米国マーケットを振り返る 2月17日
ダウ平均株価は1週間で1.16%上昇しました。ギリシャをめぐる欧州の情勢に揺れ動いたイメージがあるのですが、実際の株価はそれにはお構いなしに実に着実な上昇トレンドを描いています。
このトレンドの背景にあるのは市場のコンセンサスを上回る好調な経済指標が多かったこと。サプライズ指数がそれを示しています。もちろん、1月25日にFOMCが2014年後半まで超低金利政策を維持すると明言したことの影響も見逃せません。
金曜日のダウ平均株価は45.79ドル、0.96%高で終えています。ギリシャへの金融支援が20日のユーロ圏財務相会合で承認されることがほぼ確実との見方がマーケットを押し上げたと指摘されていますが、基本的には年初からのトレンドに沿った動きであったと言えそうです。
VIX指数は7.49%と大きく低下して17.78となりました。投資家がセンチメントを一段と改善して、リスク許容度を引き上げています。
月曜日はプレジデンツデーで休日となりますが、3連休を前にした手仕舞いの動きも比較的に限定的で、マーケットには依然先高観が強いように見えます。
このような展開を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,480円となっています。月曜日の日経平均株価はこの近辺でのスタートになりそうです。
ちょっと一言
「景況 世界で底入れの兆し」、「(米国)国内指標改善で強気に」「アジア市場トリプル高」「東京市場の好循環」など新聞紙上には楽観的な見出しがあふれかえっています。経験的には、このような状態にはあまり良い思い出がありません。
このような楽観的なセンチメントのさなかに、どこかで意外な調整局面があるかもしれません。調整の引き金を探るような動きには十分に」警戒するつもりです。そこで、敢えて気になっている指標を指摘しておきます。
まず、シティ・グループの作成している「びっくり指数」。5年間の推移でみると、どうやらピークアウトの可能性もありそうです。予想外に好調な経済指標もそろそろ打ち止めになるかもしれないということです。
次にVIX指数。17.78と低水準になっていますが、過去の推移から見る限り、今後は上昇に転ずる可能性もあることを示唆しているような感じがします。
ただし、2012年のマーケット、特に日本のマーケットに関しては決して弱気に見ているわけではありません(「2012年の株式市場を読むヒント」)。念のため。
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