ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え
私の愛読書の一つ「ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え」についてお話しさせていただきたいと思います。2002年にダイヤモンド社から出ているのでかなり古い本です。
著者はカリフォルニア大学で経済学や公共政策を教えているピーター・ナヴァロ氏。最近は「Death by China」(中国が世界を破滅に向かわせる)という本を書いて話題になっています。
それはともかく、気に入ったのは本のタイトル。「深刻な干ばつが続くブラジルで雨が降り始めた。・・・この雨がブラジルの作物にめぐみとなり、コーヒー豆の価格が大幅に下落する。その結果、スターバックスの利益率は大きくなり、株価も上がるだろう」ということです。
「新たなマクロ経済の波が起こるたびに、米国や世界の「金融市場がさざなみに現れるように揺れる。その動きは、規則正しく、予測が可能である。」というのが、投資好きのナヴァロ教授の基本的なスタンスです。
その教授の考え方を集約したと思われる図をご紹介します。そのままの引用ではなく、自分なりの解釈を織り込んでデフォルメしたものです。
ポイントは、景気変動と株式市場の関係。両者に深い関係があるということです。正確には景気変動に先行して株価が変動するということです。
ナヴァロ教授は景気変動と株価変動の間にあるギャップについては「株価が先行する」という以上に言及を加えていないのですが、私自身は「景気変動の先行指標と株価変動が同期して動く」と理解しています。
では、景気変動の先行指標とは何か?これについては次の機会にご報告したいと思います。
いずれにしても、この図を頭に入れておくと、株式市場を見るのが楽しくなってきます。
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