米国マーケットを振り返る 1月20日
ギリシャをはじめ欧州情勢に不透明感が強いにもかかわらず、米国市場の目は国内の決算動向に向いていたようです。
象徴的であったのはIBMとグーグル。
ダウ平均株価の約11%という大きな構成比率を占めるIBMが好決算を発表して、株価が4.43%上昇しました。
ダウ平均株価は96.50ドル、0.76%上げましたが、IBM1社で指数を61ドルも押し上げています。
一方、ナスダックの主要銘柄であるグーグルの決算はコンセンサスを下回り、8.38%の急落となりました。これが大きく影響して、ナスダック総合指数は1.63ポイント、0.06%安で終えました。
VIX指数は8.00%低下して、投資家心理の改善が一段と進んでいます。
このような米国市場の動きを映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は8,775円となっており、月曜日の日経平均株価はこの近辺での寄り付きとなりそうです。
ちょっと一言
米国市場の欧州離れ(デカップリング?)が鮮明になっているのが興味深いところです。
日経平均株価は126.68円、1.47%上昇していますが、ザラバの動きを見ればわかるように、国内要因にはほとんど影響されておらず、堅調な米国市場を映した寄り付きですべてが決まってしまったような感があります。
その意味で、果たしてダウ平均株価の上昇がさらに持続するかどうかが非常に重要なポイントになりそうです。
答えがわかれば苦労はありません。短期投資のスタンスからは、トレンドを重視して順張りで対応するつもりですが、好調さの目立つ米国企業の決算が一段落すると、反落の可能性が高くなることを念頭に置いておきたいと考えています。VIX指数が20を下回り、マーケットが楽観に傾きすぎているように見えることも気がかりです。
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