VIX指数が示唆する米国市場の楽観度
投資家の不安心理を示すVIX指数が低下を続けています。
今日(20日)の日経新聞(夕刊)では、「欧州問題が足元でやや落ち着き、投資家の不安心理が後退。米景気の回復期待もあり、投資家が平穏を取り戻しつつあるようだ」と指摘しています。
確かにその通りだと思います。そこで、過去のVIX指数の推移を見ておきたいと思います。
上図が示すように、マーケットは、欧州危機がリーマンショックほど重大なものとは見ていないようです。そして、直近はサプライズ指数が示唆するように、予想外に米国景気の基調が強いということを映して、VIX指数の低下も加速しています。
気になる点は、指数が20を下回ったこと。過去の推移からみる限り、20を下回ると、「平安を取り戻す」というより、いつ上昇に転じてもおかしくないということを示唆するようです。
必要以上に悲観的に見る必要はありませんが、米国株式市場が楽観に傾きすぎているリスクは考慮しておいたほうがよさそうです。
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