米国マーケットを振り返る 10月7日
所用のため、簡単に失礼します。
ダウ平均株価は20.21ドル、0.18%の小幅反落となりました。と言っても、3連騰の後の週末ですから、不自然な動きという印象はありませんでした。
非農業部門の雇用者数がコンセンサスを上回った9月の雇用統計を背景に10時半近くには108.72ドルまで上げ幅を拡大しました。
しかし、その後は調整色を強め、1時半過ぎには72.20ドル安を付けました。ザラバの高値から180.92ドルとかなり大きな下げです。
そして大引けにかけて再び上下に振れましたが、結局は小幅安で終えています。
ザラバの調整の理由ですが、フィッチ社によるイタリア、スペインの長期国債の格下げに加えて、ムーディーズ社が英銀を格下げしたことなどが指摘されています。
ただし、イタリア(FTSE MIB)は1.29%、スペイン(IGBM)が1.09%、イギリス(FTSE)が0.23%と軒並みに上げています。さらに、ギリシャ(アテネ総合指数)も0.59%の上昇です。
したがって、欧州の動きは確かにダウ平均株価でしたが、調整の主要因ではなかったように見えます。
むしろ3連騰の反動や、強い雇用統計が積極的な金融緩和の足かせになる可能性が意識されたのではと考えています。
いずれにしても、あまり大きな意味のある下げではありませんでした。VIX指数は0.19%とわずかながら低下しており、マーケットのセンチメントの改善を示しています。
この動きを映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は8,610円と、日経先物の夜間取引の終値8,570円を上回っています。
月曜日の東京マーケットはお休みです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、東洋経済新報社、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- フランス国債格下げの影響が重石に? : 今日の日経平均株価は? 1月16日(2012.01.16)
- 欧州情勢に安心感? : 今日の日経平均株価は? 1月13日(2012.01.13)
- スペイン・イタリアの国債入札に注目 : 今日の日経平均株価は? 1月12日(2012.01.12)
- 相次ぐユーロ圏の国債入札を控え動きにくい展開か : 今日の日経平均株価は? 1月10日(2012.01.10)
- 雇用統計は良かったが・・・:米国マーケットを振り返る 1月6日(2012.01.07)
「E グローバル経済と市場」カテゴリの記事
- ご祝儀相場? : 米国マーケットを振り返る 12月23日(2011.12.24)
- ダウ先物価格が上振れてスタート(2011.11.28)
- 米国マーケットを振り返る(2011.11.23)
- ダウ先物価格が大きく下振れしてスタート(2011.11.21)
- 欧州の動向に振り回されるマーケット 11月4日(2011.11.06)
「1 かかし」カテゴリの記事
- お願い(2012.01.23)
- 「今日の日経平均株価は?」は「マクロウェーブ投資(スケアクロウ投資経済研究所)」をご覧ください(2012.01.19)
- 「マクロウェーブ投資(スケアクロウ投資経済研究所)」をよろしくお願いいたします。(2012.01.18)
- ご連絡(その2)(2012.01.17)
- ご連絡 : 今日の日経平均株価は? 1月17日(2012.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント