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2011年10月 2日 (日)

8月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで読む

 9月30日に発表された8月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで読むと、どうやら株式市場に渦巻く弱気の見方とは異なって、底打ちの兆しが一段と鮮明になってきたようです。

 とは言え、鉱工業全体の出荷在庫バランスはわずかな上昇にとどまりました。大震災後の復興活動の遅れが依然として足を引っ張っていると見られます。

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 鉱工業のなかの耐久消費財は反落したものの高水準を維持しています。乗用車が牽引する動きですが、家具等が東北地方を中心に堅調であることも貢献していると見られます。

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 非耐久消費財は一段と上昇しました。食料品、衣料品などの生活関連物資の動きが被災地域を中心に好調であることが目を引きます。

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 資本財はわずかに反発していますが、基調は依然として弱いようです。

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 ただし、輸送機器関連を除く資本財は依然として下落しています。自動車関連の設備機械類が下支えをしている様子が鮮明です。

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 建設財は下げ止まったとはいうものの、点線が示す在庫が急増し続けています。大震災からの復興関連の需要がほとんど出ていないことが鮮明に浮かび上がっています。政治的なリーダーシップの欠落は、平時であれば大きな問題ではないのかもしれませんが、非常時には実に厳しいところです。

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 生産財は小幅ながら反発の兆しを見せてきました。

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 以上を全体としてみれば、大震災後の公的部門の復興に対する寄与が見えない中で、民間部門が着実に息を吹き返しつつあるようです。政治的混乱も多少落ち着く気配があり、遅ればせながらも徐々に公的部門にも動きが見えそうな気配です。

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