見えません。

 このような状況の中で、日曜日のドバイ株式市場(DFM)は3.69%と大きく下げています。指標を構成する30銘柄のうち27銘柄が下落しています。

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 また、イスラエル(テルアビブ証券取引所)の株式指数(TA-100)に至っては7.20%の暴落となりました。

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今日の日経平均株価は?

 海外の展開を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,130円まで下げており、今日の日経平均株価はこの水準での寄り付きを一応のメドとしています。

Cme20110807

 しかし、状況の変化でザラバは大きく動く可能性もありそうです。

 ドル円は円高に振れてスタートしていますが、G7の電話会議の内容が伝わっていないこともあって、比較的に小幅という印象です。今後の動きは予断を許しません。個人的には為替介入をめぐる動向に注目しています。

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 今日は、6月の国際収支統計、7月の景気ウォッチャー調査、そして165社ほどの決算発表が予定されています。しかし、どうもそれどころではなさそうです。

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2011年8月 6日 (土)

米国株式市場を振り返る 8月5日

 強い乱気流に巻き込まれたような印象のマーケットでした。個人的には、日経先物の夜間取引が終了する段階で、果たしてダウ平均株価が前日の512.76ドルに達する急落から本格的に立ち直るのか、あるいは腰砕けになるのかが判断できず、フラストレーションのたまる展開でした。

 7月の雇用統計が期待を上回ったこともあって、スタート直後に170ドルあまりまで上げ幅を拡げたダウ平均株価でしたが、突然下落をはじめ、12時ごろには244.68ドル安を付けました。その後再び回復に転じて、結局60.93ドル、0.54%高で終えています。416.41ドルという大きな値幅の中でのダイナミックな動きでした。

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 下落の背景には、雇用統計の改善が、前日のマーケット急落を引き起こした要因を打ち消すほど力強いものではないと受け取られたことや、財政不安で動揺する欧州株式市場の影響があったものと見られます。英国株式市場(FTSE100)が2.71%と大きく下げていますが、ザラバでの動揺が見られます。

Ftse10020110805

 VIX指数を見ると、12時ごろにかけて急速に上昇しており、投資家の心理が悪化した様子が鮮明に示されています。

Vix20110805

 午後に入ると、ダウ平均株価は落ち着きを見せました。欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入計画が伝わったことが好感されたことが要因の一つであったようです。高級百貨店ノルドストロームが2.69%上昇しましたが、午後の堅調な動きが目を引きます。

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 しかし一方で、訴訟問題を抱えるバンク・オブ・アメリカが7.47%と暴落してマーケットの重石になったようです。

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 正直なところ、ダウ平均株価はたしかに上昇したのですが、前日の下げ幅から見れば反発の弱さが気になります。

 このような展開を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,325円となっています。月曜日の日経平均株価は、この近辺での寄り付きと考えています。

Cme20110805

 為替は大きな動きは見られません。

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2011年8月 5日 (金)

米国株式市場の急落を考える

 今日は、米国株式市場の急落を映して、日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。

 そこで、急落の背景について考えてみたいと思います。ポイントは、経済の実態に比べて株価が大幅な上方乖離を見せてきたことだと考えます。昨日の「今日もちょっと一言」をご参照ください。

 まず景気の動き。8月3日に商務省が発表した6月の出荷・在庫・受注統計をもとに作成した全製造業景気循環モメンタムは次のようになっています。

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 この景気循環モメンタムにダウ平均株価の動きを重ねると、昨年後半以降に乖離が進みました。理由は、量的金融緩和(QE2)による大量の流動性の投入。

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 景気悪化を懸念した金融緩和で株価が上昇し、景気回復を期待させる経済指標で株価がさらに上昇するという都合の良い展開が続いてきたわけです。

 このような局面の修正は経験的に厳しい調整を引き起こすために警戒は必要と思われます。

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今日の日経平均株価は? 8月5日

ポイント

 米国株式市場の大幅下落を背景に、今日の日経平均株価も厳しいスタートとなりそうです。9,300円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは、為替介入効果の残る円安が多少の下支えになるでしょうが、7月の雇用統計を控える米株先物の動向に神経質な展開になると思われます。少なくとも、テクニカルな反発期待のほかに買い上がる特別な要因は見当たらず、軟調な展開を前提に臨みたいと考えます。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は、下げ幅を拡大し続けたまま、512.76ドル、4.31%の大幅安で終えています。

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 ECB(欧州中央銀行)が世界経済の先行きに警戒的な見通しを示すと同時に、ポルトガルやアイルランドの国債を購入しながら、スペインやイタリアの国債は放置したままであることが、マーケットの不安を誘発したように見えます。イタリア(FTSEMIB)の株価が5.16%の急落となったことが、その様子を示唆しています。

Ftsemib20110804

 週間ベースの新規失業保険申請件数が、事前予想よりをわずかに下回ったものの、40万件と高水準であったことも、投資家の警戒心を強めたようです。

 VIX指数は35.41%と急上昇しており、投資家のセンチメントが著しく悪化したことを示しています。

Vix20110804

今日の日経平均株価は?

 このような米国株式市場の展開を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,300円に下落しました。この近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きと見ています。

Cme20110804

 ザラバでは為替が多少下支えになるかもしれません。

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 しかし、7月の雇用統計を控える米株先物の動きに神経質に反応しそうな様子です。基調は軟調と考えます。

 今日は、6月の景気動向指数速報値が発表されます。決算発表は446社ほどに達します。

 

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2011年8月 4日 (木)

今日の日経平均株価は? 8月4日

ポイント

 ダウ平均株価がわずかながらも反発に転じたことを映して、今日の日経平均株価も前日終値を多少上回ってのスタートになりそうです。9,670円の近辺での寄り付きを想定しています。ドル円は円高気味なのですが、日立製作所と三菱重工業がエネルギー・インフラ関連事業の経営統合の動きが好感されそうなこともあって、ザラバも堅調な推移を期待しています。

米国マーケットを振り返る

 10時ごろから急速に下げ幅を拡大したダウ平均株価でしたが、午後に入ると持ち直し、29.82ドル、0.25%の小幅高で終えました。

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 7月のISM非製造業景況指数が事前予想を下回ると、マーケットは調整色を強めました。VIX指数が10時過ぎに急上昇して、投資家心理が悪化したことを示唆しています。

Vix20110803

 しかし、午後になると落ち着きを取り戻してマーケットは徐々に回復に転じました。GEの株価が午後に入って堅調さを増した動きが印象的でした。

Ge20110803

 そのGEの動きの背景にあるのは、原子力事業で提携している日立製作所。三菱重工業とエネルギー、インフラ関連事業の経営統合というニュースが伝わると、日立製作所のADR株は5.65%の急騰を見せています。

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今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,670円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110803

 円高がマーケットへの重石になりそうですが、日立製作所と三菱重工業の経営統合のニュースがマーケットを元気づけそうだと期待しています。

A20110804

 今日は東レをはじめ150社余りの決算発表があります。

 週間ベースの新規失業保険申請件数や5日に予定される7月の雇用統計を控える米株先物の動きからも目は離せません。

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2011年8月 3日 (水)

今日もちょっと一言

米国株式市場の大幅な下落を映して、東日本大震災以降に見られた日米株価の連動性が崩れて、乖離幅が広がっているようです。日経平均株価に下げ圧力が加わるように見えます。

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日米株価乖離の推移とドル円の動きを見ると、日米株価乖離がドル円を上回ってきました。意味するところは、ダウ平均株価の下げや円高にもかかわらず日経平均株価ががんばっているということ。別の言い方をすれば、日経平均株価に下げ圧力が強まっているということです。

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そこで気になるのはダウ平均株価の動き。景気動向を示す全製造業在庫循環モメンタムに比べて、株価は大幅に上昇してきました。QE2でふんだんに供給された流動性と、景気回復の急速な進展を期待してきたことが背景にあります。その背景が崩れつつあることに注意を要すると考えています。

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今日の日経平均株価は? 8月3日

ポイント

 米国株式市場の大幅下落を受けて、日経平均株価も大きく下げてのスタートになりそうです。9,665円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバでは、国内要因よりも米株先物の動きが気になりそうです。その米株先物は予断を許さない展開で、ザラバが一段と軟調になる可能性も念頭に置いて臨みたいと考えています。いずれにしても米国次第という様相です。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は265.87ドル、2.19%の大幅安で終えています。スタート直後から下げ幅が拡大を続け、3時過ぎから大引けにかけて下落ペースが一段と加速したのが気になりました。

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 債務上限の引き上げ問題が落着すると同時に、財政赤字削減の重荷や米国債の格下げ懸念にマーケットの焦点が移ったように見えます。

 6月の個人消費支出が予想に反して前月比で0.2%程度の減少に転じたこともショックになりました。高級百貨店ノルドストロームが5.82%の急落となっています。

Jwn20110802

 VIX指数が4.78%上昇して、投資家心理の悪化を示唆しています。とくに3時過ぎから急上昇したのが目を引きます。

Vix20110802

 一方で、金価格の上昇を受けてニューモント・マイニングが1.45%上げています。

Nem20110802

 金価格の上昇や長期金利の下落は、投資資金が株式市場から流出していることを示唆しており、今後の米国株式市場の展開は予断を許さないようです。

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,665円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110802

 ドル円は前日に比較して大きく円高に振れたわけではありませんが、今日の米株先物の動きがザラバに大きく影響しそうです。

A20110803

 6月の製造業受注、7月のISM非製造業景況指数やADP全国雇用者数を控える米株先物の動向次第では、日経平均株価のザラバが一段と軟調になる可能性を警戒する必要があると考えています。

 国内では、国際石油開発帝石、クラレなど98社ほどの決算発表が予定されています。

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2011年8月 2日 (火)

ちょっと一言

 先ほど「今日の日経平均株価は? 8月2日」の中で、米国連邦債務の上限引き上げに関して議会が最終合意に達したと報道されたと申し上げました。正しくは、下院で合意されたということで、上院では翌日(8月2日)に審議されます。

 下院での合意を受けて、ドル円1分足はわずかにドル高円安方向に振れています。ただし小幅の動きで、株式市場への影響が限定的であると考えます。

B20110802 

 参考までに、日米の株価乖離とドル円の動きをご覧いただくと、東日本大震災をきっかけに両者の連動性が薄れていたのですが、再び元の姿に戻ってきたことが注目されます。日経平均株価とダウ平均株価およびドル円が連動しているということです。

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 となれば、ダウ平均株価に停滞色が見え、円高の動きに大きな変化が見えなければ、日経平均株価の重石になりそうですので、警戒して臨みたいと思っています。

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今日の日経平均株価は? 8月2日

ポイント

 米国では、連邦債務上限の引き上げが決着に向けた展開を見せる一方で、財政削減の影響や、国債格付けの下方修正に対する懸念に焦点が移ってきたように見えます。ダウ平均株価が小幅に下落したことを受けて、今日の日経平均株価も前日終値を大きく下回ってのスタートになりそうです。9,820円の近辺での寄り付きを想定しています。為替の重石もあって、ザラバも上値の重い推移と考えています。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は10.75ドル、0.09%と小幅に下げて終了しました。

20110801

 連邦債務上限の引き上げに関して議会での最終合意が見えたことから、大きく上げて始まったのですが、財政削減や国債の格下げに対する懸念が意識されたように見えます。その動きを加速したのが期待を大きく下回ったISMの製造業景況指数でした。

 メルクの株価が2.02%と大幅に下げました。財政削減に対する懸念からヘルスケアや医薬品の低迷が目立っています。

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 ただし、VIX指数は6.30%低下しており、投資家心理は改善しています。

Vix20110801

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,820円を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。

Cmeb20110801

 今日は、6月の毎月勤労統計速報、7月のマネタリーベースのほか目立った経済指標の発表はありません。決算はトヨタ自動車など87社ほどが予定されています。

 ドル円は前日に比べて大きく動いてはいませんが、ザラバの上値を抑えそうです。先ほど、米国の債務上限引き上げが議会で最終合意に達したという報道がありましたが、為替は目立った変化を見せていません。

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 大震災以降、日米株価の動きは再び連動した動きをしてきましたが、直近は多少乖離が拡がったように思われます。日経平均株価にとって多少の重圧になることが懸念されます。

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2011年8月 1日 (月)

米国債務上限引き上げ交渉の行方は?

 ドル円15分足のその後の動きを見る限り、米国債務をめぐる混迷が解決に向かうという期待感が強いように思われます。円安に振れてスタートしたドル円が、すぐに円高方向に戻る動きを見せたのですが、その動きも止まって落ち着いてきたような気配です。

B20110801

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今日の日経平均株価は? 8月1日

ポイント

 米国債務引き上げ交渉の行方が、今日の日経平均株価に大きく影響しそうです。一部の報道機関が、債務上限引き上げと財政赤字削減の枠組みについて与野党が暫定合意に達したと伝えられたことから、どうやら今日の日経平均株価は高く始まりそうです。9,910円の近辺を想定しています。為替の動きを見る限り、必ずしも手放しで楽観できる状況ではなさそうですが、少なくとも合意に対する期待値が強く、底堅い推移と見て臨みたいと考えています。

米国マーケットを振り返る

 先週来曜日のダウ平均株価は62.44ドル、0.51%安で終えています。

20110729

 4-6月のGDPの伸び率が予想を大きく下回り、7月のシカゴPMIやミシガン大学消費者信頼感指数の確定値が相次いでコンセンサスに達しませんでした。

 その後11時過ぎに戻す局面が見られたのですが、再び停滞に転じ、そのまま大引けを4迎えました。

 米国債務上限の引き上げをめぐる混迷が、マーケット全体の重石になったと見られます。VIX指数は11時半過ぎから上昇しており、投資家が警戒感を強めた様子が示唆されています。

Vix20110729

今日の日経平均株価は?

 気になる米国の動向ですが、ドル円15分足を見ると、かなり大きく円安方向に振れて始まっています。債務引き上げ交渉が解決に向かう期待感を反映していると思われます。ただし、すぐに円高方向に戻しているため、予断は許さないようです。

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 しかし、少なくとも期待感は強く、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,920円になっています。この近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20110801

 ただし、米国の与野党が暫定合意に達したという報道を、米政府の関係者は否定しているようですので、引き続き目が離せないようです。

 今日は目立った国内経済指標の発表は予定されていませんが、7月の新車販売台数に注目したいと考えています。ホンダ、帝人など決算は100社余り。

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