「びっくり指数」にびっくり
12月22日付日経新聞のウォール街ラウンドアップというコーナーで「サプライズ・インデックス」(「びっくり指数」)が紹介されていました。発表された経済指数を事前予想と比較して、上振れならプラス、下振れならマイナスとして作成します。さまざまな指標のウエイトは為替への影響度を勘案するなど工夫を凝らしているようです。
このサプライズ・インデックスを見ると、景気の意外な改善に対する驚きが株式市場を下支えている様子がうかがえます。23日には耐久財受注が予想を大きく上回ったことが4連騰の要因の一つになりました。
しかしながら、気になるのは米国長期金利の動きです。景気回復への確信が強まるなら当然上昇しますから、サプライズ・インデックスと同じように動くはずです。ところがそのようになっていません。
どう見ればよいのか? 米国の景気回復が見せかけで、実は弱いのかもしれません。あるいは、欧州のソブリンリスク、中東や極東の地政学的リスクなどが意識される中で、「質への逃避」から米国債にリスクマネーが流れ込んでいるからなのか?
私は後者と見ていますが、いずれにしても、米国株式市場の最近の上昇は、クリスマス・モードで出来高が細る中で、「ご祝儀相場」的な性格が強いため、今後の動きについては過度の楽観は避けるべきだと考えています。
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