復興需要の本格化を示唆する出荷在庫バランス

　ちょっと遅くなってしまいましたが、1月31日に経済産業省が発表した12月の鉱工業生産動向を使った出荷在庫バランスです。建設財の底入れが鮮明となり、いよいよ復興需要の本格化を示唆する動きを見せています。

　鉱工業全体の出荷在庫バランスはわずかですが上昇しました。

　耐久消費財は大きく反発しています。ただし、出荷在庫バランスは数量ベースであるために、金額ベースの在庫循環モメンタムと比べると、家電製品などの価格低下の動きが反映されているわけではないことに多少の注意を要します。

　非耐久消費財は安定した小動きです。

　機械などの資本財も小動きです。ただし、タイの復興関連として工作機械などの堅調な動きには注目を要します。

　建設財に底入れが鮮明になってきました。現時点で最も注目する動きです。

　生産財は小動きですが着実に回復の動きを見せています。

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