新光商事(8141) : ポアロ
低PER、高配当利回り、来期大幅増益が狙える銘柄として新光商事に注目しています。新光商事はNEC系の電子部品商社で主に集積回路、半導体素子、回路部品及び電子管を取り扱っている電子部品事業と人気パチンコメーカーの京楽向けの台枠や液晶表示装置を取り扱っているアッセンブリ事業を展開しています。
第1四半期(4-6月)に1億円強の営業赤字に転落しましたが第2四半期(7-9月)は産業機器、自動車向けの電装部品などの取扱量回復に伴い10億円弱の営業利益を稼ぐなど業績は回復傾向にあります。足元でも自動車生産の回復に伴い電装部品などが回復している模様で通期では会社計画の営業利益18億円はかなり余裕を持って達成できそうです。
また、注目しているのは顧客がヒットを連発している遊戯機器向けのアッセンブリや電子部品です。顧客の京楽は足元でもパチンコ「仮面ライダー」に続きパチンコ「美空ひばり」といった大型タイトルを投入したほか2010年の1月にはパチンコ「明日のジョー」を投入する予定です。
その、京楽は来年にも看板機種の「必殺仕事人」シリーズの最新作を投入する可能性が高いです。同機種は10万台で大ヒット(年に数本)と呼ばれる業界にあって前作30万台、その後のリメイク版(桜VER)などを含めれば40万台強を販売したモンスターマシンで次作の注目度も非常に高い機種です。仮に販売となれば20万台以上販売が予想され新光商事の業績に大きく貢献すると考えています。
この1機種(30万台予想)が貢献するだけで11年3月期業績は大幅増益が可能でしょう。そのほか3機種程度を例年通りに販売してくれれば今期比で営業利益を20億円程度押し上げると考えています。
すると11年3月期の予想PERで7倍、配当利回り5%強、PBRで0.4倍弱、さらにネットキャッシュが時価総額に占める比率は70%弱と高いことから現在の株価は魅力的だと考えています。
※決算短信の推移を見るとアッセンブリ事業は元来京楽の販売動向がキレイに反映されていたのですが直近では筋肉マン、天国の階段などが販売された時期に売上高がたっていないことから一部機種(多分京楽本体が開発していない部分)に関しては新光商事を経由しないことが推測されます。一方で、仮面ライダーや美空ひばりといった主力機や1月に出る大型タイトル「明日のジョー」や「必殺仕事人」といった作品は従来通り新光商事経由で販売していると推測しています。
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