ドル建てで日経平均を見ると・・・
ダウ平均株価の堅調さに比べて日経平均株価のモタつきが指摘されています。それを考えてみたいと思います。
過去3年間のドル建て日経平均株価とダウ平均株価を比べると連動性が非常に高いことがわかります。これは別の言い方をすれば、日経平均株価はダウ平均株価と為替(ドル円)でほぼ決定するということです。アナリストとして30年近く日本の株式市場や企業のファンダメンタルズを分析することを職業としてきた私にとって実に耳の痛い(目の痛い?)話です。
ところが今年に入って両者のかい離が目立っています。3月以降の乖離は東日本大震災。そして10月以降に再び乖離が目立ちます。これが日経平均株価のモタつきの姿です。
何が原因か? ドル円とユーロ円を比較するとそれが見えてきます。
つまり、日経平均株価はドル円よりもユーロ円に連動する傾向が強まったということです。ユーロ安円高が日経平均株価の上値を抑えたということです。なぜユーロ円なのか?言うまでもなく、ユーロ圏のソブリンリスクです。
したがって、欧州から目を離せない状態が続きそうです。今後の展開は予想するのは難しいのですが、当面はユーロ円の動きが短期的な日経平均株価の動きに影響を与えますので、常に為替の動きをフォローすることで株式市場での投資機会が見いだせると思っています。
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