6 健美操

2010年5月 9日 (日)

ご紹介した銘柄を振り返って(3) : 健美操

昨年よりご紹介した銘柄の振り返りの続きです。12月から今年1月にご紹介した6銘柄です。

ユニバース(3078):△、 興銀リース(8425):○、 五洋建設(1893):◎、 阿波銀行(8388):→、米久(2290):→、セーレン(3569):→

興銀リースは好決算でした。同社のコメントには、アジア・中国が良く出ます。リースの主力である建機や産業機械の取扱がアジアで多く、独自のルートを持っている強みが出ています。

五洋建設は、名門企業の復活に加えて、隠れたグローバル企業というテーマがあります。やはり、昨年末の2桁の株価は居心地が悪かったようで、年初から上がってきました。

評価が分かれているのが米久です。チムニーを売却したことで、バランスシートが強靭になりましたが、稼ぎ頭がなくなりました。今後は、三菱商事の戦略の一翼を担いながらの利益回復が試されることになります。

さて、今回は地方に基盤を持つ銘柄が多くなりました。全国的な知名度は高くありませんが、それぞれの地域では名士のような存在です。

徳島県で阿波銀行は絶対的な存在ですし、静岡では米久のハム・ソーセージはもらって喜ばれる贈答品です。ユニバースは地元八戸だけではなく、北東北でも業界ナンバーワンです。五洋建設も、発祥地の広島はマツダスタジアムを建設するなど、今でも重要な基盤です。セーレンは福井にも本社を置き、伝統産業である繊維から先端技術の開発に取り組んでいます。

大都市圏での競争は激しい一方で、地元に安定した経営基盤を持つ会社には良さがありそうです。東京のファンドマネージャーから見えにくいでしょうが、探して見ると結構面白い企業がたくさんありそうです。    

                                           (完)

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2010年5月 3日 (月)

ご紹介した銘柄を振り返って(2) : 健美操

昨年秋よりご紹介した銘柄の振り返りの続きです。10月から11月にご紹介した7銘柄です。

明光ネットワークジャパン(4668):△、 ヒラノテクシード(6245):―、 京成電鉄(9009):―、 八十二銀行(8359):―、三菱鉛筆(7976):○、デジタルアーツ(2326):△、ライト工業(1926):○

業績面ではしっかり上方修正になったにもかかわらず、株価面では横ばい程度の銘柄が見られます。そう言えば、少し地味なイメージを持つ銘柄が多かったですね。

相場が上昇基調にありましたので、ファンドマネージャーからは「値動きが鈍く、目立たない株」は注目されなかったかもしれません。

電鉄、地方銀行、電力・ガス、食品株が該当しますが、長期的には安定感がありますので、相場の流れが変化するときには、これらの銘柄を上手に活用したいものです。

 

一方で、ぽつりぽつりと上がり始める銘柄も見られ始めています。

ライト工業は、売上が予想以下ながら利益が増加する内容の業績修正を行いました。既に筋肉と骨しかないのに、更にコスト削減を進める凄まじい業界です。海外事業の採算も順調なようで、このような企業が隠れたグローバル企業になってくれれば面白いと思います。

三菱鉛筆も在庫調整から一息つき、必需品としてのボールペン需要の回復が見られます。日本企業のボールペン製造技術は優れていると考えていますが、中国をはじめとするアジアでも実績を積み重ねているようです。「やはりな」と思わせる内容ですね。

(続く)

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2010年4月29日 (木)

ご紹介した銘柄を振り返って(1) : 健美操

3ヶ月振りの投稿です。昨年秋より20銘柄ほどご紹介しましたが、その後の株価を振り返ります。まずは9月から10月にご紹介した7銘柄です。

イノテック(9880):◎、 パル(2776):◎、 名糖運輸(9047):―、 チェルト(3354):◎、グローウェル(3141):―、河合楽器(7952):◎、TAC(4319):▲

まず、「ユニークな経営者」を有するイノテックとパルは良く上がりました。小型株式が上昇基調にあったこともあり、個性のある銘柄が積極的に評価されるケースが見られました。

そう言えば、イノテックは一昨年秋に株価が200円を割れている頃から積極的に自社株買いを行っていました。昨日(4/28)の株価が754円であることを考えると、最も上手に投資したのは経営者だったようです。このような経営者のメッセージを見落とさないよう注意したいものです。

河合楽器は、中国市場でのピアノ事業が伸び、自動車・半導体関連事業も回復しました。経営改革という長期的なテーマについても基盤が整い、先日新しい中期計画が発表されました。このような、「名門企業の復活」は株式投資として面白いテーマですね。

チェルトは、同じイオングループ内の兄弟会社と経営統合し、8月末で上場廃止になる予定です。チェルトの強固な財務体質などが合併比率に有利に反映され、株価が上昇しました。単独の上場企業でなくなるので寂しい気もしますが、新会社でもユニークな成長戦略は継続されそうです。

さて、不発銘柄もありました。特に、名糖運輸のような堅実な銘柄は、上昇基調の株式市場では目立たなかったようです。ただ、会社自身は必死の企業努力を継続していますので、いずれ努力が報われることを期待しています。

            (続く)

     

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2010年1月28日 (木)

大連にて : 健美操

軽く読み流して頂ければ幸です。

先週大寒の大連に行って参りました。マイナス10度の日もあり寒かったです。

12月に北京を訪問した際にはその発展に目を見張りましたが、今回は大連の景気が悪いという声が聞かれました。

ただ、マンションは盛んで、到る所で建設が進んでいました。人々の購入意欲も高いそうで、私のガイドを務めた方もこれといった定職がないのに昨年マンションを購入したそうです。さらに、市内観光案内中にも私を新築マンション説明会場に連れて行き、2つ目のマンションを買うべく情報収集を行っていました。

2つ目のマンションを賃貸に回せば、月々のローン支払額とほぼ同額の賃貸料が稼げるそうで、持ち出しにならないと言っていました。そして、20年経てば自分の物になるのに、何で買わないのかという感じです。私は、マンション価格が値下がりするリスクや借り手が見つからないリスクを問いましたが、あまりよく理解してもらえなかったようでした。

中国では相手の年収を尋ねても差し支えない場合があり、私が聞いた所では、大連では普通の人の年収が日本の10分の1というのはそれほど間違っていないようです。ただ、マンション価格は年収ほど差がなく、ざっと日本の23分の1というのが私の印象です。10分の1の収入で23分の1のマンションを買うのですから、日常生活は質素にならざるを得なく、他に余分な出費は一切しないそうです。

ひょっとすると、中国が正常で日本のマンションが相対的に安いという見方もできるかもしれません。または、日本の人件費がまだまだ高いという見方もできますね。残念ながら、今の時点ではよく分かりません。

さて、これまで私「健美操」は、一般では情報が得にくい超小型銘柄を中心に20社ほどご紹介して参りました。いずれも苦難を克服した生命力旺盛な会社です。

私のコメントでは、なるべくその会社の本質に関わる特徴を述べています。事業環境は変化しますが、長年企業に宿っているDNAはなかなか変わらないものです。今後、投資機会が訪れた時には、是非もう一度このブログに戻っていただき、各会社の強みや歴史を振り返って頂ければ幸です。

これらの会社を再度振り返りたい時には、ブログ左下の「カテゴリー 6.健美操」をクリックしていただければご覧になれます。

その際には、クリックの方もどうぞよろしくお願い致します(笑)。

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2010年1月27日 (水)

セーレン(3569) : 健美操

私の好きな繊維会社をご紹介します。

日本の繊維産業は伝統に満ち溢れ、常々その技術の奥深さに感嘆させられます。糸を紡いで編む技術は柔軟性に富みながらも強度の高い製品を産み出し、また素材や織り方を変えることで多様な製品バリエーションが可能になります。

繊維業界がニッチ市場で多くのユニークな製品を輩出する理由はこのような所にあり、この中には世界で通用する日本の技術も含まれています。福井県のセーレンも120年の業暦とともに、数多くのユニークな商品を持っています。

さて、何から始めましょうか。

自動車シート用のニットは、その軽量と質の良さから従来製品を駆逐し、グローバル展開を経て現在セーレンの主力製品となっています。

繊維は電子部材にも応用が可能で、PDP用電磁波シールド材などの製品があります。この分野では次世代製品の量産が始まります。

ファッション衣料では、ビスコテックというシステムが多くのアパレル企業に採用されています。小ロット・多彩な色を素早く仕上げることができる画期的なシステムです。

また、メディカル分野では人工血管用基材などの医療用製品のほか、即効性消臭商品や蚕から作った健康増進サプリメントまであります。加えて、浄水器・フィルターなどの水関連の技術も有しているようです。他にもまだ小規模ですが、将来が楽しみな製品があります。

これらの多彩なユニークな事業は、早期に衣料品だけでは生き残れないと悟り、多くの製品開発に取り組んだ経営判断の成果です。現社長が常務から抜擢されて以来20年間以上描き続けた長期的ビジョンがここにあります。

確かにこれまでの代償も大きく、毎年100億円を超える設備投資負担に耐えてきました。一方で、設備投資は既にピークを越えキャシュフローには改善の兆しが見られます。つまり、これからは投資の回収期を迎えます。

セーレンの業績と株価は比重の高い自動車と電子部材に振り回される傾向がありますが、いずれユニークな製品を持つ成長企業としての評価に変わるものと期待しています。

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2010年1月12日 (火)

米久(2290) : 健美操

ハム・ソーセージの会社をご紹介します。

米久は静岡県に本社を置く食肉加工の大手です。2007年に三菱商事が筆頭株主となり最近の業績は順調でしたが、今年度は踊り場にあります。鶏肉価格低下などの影響を受けています。

主力のハム・ソーセージ加工では、業界内に過剰設備が存在し、メーカー各社は設備の低稼働率に悩んでいます。これに対する米久の戦略は、自社ブランドにこだわらず、業務用として各スーパーや外食チェーンなどに納入することです。単価は低いですが、大量に出荷できるので稼働率が上昇し、生産性も向上しています。加えて、広告宣伝も要りませんので価格競争力があります。

また、米久は三菱商事の販路を活かしているように見えます。三菱商事は国内の食品流通網で一大勢力を築いていますね。その三菱商事の食品戦略における一翼を担うという訳です。企業規模によっては、このような有力企業との提携もひとつの良い選択肢ではないかと思います。

ところで、地元静岡県では、米久のハム・ソーセージは贈答用としてもらって喜ばれる定番商品でもあるそうです。決して価格が安いだけではなく、おいしく造るための技術と評判を兼ね備えた会社であることが伺えます。

さて株価ですが、子会社であったチムニーを売却したことが株式市場では悪材料と捉えられた感があります。米久とチムニーの間にはシナジーが少なく、経営の集中と選択という点では筋の通った経営判断だと思いますが、株式市場から再評価されるためには、「表面上大幅に低下した営業利益」を回復させる必要がありそうです。

これまでの施策により、加工品・食肉事業だけでも(チムニーがなくても)利益を確保する企業体制が構築された感がありますが、結果はこれからです。また、チムニーの売却で得た資金を、三菱商事で食品業界に精通した経営陣が有効に使ってくれることも期待しています。

少し長い期間での投資になるかもしれませんが、今後の同社の加工品・食肉事業の成長を期待するには面白い時期だと応援しています。

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2009年12月30日 (水)

阿波銀行(8388) : 健美操

2回目の地方銀行銘柄のご紹介となります。

阿波銀行は名前の通り徳島県に本店を置き、しっかりとした財務を持つ銀行です。大阪近隣には裕福な家計を持つ府県が多く、徳島県も隣県の香川県などとともに、一世帯当りの預貯金額では全国トップクラスにあります。阿波銀行は預貯金を重視する堅実な県民性に支えられ、安定した資金調達を行っています。

歴史を紐解くと、徳島藩は特産物の藍染から得た利益で表面石高以上に裕福だったそうです。当時より大阪にも拠点を持っており、大阪には徳島出身の先祖を持つ方が多くいるそうです。

実はこのような歴史が、阿波銀行の銀行業務から垣間見られます。大阪での人的なつながりを活用した取引で、貸出の約2割が近畿地域向けとなっています。

徳島県にも有力な企業がありますが、それでも県内には預金で集めた潤沢な資金に見合う貸金需要がないため、県外にも融資先を求めざるを得ません。こうした事情を抱える中で、大阪地域は資金の受け皿として重要な役割を担っています。

さて、阿波銀行の県外融資にはもうひとつユニークな点が見られます。地方銀行の東京の支店は通常金融街に限られますが、阿波銀行の東京での拠点は日本橋の東京支店の他に、蒲田・江戸川支店と板橋に出張所があります。ここでは、在京の銀行と同じように足を使って中小企業融資に取り組んでいます。

地方銀行が東京で独自に取引先企業を開拓することは大変な努力を要しますが、着実に基盤を築いているようです。

最後にトリビアです。四季報で調べると、阿波銀行の行員の年収は地方銀行の中で2番目に高い水準となっています。年収が最も高い地方銀行については是非ご自身で探してみて下さい。

地方銀行銘柄もそれぞれ個性があり面白いですので、少しでも興味を持って頂ければ幸です。

それでは良いお年をお迎え下さい。

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2009年12月24日 (木)

五洋建設(1893) : 健美操

特色のある中堅建設会社をご紹介します。

五洋建設は広島県発祥の建設会社です。土木工事はダムなどの陸上土木と港湾などの海上土木に分類されますが、同社は海上土木で国内第一人者です。羽田空港拡張など国内臨海部での主要工事にはよく顔を出しています。 

一般に、競争が激しい陸上土木に比べると、海上土木では実績のある建設会社が少数です。また、臨海部での工事では、特有のノウハウとネットワークにより工事採算性に差が出るため、同社のような臨海部での工事を特意とする会社にとっては腕を振るいやすい環境にあります。

五洋建設は100年以上の業暦を有し、戦前は主に海軍施設を担当していました。終戦に伴い最大顧客を失いましたが、官庁工事と民需を開拓し生き残って来ました。その後も、耐えずコスト削減を続けている生命力のある会社です。

現在の公共投資を巡る議論からも目が離せませんが、国際競争力を維持するための港湾などの物流インフラ整備は必要だと考えられ、今後も同社の技術が求められると期待しています。

さて、五洋建設は海外でも実績があります。シンガポールの埋立地の約4割は同社が手がけたと言われ、香港やベトナムなどでも実績を積んでいます。技術的な信頼も厚く、継続的に受注を獲得しています。そういえば、先日も海外案件受注のリリースが出ていましたが、過去の実績を鑑みれば自然なことだったのでしょう。海外工事では、浚渫(しゅんせつ)船という工事用の大型船を駆使して活躍しています。

この他、高層マンションも得意です。海上土木と高層マンションの組み合わせには意外感があるかもしれませんが、香港やシンガポールなど五洋建設が受注を重ねた地域では、狭い臨海部の国土でより早くから高層化が進展していたことで、同社にもこのような実績があります。

最後に株価面ですが、100円を切っており、低位株特有の変動性が高い状態にあります。また、建設関連銘柄も総じて軟調で短期的な株価の見通しは不透明です。一方で、このような歴史と実績のある建設会社が、どのようにしてこの局面を凌いでいくのかは見応えがあると思い、期待しています。

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2009年12月22日 (火)

北京にて : 健美操

軽く読み流して頂ければ幸です。

オリンピックに行かれた方も多いと思いますが、北京の開発が進んでいます。街は整備され、高層ビルが立ち並び、お手洗いも結構きれいです。もう古いガイドブックは新しいものに取り替えた方が良さそうです。

そういえば、北京市内に四合院に住んでいた中国語の先生の実家が、開発に当たり高級マンションに引っ越した話を聞きました。四合院は中国古来の平屋住宅です。たまたま、そこで昔ながら質素に暮らしていたのが、いきなり丸の内のような場所に変えられるために、手厚い保証を受け取って立ち退いたようです。街が造られる過程ではこのようなお金を手にする方が多く現れます。

観光では、天安門の楼上(2階)に上がりました。意外と2階に上がる人は少なかったようですが、中国の要人がスピーチをした場所から広場一体を見渡せます。

さてお土産ですが、観光地ではふっかけてきますので、安価なパンダの帽子がおすすめです。初め30元の値がついていましたが、私はたまたま値切るのが上手な方とご一緒したため、10元で買うことができました。これより安く買われた方がいらっしゃいましたらお教え願います。この方は、以前上場会社の社長をされており、中国語がほとんど話せないのですが気迫で見事に値切られました。ふとした場面で日本企業の経営者の凄みに触れることができて嬉しかったです。

中国語は習ってみると、割と日本人にはなじみやすいと思います。やはり漢字を使うことが大きいようで、第2外国語で中国語を選択する学生が多いのも頷けます。発音(アクセント)が難しいと言われ、中国語学校では体育会のような発音の特訓をしますが、若い中国の人の中には、英語のようにさらさらした中国語を話す人もいます。特に若い女性の間では「かわいい中国語」の流れがあると聞きました。

もちろん、投資に対するインプリケーションも色々な角度から探せそうです。車、インフラ関連、家電製品、ファッションなど多くをヒントにしたいと思います。

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2009年12月14日 (月)

興銀リース(8425) : 健美操

リース会社をご紹介します。

リース会社にはあまり違いがないと思われがちですが、それなりに会社の特徴が見られます。興銀リースは、建機や産業・工作機械の取扱が多く、大企業向けビジネスが得意です。

まず、興銀リースの建機リースは良いビジネスモデルを有しています。日本製の建機は中古品であっても引合いが強いので、リース後の建機はアジアなど建機需要の高い地域で良い値段で売れます。興銀リースは独自の販売ルートを開拓している点と、中古ビジネスに必要な「モノに対する目利き」を養っている点で先んじています。

次に、大企業では財務マネジメントの手段としてリースの持つ機能が再評価されつつあるようです。この傾向は、大企業向けビジネスが得意である同社には歓迎すべきことだと言えそうです。興銀リースには、複雑化した顧客ニーズに応えるノウハウの蓄積がある点が、一般的なリースのみを行う会社と異なっています。

さて、近年興銀リースでは状況判断の良さが伺える事項が続いていす。経営不振に陥りそうな会社を事前に察知したり、不動産関連融資姿勢をいち早く消極的に変更したり、サブプライム関連の損失が少ないなど、何故かは分かりませんが、名前を冠している「興銀」に倣ったような優れた情報収集と判断力が伺えます。

この情報収集力と判断力には、外部からの分析だけでは把握できない価値がありそうだと感じています。恐らく、機動的に動ける企業体質と、同社が多くの地方金融機関と情報収集のネットワークを築いている点と関係があるのでしょう。

興銀リースの足元の業績は改善傾向にあり、信用コストも落ち着き、また資金調達環境も改善したことから今年度の収益予想を引き上げました。設備投資が冷え込むなど事業環境が悪い中においても、独自の強みを生かして健闘している印象があります。最近では株式市場においても、特徴のあるこの企業はしっかり評価されつつあるようです。

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