為替の2段ロケット
日経平均株価の好調な上昇が目立ちます。先週1週間のダウ平均株価は1.16%の上昇。一方、日経平均株価は4.88%の急騰です。2月15日に日銀による追加的な金融緩和措置が大きく影響しています。
しかし、すでに1月の半ばからに日経平均株価の好調な動きが続いています。円安に振れた為替がその背景にあることは1月28日に「好調な日経平均株価は持続するか?」という記事でご報告しました。
その後好調な株価が持続しているわけですが、記事の中で用いたグラフ類を更新しておこうと思います。
まずリーマンショック後の日米株価の動き。日経平均株価の低迷が鮮明です。
次に、ドル建て日経平均株価をダウ平均株価と比べたものです。両者の動きはかなり一致しています。つまり、ドル円の円高への振れがいかに大きく影響したかを示しています。
昨年は再び乖離が拡大しました。春は東日本大震災、秋はユーロ安円高が背景になっています。ユーロ円と日経平均株価の動きは次のようになっています。
ということで、日経平均株価はドル円で頭を抑えられ、さらにユーロ円に叩かれるというダブルパンチを受けたわけです。
別の言い方をすると、日経平均株価はドル円、ユーロ円の方向転換という上昇の2段ロケットを持っているということです。
そして、現在は円が対ドル、対ユーロともに円安方向に振れていることが、好調な日経平均株価の背景になっていると考えています。今後の為替の動きには予断を許さないのですが、米国の経済指標に強めのものが多く、QE3の実施には疑問符が付く状況である上に、20日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの追加支援が承認されそうな様子ですから、円安が日経平均株価を下支えする展開が続きそうです。
もう少し詳細なコメントは「好調な日経平均株価は持続するか?」をご参照ください。
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