米国株式市場の急落を考える
今日は、米国株式市場の急落を映して、日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。
そこで、急落の背景について考えてみたいと思います。ポイントは、経済の実態に比べて株価が大幅な上方乖離を見せてきたことだと考えます。昨日の「今日もちょっと一言」をご参照ください。
まず景気の動き。8月3日に商務省が発表した6月の出荷・在庫・受注統計をもとに作成した全製造業景気循環モメンタムは次のようになっています。
この景気循環モメンタムにダウ平均株価の動きを重ねると、昨年後半以降に乖離が進みました。理由は、量的金融緩和(QE2)による大量の流動性の投入。
景気悪化を懸念した金融緩和で株価が上昇し、景気回復を期待させる経済指標で株価がさらに上昇するという都合の良い展開が続いてきたわけです。
このような局面の修正は経験的に厳しい調整を引き起こすために警戒は必要と思われます。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、東洋経済新報社、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
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