ダウ平均株価の上昇を受けて、今日の日経平均株価8,445円の近辺での寄り付きとなりそうです。しかし、ザラバを一段高に導くような特別の要因が見えないため、比較井的に狭い値幅の中での推移にとどまりそうだと考えています。
ダウ平均株価は69.78ドル、0.56%高で終えました。
金融緩和期待で上海総合指数が2.69%の大幅高となったことや、フィッチ社が年内のフランスの格下げはなく、スペインやイタリアについても1-2段階の引き下げにとどまると指摘したことが好感されて、欧州株が上昇したことがダウ平均株価を押し上げたと見られます。
一方で、赤字決算ながらアルミ市場の強気見通しが好感されて大きく上昇してスタートしたアルコアがザラバで上げ幅を縮小して僅か0.16%高で終えました。引け後の時間外取引では0.11%の下落に転じています。
VIX指数は1.85%低下しており、投資家心理の好転を示唆しているのですが、日中の推移を見ると上昇局面が目立ちました。マーケットが楽観に包まれたという印象はありません。
やはり、欧州の株式市場が上昇しているとはいえ、スペインやイタリアなどの大量の国債入札を控えることが、大きな重石になっているように見えます。
CMEの日経先物価格(円ベース)8,445円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしていますが、この水準は日経先物の夜間取引がほぼ織り込んでいます。
今日は、11月の景気動向指数速報値のほかに、USEN、吉野家ホールデイングスなど30社程度の決算発表が予定されていますが、マーケットへのインパクトは限定的と思われます。
ベージュブック(地区連銀報告)を控える米株先物も大きな動きは想定していません。
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